コンパクトなウッドストーブは、ソロキャンプでは七輪としても使えて、たいへん便利です。
このタイプのもので、よくある悩みが、
最初はいいけど、灰が溜まってくると火が持続しない!
ことだと思います。
ウッドストーブの真価を継続して発揮するための、簡単な対策について紹介いたします。
火が持続しない理由
灰がたまってくると、燃焼室に空気(酸素)が十分に流れ込んでいません。
燃焼室を木の棒でかき混ぜてみると一瞬火が強まりますが、すぐに酸素不足になって火が消えてしまいます。
ウッドストーブ燃焼室の空気穴があいている底面が、平らになっており、灰がたまりやすいことが根本原因です。
対策
酸素が下側から供給されつづけるように、燃焼室の底に網を追加して2重構造にします。
灰がたまりにくい構造にするとともに、空気穴を塞ぐような大きさの灰は細かく砕かれて下に落ちるようにします。
追加する上底には網を使いますが、網目サイズは
網目ピッチが小さめの網がおすすめ
です。
ただし、ウッドストーブに入れるのに、ちょうどいい大きさのものがないので、切断などの加工が必要になります。
小さすぎる網目の、たとえば茶こしを使用すると、灰が砕かれて下に落ちるよりも、たまってしまう傾向が強くなり、いつかは酸欠状態になってしまいます。
そして、大事なことがもう一つ。
網を燃焼室に設置する前に、ちょうどいい大きさを小石を、3個以上入れる。
小石と網の相乗効果により、灰が細かく砕かれて落ちやすくなります。
むしろ、灰がたくさん落ちてくるので、地面の芝生などへの延焼防止もかねて、ウッドストーブの下に灰受けが必要になります。
この方法を導入することで、燃料不足で火が弱る事はあっても、酸欠で火が消える事はなくなりました。
空気の流入量を確保するだけで、驚くほど火力が強くなり、反面すぐに燃料が燃え尽きます。うまく火力をコントロールできればキャンプの強い味方になります。