こんにちは!
皆様お元気でおすごしですか?
私は、ここのところの天候不順でアウトドアで過ごす予定がたてられない日が続いています。
しかし、そんな時こそキャンプでも使えるガジェットを自作すべき!ということで、在宅時でもアウトドアでも使える、いつでも正確な時間を教えてくれる時計を作ってみます。
マイコン「Arduino」は難しくない!
最初に、「デジタル時計なんて自作できるのか?」問題について、少しだけ私の所感を紹介させていただきます。
マイコンを使う工作なんて無理〜と思っていた私が、Arduinoに出会ったのは、数年前です。
その頃すでに、日本語でArduinoの使い方を紹介されているサイトなどがありましたが、専門用語が多くて少し難解だったり、応用しづらかったりして、やはり基礎知識がないと無理なのかな?と最初は思いました。
海外のサイトからも情報を得たりしながら、いろいろ作ることに成功した現在、結論を言うと、「基本的なエクセルの関数計算を使うことができるなら、難しくない!」です。
Arduinoの場合は、プログラムのことを「スケッチ」と呼びますが、スケッチを描くのと同じくらい簡単ですよ!ということのようです。
表計算ソフトのエクセルで「もし〇〇ならば、△△を計算(実行)」の関数を使ったことがあれば、Arduinoスケッチの8割くらいは理解できると思います。
実際に私は、if~else~式を乱用して、スケッチを作っています。残りは数字の種類(整数、桁数)などを少し勉強すれば、だいたい理解できました。
ひとつ作品を成功させると、可能性が無限に広がったような気持ちになって、何かを表示するだけでなく、動かしたり光らせたりする作品など、いろいろ作ってきました。
もし興味がおありでしたら、見てみてください。
人工衛星の情報で、正確な時間を入手
さて、前置きが長くなりましたが、置き時計を作ります。
最近は、腕時計でも採用されているものがありますが、地球のまわりを飛んでいる人工衛星から、正確な時間情報をいただきます。
使う部品はこれだけです。
- NEO-6MGPSモジュール
- 220Ω 抵抗
- 1kΩ 可変抵抗
あとは、試作用の汎用基盤などの小物ですね。
GPSモジュールとLCDモジュールは、電力消費がそれほど多くないので、この後で紹介する回路図とは少し違って、USB接続したArduinoからの5Vアウトプットで駆動しています。
GPS時計の回路図
いつもお世話になっているFritzingで回路図を作成しました。
LCDモジュールへの配線数が多いですが、GPSモジュールへの配線はわずか3本です!
これだけで正確な時間情報がいただけるなんて、嬉しいですね。
組み立てましょう
はんだ付けって大変!なのですが、便利な道具があると、ずいぶん楽になります。
若かりし頃は、横着なやり方もしていましたが、分別ができる年頃になってから、便利な道具に助けてもらうことを覚えました。
電線どうしのはんだ付けなど、もう一本手が欲しい~と思いながら苦戦していましたが、クリップ付きのはんだこて台があると、本当に楽です。
ハンダ付けを含めた作成の様子は、タイムラプスの動画にしてみました。
完成したことろで、お部屋のテレビ台に置いてみると、こんな感じです。
きちんと、秒単位で正確に働いています!
青色の背景に白い文字が浮かび上がっていて、雰囲気も良いですね。
ちなみに、このGPS時計は、電源を入れた後、表示するまで少しだけ時間がかかりますが、一度電波を受信した後は、今のところ表示が止まったりすることはありません。
アウトドアなら問題なく、また置時計として使うにも、電波が受信できる場所であれば、大丈夫でしょう。
GPS時計のスケッチ(プログラム)
これまで紹介させていただいた作品の中では、おそらく最もシンプルなスケッチです。
バンコク時間に合わせたスケッチになっているので、日本時間を表示する場合は、6行目の
#define time_offset 25200 // define a clock offset of 3600*7 seconds (7 hour) ==> TH = UTC + 7
の部分を、
#define time_offset 32400 // define a clock offset of 3600*9 seconds (9 hour) ==> JP = UTC + 9
にします。
スケッチは、TinyGPS++と、Arduino Time Librariesのライブラリを、インストールしてから使います。
本当に短いスケッチですね~
今回は、簡単に自作できるGPS時計の紹介でした。
早くキャンプに持っていきたい!
それでは最後に、皆様がお家時間もアウトドア時間も楽しまれるよう、祈念しております。