日本でも、お馴染みになったハンモックで宿泊するキャンプスタイルですが、数あるハンモックの中でもヘネシーハンモック(Hennessy Hammock)の快適性に注目される方も増えてきました。
私も実際に使ってみて、その非対称形状やリッジライン構造によってハンモック内で楽な姿勢がとりやすいことに助けられ、ハンモックキャンプではその快適性をいつも満喫しています。
ヘネシーハンモックは、さらに個々の使用シーンに応じた快適性を追求するために、体格や環境などの状況に応じた多くのモデルを準備しています。
そのラインナップの中から、自分のキャンプスタイルに合わせたヘネシーハンモックを選べるように、一覧表でその差を一目瞭然にしてみます!
ヘネシーハンモックとは?
ヘネシーハンモック社は、60年以上にわたるハンモックへの愛情と、その革新への情熱を持ち続けているトム ヘネシー(Tom Hennessy)が創設しました。
1999年につくられた最初のモデルは、現在のエクスペディションほど大きさで、ハンモックの底に入り口があるものです。
この出入り口を採用したモデルは、現在ではクラシックと呼ばれていて、根強い愛好者も多く存在しています。
その後、同社の特許にもなっている、非対称形状(A-Sym)によって快適な姿勢で寝られるハンモックが開発され、現在のモデルにも引き継がれています。
また、ハンモックの種類も増えていき、アドベンチャーレーサーや長距離バックパッカー向けのウルトラライト バックパッカーとハイパーライトや、背の高い人向けのエクスプローラやサバイバーなどのモデルも登場しました。
ハンモック本体以外にも、スネークスキン、スーパーシェルター、オーバーカバー、ウォーターコレクターなどの便利アイテムも生み出しましたが、創業者のトムは快適化への探求をとめることなく、ヘネシーハンモックをさらに改善し続けます。
そして、出入り口をハンモックの横側に設定したZipバージョンが各モデルに設定され、ジッパーエントリーとボトムエントリーの2種類の出入り口と、ハンモック素材の断熱性や保護性を変えたシリーズを、さらに数種類のサイズと組み合わせて、今日では全部で20を超えるヘネシーハンモックモデルから選べるようになっています。
ヘネシーハンモックのユーザーが恩恵を受けている、ほぼ腰を曲げずに寝られるハンモック形状や、あっという間に設置できるフライ(タープ)構造などは、トムがハンモックを使いながら快適性や利便性を探求している結果の産物ですね!
現在、ヘネシーハンモックの開発本部は、カナダのガリアノ島を筆頭に、ニュージーランドのスチュワート島、ハワイのカウアイ島にもあります。
そして、そのハンモックは、アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージーランドにある拠点から、世界中のアウトドア愛好家や冒険家へ供給されています。
ヘネシーハンモックは種類が多い
先ほど紹介したように、ヘネシーハンモックは、大きさや断熱保護性の違いで様々なモデルがあります。
小さなお子様向けのモデルや、超特大モデルもありますが、キャンプでよく使われているモデルに絞って、その諸元を比較してみます。
適用身長別に、
で、色分けして並べてみました。
ミディアムサイズのスカウトは、欧米人でいうと小中学生くらいの人向けのモデルになるようですが、私を含めて小柄な日本人でも使えます。
大柄な方やハンモック内の居住スペースの広さにこだわる場合Xラージサイズのエクスプローラーなどですね!
小さなお子様向けや超特大サイズのものを抜いたとはいえ、まだまだラインナップが多くて、どれを選ぶか迷ってしまいそうなので、一般的によく使われていて、種類も充実しているラージサイズだけに絞って、諸元一覧表で比較してみます。
ラージサイズを比較してみます!
ハンモックは、バックパックで移動してキャンプする場合のように、荷物量(重量)を少しでも減らしたくて使う場合も多いと思います。
そこで、ヘネシーハンモックのラージサイズの中から、さらに現在では主流となっているZipモデルだけに絞って、その重さ順で並べてみました。
それぞれのモデルで特徴的となる諸元値は、文字に色をつけてわかりやすくしています。
フライとツリーストラップは、大きめ(長め)のものもオプション設定されており、ハンモックを入手した後でも、単体で入手できるので、ハンモック本体を選ぶ際には参考程度でよろしいかと思います。
主流モデルを一覧表をして各々の個性がわかったところで、さらに選ぶ際の条件ごとに分けてみると、
- 軽さを求めるならば、ハイパーライトか ウルトラライト バックパッカー
- 二重レイヤーで、インシュレータを使う際の快適性を重視するなら、ジャングル エクスペディションかフォーシーズン エクスペディション
- オールマイティに使うなら、中間的なモデルの、ディープ ジャングルかエクスペディション
という選択肢ですね!
さらに選択肢を絞りこむのは、それぞれの素材の違いなどの好みや、場合によっては入手のしやすさで選びましょう。
私は、オールマイティな性格で、日本での流通量も多い、エクスペディションを選択しました。
季節ごとにエアーマットやアンダーキルトなどを組み合わせることで、一年中ハンモック泊を楽しんでいます。