ソロでたのしむ

キャンプ、電子工作、DIY、乗り物などの趣味を紹介

ツーリングキャンプといえば防水バック! その機能を比較してみます

自分のキャンプ用品は自分で運ぶ!をモットーに、車とバイクでキャンプを楽しんでいます。グループでキャンプすることもありますが、テントからバーナーまで個々にお気に入りのグッズを持ち込んで集まるので、互いの道具を比較できるのも楽しいです。

ソロ主体のキャンプスタイルで、車でもバイクでもキャンプ道具を持っていくのに便利な防水バックを紹介いたします。

防水バック 徹底比較

 

バイクへのキャンプ道具積載

バイクでキャンプに行く場合の積載方法には、いくつかのパターンがありますが、私が重要視したいのは

  • 初期投資
  • 目的地での運搬性

です。

この重点項目について、バックやケースの一般的なもの4種類を比較してみます。

  • サイドパニアケースおよびトップパニアケース

  • 樹脂ケース(通称、ホムセン箱)

  • 防水バック

 

初期投資

あまり考えたくないのですが、フル積載状態で立ちゴケなど軽く転倒して、バック類を破損した場合の心のダメージは、購入価格と比例すると思われます。

一般的なものの初期投資の安さでは、

①樹脂ケース(通称、ホムセン箱)

②防水バック

③シートバック

④サイドパニアケースおよびトップパニアケース

の順番になります。

目的地での運搬性

キャンプ場によっては、駐輪スペースからテントサイトまで距離があることがあります。その場合は、荷物を手で持つよりも、背負ったり肩からかけられることが重要になります。運搬性が良い順に並べてみます。

①防水バック

②シートバック

③サイドパニアケースおよびトップパニアケース

④樹脂ケース(通称、ホムセン箱)

防水バックは、ほとんどのものに肩ひもがついていたり、リュックのように背負えるものも多いので1位としました。シートバックも、肩ひも付きが多いので2位。

残りの物の比較では、樹脂ケースは両手で持ち運ばないといけないので、持ち手がついていて片手で持ち運べるパニアケースの方を上位としました。

バイクでキャンプに行く場合のまとめ 

 私が重要視する初期投資と乱雑に使った場合の心のダメージ、そして目的地での運搬性の3点において、もっともバランスよく優れているのは防水バックです。

雨天にバイクで移動する時でも、パニアケースや樹脂ケース同様にそのままで防水性があるので、中のキャンプ用品を濡らさずに運べます。

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シートバックは、それ自体に防水性がないものが一般的で、雨天時にはレインウェアのようなカバーを上から被せることになりますが、装着するリアシート周辺は予想以上に下から巻き上げられる水があり、けっこう濡れてしまいます。

キャンプ場での防水バックのメリット

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車の場合はキャスター付きの台車を持ち込むことで解消できますが、バイクでキャンプに行く場合は、紹介してきたとおり防水バックの運搬性が有効です。

さらに防水バックだけのメリットとして、中の荷物を全て出した状態で畳むことができる点があげられます。

地面にバックやケースを出しっぱなしにしたくない場合でも、スペースをとらずにテントの中に入れておくことができます。私は枕の代わりにすることもあります。

テント内に入れておくことで安心して熟睡できるので、車でのキャンプでも防水バックは重宝しています。

防水バックの種類

材質

防水バッグの材質は、ポリエステルやナイロンなど様々ありますが、バイクで使う事や地面に直接置いたりすることを考えると、ターポリンがイチオシです。

少し重いですがラフティングの船体にも使われている素材なので、防水性と丈夫さにおいてバイクやキャンプには最適です。

構造

ターポリン素材の防水バックは、大きく分けると3種類の形があります。それぞれキャンプ用で使っています(使っていた)ので、各々の使用性について紹介します。

チューブ型

車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利

円筒形で、端部から荷物を入れるもので、開口部の閉じかたはクルクル丸めて固定するもの(ロール式)が多いです。

写真は、20年以上にわたりバイクでのキャンプに使っているものです。防水性はまだ保たれていますが、肩ひもを固定するプラスチックの部品が折れてしまい、たまにしか使わなくなりました。

見かたを変えると、20年以上も防水性が失われないほどターポリンは丈夫です。

入れ口からの奥行が深いので、収納は少しコツが必要になります。私は奥行方向に2段に分けるようなイメージで、奥にシュラフとエアマットを押し込んで、手前に調理器具などの他のものを入れています。

バイクで運ぶ場合は、クルクル丸めて閉じた開口部の向きを下向きにしてバイクに固定する事で、防水性について心配することは皆無です。

ボストンバック型(耐水ジッパー式)

車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利
車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利

ターポリン素材で耐水ジッパーが使われていますが、形はボストンバックやダッフルバックと同じものです。

写真は現在使っているもので、Snugpakの厳寒期用化繊シュラフやエアーマットを入れても半分以上の容積が残されている大容量の防水バックです。

チューブ型と違って開口が上に開くので、キャンプ用品の出し入れが非常に楽なのが特徴です。

私が使っているものは、リュックのように背負うことができるベルトもついており、キャンプ地での移動では両手で他の荷物を運べるので、たいへん助かります。

ボストンバック型(ロール式)

車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利
車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利

最後に紹介するのが、上部がロール式の開口になっていて、ボストンバックやダッフルバックのような形をしたものです。

こちらは開口をクルクル丸めて閉じる方式なので、荷物が多すぎると中から押される力で開口が開いてくる可能性があり、少し余裕を残した収納物で使っています。

開口が上側にありますが3回折り返して閉じれば、バイクで運搬中に雨に降られても防水性が心配になることはありません。

 キャンプ中は開口部を大きく開いたままにしておくことができるので、こまごまと多くのものを入れておくのにも便利な防水バックです。

ハイドレーションは、ペットボトル接続チューブが便利で清潔に使える!

屋外での活動には水分補給が欠かせません。

容器が空になっても洗浄の手間いらずで使い続けられるので、長時間にわたって活動する時に便利な、ハイドレーション(水分補給)用品を紹介いたします。

ハイドレーションは、ペットボトル接続チューブが便利で清潔に使える!

 

水分補給用品の種類

最初に、水筒など様々な水分補給用品のメリットなどを、簡単にまとめてみます。

一般的には、水筒やペットボトル

リュックやウェストポーチを携行するアウトドア活動においては、ほとんどの家庭に一本はある水筒タイプの容器での水分補給が一般的ですよね。

競技用の一部のものを除いてキャップを開閉する手間がありますが、紅茶やコーヒーなどの飲料でも気分に応じて使えます。

ペットボトルの場合、数本持っていくことが荷物にならなければ、ボトルごとに違う飲み物を楽しめますね。

両手を自由にして飲めるハイドレーションシステム

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身軽な装備で、ランニングやバイクライドなどの運動をしながら、適切な水分補給をしたい場合は、背中に背負うタイプのハイドレーションシステムがよく使われています。

CamelBakの製品は(一部を除き)ドリンクの補充口が大きいので、氷を入れて保冷できたり、容器を洗うのにも便利です。

いいところ取りのハイドレーションシステム

ここからが本題です!

これから紹介するのは、水筒タイプと背負うタイプのいい所取りをした、ペットボトルをそのまま使えるハイドレーションシステムです。

宿泊をともなうバイクツーリングで使う

キャンプしながら数日間、バイクで旅することがあります。暑い日中に一気に長距離移動する場合、走行しながらチューブで給水できるハイドレーションシステムは、たいへんありがたいものです。

背中に背負うタイプのものを使う人もいますが、リュックを背負う事もある私は、背中に専用タンクを背負う事が強要されてしまうものではなく、タンクの場所を自由に選べるものにしたいと思います。

また、毎日キャンプ地でタンクを洗浄するのはいいとしても、しっかり乾燥させないと、においなどが気になってくるのも避けたいので、タンクだけでも使い捨てにしたいところです。

そこで、チューブのみでペットボトルなどに接続できるものはないかと探してみると、ありました!

このハイドレーションシステム、タンク部分は付属しませんが、ペットボトルなどのキャップと互換のアタッチメント3種類が付属します。

アタッチメント側のチューブ端は、中にひと周り小さいチューブが入っていて、接続するボトルの深さに合わせて調整できるので、だいたいのボトルなら底から吸い出すことができるようになっています。

私はペットボトルしか使っていませんが、ツーリング中は、休憩する毎に新しいペットボトルを購入して付け替えています。

その時の気分で違う飲み物を、常に冷蔵庫から出したての冷たい状態で交換できる上、タンク部分の洗浄は不要なので長期ツーリングでは強い味方です。

ちょっとしたカスタマイズ

たいへん便利なペットボトルを使えるチューブですが、体やリュックへの固定器具は付属していません。

そこで100円ショップで、クイックドロー風のカラビナを入手してきて、カラビナが通っていたベルトの穴形状部分を、チューブに装着しました。

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ペットボトルを使えるハイドレーションチューブの改良

飲み口キャップとチューブを繋いでいるワイヤーは、中間にゴムコード(バンジーコード)を入れました。

ペットボトルを使えるハイドレーションチューブの改良

水分補給したい時に、キャップを外そうとして強い力で引っ張ってしまっても切れにくくなり、キャップを紛失する可能性が減ります

またキャップが常にチューブの端末付近にあるので、片手でキャップを戻す作業も簡単になりました。

チューブだけで、洗浄と乾燥のメンテナンスも楽なので、日帰りの短距離ツーリングなどの行楽でも気軽に持ち出して、ウエストポーチやボディーバックにペットボトルを入れて使っています。

理詰めで選ぶソロキャンプ用のテント。数値で比較してみます!

ソロキャンプ用テント スペックでランキングしてみました

ソロキャンプで使いやすいドーム型のテントは、たくさんのメーカーのものから選択できますが、いろいろ有りすぎて自分に合ったものを選べているか不安になりそうです。

そこで、数字は嘘をつかない!ということで、とにかく諸元値でソロキャンプ用のドームテントを比較してみたいと思います。

とはいえ比較数が多すぎると大変なので、差が出やすい2~3人用のコンパクトテントのみに絞って、比較していきます。

数値化して理詰めでコンパクトテントを選ぼう。ソロキャンプ用のテントを比較します

比較するテント一覧

下の表の6メーカーのコンパクトテント合計12種類を比較します。

  • スリーサイズは前室を含んだサイズですが、コールマンのトレックドームカペラ 120のみ前室サイズが不明のため、インナーテントのサイズです。
  • コールマンのトレックドームカペラ 120とスノーピークのカマエルドーム2の重量は、本体とフレームのみです。他はテントは収納袋などの付属品を含んでいます。
 メーカー  製品  

最大

人数

価格(円)
 

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トレックドーム
カペラ 120
  2  37,800 
ツーリングドーム
ST
  2  17,064 
ツーリングドーム
LX
  3  21,384 
 

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アメニティドーム
  3  27,600 

ランドブリーズ2

 
  2  59,800 

カマエルドーム2

 

  2  65,800 
 

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ヴィガス

 

  3  70,200 

ホズ

 

  2  68,040 
ステイシー
ST-2
  3  45,360 
 

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BLACK BEAK
2P
  2  36,500 
 

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TANI LS
2P
  2  57,000 

アトム 2P

 

  2  37,000 

 価格だけで比較

 単純に価格で比較すると、コールマンのツーリングドーム2種類が、最安値の1位2位です。

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今回比較するテントのなかでポールにFRPを使っているのはツーリングドーム2種類だけで、この部分で価格に差が出ていると思われます。

安さで3位は、スノーピークのアメニティードームで、アルミ(ジュラルミン)ポールを使いつつも2万円台になっているのはお買い得感があります。

いろんな計算値で選ぶトップ10

「価格x重量」トップ10

軽さをお金で買う!という観点で、「価格(万円)x重量(Kg)」で比較します。

数値が小さいほど「軽くてお買い得」なテントだと言えます。

メーカー 製品   価格(円) 重量(g)

価格

重量

1 ニーモ アトム 2P    37,000   1,580   5.85 
2 ニーモ TANI LS
2P
   57,000   1,230   7.01 
3 コールマン ツーリングドーム
ST
   17,064   4,400   7.51 
4 コールマン トレックドーム
カペラ 120
   37,800   2,000   7.56 
5 ムラコ BLACK BEAK
2P
   36,500   2,276   8.31 
6 コールマン ツーリングドーム
LX
   21,384   5,600   11.98 
7 スノーピーク アメニティドーム
   27,600   5,000   13.80 
8 オガワ ステイシー
ST-2
   45,360   3,900   17.69 
9 スノーピーク カマエルドーム2    65,800   3,200   21.06 
10 オガワ ホズ    68,040   3,100   21.09 

 たいへん軽量なニーモのテントが1位と2位になりました。とにかく軽量化が最優先という方におすすめのテントです。

3位のツーリングドームSTは4Kg台ですが値段が安いことでトップ3入りです。

4位のトレックドームカペラ 120と、5位のBLACK BEAK 2Pは、価格と重量のバランスがとれたテントだと言えます。

 

「価格÷容積」トップ10

容積をお金で買う!という観点で、「価格(万円)÷長さ(m)÷幅(m)÷高さ(m)」で比較します。

数値が小さいほど「広くてお買い得」なテントだと言えます。

ただしスリーサイズの掛け算を容積に代用しているので、実際の形状による差は考慮していません。

          寸法 (cm)  
順位 メーカー 製品   価格
(円)
L W H 価格
÷
容積
1 コールマン

ツーリング

ドーム
LX

   21,384   210   345   110   0.27 
2 スノーピーク

アメニティ

ドーム

   27,600   230   335   120   0.30 
3 コールマン

ツーリング

ドーム
ST

   17,064   210   265   100   0.31 
4 オガワ ヴィガス    70,200   258   356   192   0.40 
5 オガワ ステイシー
ST-2
   45,360   230   300   130   0.51 
6 スノーピーク

カマエル

ドーム2 

   65,800   275   305   132   0.59 
7 ムラコ

BLACK

BEAK
2P

   36,500   145   335   115   0.65 
8 ニーモ アトム 2P    37,000   190   213   112   0.82 
9 オガワ ホズ    68,040   226   255   120   0.98 
10 ニーモ TANI LS
2P
   57,000   210   220   104   1.19 

広い前室を売りにしているテントが上位6位を占めています。その中でもエントリーモデルのツーリングドーム2種類とメニティードームが、TOP3です。

4位に入ったオガワのヴィガスは2018年の新モデルです。全高192mmと他のテントからは抜き出た高さがあり、中で腰を折るのが苦痛だという方にはおすすめです。

 

「容積÷重量」トップ10

価格は無視して、軽くて広いテントがいい!という観点で、「長さ(m)x幅(m)x高さ(m)÷重量(Kg)」で比較します。

数値が大きいほど「広さのわりに軽い」テントだと言えます。

これも、容積といいつつスリーサイズの掛け算を代用しているので、実際の形状による差は考慮していません。

        寸法 (cm)    
順位 メーカー 製品   L W H 重さ(g) 容積
÷
重量
1 ニーモ TANI LS
2P
   210   220   104   1,230   3.91 
2 スノーピーク カマエルドーム2     275   305   132   3,200   3.46 
3 ニーモ アトム 2P    190   213   112   1,580   2.87 
4 ムラコ BLACK BEAK
2P
   145   335   115   2,276   2.45 
5 オガワ ステイシー
ST-2
   230   300   130   3,900   2.30 
6 オガワ ホズ    226   255   120   3,100   2.23 
7 オガワ ヴィガス    258   356   192   9,000   1.96 
8 スノーピーク アメニティドーム
   230   335   120   5,000   1.85 
9 コールマン トレックドーム
カペラ 120
   120   225   110   2,000   1.49 
10 コールマン ツーリングドーム
LX
   210   345   110   5,600   1.42 

軽さと容積を合わせた数値で比較していますが、その2つのうちで

  • 軽さに重点をおくならTANI LS 2Pやアトム 2P
  • 容積に重点をおくならカマエルドーム2 やステイシーST-2
  • 軽さと容積どちらもいいとこ取りするならBLACK BEAK 2P

 と言える結果になりました。

 

 総合評価トップ8

すべての数値化比較の順位トップ6に点数付けして合算し、総合評価トップ8を選びました。

 順位 メーカー 製品  
1

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TANI LS 2P  
2

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アトム 2P  
3

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ツーリングドーム ST  
4

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ツーリングドーム LX  
5

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カマエルドーム2   
6

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BLACK BEAK 2P  
6

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アメニティドームS   
8

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ステイシー ST-2  

ニーモは少しお高めですが、それ相応以上の軽さと、居住性の良さがあることがわかります。

ソロキャンプに似合うNEMOのテント

コストパフォーマンスを含めたトータルバランスの良さでは、コールマンのツーリングドームも侮れません。

コストパフォーマンスで選ぶなら、コールマン ツーリングドーム

エントリーモデルで気兼ねなく使えるテントとしては、新色も追加された、コールマンのツーリングドームがイチオシですね!

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私も数年にわたりLXを使っていますが、シンプルかつ機能的なツーリングドームは、使っていて不満がありません。

いまだに雨漏りもなく、換気口の位置や大きさが抜群にいいので、他のテントが結露して朝には大変なことになっていても、乾燥した室内を保ってくれています。

唯一と言ってもいい弱点の重さは、ポールをアルミのものに変えれば、克服できます!

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少しDIYを加えたら、軽くなってますます使いやすくなりました。すでに5年くらい酷使していますが、まだまだ長く使えそうなテントです。

快適なハンモック泊のコツを、愛好家がご紹介いたします!

空中で宿泊するハンモック

空中で、星空も楽しめるハンモック!

その便利さや快適性に気づいて愛用する方が増えてきたので、キャンプ場でも多く見かけるようになってきました。

キャンプでは、星添えアを見ながらハンモックで快適に寝たい

テント泊とは違ったテクニックや道具が必要ですが、軽装備でも快適にキャンプできるハンモックは、構造が単純なので設営も楽に済ますことができます。

もっと多くの方に、気軽に空中宿泊を楽しんでいただきたいので、快適にハンモック泊するための小ワザやコツなどを、写真やイラストで紹介いたします。

快適なハンモック泊のコツを、愛好家がご紹介いたします!

 

ハンモックを使うメリット

小ワザやコツを紹介する前に、ハンモックを使うメリットとデメリットを簡単におさらいしてみたいと思いますが、「もう知っているよー!」という方は、上の目次リンクで「ハンモックを使う前に準備しておきたいこと」以降のお好きな場所までお進みください!

持ち運びが楽!

ハンモックは、長いポールが不要で、使用時はツエルトと同じくらいの容積なこともあり、収納状態が軽くコンパクトになります。

下の写真中央はHennessyのハンモックですが、軽量コンパクトなNEMOのタニ2Pテント(右上)の本体と同じくらいの大きさです。

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夏は、全方位から涼しい

使ってみるとわかりますが、体の下に熱がたまらず、上側も開放されているので、テントに比べて相当涼しく感じます。汗も乾きやすいので快適です。

雨などによる地面の状況に影響されにくい

空中に滞在するので、地面が凸凹のところや水平でない場所でも、寝心地には影響を受けません。

また、地面にたまった水が流れるほどの大雨でも濡れないので、撤収作業も楽です。

積雪地や冬でもハンモックは快適

下から熱が逃げるのを防ぐ工夫が必要ですが、うまくやれば積雪地でもテントより軽量装備で暖かく睡眠をとることができます。

寒い季節に暖かくハンモック泊をする方法は、別の記事で詳しく紹介しています。

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 ハンモックの外側(下側)に設置するアンダーキルトは、体重で潰されることがなく、体の下側に厚い断熱層が保てるので、予想外の暖かさです。

タープと組み合わせて、気候に合わせたシェルターが作れる

海外では、冬にかぎらず悪天候からハンモックを守るハンモックシェルターが、多くのメーカーから販売されていますが、日本ではあまり見かけません。

そこで、専用のシェルターでなくても、4mx4mほどの大きさのタープをAフレーム型に設置すれば、ハンモックシェルターとして使用できます。

下の写真では、アンカーポイントが多くて便利なDDハンモック社の4mx4mタープを使って、ハンモックシェルターを設置しています。

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ハンモックのデメリット

使える人数

ほとんどのハンモックは一人用です。二人用のものもありますが、どうしてもカップルでラブラブっぽくなってしまうので、あけっぴろげな欧米ではともかく、なにかと人目が気になる日本では、二人っきりの世界がは、つくりづらいかも?

そういうわけで、ファミリーキャンプやグループキャンプだと、人数分のハンモックが必要になり、使える木をたくさん探すのも大変になってしまいます。

木がないと使えない

どうしようもないことですが、木がないと設置できないので、芝生広場のようなキャンプ場では、地面に置いて使うしかありません。

林間のキャンプ場を選んでおくか、事前に調べておきたいですね。

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ハンモックを使う前に準備しておきたいこと

ハンモックの構造や付属品にもよりますが、本体だけでは、うまく設置できないことがあります。

そこで、実際にハンモックでキャンプするための準備をいくつか紹介します。

木を痛めないために

ENOアトラスストラップで木を傷めずにハンモックを使う
一晩お世話になる木を痛めないように、ストラップはできる限り広い面で木に接触させます。

ハンモックを吊るす輪がたくさんついているデイジーチェーンのような形をした、ポリエステルのベルトが、木を痛めない事と調整しやすさで一石二鳥です。

適切な接続器具を使う

木の間隔など毎回違う状況に合わせて調整しやすくするために、たいていのものはハンモックとストラップが別体になっています。

ハンモックとストラップを器具で結合する場合は、ロッククライミング用のカラビナを使うなど、重さと衝撃に充分耐えられるものを準備しておきます。

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上の写真では、ヘネシーハンモックのサスペンションコードに、ブルーアルマイト色のアンカーリングを使うことで、設置と調整を楽にしています。

ロープ状のサスペンションコードでのハンモック調整に手間取っている場合に、是非ともお試しいただきたい、「アンカーリング2個を使って、簡単にハンモックの高さと角度を調節する方法」は、別の記事で詳しく紹介しています。

www.solocamptouring.com

数種類の結びを覚えておく

安心して一晩体重を預けられると確信できる結び方を覚えておきます。結び方とその効果を知っていれば、現場の状況が違っていても、それに合わせた結び方で対応できます。

私のキャンプスタイルでは、主に5種類の結び方とその応用で、これまでどの状況にも対応できています。

  • もやい結び (ボーライン)
  • 巻き結び (クローブヒッチ)
  • テグス結び (フィッシャーマンズノット)
  • プルージックノット
  • フレンチ結び (クレムハイストノット)

ハンモック以外でも役立つ3種類の結び方(紫色)については、パラコードの記事でも紹介しています。

www.solocamptouring.com

 ロープテクニックについては、多くの解説書が出版されています。

他の結び方や応用にも興味があれば、ポケットに入る本をキャンプに持っていけば、実践しながらすぐに覚えてしまいます。

 ハンモックの設置方法

木の選び方

最初に、ハンモックにちょうどいい間隔で立っている丈夫な2本の木を選びます。

あらかじめハンモックを設置する木の間隔を歩数で決めておけば、キャンプ場での木選びを簡単に行えます。

参考で私の場合、普通に歩いて8〜10歩の間隔の木を探すようにしています。

よい間隔の木が見つかったら、その場所に最終決定する前にしていただきたいのが上空確認です。

重量があるものが落ちてくると、命に関わることもあります。

枯れて落ちてきそうな大きな枝など、落下物で怪我をする可能性があれば、違う場所を探しましょう!

高さと角度

初めてハンモックを設置する場合、快適にすごせる状態がわからないと、何度も調整しなおす事になります。

使用するハンモックによっても変わってきますが、一般的に快適な状態をつくる時の目安を紹介します。

まず、ねらいのストラップ角度は水平から30度くらいにすると、ハンモック内で寝そべった時に楽な姿勢がとりやすくなります。

ハンモックにリッジラインを付けておくと、この快適角度を毎回正確に再現できます。

市販のハンモックには最初からリッジラインが設定されているものもあります。

リッジラインがないハンモックの場合は、パラコードを使って、簡単にDIYできます。

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地面からの高さですが、ハンモックに腰かけたときに足が着地する高さより低くないと、ハンモックに入り込むのが大変です。

かといって低すぎると、ハンモックとストラップの伸びや結び目の遊びが原因で、だんだん落ちてきて地面と接触することもあるので、ぎりぎり入り込めるぐらいの高さにしておきます。

私の場合、5~6m間隔の木を使う場合には、2mぐらいの高さで木にストラップを巻くと、水平から30度くらいのストラップ角度で地面からの高さがちょうどよくなります。

雨の日

雨の日は、タープをハンモックの上に設置して、直接雨がかからないようにします。

本記事の冒頭付近の写真のように、雨と横風に備えて、タープを二重で設置することもあります。

上から降ってくる水への対策ができたら、ストラップをつたう雨水と、地面から跳ね返った水への対策もしておきましょう!

ストラップをつたう雨水対策

ストラップをつたってくる水は、ハンモックにたどり着く前に地面に落としてしまいます。方法は簡単で、ハンモックストラップにガイラインなどをまきつけて、地面に向けてたらしておくだけです。

私は、先ほどでてきたプルージックノットでパラコードをたらして、雨水を落としています。

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実際にやってみると、こんな単純な対策ですが、しっかり効果があって驚きます。

地面から跳ね返った水

雨のしずくが地面に当たると、泥水となって予想以上に高く遠くまで跳ね返ることがあります。

ほとんどの宿泊型ハンモックは、耐水性がある素材を使っているので、下側が多少濡れても中は快適ですが、それでも跳ね返った水が付着しているのは気になってしまいます。

跳ね返った水がハンモックに届かないようにするには、なるべく大きいタープを使うしかありません。

下の写真は、4x4mのDDタープを、室内長が約2.5mのヘネシーハンモックとあわせて使っていますが、風を伴わない雨であれば、ハンモック本体は、ほぼ乾燥状態を保てます。

簡単便利なハンモックの使い方

ハンモックと4mタープとの相対的な大きさイメージの参考にしてみてくださいね。

おすすめのハンモック

それでは、おすすめのハンモックを紹介いたします。

日本でも簡単に入手できるもので、また日本での使用性を考えて蚊帳と一体になっているもの、そしてお洒落なハンモックキャンプにピッタリのものに絞りこみました。

ヘブンテント (Haven Tent)  ハンモック

アメリカ ユタ州に本社を置くHaven Tent社のハンモックです。

先ほどハンモックの利点として、特に雨天での居住性や設定・撤収の利便性を紹介させていただきましたが、それらのハンモックの利点に加えて、テントのフラットな床面の快適性も追加しました!という、贅沢なテントです。

同社のDerek Tillotson氏が、「睡眠時間をキャンプのハイライトにするために設計した」と言っているとおり、そのフラットな床面は他のハンモックとは別世界です。

ツェルトのような形なので、もしも木が無くてハンモックを設置できないキャンプ場でも、地面でテントのように使うことができます。

DDフロントラインハンモック 

日本でも、同社のタープとともに愛用している人が多い、DD社の蚊帳付きハンモックです。

迷彩色の他にも、黒、ブラウン、そして目立つこと間違いなしのオレンジ色!があります。

タープやウーピースリングなどが付属する、合計8点のスタートアップセットもあり、いろんな状況でハンモックを簡単に設置できるような内容になっています。

これからハンモック泊を始める方に嬉しい、便利なセットです。

DDハンモックにお似合いのウーピースリングついては、別の記事で使い方などを紹介しています。

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 ENO(イーノ)ジャングルネストハンモック

イーノといえば、カラーバリエーションが豊富なダブルネストに代表されるオープン型のハンモックが有名で、蚊帳を使いたい場合は、ハンモックとは別体の、すっぽりとかぶせるタイプのものが用意されていました。

遅れて登場した、蚊帳一体式のジャングルネストは、海外のENOハンモック愛好家が待望していたもので、彼らに絶賛されています。

ENOのハンモックはストラップ(サスペンションとも呼ばれます)が付属しないタイプなので、同社のアトラスストラップなど、木に巻き付ける側で長めのストラップを準備しておきましょう!

 

HENNESSY(ヘネシー)ハンモック

ハンモック内での快適性を追求した非対称形状や、ライン(コード)類のユニークな構造で、ジワジワと日本でも愛用者を増やしているハンモックです。

Leaf Lounger(リーフラウンジャー)という新しいモデルもあるのですが、今でも人気が衰えないオーソドックスな蚊帳一体モデルを、紹介したいと思います。

ヘネシーのハンモックは、名前に「ZIP」がつくものは、出入り口をジッパーで閉じるものです。

それとは違う構造の「CLASSIC」は、ハンモックの下部に設定されているマジックファスナーから出入りします。

現在はZIPタイプの方が主流ですが、宇宙船に乗り込むような雰囲気のCLASSICにも根強いファンがいます!

ほとんどのヘネシーハンモックは、ハンモック同様に非対称(A-SYM)形状のタープが付属していて、ハンモックにも簡単に接続できる構造になっています。

また、リッジラインを内側に設定して、ハンモックの設置角度を保ちつつ、蚊帳も支えている構造も、ヘネシーハンモックの特徴です。

設営後には魚のエイのような流線型に近い形になって、自然との一体感とステルス感も楽しめます。

ヘネシーハンモックは、ラインナップも豊富で選ぶのに迷ってしまいそうなので、そのモデルごとの特徴を一覧表に纏めてみました!

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Kammock(カモック)

2010年にグレッグ マクビリー(Greg McEvilly) が設立したカモックは、他よりも軽く丈夫で長持ちするハンモックを目指して開発した製品を生み出しています。

グレッグが使っていた(他社の)ハンモックから落ちたことから始まった会社設立のエピソードや、そのホスピタリティーあふれる社風から生み出される製品に惹きつけられて、ファンになった方が多いのも納得です!

フラッグシップモデルのRoo Double hammockは、2人でゆとりを持って使える広さと強度を確保しつつも、軽量でコンパクトに収納できる優れものです。

お洒落なハンモックキャンプを目指すなら、アメリカの州旗などがハンモック全体に描かれているFlag Hammockで、くつろいでみたいですね~

Kammokはテキサス州に本社がありますが、私自身はカリフォルニア州旗の熊さんのハンモックに憧れます!

他にもたくさんあります

ハンモックの良さが徐々に認知されて、使う人が増えてきていますが、日本国内で入手できるハンモック用品の種類数は、海外に比べるとまだ少なく感じます。

日本でもハンモックを使うキャンパーが増えてくると、欧米並みの用品ラインナップになって、アンダーキルトや過酷環境用のシェルターなどの周辺オプションの選択肢も充実してくるかも?

すでに取り組みを始めているキャンプ場もありますが、ハンモック泊用の木の整備が進んで、ハンモックがもっと普及するといいですね!

 

キャンプでポケットに入れておきたい充電式の小型LEDライト類。車やバイクで充電可能!

キャンプしていて、夜にちょっとお手洗い ^_^...という時などに使いやすく、愛用しているライトについて紹介いたします。

車に常備して常にフル充電!DIYでもキャンプでも便利なライト
車に常備して常にフル充電!DIYでもキャンプでも便利なライト

 

キャンプに持って行くライト類

テント泊をするキャンプを楽しむ場合、メインイベントは焚き火や星空観測など夜間の活動が多いです。

また、山間部のキャンプ地では日が沈むのが早く、暗くなった後の活動にはなんらかの灯りが必要となります。

目的に応じて使い分けようとすると、数種類のライトを持っていくことになりますので、まずはそれぞれの場合のライトについて紹介していきます。

①テント周りの雰囲気を演出する

形としてはランタンに分類されるものを使います。グループやファミリーキャンプでは、広く照らせて明るいLEDのものが便利です。

少人数やソロの場合は、薄暗い所での焚き火やキャンドル風の雰囲気を楽しむ場合もあり、好みにあった明るさのものを使います。

薄暗い雰囲気を楽しむことが多い私は、キャンドル風のランタンがお気に入りです。

コールマン ルミエール キャンドル風ランタン

②常夜灯

ファミリーキャンプの場合、お子様の為にもテントの出入り口付近に常夜灯を設置する場合が多いです。火災の危険性も消費電力も少ないLEDのものがよく使われます。

ポキッと折って発行させる夜光スティックを、ガイライン等に引っかけて使われる方も見かけます。カラフルな淡い光で、オシャレですね。

③調理時に手元を照らす

薄暗い雰囲気を楽しみながら調理や食事する場合、両手がフリーになるヘッドライトタイプのものが最も使いやすいです。

バイクのヘッドライト並みに明るいので、肉に火が通っているか確認する際など必要な時だけ点灯して、作業が終わったらすぐに消灯するような使い方をしています。

家庭用電源(交流100V)、シガーソケット(直流12V)、USBで充電するアダプターと、電池(18650)も付属しています。

④フラッシュライト

 最後に、夜間にテントを離れてお手洗いに行く場合などです。

ヘッドライトでも良さそうですが、自分が見る方向を照らしてしまうというデメリットがあります。

テントから目的地に移動する際には、他のキャンパーさんの設営場所近くを通ることもありますが、テントに興味をひかれたり楽しそうな笑い声が聞こえてきたりすると、思わずそちらの方向を見てしまい、結果としてその見ず知らずのキャンパーさんを明るく照らしてしまうことがあります。

マナーとして他のキャンパーさんを照らす事は避けたいですし、照らされたキャンパーさんも相当まぶしく感じているはずです。

移動時のこの事態を避ける為に、ライトは手で持つことで顔の動きとは切り離して、いつも歩く先を照らすようにしたいと思います。そこで普通の形のフラッシュライトを一本持っていくようになりました。

車で充電できるフラッシュライト(懐中電灯)
車のシガーソケットで充電中のフラッシュライト(懐中電灯)

写真のライトの良いところは、車のシガーソケットに挿しておけば充電できる構造です。LEDのライトの場合、電池が消耗してくると物によっては突然 暗くなったり点灯しなくなったりしますが、周りが真っ暗なキャンプ中に使えなくなる事は避けたいです。

このライトはキャンプ地に到着したらシガーソケットから外してフル充電状態から使えます。点灯しっぱなしにしなければ一晩は十分使える電池容量なので大変便利です。

キャンプでなくても、常にフル充電状態の車内常備ライトとして使えます。

夜に車内に物を落とした時など、少し使いたくなった時にサッと使えて、安心感があります。

冬のキャンプでテント泊を堪能する!電源がないサイトでの暖まり方とおすすめの暖房器具

冬のキャンプに興味があるけど、寒さが...

そんな不安を少しでも払拭できるように、気温が氷点下になるかならないかまでの寒さにおける、冬のキャンプでの暖房や暖まり方について紹介してみます。

冬のキャンプでの暖房や暖まり方

 

冬こそキャンプが楽しめる

真冬の12月から2月の間は、キャンプ場で見かけるテントの数は少なくなります。

そのような季節にこそキャンプに行きたいと思う人は少なくないようで、私がよく行くキャンプ場は、いつ行っても完全に一人という事はありません。

真冬のキャンプが楽しいのは、

  • 焚火の嬉しさが増す
  • 静か
  • 周りに人がいない(迷惑になりにくい)

といった理由で、場所も広めに使えるので、煙や匂いが多めの料理をしたり、キャンプスタイルをいろいろ変えて試したりできるのも、冬だけの特典です。

冬キャンプのスタイル

自由を満喫できる冬のキャンプですが、他の季節と違って、充分な防寒対策の準備が必要になります。

キャンプスタイルによっても違ってきますが、テント内で電気や火が使えない場合を中心に、主な防寒や暖房方法を紹介いたします。

極上の暖房ストーブ付きキャンプ

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最初に紹介したいのが、難燃性のテント内で使える薪ストーブです。

コットン生地などを使った難燃性のテントの側壁に煙突を耐熱貫通させて、中で薪ストーブを使うスタイルが、冬のテントキャンプでは暖かくて快適なだけでなく、雰囲気も盛り上げてくれます。

コンパクトで持ち運びしやすいストーブもあるので、車などの荷室に余裕がある移動手段であれば難なく持参できますね!

化繊テントでのキャンプ

ソロキャンプの場合は、軽量な化繊素材のテントを、キャンプ場に持ち込む人も多いと思います。

テント内で火器が使えないタイプのテントばかりですが、そのような場合での暖まり方を紹介いたします。

テントの外での暖のとりかた

まずは、暖かい服装を

言うまでもありませんが、暖かい服装がいちばん有効です。

焚火などでスポット的に温まる場所を作っておいても、いろいろな用事で一時的にその暖かい場所を離れると、急激に寒さを感じます。

そんな時にも保温性が高い服を着ておく事が大事です。

上着だけでなく、脚の防寒対策もお忘れなく! 部分的に体温を奪われても、体全体が冷やされます。

焚火や炭で暖まる

焚火や炭など、ある程度の時間は持続して燃える熱源があれば、手のひらや体の冷えた部分を熱源に向けて暖まることができます。

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有るのと無いのとでは大違いなので、真冬のキャンプには熱源として暖まることができる装備を、できれば複数持っておきたいです。

焚火の場合は、空気の通りが良い焚火台を準備しておけば、地面が濡れていても火力が安定して持続しやすいので楽ですよ〜

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コンパクトな暖房機器を使う

テントの外で調理や食事を楽しむ時に、足元からの寒さに震えることが、よくあります。

このような時には、屋外で使えるコンパクトヒーターを使って足元を暖めたくなります。

屋外なので、対流式のストーブではなく、電熱ストーブなどの遠赤外線で暖まりたいところですが、一般的なフリースペースのキャンプ場には交流電源がありません。

灯油ストーブや調理用バーナーを流用するタイプの暖房機器がありますが、灯油は専用で燃料が必要になり、また調理用バーナーに被せて使うタイプのものはごく近距離でしか暖まれません。

適度にコンパクトで、比較的に暖まりやすいものとして、CB缶(カセットコンロの燃料缶)やOD缶を使ったヒーターがあります。

非常時の暖房、および調理器具としても使える、すぐれ物ですね!

唯一の弱点としては、あまりに寒いとガス缶の内圧が下がってしまいパワーダウンもしくは火がつかないことになるので、使う前にガス缶をポケットに入れて、体温で温めておくなどの工夫が必要です。

座布団や銀マットを活用する

椅子に座る場合でも、グランドシートで地面に座る場合でも、冬はおしりの下から冷えてきます

座布団などで熱が逃げないようにするのが有効ですが、おすすめはスポンジ層付きの銀マットです。

私は長さ180cmx幅60cm、厚さ8mmの丸めて持ち運べるものを使っています。

これを準備しておけば、就寝時に使えるだけでなく、テントの外でも椅子にひいて、お尻と背中の熱が逃げていくのを防止できます。

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テント内での暖のとりかた

使用するテントが、その中での火器の使用を禁止しているものであれば、その注意書きに従いましょう!

もし火事がおきれば、自分だけの損害だけではすまない事にもなりますよね。

火事にならなくても、火を使う暖房器具を密閉できるテント内で使うと一酸化炭素中毒の恐れがあります。

窓や出入り口を少し開けておけばいいかな?と思うかもしれませんが、雨や露などでテントが濡れると、密閉状態になってしまうこともあるので、寒くてもテント内での火器の使用はやめておきます!

とはいえ、コンセントからの電力にも火力にも頼らずに、一晩中テント内を温めてくれる暖房器具は、市販品では見つけられません。

無いならば作ってみようかな!?ということで、テントの外で炭の火力から温水をつくり、テント内に温水を循環して、暖気を発生させる機器を作ってみました。

思いつきで作ってみた割には、良い感じに暖かくなりましたが、少し荷物が増えるのが弱点です。 

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なお、使用にあたっては、テント外にあるとはいえ、火の管理には気をつけています。

気温に対応した寝袋を使う

良心的な寝袋メーカーのものであれば、その寝袋の耐寒温度や通常使用できる気温が明記されています。

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一般的に、同じ耐寒温度のものでは、保温層が化繊のものに比べて、ダウンの方がコンパクトかつ軽量になります。

また封筒型よりマミー型の方が、保温層の厚みを効率的に使えるので、暖かいといわれています。

マミー型でありながら、ストレッチする構造になっていて、封筒型のいいところも持ち合わせたものもあります。

寒さに対応した冬用寝袋を持っていても不安であれば、保険として厚手の毛布を準備しておきます。

冬用寝袋だけでは寒くて寝れない時には、毛布を併用すると暖かさがずいぶん違います。

地面と遮熱する

冬用の寝袋で寝る際に、上や横からの冷気は寝袋がしっかりと遮断していても、体と地面の間は寝袋がつぶれているため、保温できずに地面の冷気が伝わってきます

テント内の床面に直接寝袋をひくのではなく、まず断熱の為に銀マットをひいて、その上に保温の為のエアーマット(インフレーティングマット)をひくと、下からの寒さがずいぶん緩和されます。

それでも寒ければ、安全な湯たんぽ やカイロ

就寝時に、寒くてどうしても暖房器具が欲しい場合や、私のように足の先だけはしっかりと暖かくしておきたい場合は、湯たんぽが便利です。

お湯を作る手間がありますが、自分好みの温度が作れるので、寝つく時は快適そのものです。

とくに冷え性の人は、一回使うと手放せなくなるかも?

お腹や背中、手足の先など、部分的に暖まりたい場合、ハクキンカイロや充電式カイロも効果的です。

最長で24時間持続するハクキンカイロは、炎を出す燃焼を伴わないので、火傷の可能性はあっても、火災の心配はありません。

再利用できるエコなカイロの性能は、一覧表で比較しながら別の記事で詳しく紹介しています。

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記事内では、充電式カイロの連続使用実験の結果も紹介しています。

予想外に、長時間にわたり使い続けることができて驚きました!

 

最後に

とにかく備えあれば憂いなしです。

荷物に余裕があれば、重ね着できる服や毛布など、いざという時に使えるものを持参しておきます。

ネックウォーマーライトダウンジャケットひとつでも、テント内外での寒さの感じ方が、大いに変わります。

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また、いきなり極寒のキャンプ地に行くのではなく、少しづつ寒いキャンプを経験していき、徐々に冬用装備を足していくと、寒さに対して必要な装備が揃うので安心です。

静かなキャンプ場で、暖かくして寝た翌朝に、テントから出て冷たく澄んだ空気を深く吸い込むと、清々しい気持ちになります。

皆様も、暖かくして真冬のキャンプを楽しんでくださいね!

家ではできない料理はソロキャンプで楽しもう!

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ソロキャンプが好きな人に聞いてみたいことがあります。

「ソロキャンプが好きな理由を教えてください!」

どこを探しても統計情報が無さそうですが、たいへん気になります。

動画サイトで見て楽しまさせていただいてる有名ソロキャンパーさん達と、自分を比較しながら考えてみます。

なお、有名な方々とは知り合いではないので、直接聞いたりはしていません。動画を見させていただいて感じたことを書いているので、もしこのブログを見ていただいて、ご本人のお考えと違っていても、ご容赦ください。

 

どういうタイミングでソロキャンプに行きたくなるのか

 有名な方々

皆様忙しそうです。

「ずっと来たかったけど忙しくて、やっと来れました」

とか

「用事を片付けてから来たから暗くなっちゃった」

「一日しか時間がとれなかったので、デイキャンプ」

なんてコメントされている動画も見かけます。

忙しい中で、なんとか時間をあけてソロキャンプに行かれているようです。

私の場合

大きく分けると2パターンです。私はそれほど忙しくありません。

気分転換で行きたくなる

仕事が一段落ついた!とか、山の空気が恋しくなる場合です。

料理したい時

たとえば大葉の天婦羅とか、鶏の唐揚げなどを、無性に沢山食べたくなる時があります。

しかし私が油を使った料理すると汚れ散らかすので、家の台所は立ち入り禁止になっています。

そんな時、我慢できなくなると家出してソロキャンプに向かいます。

ソロキャンプで天婦羅
ソロキャンプで天婦羅そば

何をするのか、したいのか

 有名な方々

 テントやキャンプ用品の紹介が多いようです。気になっている道具を実際に使ってレポートして頂けたりするので、たいへん参考になります。

それでも、動画の大半の時間は料理と実食にあてられているように感じます。

私の場合

キャンプ場での昼間の時間は、少し忙しいです。

いつも昼食を食べないまま、昼すぎにキャンプ地入りするのですが、テント設営と昼食の準備をしてから、長い時間をかけて食事をしている間に夕方を迎えることが多いです。

お米を炊く場合は特に忙しく、まず炊飯を始めてから飯盒を火からおろすまでの20分くらいの間にテントを設営するという、マルチタスクでタイトスケジュールな状態になります。

凝った料理は明るい昼間にしておいて、夜は炭で何かを焼きながらアルコールを摂取するだけというのがパターン化しています。

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少し話題からそれますが、ウッドストーブと炭で冷凍たこ焼きをじっくり温めると、「中はモチモチ、外はパリッ」という私の大好きな状態になるので、定番メニューになっています。

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話を戻して、昼間に比べて夜は忙しくないのですが、焚火をぼ~っと見ているだけでも、あっという間に時間が経ってしまいます。

結論

少なくとも私は多くの場合、

何か特別な料理をする為にキャンプに来ている

ということのようです。

よくよく考えてみたら、持っていく料理道具の重さが、テントを除いた全装備重量の半分以上をしめています。

...好きなこと(もの)で重量が増えてしまうのは、仕方がないですね~

次は何を作ろう(食べよう)と考えながら、次回キャンプの計画を立てたいと思います。

DDハンモックの4m×4mタープで、雨天時でもテントまわりは快適空間

DDタープで雨でも快適キャンプ

肌寒い気温の雨の日に、ソロキャンプに行ってきました。

こんな天気の時でも、大きめのタープが一枚あったので、テント本体の濡れ(湿り)具合が激減して、快適性が大きく向上しました

ヘキサ形状のタープでは、テントの出入り口付近に設置するパターンをよく見かけます。

それとは違う、雨の日に強いタープの形状と設置方法を、そのメリットとともに紹介してみたいと思います。

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雨の日のテント設営

雨の日にテントを設営する場合、まずは水が流れ込まなくて、たまりにくい場所を選ぶと思います。
野球のピッチャーマウントみたいな地形だと最適ですよね。

そして、テントを設置したら、それを覆うように、上空にタープを設置します。

写真ではテントの頂上部がタープと接していますが、可能であればテントとタープの間に隙間を作って、露がついても乾燥しやすくします。

今回は、タープの、写真では奥の方が、地面に近い位置にしか固定できず、テント上部に充分なか隙間をつくれませんでした。

ここで大事なのが、タープの上に、水たまりを作らないことです。

写真では、タープはずいぶん傾けて設置していますが、これでも一番低いところは、何の工夫もしていないと水がたまりやすくなっていました。

水たまりになるポイントができてしまうと、重さでタープが垂れ下がってくるばかりでなく、ある程度たまった時に、一気に勢いよく水が流れ落ちることがあり、跳ね返りのドロ水などで、テントが濡れたり汚れてしまいます

今回のキャンプでは、最終的にタープのもっとも地面に近い所にペグを追加して、強制的に排水する場所を作りました。

雨の日のテント設置方法 無風の場合

大きめのタープを設置すると多くのメリットが!

①テントのまわりに、濡れずに歩けるスペースを作れる。

ペグの打ち直しが必要になった場合などのテント周りの作業時に、濡れずにテントまわりを一周できるメリットは大きいです。

ちなみに私は「うまく排水できているか」など、1時間に一回程度、テント周りをパトロールします。

②テント周辺の、地面の濡れ方をコントロールできる。

タープから落ちる水と地面の水を排水する経路を、上手に作ることができたら、テントの前室付近が乾いている状態を保てるので、地面にグランドシートを使って座り込む事も可能です。

③雨がテントに直接当たらないので、少しは静かに。

私は寝りが浅いので、夜中に雨音で起こされることがありますが、テント上空のタープで受け止める雨音は、テントに直接当たる音よりも、少し小さな雨音になって聞こえる気がします。

④撤収時が雨でも、テントは乾いた状態で収納できる可能性が高くなる。

今回は撤収時も雨が降り続いていましたが、タープの下で、テントについてしまった水滴は拭きながらですが、乾いた状態でテントを収納できました。
タープは帰宅後に乾かすことになりますが、形が平面なので物干しやロープにかけるだけでよく、立体的な形状のテントを乾かすよりも楽です。

雨の日に設営するタープの大きさ

いい事づくしの、雨天時に使う大きいタープですが、テントのサイズに見合った大きさ以上のものが必要です。

ソロキャンプやツーリング用のテントの場合の、タープの大きさの目安は、

  • 2名以下用のコンパクトテント; 3mx3m以上
  • 4名以下用のゆったりテント ; 4mx4m以上

ですが、実際には全室の有無などのテントの形状によっても変わってきます。

参考で、私が3mx3mと、4mx4mのタープを使い分けているテントを紹介いたします。

4mx4mのタープを準備しておけば、一般的なソロキャンプ用ドーム型テントは、覆うことができそうですね。

さらに風が強めの時の設置方法

さすがに台風並みの風の日だと、そもそもテント泊はできませんが、テントが破壊されない程度の風がある時の設置方法です。

雨の日のテント設置方法 強風の場合
上の写真のように、タープの裾をできるだけ地面に近づけます。中にテントがなければ、通称「Aフレーム」のタープ設置方法に近いです。

ちなみに、4mx4mのタープでしっかりAフレーム型を作ると、タープ内の床面積は2mx2mになります

2m以上の奥行があるテントを、Aフレーム型に張ったタープの中にスッポリと入れて設置したい場合は、もっと大きなタープが必要です。

軽くて強い!DDタープ

タープの強度や防水性は、各メーカーや製品でそれぞれ違いますが、私が5年近く使い続けているDDハンモック製のタープは、不具合なく、今でもしっかりと防水性を保っているので、雨でも快適なテントまわりを確保し続けてくれています。

DDハンモックのタープは、コヨーテ・ブラウン色の他にも、オリーブ・グリーン迷彩(マルチカム)色、そして目立つこと間違いなしのオレンジ色があります。

タクティカルイメージ色が多いですが、自然に溶け込むようなスタイルのキャンプで、または他の道具や気分に合わせて、お好みの色を選んでみてはいかがでしょうか。

コールマン ルミエールの幻想的な光。スノーピーク ノクターンとの比較動画あり!

夜のキャンプ地で、少人数で雰囲気を楽しんだり、ソロで至福の時を過ごすのに最適でおしゃれなキャンドル風ランタンについて紹介します。

ソロキャンプでの灯り

キャンプ地での夜間に、あまり明るい光は求めない方も多いと思うます。

強い光が近くにあると、焚火の踊っている炎や星空とか夜景がきれいに見えません。また、スポットライトを浴びている状態になり、行動が周りのキャンパーに丸見えなことも少し恥ずかしいです。

 私の場合、夜のキャンプ地ではヘッドランプを身に着けているものの、点灯するのは、探し物をする時と焼き物に火が通っているか確認する時くらいで、用事が終わればすぐに消しています。

夜間に常に光らせておく灯りとして使っていたのは、キャンドルです。炎が揺れる様は、夜にくつろいでいる時に吸い込まれてしまいそうな雰囲気です。

キャンドルを照明として使う場合はテーブルの上に置いて、食器の位置がわかる程度に、ほのかに照らします。

キャンプで使うキャンドル

 キャンプでのおだやかな時間を演出してくれるキャンドルですが、単体では風に弱くて使いづらいです。

そのためキャンドルは、ガラスの器や空き缶を加工したキャンドルホルダーに入れて使っていますが、それでも風には弱いので気付いたら火が消えていることが多いです。

空き缶で自作した、キャンドルホルダー

いろいろ試した結果、全天候で使うためには風の影響を受けないように全面カバーにするしかなさそうです。炎を隠さないためにはガラスで全面を覆うしかなく、そうなるとススの手入れが大変です。

しかたがないのでキャンドルは無風に近い日だけ、キャンドルホルダーと共に使用していました。

ランタンでキャンドルの雰囲気を楽しむ

しばらくの間はキャンドルを不便に使っていましたが、ほのかな揺れる光が嬉しい私にとって、キャンドル風ランタンは良い所づくしで最高の灯火です。

コールマン ルミエールの炎のゆらぎ

炎の動きを楽しめる

燃料はガス(OD缶)ですが、炎のゆらぎはキャンドルと同じです。

さらに独特のグローブ形状により、写真のように炎が上に連なって見えるので、キャンドルよりも幻想的な光を楽しめます。

ちなみに、小型で持ち運びに便利なスノーピーク ノクターンの炎はこのような感じです。

グローブが小さいので少し暗めな印象ですが、小型軽量なので登山やバイクツーリングには使いやすいです。

明るさの調節が簡単

夜空の星や山の輪郭をみて楽しみたい時は、必要最低限の柔らかい光で手元や足元だけを照らせます。

ふと何かを取り出したい時などは、つまみを動かすとゆっくり光が強くなっていきます。

このランタン一つでテント外の光は事足りるので、たいへん便利です。

マントルを使わないので、手入れが楽

ガス燃料でススがつかず、また燃焼部の消耗部品がないので、ほぼメンテナンスフリーです。

頑丈な専用ケースが付属する

信頼感のあるケースに、ぴったりと収納できます。バイクでのツーリングキャンプで、防水バックの中にケースごと放り込んでおいても、破損を心配することはありません。

ソロキャンプの夜には欠かせない

荷物のコンパクト化を重視しているので、以前のキャンプではランタンを使う事は考えていませんでした。

しかし、このランタンを使ってみると、荷物が少し増えても気にならないほどの雰囲気の良さと利便性を気に入ってしまいました。今では毎回欠かさずに持っていきます。

ウッドストーブの強力な火力を持続させるためには、簡単にできる燃えかす対策を!

コンパクトなウッドストーブは、ソロキャンプでは七輪としても使えて、たいへん便利です。

このタイプのもので、よくある悩みが、

最初はいいけど、灰が溜まってくると火が持続しない!

ことだと思います。

ウッドストーブの真価を継続して発揮するための、簡単な対策について紹介いたします。

ウッドストーブの火力を持続させる技と対策

 

火が持続しない理由

灰がたまってくると、燃焼室に空気(酸素)が十分に流れ込んでいません。

燃焼室を木の棒でかき混ぜてみると一瞬火が強まりますが、すぐに酸素不足になって火が消えてしまいます。

焚火台 すぐ火が消える 持続しない 対策 1
ウッドストーブ燃焼室の空気穴があいている底面が、平らになっており、灰がたまりやすいことが根本原因です。

対策

酸素が下側から供給されつづけるように、燃焼室の底に網を追加して2重構造にします。

灰がたまりにくい構造にするとともに、空気穴を塞ぐような大きさの灰は細かく砕かれて下に落ちるようにします。

焚火台 すぐ火が消える 持続しない 対策 2

追加する上底には網を使いますが、網目サイズは

網目ピッチが小さめの網がおすすめ

です。

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ただし、ウッドストーブに入れるのに、ちょうどいい大きさのものがないので、切断などの加工が必要になります。

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小さすぎる網目の、たとえば茶こしを使用すると、灰が砕かれて下に落ちるよりも、たまってしまう傾向が強くなり、いつかは酸欠状態になってしまいます。

 

そして、大事なことがもう一つ。

網を燃焼室に設置する前に、ちょうどいい大きさを小石を、3個以上入れる。

小石と網の相乗効果により、灰が細かく砕かれて落ちやすくなります。

むしろ、灰がたくさん落ちてくるので、地面の芝生などへの延焼防止もかねて、ウッドストーブの下に灰受けが必要になります。 

この方法を導入することで、燃料不足で火が弱る事はあっても、酸欠で火が消える事はなくなりました。

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空気の流入量を確保するだけで、驚くほど火力が強くなり、反面すぐに燃料が燃え尽きます。うまく火力をコントロールできればキャンプの強い味方になります。

ムラコのテントに一目ぼれし、スターフライヤーマンと初遭遇

スターフライヤーの飛行機に搭乗しました。

STARFLYER 折り紙 スターフライヤー

私は、飛行機で福岡に移動する場合、ほぼANA便を利用します。ただし時間に縛られていない場合、同一路線でも、共同運航しているスターフライヤーの機体が使われる便を選択します。

なぜなら、 

シート配列にゆとりがある!

座った時の前席からの圧迫感の差が歴然です。

今回は、往復ともに、スターフライヤーの漆黒の機体でしたが、2回びっくりしました。

 

 

①マイレージ会員向けの期間限定キャンペーンで、かっこいいテントが紹介されている

(キャンペーンは終了しています)

 

まずは、飛行機会社が、あまり関連性が感じられない「テント」を紹介する事に驚いたし、キャンプ好きの人(=私)が搭乗していることを見透かしているかのようで、驚き倍増でした。

しかも、muracoのテントが、真っ黒なテントで斬新&かっこいい。

 残念なことに、マイルの加算処理をANAにしてしまった私には、応募資格がありません。

次にテントを買う際には、候補入り間違いなしです。

②機内安全ビデオが変わった

 

 これまで、スターフライヤーの機内安全ビデオといえば、「ジャズラウンジ」。落ち着いた大人な雰囲気の中にもユーモアがある、ドラマ仕立てのものでした。

 今回も同じだろうと思い、無防備にくつろいでいたところ、いきなりのスターフライヤーマン登場。SF仕立てのビデオに、目を奪われました。

 

そして、シートポケットにも、スターフライヤーマンを紹介するパンフレットがささっています。客室乗務員に、ひとつ持ち帰っていいかお聞きしたところ、「新しいものを差し上げます。何冊必要ですか?」と、想定外の心遣い!思わず子供たち用もいれて、3冊お願いしました。

STAR FLYER MAN スターフライヤーマン パンフレット

黒い袋(これも、かっこいい)と共に持ってきて頂いた際には、同数のスターフライヤー折り紙まで頂き感激の嵐でした。

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スターフライヤーの大ファンになりました。

顧客満足度9年連続1位!  納得です。

 

キャンプ用のフライパンには、家庭用のグリルパンが最適。玉子焼き器をキャンプ用に改造して気付いたこと

家庭用の玉子焼き器を、コンパクトに収納できるソロキャンプ用フライパンに改造してみました。

わざわざ改造しなくても、同じように便利に使える家庭用調理器具もみつけたので、最後に紹介いたします。

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キャンプ用フライパン

キャンプでの炒め物に使うフライパンですが、いくつかの材質/製造法に分類されます。

アルミやチタンは軽量、鉄は重くはなりますが火力が均等に伝わりやすいというメリットがあります。


私は、バイクでのキャンプにも持っていく前提で道具をそろえているので、ダッチオーブンやスキレットなどの重い鉄器は、興味はあるものの今のところ所有していません。

アルミのクッカーと飯盒のみを使用していましたが、たとえば焼飯のような炒め物の場合、鉄の熱伝導率でないとスポット的に火があたるバーナーに対して、アルミは均一に熱が伝わらないので、料理しにくいと感じました。

100円ショップの鉄フライパン

全体に熱が伝わりやすい鉄のフライパンを選ぶにあたり重視するポイントは、

  • 安くて、
  • あまり重くなく、
  • 薄くていいので鉄で、
  • 小さい

ものです。

しばらくの間、気軽に試せる100円ショップの丸いフライパンを使っていました。

しかし、コーティングが弱いのか1年ほどでコゲつきが頻繁に発生するようになり、かわりのものを探すことになりました。

鉄フライパンその2

100円ショップのフライパンでも使えていたので、悠長に次のフライパンを考えていたところ、家で新品の玉子焼き器が余っていることがわかり、試してみることにしました。 

f:id:solocamptouring:20171216074352j:plain実際に使ってみてわかった、玉子焼き器のメリットは、

  • 持ち手の部分は除けば、四角形でパッキングしやすい
  • そこそこの厚みの鉄で、それほど重くない

です。

ソロキャンプでの炒め物にはちょうどいいサイズで、実際に手に持った感触も悪くありません。

フライパンの改良

実際は玉子焼き器ですが、使用方法から「フライパン」として書いていきます。

四角形で収納しやすいはずのこのフライパン、収納時は持ち手がジャマです。

このフライパンが、たまたまそうだっただけですが、持ち手は本体にリベットで接合しているだけです。

これは改造するしかないと思い、まずはリベットを外してバラバラにしました。

ソロキャンプ用フライパン 玉子焼き器を改造
リベットのかわりに蝶ナットとボルトを使って持ち手と本体を締め付けてみて、手で蝶ナットをまわすだけでもグラグラにならずに合体できる事を確認しました。

持ち手は取り外し可能なだけでなく、本体の内側に入れる形で取り付けることもできるので、収納性バツグンとなりました。

ソロキャンプ用フライパン 玉子焼き器を改造

キャンプで毎回の出番はありませんが、スペースを取らずに持ち運べて便利なので、キャンプ用料理器具セットのポーチには、アルミのクッカーと合わせて常備しています。

フライパンとして使えるグリルパン

玉子焼き器のキャンプへの活用について紹介してきましたが、わざわざ改造しなくても、もとから便利に使えるものがあります!

家庭用ガスコンロなどのグリル(魚を焼くところ)を活用して、石窯で焼いたかのような料理をするためのものですが、

  • 大きさ
  • 深さ
  • 重さ
  • 持ち手が離脱できること

の全てが、キャンプで使うコンパクトなフライパンとしてピッタリです。

直径16cmと20cmの丸形だけでなく、さらに容量が大きくとれる角型もあるので、お好みで形とサイズが選べます。

他の記事で紹介した、キャンプで天ぷらしたい時に便利な容器も、パール金属さんのものでした。

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パール金属さんって、キャンパーの方が多いのでしょうか?

いつもお世話になります!

ハンモック用のディジーチェーン型ストラップは、タープにも活用できて便利だった!

HennessyハンモックとDDタープ4x4

キャンプで使うハンモック 

春から秋のキャンプ場でよく見かけるハンモック。昼寝用から蚊帳のついたテントのようなものまで、どれも気持ちよさそうです。

実際に使ってみると、ゆりかご感と、体の下を通る風の気持ち良さは、体の力が抜けていくような感覚で、ゆっくりと昼寝したくなります。

上部が解放か蚊帳になっているものが多く、夜に横になっていて、流れ星を見つけると最高の気分です。

 一度使うと病みつきになるハンモックですが、設置調整に経験が必要になるので、慣れてコツがつかめるまでは、適度な木の間隔、高さ、角度など、何度も調整しながら設置することになります。

ハンモックスタンドを持参して、場所を問わずに簡単に調整して楽しんでいるキャンパーもたまに見かけますが、スタンドの持ち運びが大変です。ほとんどの場合はちょうどいい間隔と太さの2本の木を探して、その間に設置することになります。

そのような2本の木の間にハンモックやタープを設置する場合について、コツや便利なものを紹介します。

木の間隔

 ハンモックの種類によって違いますが、一人用のものだと木の間隔は3~6mmくらいです。最初の一回目は試行錯誤になりますが、うまく設置できた時の、木から木の歩数を覚えておくと、次回からは使用する木を簡単に決めることができます。

たとえば、私が記事トップの写真のハンモックを設置する場合は8~10歩の間隔の木を探すようにしています。 

木へのつなぎ方

 最初に、その場所と木がハンモック使用可能かどうかを管理人さんに確認しておきます。天然記念物はもちろん、観賞用で管理している木などは、傷めない使い方でも利用は控えます。

そのうえで、木を傷めないような設置方法を考えます。おすすめはポリエステル系の丈夫なストラップです。

ナイロン系のストラップは、体重で予想外に伸びるので、朝になったら地表に降りているようなことを防止するために、あらかじめ高めに設置しておくなどの対策をしておきたいです。

ロープを使ってタオルで木を保護しているのをよく見かけますが、ストラップのほうが便利で、確実に力が分散されます。

ENO ATLAS STRAP ハンモック用ストラップ
 

ストラップの角度

 ストラップの角度ですが、水平からの角度で30度くらいが、ハンモックに寝そべった際に、体が水平の状態に近づきやすいです。 

ちなみに写真のようなハンモックの場合、ハンモックの中でナナメに寝そべると、体が「く」の字になりにくいような設計になっています。

高さ

 地面からの高さですが、ハンモックに腰かけたときに足が着地する高さより低くないと、ハンモックに入り込むのが大変です。

かといって低すぎると、ハンモックとストラップの伸びや結び目の緩さが原因で、だんだん落ちてきて、地面と接触することもあります。

写真のハンモックで5~6mm間隔の木を使う場合は、2mmあたりの高さで木にストラップを巻くと、水平から30度くらいのストラップ角度で地面からの高さがちょうどよくなります。

ストラップの調節方法 

ちょうどいいストラップ角度をつくるためには、一度設置したのちに、ハンモックに体重をかけて、ストラップや結び目の遊びをとり、もういちど調節をする必要があります。

この時に、結び目をほどいて調節しなおすと、けっこう時間がかかってしまいます。
そこでおすすめなのが、デイジーチェーン型のハンモック用ストラップです。

 

ENO ATLAS STRAP

ストラップに輪がいくつか設定してあるもので、まず最初に設置したのち、体重をかけてみて緩んだ長さ分を、使用する輪を変えることで調節することができます。

この時に登山用のカラビナを適切に使う事で、結び目をほどく手間がなくなり、楽に調節できます。

ハンモックをカラビナとリングで調整する方法

カラビナを使用する際の大事なポイントは、登山用の体重を支えられるものを使いつつ、加重がカラビナの横方向には加わらない使い方をすることです。

テントの時でもストラップは便利

 ストラップを1セット持っておくことで、タープを設置する場合も、木を傷めずに活用できます。

DDタープ4x4 テント上に設置

雨上がりなど、地面が柔らかくてペグでタープを支えられない場合でも、周囲にしっかりとした木があれば、ストラップで木にアンカーポイントを作れます。

またデイジーチェーン型の場合、モノをぶら下げて使うこともできるので、洗い物を乾かしたりするのにも便利です。

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デイジーチェーン型ストラップを使って、ハンモックの設置を簡単にする方法については、他の記事でもっと詳しく紹介しています。

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キャンプや登山で人気のSOTOのGストーブを自作スクリーンで火力アップしてみた

コンパクトに持ち運べて、ソロキャンパーに人気のGストーブを、さらに風に強くして使いやすくしてみました。 

キャンプや登山で人気のSOTOのGストーブを専用スクリーンで火力アップするDIY

[:contents]

 

ストーブ、バーナーの選択 

キャンプの料理で使うストーブやバーナー類、いろんな種類があって、使用シーンを考えながら、あれこれ選んでいるだけでも楽しいです。

形を含めて様々なものがありますが、大きくは使用燃料で分けられます。

<燃料>

  • CB缶(家庭用カセットコンロのガス)
  • OD缶
  • ガソリン
  • アルコール

など。

それぞれメリットデメリットがありますが、一般的なキャンプで使う分には、よほど空気が薄かったり極寒でないかぎり、この4種類のどれを選んでも火力で困ることはありません。

その中でも入手が楽なCB缶が使えるSOTOのGストーブについて、ちょっとしたアイデアとともに紹介いたします。

SOTO Gストーブについて

私はアウトドアショップで一目ぼれして入手しました。

  • どこでも入手しやすいCB缶を使える
  • 収納時は平たくなるので、収納効率が良い
  • 収納ケース自体が台座になるという変身メカのような構造

に惹かれました。

数年にわたって使用していますが、トラブルなく使い続けています。飯ごうでの炊飯や、焼き物、天ぷらなどをする場合に、通常キャンプで使う大きさの調理器具は安定しておくことができ、火力も十分で調節も普通にできます。

SOTO Gストーブの改良

風の強い日のキャンプでストーブやバーナーを使う際、風が火元に吹き込んでくると火力が弱くなってしまうため、暴風対策が必要となります。

ウインドスクリーンで調理器具ごと囲ってしまえばいいのですが、あまり近くに設置すると、料理のジャマになります。

Gストーブの場合、火元のまわり2方向はケースに覆われていて、もともと風に強そうです。このメリットを活かして、さらに耐風性を向上させてみます。

火元への風を通りかたを見てみると、CB缶を取り付ける方の反対側が解放していて、この部分から火元に向けて風が入ってきます(下の写真では、上側の部分)。

SOTO Gストーブ

この風の進入路さえ塞いでしまえば、Gストーブの構造上、火元を風が通り抜けにくくなります。

そこで1mm厚のアルミ板から、金ばさみで三角形の板を切り出して専用スクリーンを自作し、開放部を軽く塞ぐようにしてみました。

SOTO Gストーブの改良 DIY

専用ウインドスクリーンは効果絶大

自作スクリーンの防風性を、四方からの風で確認してみました。

同じ風の強さでも、追加前後で火のゆらぎかたがまったく違い、自作スクリーンの効果が一目瞭然です。

Gストーブ自体で火元の防風ができるので、ウインドスクリーンが料理のジャマになる事もなくなり、さらに快適に使えるようになりました。

コンパクトな収納性は損なわない

最後に、専用スクリーンを追加するにあたり、こだわったポイントの紹介です。

追加したアルミ板は、ケースの中にしまう事ができるので、収納時の大きさは変わりません。

SOTO Gストーブの改良 収納

キャンプを快適にしようとすると、次々と便利なものを追加して荷物が多くなりがちです。

自作したウインドスクリーンは、収納容積は増やさずに防風性をあげられます。

ハイキングや軽登山など、荷物をコンパクトにしたい方には、Gストーブとあわせてオススメです。

使いやすいガイロープはパラコードで自作しよう。基本ロープテクニックも紹介!

テントやタープに付属しているガイロープ(ガイライン、張り綱)は、少し頼りなく感じるものも多いですよね!

そこで、強度があって、多くの色から選べるパラコード(パラシュートコード)で、ガイラインを自作してみます。

使いやすいガイロープはパラコードで自作しよう。基本ロープテクニックも紹介!

 

ガイロープについて

テントを安定させるためのガイロープ、張り綱やガイラインという場合もありますが、以降「ガイロープ」で記載していきます。

タープや自立しないテントの場合は必須となるガイロープですが、自立型のテントでは、ガイロープを使わなくても、とりあえず倒れることはなさそうに見えます。

しかし天候急変による突風など、予想外の事態もあるので、テントの強度を増しておくために、いつでもガイロープは設置しておきたいです。

多くのキャンパーさんたちが、 タープやテントを天候や気分で使い分けていると思います。

私は、テントなどに元から付属しているガイロープは外してしまい、どのようなタープとテントの組み合わせでも、毎回同じガイロープのセットを持って行きます。

HennessyハンモックとDDタープ4x4 自作ガイロープで設置

ガイロープの種類と長さ

毎回持っていくガイロープのセットです。テント設置時と撤収時に作業しやすいように、小さなショルダーバックに入れています。

パラコードでガイロープ自作 キャンプ用セット
登山用のカラビナ6個はハンモック用です。通常のテントで宿泊する際には不要ですが、重い物をぶら下げられたりして便利なので、少しかさばりますが写真のものを全部セットで持っていきます。

迷彩色のパラコードで作ったガイロープの長さ別の内訳は、

  • 10m ;1本
  •  3m  ;4本
  •  2m  ;4本

で、合計9本です。

これら全てを、長さごとに使いやすいように自作しています。

10mのもの

使いやすいガイロープをパラコードで自作。基本ロープテクニックも紹介します。

4x4mタープのリッジラインが主目的ですが、撤収時に寝袋やグラウンドシートを干したりするのにも便利です。カラビナの部分やオレンジ色のコードは、最後に紹介する位置調整できる結び方でつけているので、設置時の長さ調節が簡単です。

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3mと2mのもの

テントとタープのアンカー用です。合計8本で、今のところ足りなくなったことはありません。

高さのあるテントやタープに使う場合は、2mや3mでも短かすぎますが、中で起立できないようなソロキャンプ用の低めのテントには充分の長さです。

使いやすいガイロープをパラコードで自作

自作ガイロープに使うカラビナについて

よほど風の強い日に大きなタープなどを使わないかぎり、100円ショップで売っているようなアルミのアクセサリーカラビナでも問題なく使えています。

ハンモックのように、重量や衝撃がかかる場合には登山用のカラビナを、同じく登山用のロープ(もしくはストラップ)と合わせて使いましょう!

ちなみに、大きな登山用のカラビナの方が、特に薄暗がりや雨天での作業が楽で、使いやすいです。

ガイロープのDIY

荷物量に制約があるキャンプの場合、パラコード(パラシュートコード)が、強さ、細さ、軽さの点で優れているので、テントのガイロープに、うってつけです。

それほど高価なものでもないので、2年ごとに新しいパラコードにしながらキャンプで使っていますが、今のところ切れたことはありません。

ガイロープを作るにあたり、直径4mmのパラコードを長さ30mのロールで入手し、使いたい長さにあわせてハサミなどで切断します。

切断面は、ライターであぶるなどで軽く溶かして、ほつれを防止します。

写真の自作したガイロープについている黄色やオレンジ色のロープは、通常のガイロープ用の素材を使い、適度な長さに切ってフィッシャーマンズノット(テグス結び)で輪にしたものです。

これを個々のパラシュートコードに、プルージックで取り付けています。

両端末はボーライン(もやい結び)で輪をつくり、登山用ではない小型カラビナも併用しています。テントにガイロープをセットする際は、カラビナをテント側、反対側の長さ調節可能な方をペグ側としています。

あらかじめ、この状態まで作って持っていくと、現地でのガイロープの装着、調節、撤収が楽!です。

ちょっとした悪天候でも、設営しやすくなりました。

基本的なロープテクニックの紹介

パラコードで使いやすいガイロープをつくる時だけでなく、タープ やハンモックにも活用できる、基本的なロープワークを紹介いたします。

フィッシャーマンズノット(テグス結び)

ガイロープでは輪を作るための結び方ですが、2本のロープを結合して一本の長いロープを作るのにも使えます。

写真はわかりやすくする為に2本のロープで結んでいますが、輪をつくる場合は一本のロープの両端末で結びます。

フィッシャーマンズノットのつくりかた

2か所に結び目を作って引っ張るのですが、片方の結び目のまわし方が逆になっていると、結びの効果が失われるので、表裏からみた結び目が、完成写真のように点対称なっていないといけません。

フィッシャーマンズノット(表)
フィッシャーマンズノット(裏)
フィッシャーマンズノット完成形の表裏写真

プルージック

フィッシャーマンズノットで作った輪を使って、他のロープの中間に位置調節可能な輪を作ります。引っ張る力がない時は位置が変えられ、輪になった部分に引っ張る力が入ると締まるので位置がずれません。

プルージック①

プルージック②

同じようにフィッシャーマンズノットの結び目の部分を合計3回まわします。

プルージック③

3回巻きついた部分がくずれないように、フィッシャーマンズノットの結び目を引いて完成

ボーライン(もやい結び)

ロープの端に輪をつくる結び方です。

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他の結び方や応用にも興味がある方は、ポケットに入る大きさの解説書を一冊持っておくと、キャンプ地でのミッションやバリエーションが増えて楽しいです。

パラコードで楽しみましょう

パラコードは、色や柄も多くの種類があり、簡単に入手できます。

テントやタープなど、キャンプ道具のデザインや色に合わせてパラコードを選んでみるのも楽しいですね!