前回に引き続き、お部屋で楽しむノスタルジーシリーズです。
きらきらと、小さな光点が点滅したり色を変える夜景のアート、数十年前に流行りましたよね!
思い返せば、その頃から自作好きだったようで、夜のブルックリン橋のポスターを買ってきて、背景のビルの窓に、光ファイバーを一本づつ埋め込んだな〜と思い出します。
最近になって、この夜景アートが欲しくなり、ネットなどで調べているのですが、なかなか見つかりません。
薄型ディスプレイが出回っている昨今では、流行らないのでしょうか?
入手しづらいとわかると、あの幻想的にも感じた光が、どうしても欲しい!との思いが、なおさら増してきます。
またまた、無いものは作るしかない!ということで、お部屋で過ごす時間を使って、自作してみます。
夜景のポスター
今回の「光る夜景アート」のDIYにあたり、最初にベースとなる夜景のポスターを探してみました。
...しかし、私が探しているA3サイズの大きさで、感性を揺さぶるようなポスターは、なかなか見つかりません。
空が真っ赤に染まっているような夕焼けの景色はあるのですが、どちらかというと日が沈み切った後の景色が欲しい!
まあ、慌てずに探しましょう~と、1か月ほど構想を温めていた頃、普段から行くことがあるホームセンターの奥の方で、一枚の絵に目が止まりました。
何、このオーロラの発色? 綺麗すぎます!
夕焼けに染まる街のアートフレームもありましたが、このグラデーションがかかったグリーンの空から、目が離せません。
10分ほど絵を眺めてつつ妄想にふけっていて、いい事を思いついてしまいました。
このオーロラをLEDで光らせたら、おもしろそう!
お手頃価格で、DIYにちょうどいい大きさのこのアートフレーム、即購入しました。
ちなみに、このアートフレームは時計です。
オーロラが発生している夜空に、くっきりと時間が表示されていて、少し違和感がありますね。
お家に帰ってきてアートフレームの中身を確認した時に、時計機能は撤去することにしました。
時計を埋め込むのにちょうどいい入れ物が見つかったら、時計ユニットは再生いたします。
街の夜景とオーロラを同時に楽しむ
一目惚れしたアートフレームには、山の上空のオーロラに照らされて、海沿いの人里が描かれています。
漁師町といった雰囲気でしょうか? 私の勝手なイメージでは、カニ漁の漁船が係留されている筈です!
今回は、LEDから光ファイバーケーブルで導光して漁師町をライティングすると共に、オーロラはLEDの光を裏から当てます。
もうすっかり使い慣れたカラーLED、WS2812Bが25個直列で繋がったテープを使って、最初の3個は漁師町、残りの22個はオーロラ用とします。
山の影を作りましょう
アートフレーム全体は、キャンバス生地の裏側から光らせます。
夜空に、山の稜線が漆黒の姿を映すようにしたいので、山の輪郭に沿って、板を入れておきます。
この板は、光ファイバーケーブルの光源を取り付けるスペースとしても、活躍してもらいます。
街の夜景
街といっても、漁師町なので、派手すぎず、かといって寂しくは感じない程度の光りをつくります。
光源となるLED3個は、ランダムなタイミングで、それぞれの色を変えていきます。
数えてはいませんが、たくさんの光ファイバーケーブルの端末を、町の光りとして埋め込んで、反対側の端末は、LED3個の光源近くに束ねました。
夜空に揺れるオーロラ
アートフレームの上方に22個のLEDを並べて、徐々に色を変えつつ、光量のゆらぎを作ります。
個々のLEDごとに色と光量を制御できるWS2812Bのメリットをいかした表現で、実際のオーロラをイメージして、光量のゆらぎの大きさや発生頻度などをトライ&エラーで決めます。
瞬く星も、この光源を使って、数個つくっておきました。
回路図
回路と言っても、ものすごく簡単なものです。
手動で光量や色を変更することも無いので、可変抵抗(ボリューム)も使いません。
回路図はFritzingで作成しました。
回路の作成シーンや、アートフレームの改造風景は、動画でも紹介しています。
参考;夜景アートを光らせるArduinoこスケッチ(プログラム)
簡単な命令文で、綺麗な光を演出できるGitHubのFastLEDライブラリを使わせていただきます。
おかげさまで、随分と短いスケッチになりました。
オーロラと街の光は、どちらも徐々に色を変えていきますが、意図的に違う色になるようにしています。
どちらかが緑色(に近い色)の時は、もう一方は紫色(に近い色)といったイメージです。
夜景アートというと、大都会の景色を連想しますが、偶然出会ったオーロラの景色に一目惚れしたことで、今回は一風変わった夜景アートを作ることになりました。
私としては、一本のLEDテープを光源に使い、オーロラと街の夜景を上手く表現できたと感じています。
このところ続いているお家で楽しむシリーズですが、今回は、懐かしさが漂うファイバー ライト ピクチャーを自作してみました。