お気に入りのハンモックを持って、キャンプに行ってきました。
ハンモック泊は、荷物が少なくて済む上に設置や撤収作業も楽で、キャンプでのメリットを毎回実感できます。
そんなハンモックを、さらに簡単便利に設営できるアイテムとその使い方を、ハンモックの設置手順とともに紹介してみたいと思います。
ハンモックの紹介
これから紹介する簡単な設置方法は、ロープ状のサスペンションコードを使って設置するハンモックに使えます。
今回使用するのは、ハンモックにサスペンションコードが付属するタイプのヘネシーハンモックですが、DDハンモックなどのハンモックに直接カラビナをつけるタイプのハンモックでも、ロープ状のものを長さ調節しながら使う場合は同じく効果的です。
ハンモックは、中で寝たときに下にも空気の流れができるので、テントにはない涼しさを感じることができて快適ですよね。
せっかくなので設営と撤収も涼しい顔!で終わらせたいところです。
ヘネシーハンモックは、ポール類は一切使わずに、またサスペンションコードだけで、蚊帳(モスキートネット)付きのハンモックを設置することができて、設置と撤収作業も楽なのでお気に入りです。
ハンモックを簡単便利に設置しましょう
ハンモックをもっと簡単に設置するアイテムの使い方を、ハンモック設置の手順にそって紹介していきます。
その中で、片側に2個づつ、合計4個使用しているアンカーリングは、登山やレスキュー用品で、主流は軽量なアルミ製のリングですが、他に、
- 垂直下降リング
- ラッペルリング
- ディセンダーリング
とも呼ばれることがあります。
ハンモック界では、もっと一般用語でダブルOリングと称することも。
いろいろな言い方がありすぎて訳がわからなくなりそうなので、この記事内ではアンカーリングと呼んでいきます。
ハンモック用ストラップ
木を傷めないように、 ハンモック用のストラップを木にまきます。
ハンモックで使いやすいように作られたストラップは、デイジーチェーン状になっていて、カラビナを付けられる輪がたくさんついているので、最後の高さや角度調整も楽に行えます。
O形のカラビナとアンカーリング(垂直下降リング)
ストラップの適当な位置に、O形のカラビナでアンカーリング2個をぶらさげます。
一般的なD形のカラビナは、アンカーリング2個を使うと、強度的に弱い横方向に力がかかりやすいです。
そこで、幅が広さが一定のO形のカラビナを使って、強度的な安心感を増しています。
ハンモックの両側の木それぞれ個別に設置するので、合計ではカラビナ2個と、アンカーリング4個を使います。
アンカーリングはいろいろな種類(大きさ)がありますが、上の写真で使っているものは外径5.1cm、内径2.6cmで、同じく写真に写っているO形のカラビナに、ちょうどいい大きさです。
ハンモックを出しましょう
次にハンモックを設置していきます。
今回使うヘネシーハンモックは、オプションのスネークスキン に収まった状態で、収納袋に入れて持ち運んでいます。
スネークスキンは、名前のとおり「へびの皮」のような形のカバーで、ハンモックの設置と、特に撤収時の収納が、たいへん楽になります。
参考ですが、ヘネシーハンモックExpeditionの場合、付属しているタープを装着したままでも、スネークスキンに収納することができました!
ヘネシーハンモックの場合の呼び方はスネークスキン ですが、DDハンモックの場合は、ハンモック スリーブ の名称で、オプション設定されています。
アンカーリングにハンモックを仮留め
ハンモックのライン(両端末のロープ)を、アンカーリングに仮留めします。
- ラインを、アンカーリング2個に通す
- ラインをリングの外から折り返したら、リング1個だけに、もう一度通す
すると、ハンモックに重量がかかると、アンカーリング2個が密着する方向に力が働くので、2個のアンカーリング間に挟まれたラインが固定され、緩むことがありません。
ラインの端を軽い力で引けば、アンカーリング間に隙間ができるので、ハンモックを高くする方向に片手だけで調整できます。
ハンモックの重さによるラインのテンションを抜けば、ハンモックを低くする方向も簡単に調整できます。
ハンモックの位置や高さや角度の微調整では、なかなか気持ちよく決まらないことがありますが、アンカーリングとカラビナを使えば、ほどいて結びなおす作業を省けるので、短時間で終えられます。
ヘネシーハンモック用のスネークスキン
アンカーリングとカラビナで両端が仮留めできたら、スネークスキンに包まれたハンモックは下の写真のようになっています。
ハンモックを包んでいるスネークスキンを、中央部から両端末に向かって脱がすと、あっという間にハンモックが現れます。
この時スネークスキンは、ハンモックの両端末のライン上で、蛇腹状になっています。
ハンモックの本留め
ハンモックの位置、高さ、角度の調整ができたら、アンカーリング部に結び目を追加して、ほどけないように補強しておきます。
心配性な私は、仮留め状態から追加で数回、ラインをアンカーリング2個に通したのちに、ハーフヒッチ(ひと結び)で保険の増しどめをしています。
さらに徐々に結び目が緩んだ時に備えて、ハンモックのラインにプルージックで固定したガイロープ(写真のオレンジ色のロープ)を、D形のカラビナでストラップに固定しています。
ガイロープには、体重による衝撃に耐えられる強度はないので、ハンモックのラインが瞬時に切れてしまうような場合には対応できませんが、徐々に負荷が増えるような場合には、おまじない+αの役割をしてくれるのではないかと期待しています。
タープをはる
雨や露などに備えて、タープを張れば設置完了です。
雨や露の心配がなかった今回は、ヘネシーハンモックに付属している非対称形状の小型タープを使って、落ちてくる木の葉に備えておきました。
このステルス戦闘機のような優美なプロポーションも、ヘネシーハンモックの魅力です!
天候が悪い時などには、大きめの4x4m DDタープを組み合わせて使うこともあります。
ハンモックは、お世話になる木の間隔によっては、ちょうど良い高さや角度で設営するのに苦労することがあります。
登山用品などを活用して、その時々の環境への対応レンジが広い設置方法を持っておくことで、設置がたいへん楽に、そして早くなったと感じます。
そのおかげでキャンプを楽しむ事に集中することができて、今回も快適に空中浮遊できました!