ハンモックで宿泊しながら、快適にキャンプすることが多いですが、いっそのことハンモックに入っていない時も、その柔らかい浮遊感を楽しみたい!と思うようになり、ハンモック風のキャンプ用チェアを使いたくなりました。
そこで、ハンモック泊のキャンプスタイルに合った、まったりチェアを比較して選んでみます。
- 空中浮遊なキャンプ用チェアをハンモックとコラボしたい!
- ハンモックに似合うキャンプ用チェアとは?
- ハンモック風なチェアを比較してみます
- ENO(Eagles Nest Outfitters) Lounger DL
空中浮遊なキャンプ用チェアをハンモックとコラボしたい!
キャンプにいく時は、しっかりとした木があるキャンプ場を選んでハンモック泊を楽しんでいますが、よくよく考えてみると、ハンモックの中にいるのは一回のキャンプ時間の半分くらいで、残りの時間の大半は、キャンプ用チェアに腰掛けています。
それならば、ハンモック風のチェアを使えば、キャンプ中の、ほとんどの時間で、空中に浮いている感覚を楽しめるのでは?!と思うようになりました。
空中浮遊しているような格好のチェアであれば、ハンモックと並べておいても似合うはずです!
ハンモックに似合うキャンプ用チェアとは?
ハンモック風チェアを選ぶにあたり、最初にハンモック自体の快適性を生みだしている特徴を纏めてみます。
- 熱が篭らない
- 体重が一点荷重にならないので楽
- 空中で包み込まれるような心地よさ
これらの特徴について、キャンプ用チェアで考えてみると、ほとんどのものは熱が篭らず、また、体重が一点荷重にはならないように構造的にも配慮されています。
となると、ハンモック愛が止まらない私が、チェアにも求めているものは、包み込まれている感覚!ということのようです。
それでは、体を下側から優しく包み込んでくれるような、ハンモック風チェアをピックアップしてみます。
ハンモック風なチェアを比較してみます
ハンモック風なチェアを探すと、ブランコのように木の太い枝から吊り下げるタイプのものがすぐに見つかります。
しかし、私のキャンプスタイルでは、ハンモック周辺から焚き火台の近くまで、気楽に位置を変えられるチェアが必要です。
ハイバックのキャンプ用チェアは、座っていない状態でも生地にテンションがかかっているタイプのものが多く、そのうちの一脚を私も使ってきましたが、長く座っていると太腿の後ろなどが圧迫されることがあります。
優しく包み込むような座面にするためには、生地にテンションがかかっていない構造が必要ですね!
やはりハンモック風に楽しめるチェアのニーズはあるようで、膝より上を優しく包み込むような構造のものを、2種類みつけました!
NEMO(ニーモ)スターゲイズ リクライナー ラグジュアリーチェア
NEMOといえば、登山などで使う軽量テントメーカーとして有名ですよね!
ところが、軽量登山志向なイメージがあるNEMOから、その名の通り!星空を見上げて楽しめるリクライニングチェアが入手できます。
NEMO | Stargaze™ Recliner Luxury Chair
煩わしいベルト調節はしなくても、好みのリクライニング角度を簡単につくれる逸品で、NEMOのテントと同様に、しっかりとした造りで設置も簡単です。
次に紹介するENOのものよりも少し重めですが、空を見ながら寝入ってしまうような快適性を手に入れるなら、NEMOのスターゲイズ リクライナー ラグジュアリーチェアですね!
ENO(イーノ)ラウンジャー
ハンモックメーカーENO(Eagles Nest Outfitters)のキャンプ用チェアも発見しました!
その外見からもハンモックメーカーらしさが伝わってくるENOのキャンプ用チェア「ラウンジャー」は、最初に紹介した木から吊り下げるブランコのようなタイプと、座面の造りがほぼ一緒(実は名前も一緒)です。
地上でアルミフレームに取り付けるタイプのキャンプ用チェアは、ローチェアバージョンのリクライニングチェアSLもありますが、包み込まれるような心地よさを求めるなら、背もたれ面が高く、ヘッドレストもついているハイチェアバージョンの一択です。
そのENO ラウンジャーDLは、座面高さをハイ/ローのどちらにも設定可能で、ロースタイルのキャンプにも対応できます!
NEMOと違ってオートリクライニングはしませんが、もともとローチェアスタイルでも気持ちいい背もたれ角度で設計されているので、座って体を預けてみると軽く上向きの姿勢になり、一瞬で体の力が抜けてリラックス体勢に入ります。
諸元も比較して、キャンプスタイルで選びましょう
ハンモック風チェア2種類の諸元を、一覧表にまとめてみました。
趣きが違うNEMOとENOのハンモック風チェアですが、どちらも魅力的な特徴がありますね!
- NEMO;リクライニング角度が変えられる
- ENO;ハイ/ロー2パターンの座面高さで使える
しばらく悩みましたが、焚き火の近くでロースタイルで寛ぐことが多い私は、ENOを選んでみることにしました。
ハンモックメーカーのものであり、比較的に軽量であることも、決め手になりました!
それでは早速、ENO Lounger DL(イーノ ラウンジャーDL)を使ってみましょう!
ENO(Eagles Nest Outfitters) Lounger DL
ENOのハンモック風チェア、ラウンジャーDLの、ハイ/ロー切り替えができる構造や、もっと使いやすくするための、ちょっとした工夫などを紹介いたします。
組み立ててみましょう!
ENOラウンジャーDLは、
- オリーブ/ライム
- ブラック/チャコール
- ネイビー/シーフォーム
の3色がありますが、写真で紹介しているのは、明るい色のネイビー/シーフォーム色です。
わくわくしながら収納袋から取り出してみると、座面とアルミフレームが現れました。
収納袋に縫い込まれている組み立て手順を参考にしながら、アルミフレームを組み立ててみます。
他の軽量チェアと同様に、内蔵されているバンジーコードのおかげで、持ち上げるとほぼ半自動で組み上がっていきます。
関節部に全てのアルミパイプがしっかりと挿入できていることを確認したら、骨格ができあがります。
ラウンジャーDLの耐荷重は113kgですが、三角形のフレームを基面に組み上げる剛健な造りで、安定性も良さそうなことが伝わってきます。
ここで、ハイ/ロー切り替えのしくみも確認しておきましょう!
ラウンジャーDLは、基礎部分となっている三角形フレームの関節部から、4本の脚が出ています。
この脚を、関節部の樹脂から外して折り畳むことで、あっという間にロースタイルチェアに変形しました!
折り畳んだ脚は、バンジーコードでチェア本体と繋がっているので、紛失の心配はありません。
最後に座面部分を取り付けてチェアを完成させます。
よくある軽量チェアとは違って、テンションをかけて座面を張るタイプではないので、力を入れなくても簡単に装着できました。
上の写真で、膝の後ろぐらいの位置で、座面から地面に向けてペロンと舌が出ているような形になっていますが、これが大正解です。
座ってみると、この舌のような形状部が、太腿にかかる力を分散してくれるので、実に心地よい座り心地です!
このチェアに4時間ほど座ってみましたが、上半身の浮遊感と包み込まれ感で、ハンモックのような感覚になり、お昼寝もさせていただきました!
ちなみに、椅子の右側の筒状のものはドリンクホルダーで、それとは別に、タブレット端末が入りそうな大きさのポケットも両サイドについています。
長い脚を、お行儀よくしてみます
さて、ラウンジャーDLを実際に使ってみて、ひとつだけ気になった点があります。
ロースタイルにした時には、折り畳んだ脚は、上の左の写真のようにしておきたいのですが、チェアを移動させたりする時に、右の写真のように脚が自由に動いてしまい、お行儀が悪くなってしまいます。
せっかくの、超がつくほどの快適なチェアなので、ロースタイルにした時にも、折りたたんだ脚を気にせずに、気持ちよく使いたいところです。
なんとかならないものか?と考えながら帰宅した後で、強制的にお行儀を良くする小技を思いつきました!
ゴム状の輪4本を、地面に接する基礎部分となる三角形のアルミフレームに通しておいて、ロースタイルにした際には、折り畳んだ脚も通して固定します。
とりあえず、手元にあった輪ゴムで試してみたところ、チェアを持ち上げて移動しても、折り畳んだ脚が動きまわらず、いい感じです!
でも、輪ゴムでは、せっかくのENOチェアの品格が...と思われますよね?!
そこで実使用では、キャンプ用のバンジーコードで輪をつくっておいたり、カラフルなヘアゴムを使ってみます!
この輪を4ヶ所に追加した意外な効果ですが、チェアを収納する時にも、折り畳んだアルミフレームの収まりが良くなり、より簡単に収納袋に入れることができるようになりました。
快適にくつろげるだけでなく、ハイ/ロー両スタイルのキャンプで使いやすくなったラウンジャーDLは、ハンモックにも相性ピッタリの外観で、キャンプ時間の半分近くを共に過ごす相棒として、末長くお付き合いしていただけそうです。