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使いやすいガイロープはパラコードで自作しよう。基本ロープテクニックも紹介!

テントやタープに付属しているガイロープ(ガイライン、張り綱)は、少し頼りなく感じるものも多いですよね!

そこで、強度があって、多くの色から選べるパラコード(パラシュートコード)で、ガイラインを自作してみます。

使いやすいガイロープはパラコードで自作しよう。基本ロープテクニックも紹介!

 

ガイロープについて

テントを安定させるためのガイロープ、張り綱やガイラインという場合もありますが、以降「ガイロープ」で記載していきます。

タープや自立しないテントの場合は必須となるガイロープですが、自立型のテントでは、ガイロープを使わなくても、とりあえず倒れることはなさそうに見えます。

しかし天候急変による突風など、予想外の事態もあるので、テントの強度を増しておくために、いつでもガイロープは設置しておきたいです。

多くのキャンパーさんたちが、 タープやテントを天候や気分で使い分けていると思います。

私は、テントなどに元から付属しているガイロープは外してしまい、どのようなタープとテントの組み合わせでも、毎回同じガイロープのセットを持って行きます。

HennessyハンモックとDDタープ4x4 自作ガイロープで設置

ガイロープの種類と長さ

毎回持っていくガイロープのセットです。テント設置時と撤収時に作業しやすいように、小さなショルダーバックに入れています。

パラコードでガイロープ自作 キャンプ用セット
登山用のカラビナ6個はハンモック用です。通常のテントで宿泊する際には不要ですが、重い物をぶら下げられたりして便利なので、少しかさばりますが写真のものを全部セットで持っていきます。

迷彩色のパラコードで作ったガイロープの長さ別の内訳は、

  • 10m ;1本
  •  3m  ;4本
  •  2m  ;4本

で、合計9本です。

これら全てを、長さごとに使いやすいように自作しています。

10mのもの

使いやすいガイロープをパラコードで自作。基本ロープテクニックも紹介します。

4x4mタープのリッジラインが主目的ですが、撤収時に寝袋やグラウンドシートを干したりするのにも便利です。カラビナの部分やオレンジ色のコードは、最後に紹介する位置調整できる結び方でつけているので、設置時の長さ調節が簡単です。

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3mと2mのもの

テントとタープのアンカー用です。合計8本で、今のところ足りなくなったことはありません。

高さのあるテントやタープに使う場合は、2mや3mでも短かすぎますが、中で起立できないようなソロキャンプ用の低めのテントには充分の長さです。

使いやすいガイロープをパラコードで自作

自作ガイロープに使うカラビナについて

よほど風の強い日に大きなタープなどを使わないかぎり、100円ショップで売っているようなアルミのアクセサリーカラビナでも問題なく使えています。

ハンモックのように、重量や衝撃がかかる場合には登山用のカラビナを、同じく登山用のロープ(もしくはストラップ)と合わせて使いましょう!

ちなみに、大きな登山用のカラビナの方が、特に薄暗がりや雨天での作業が楽で、使いやすいです。

ガイロープのDIY

荷物量に制約があるキャンプの場合、パラコード(パラシュートコード)が、強さ、細さ、軽さの点で優れているので、テントのガイロープに、うってつけです。

それほど高価なものでもないので、2年ごとに新しいパラコードにしながらキャンプで使っていますが、今のところ切れたことはありません。

ガイロープを作るにあたり、直径4mmのパラコードを長さ30mのロールで入手し、使いたい長さにあわせてハサミなどで切断します。

切断面は、ライターであぶるなどで軽く溶かして、ほつれを防止します。

写真の自作したガイロープについている黄色やオレンジ色のロープは、通常のガイロープ用の素材を使い、適度な長さに切ってフィッシャーマンズノット(テグス結び)で輪にしたものです。

これを個々のパラシュートコードに、プルージックで取り付けています。

両端末はボーライン(もやい結び)で輪をつくり、登山用ではない小型カラビナも併用しています。テントにガイロープをセットする際は、カラビナをテント側、反対側の長さ調節可能な方をペグ側としています。

あらかじめ、この状態まで作って持っていくと、現地でのガイロープの装着、調節、撤収が楽!です。

ちょっとした悪天候でも、設営しやすくなりました。

基本的なロープテクニックの紹介

パラコードで使いやすいガイロープをつくる時だけでなく、タープ やハンモックにも活用できる、基本的なロープワークを紹介いたします。

フィッシャーマンズノット(テグス結び)

ガイロープでは輪を作るための結び方ですが、2本のロープを結合して一本の長いロープを作るのにも使えます。

写真はわかりやすくする為に2本のロープで結んでいますが、輪をつくる場合は一本のロープの両端末で結びます。

フィッシャーマンズノットのつくりかた

2か所に結び目を作って引っ張るのですが、片方の結び目のまわし方が逆になっていると、結びの効果が失われるので、表裏からみた結び目が、完成写真のように点対称なっていないといけません。

フィッシャーマンズノット(表)
フィッシャーマンズノット(裏)
フィッシャーマンズノット完成形の表裏写真

プルージック

フィッシャーマンズノットで作った輪を使って、他のロープの中間に位置調節可能な輪を作ります。引っ張る力がない時は位置が変えられ、輪になった部分に引っ張る力が入ると締まるので位置がずれません。

プルージック①

プルージック②

同じようにフィッシャーマンズノットの結び目の部分を合計3回まわします。

プルージック③

3回巻きついた部分がくずれないように、フィッシャーマンズノットの結び目を引いて完成

ボーライン(もやい結び)

ロープの端に輪をつくる結び方です。

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他の結び方や応用にも興味がある方は、ポケットに入る大きさの解説書を一冊持っておくと、キャンプ地でのミッションやバリエーションが増えて楽しいです。

パラコードで楽しみましょう

パラコードは、色や柄も多くの種類があり、簡単に入手できます。

テントやタープなど、キャンプ道具のデザインや色に合わせてパラコードを選んでみるのも楽しいですね!