ソロでたのしむ

キャンプ、電子工作、DIY、乗り物などの趣味を紹介

雨の日はハンモック泊が快適。大きめのタープと防水バックで快適キャンプ

昼と夜の寒暖差が激しい5月末に、長野県のキャンプ場に行ってきました。

山間部では珍しくない、激しい夕立が降るかもしれない天気予報だったので、雨でも過ごしやすく、また撤収しやすい装備でのぞみたいところです。

そこで、テントを主体にした装備よりもコンパクトになる、ハンモックとタープの組み合わせで、快適なキャンプ泊を楽しんでみます!

雨の日はハンモック泊が快適。大きめのタープと防水バック

ハンモックで泊まれるキャンプ場

今回初めてお世話になったのは、長野県阿南町の山中にあるキャンプ場です。

隠れ家的な、家族経営のこじんまりとしたキャンプ場ですが、水まわりなどが綺麗に管理されていて、ソロや少人数で静かにキャンプするのにちょうどよく、快適にすごせるサイトです。

事前情報で、ハンモックが吊れる間隔の木が数カ所あることが判っていたので、予備のテントは準備せずにハンモックだけを持ってキャンプ場に向かいました。

5月とは思えない暑い日です

5月終盤のこの日は、愛知県の市街地では最高気温が30度を超え、この先の真夏の猛暑が心配になります。

それでも、清流と並走する道を、標高1,000mにせまる場所にあるキャンプ場に近づくにつれて、徐々に涼しさを感じるようになってきました。

キャンプ場に到着して、冷たく澄んだ川の水に足を入れると、少し汗ばんだ体がすぐに清涼感で満たされます。

むくの里キャンプ場横の清流
清流が透明すぎて写真に写らない

日差しは強いものの、川からの涼しい風で日中でもちょうどいい気温に感じられます。

ハンモック型テントを設置します

ヘネシーハンモックとDODカマボコテントSOLO

キャンプ場に来るまでの移動の疲れを、川の涼しさで癒したところで、突然の雨に降られる前に、ハンモックの設置作業を開始します。

短時間で設置できて、しゃがむ作業も少ないハンモックは、これからの暑くなる季節のキャンプ設営や撤収においても、もともと持っている涼しさの優位性と合わせて、大きなアドバンテージとなります。

今回の設置手順を、写真も使いながら紹介してみます。

最初に、ちょうどいい木を探します

今回使うハンモックはヘネシー製のものですが、DDハンモックやENOのものでもほとんど同じ間隔の木が必要になります。

私の設置方法の場合、その木の間隔は8歩から10歩がベストです。

今回は、8歩間隔の木を使わせていただきます。

むくの里キャンプ場

木にストラップを巻いて、ラッペルリングとカラビナを装着

どんな物でも、作業を簡単便利にしてくれるグッズは、使っていて満足感を得られます。

私がハンモックキャンプで楽しく使っているのは、

  • ハンモック用のストラップ2本のセット
  • 登山用のO型アルミカラビナ2個
  • 同じく登山用のアルミのリング(ラッペルリング)4個

です。

ハンモックを簡単に調整できるダブルリング

ハンモックの設置や調整が、格段に簡単にできる組み合わせで、設置後は上の写真のようになります。

カラビナとラッペルリングの組み合わせがプロっぽい雰囲気を醸し出していて、その強度から得られる安心感もあり、お気に入りです。

クライミングなどをしない方には聞きなれないラッペルリングですが、ハンモックを設営する際の使い方は、別の記事で詳しく紹介しています。

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ハンモックのコードをラッペルリングに通して空中設営

ヘネシーハンモックは、ハンモックの両端末のコードが一体になっています。

そのため、さきほど設置したラッペルリング2個にコードを1回転半通すやり方で、ハンモックの高さや水平度を苦労せずに調節できます。

ハンモック本体はスネークスキンというカバーに格納しているので、木に吊った直後は下の写真のような状態です。

ヘネシーハンモックとスネークスキン

DDハンモックなどの、コードが別体のハンモックでは、木に巻いたストラップにハンモックを直接装着することになります。

そのようなハンモックの場合、海外のハンモッカーたちが愛用するウーピースリングを使うと、簡単に調整できて便利です。

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パラコードを上空に張ります

ハンモック用のストラップを使うメリットを活かして、ハンモックの上空にパラコードを張ります。

ヘネシーハンモックの2重蚊帳化

ストラップの、なるべく木の近くにある輪を使って、ハンモックよりも高い位置にタープのリッジラインをつくります

ハンモック上空にDDタープを張る準備

体重がかかる部位ではないので、使用するカラビナは登山用のものでなくても大丈夫です。

4mのタープで全天候型に

最後にタープを設置します。

先程設置したパラコードにタープをかけて、パラコード上や地面のペグに固定すれば設営完了です。

作業に慣れれば、専用ポールを使うテントに比べて、短時間でここまでたどり着けます。

DDタープをハンモックの上空に設置

この日の天気予報はおおむね晴れですが、夕立ちに降られる可能性もあります。

雨でもハンモック周辺が濡れないように、大きめサイズのDDハンモックの 4m x 4mタープを使いました。

雨でも平気なハンモックキャンプ

タープの下に、ハンモックを覆うのに充分なスペースを作れるので、そこに荷物を置くことができる上、突然の雨でもタープの下で快適にすごせます。

ハンモック泊にはDDタープと防水バックを

タープの下での荷物保管ですが、防水バックを使えば横風で雨が降り込んでも荷物は濡れず、虫もシャットアウトできるので、重宝しています。

テントと違ってハンモック内には大きな荷物が入らないので、タープの下で使う防水ケースや防水バックが便利です。

それではキャンプを楽しみましょう!

ハンモックとテントの設営が終わったところで、キャンプのメインイベント開始です。

囲炉裏スタイルキャンプ

今回はお子様にも参加いただき、年の差が最大で40歳くらいですが、年齢に関係なく食事中の会話が弾みます。キャンプって素晴らしい!

結局のところは、雨には降られないまま夜を迎え、音が出ない花火も楽しめました。

星空を見たりしながら、あっという間に時間が過ぎていき、夜9時をすぎたころのお子様達が就寝するタイミングで、私も睡魔に襲われてハンモックに潜りこみました。

快適ハンモック泊で、気持ちのいい朝

夜は気温が10度ほどまで下がり、昼と同じ服装ではいられないほど肌寒く感じました。

ハンモックは熱が下からも逃げるので、真夏にはテントよりも格段に涼しくて快適です。

零度近くまで冷え込む真冬の場合は、ハンモックの下にアンダーキルトを設置しますが、今回は冬用の寝袋をハンモック内で使うだけで、朝まで寒さを感じる事なく熟睡できました。

ハンモックに守られて快適な朝の目覚め

また、ドーム型テントは朝に内側で結露していたようですが、空気の通りが良いハンモックは全く結露していませんでした。

DDタープとハンモック

日中は5月にしては異例の暑さでしたが、真夏になってさらに蒸し暑くなってくると、ハンモック泊がますます快適になってきます。

真夏のキャンプで、テント内が暑くて寝苦しく感じる場合には、ハンモック泊も試してみられてはいかがでしょうか。

グルキャンを楽しむ。DODのカマボコテントソロが、カッコよすぎ!

今年はじめてのグループキャンプに行ってきました。

コールマンのテントが多い中で、巷で話題のDOD KAMABOKO TENTの新作「SOLO」が、異彩を放っていました。

かっこいい!

DOD KAMABOKO TENT SOLO カマボコテントソロ

愛知県の渥美半島にあるキャンプ場

滝頭公園キャンプ場

今回お世話になるのは、渥美半島の丘にある公営キャンプ場です。

事前に予約が必要ですが、管理が行き届いており、焚き火台も使えるので、いつも気持ちよく使わさせて頂いてます。

3月半ばで、まだ寒さが残るこの時期に、愛知県の南端に近い場所でキャンプできるのは、ありがたいことです。

グルキャンを楽しもう!

同じメンバーでは今回で4回目となるグループキャンプには、毎回お題が設定されています。

キャンプ好きが高じて事前に緻密な計画をたてる人と、実行にために入念に準備してくれる人、そして現地でバリバリ動いてくれる人がいるので、ズボラな私は楽をさせてもらっています。

初回のキャンプでは私のテントや火器類が活躍しましたが、徐々に参加者それぞれが所有する道具が整ってきて、とうとう今回は自分の道具だけを持って行けばよくなり、バイクで参加させていただきました。

2回目以降は、毎回何かしらの最新用品を見させてもらえるのも、楽しみの一つです。

今回のグルキャンお題

毎回違うお題は、第1回目はバームクーヘン作り、2回目はダンボール窯でのピザ作り、3回目はピザ窯を使った燻製と、毎回初挑戦アイテムを取り入れてきました。

今回は、食事は前回好評だったピザと燻製をメインに定番のBBQとしておいて、新規投入アイテムの確認と、翌朝に軽登山風ハイキングをしてみます。

DODのカマボコテントの新作ソロ

真冬のキャンプ場でも、ちらほら見かけることが多くなってきたDODのカマボコテントのラインナップに、お一人様用のソロが追加されました。

テント選びを一年近く考えていたキャンプ仲間が、早速手に入れて実戦投入です。

カマボコテントソロの初張り
カマボコテントソロの広い前室

最初にアルミの丈夫そうなポールをセットしたら、ペグでフットプリントを固定します。

ガイライン(ガイロープ)で周りから引っ張って固定すると、カマボコテントの全貌が現れました。

多人数で泊まれる大型のカマボコテントに比べると、高さが120cmと低めなので小さく感じられますが、450cmの堂々たる長さで、吊り下げ式のインナーテントでの就寝スペースと、ソロ用テントではなかなか見かけない広さの前室スペースを確保しています。

ちなみに名前はソロですが、カタログスペックではインナーテントに2人泊まれます。全室も使えば4人でもいけそうな大きさです。

素材の違いで2種類あり、写真のULはナイロン素材で重さ5.4kg焚き火との相性がいいTCはポリコットン素材で重さ10.3kgです。

インナーテント方式なので、雨の日の撤収でも宿泊室は乾いたままで収納でき、バイクでのソロキャンプにULを持って行けば、快適なテント滞在になること間違いなしです。

囲炉裏 ファイヤープレイステーブル

キャンプで囲炉裏を作る

遅ればせながら、囲炉裏システムの投入です。

ロースタイルで使うコンパクトなものですが、普通の高さのキャンプチェアでも、無理なくBBQに手が届きます。

グルキャンでは、火の周りに平等に座りつつテーブルスペースが確保できて、全員がくつろいで楽しむことができました。

朝は健康的にハイキングしましょう!

さて、今回は夜の宴会は早めに切り上げて、翌朝に備えます。

朝は、周りが明るくなったら、キャンプ場の裏山に登ります。

途中の奇岩「恐竜の背」(下の写真の矢印部だと思われる)を経由しつつ、山頂まで、片道30分くらいのプチ登山です。

登山道は急勾配が数カ所あり、ロープも設置されています。

いざという時しかロープに体重をかけないように注意しつつ、運動不足の体で無理をしないように、ゆっくりと登っていき、少し息をきらしながら、まずは恐竜の背に到着しました。

恐竜の背

ここからは、太平洋も三河湾も一望できて、登山の疲れが吹き飛びます。

恐竜の背の上からの景色を堪能したら、山頂を目指してもう少し頑張ります。

すこし休憩したためか、息を切らすことなく山頂までの急斜面を楽しめました。

山頂は、神社のほこらのような跡がありましたが、山頂を示す標識と4〜6畳くらいのスペースがあるだけです。

木が生い茂っていて、景色は開けていませんでした。

帰りのルートは少し遠回りして、小さな滝を見ながらキャンプ場まで降りて行きます。
私は、急な斜面で大いに負担がかかる膝を震わせながらの下山でしたが、全員無事にキャンプ場に帰ることができました。
登り始めはどうなる事かと思いましたが、降りてしまえば、次回もまた登ってもいいかな?と思える、朝食前にちょうどいいプチ登山です。 

BOSEのSoundLink MiniとMicroをアウトドアで使い込んでみた。Miniにぴったりの保護ケースも発見!

BOSEのアウトドアスピーカー選び

ソロキャンプでもグループキャンプでも、音楽があると雰囲気がまったく違って、気分を盛り上げてくれます。

周りのキャンパーさんの気分を害しない配慮をしつつも、自分のまわりにお気に入りの音楽空間をつくってくれるボーズのブルートゥーススピーカーSoundLink MiniとMicroを、キャンプ目線で比較してみます。

SoundLink Miniをアウトドアに持っていくのに最適な、シンデレラフィットで使える保護ケースも見つけました!

BOSE SoundLink Mini

 

キャンプで使うBluetoothスピーカー

テントの設営が終わってひと段落ついた時や、食後の余韻に浸っている時、朝のコーヒータイムなどで、お気に入りの音楽に包まれると、幸せな気持ちが倍増します。

キャンプでの満足感に欠かせない音楽ですが、アウトドアとはいえ、いつでも良い音で楽しみたい!

周りのキャンパーさんの邪魔にならない音量でも、自分のキャンプチェア周りに、重低音のきいた音楽の空間を作ってくれる、お気に入りのブルートゥーススピーカー2種類を紹介いたします。

キャンプでお世話になることが多いのは、ボーズのブルートゥーススピーカー BOSE SoundLink Mini (ボーズ サウンドリンク ミニ)です。

BOSE SoundLink Miniと防水スピーカーを使い分ける

幅180mm 高さ51mm 奥行き59mmと、片手で持てる大きさですが、友人がキャンプに持ってきたものの音を初めて聴いた時には、ボーズらしい音に驚きました。

この小さめのスピーカーのどこから、その重低音と音場が?!という感じで、スピーカーをしばらく凝視したのが忘れられません。

そのキャンプから帰ってきたら、躊躇せずに注文しました!

車やバイクで移動中に充電しておけば、約7時間(新型のⅡは、なんと10時間!)使用できるので、これまでキャンプの途中で電池切れになったことはありません。

キャンプに似合うBOSEスピーカー

ボーズのブルートゥーススピーカーは、他に円筒形などもありますが、不安定になる場所にスピーカーを置くこともあるキャンプでは、このサウンドリンク ミニの、どっしりと落ち着いた形が、適していると感じます。

私が使っているのは初期型ですが、Ⅱ型では、USB電源から充電ができるようになって、もっと便利になりました。

ボーズ独特の技術で、周りに気をつかった小さな音でも重低音が楽しめるので、ソロや少人数でのキャンプで活躍しています。

キャンプでリラックスしてすごすのには欠かせないSoundlink Miniですが、大事に使いたいので、その持ち運びに気を使うことがありました。

市販の専用ケースはソフトケースが多いので、キャンプなどアウトドアでの使い方だと、少し不安が残ります。

何かいい持ち運び用ケースはないか?と考えていて、プロテクターツールケースに目が留まりました。

別の記事で、キャンプ用バッテリーケースへの応用を紹介しているものと、同じものです。

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12Vバッテリーを入れて持ち運んでいるケースですが、試しに入れてみたところ、ぴったりの大きさです!

さっそく、色違いで新たに入手したのは、赤色のTRUSCO(トラスコ) のプロテクターツールケース Sサイズです。

BOSE SoundLink Miniにぴったりのプロテクターケース
SoundLink Miniにぴったりのプロテクターケース

バッテリー用に使っていたのは色で、他にもオリーブ色やオレンジ色がありますが、今回は大事に取り扱いたいので、目立つこと間違いなしの色を選んでみました。

それにしても、このシンデレラフィットは、このスピーカーのためだけに作られたかのようです!

 

SoundLink Miniにぴったりのプロテクターケースを見つけた!

蓋を閉じると、ケースに付属しているクッション材が、ちょうどいいくらいの反力を発生させるので、持ち運び時にケースの中でスピーカーが暴れることもありません。

キャンプにも似合うプロテクターケースなので、BOSEスピーカーを持っていくのが、ますます楽しみです!

キャンプには常に持っていきたいBOSE SoundLink Mini (Ⅱ)ですが、防水スピーカーではありません。

雨の日にもキャンプを楽しむことがあるので、水たまりに落としてしまった!という時のために、防水性能をもった重低音スピーカーが欲しくなります。

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しばらくの間、悪天候のキャンプでは、普通の防水スピーカーで、軽い音を聴いて我慢していましたが、そんな私の気持ちを知ってか知らずか?!、BOSEから防水モバイルスピーカーが発売されました。

手のひらにおさまるサイズのSoundLink Microをキャンプに持っていこう

手のひらにおさまるサイズのSoundLink Microは、手触りのいいシリコン素材で包まれていてアウトドアで使いやすいだけでなく、IPX7の防水性能も持っています。

淡水だけでなく、なんと海!に落としても安心で、拾い上げたらそのまま音楽を楽しめるとのこと。

これは私のためのスピーカーだ!!!と確信して、さっそく入手しました。

キャンプで楽しむBOSEスピーカーSoundLink Micro

ところで...すでにMicroをお持ちで、なんとかして(簡単に)カラビナを付けたいと思われる方、少なくないと思います。

せっかくのアウトドアスピーカーなので、ランタンスタンドなどにぶら下げて、音楽を楽しみたい場合もありますよね!

少し悩んだ結果、簡単かつ確実にカラビナなどを付けられる小物を発見したので、ご興味を持っていただけるのであれば、参考にしてみてください。

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スペックを一覧表で比較

気になるMicroのスペックを、Miniと比較してみます。

Bose SoundLink MiniとMicroのスペック比較

こうやって並べてみると、それぞれ個性が違うことが、はっきりとわかりますね。

形や性格は違いますが、どちらのスピーカーもBOSEの名にふさわしく、その大きさからは想像できないほどの重低音を聴かしてくれます。

小さめの音でも、しっかりとBOSEサウンドを鳴らすので、まわりに迷惑をかけない使い方ができるのも、お気に入りポイントです。

全天候キャンプで楽しむBOSEスピーカーSoundLink MiniとMicro

アウトドアを楽しむ時のお供として、

  • 晴天時や収納バックに余裕がある時は、Mini
  • 雨天時や海辺キャンプ、そしてカヤックで浮くような時は、Micro

をお連れして、音楽と共に、くつろぎの時間を楽しんでいます。

キャンプで使う手袋は耐熱性で選ぼう!火傷しにくいグローブ選び

キャンプでバーナーやアルミのクッカーなどを使って料理する際に、気をつけていても思わず火で熱くなっている部分をさわってしまい、指先を火傷してしまうことがあります。

そんな火傷や、切り傷や擦り傷を防止するために、キャンプでオールマイティに使える手袋(グローブ)について考えてみました。

キャンプに使える手袋選び

耐熱性

キャンプで使うグローブとして、最初に考えたいのが耐熱性です。

バーナーなどの料理器具や焚き火台、場合によってはピザやスモーク料理用の簡易窯など、キャンプでは高温になっている金属が露出していることが多くあります。

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材質によりますが、例えば防寒性だけ考えられている人工皮革の手袋では、使い終わってすぐのバーナーなどの熱いものを持った時に、溶けてしまうものもあります。

間違って一度使ってしまったことがありますが、溶けた部分が指先に密着すると、本当に熱いです!

キャンプで火器類を触るための手袋は、熱で溶けないものを選んでおきます。

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防刃性

キャンプでよく使う刃物といえば包丁だと思いますが、最近は薪を割ったりするのに、ブッシュクラフトナイフやナタや斧を使うことも多くなってきました。

大型の刃物を使う場合、指に刃物を思いっきり落としてしまった場合は、切創では済まずに骨折も考えられます。

このような場合でも怪我をしないようにすると、本格的なプロテクターが必要になりますが、刃物の基本的な使い方に注意すれば防止できるので、除外して考えます。

よくあるのが、注意していても刃物に軽く触れたり、刃先に指を滑らせてしまうような場面です。

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万能ではありませんが、ケブラー繊維などを織り込んで防刃性を高めた手袋で、軽い切創なら防止することができます。

耐水性

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雨上がりに、テントをたてたり薪を集めたりする際など、キャンプでは水分に触れることも多いです。

特に寒い季節には、手袋の中まで濡れてしまうと、寒さで手が動かしづらかったり、手袋の脱着がしづらかったりと、いい事がありません。

大雨には耐えられなくても、ある程度の防水性を確保している手袋で、いつも快適に作業したいです。

キャンプの雰囲気に合うもの

これも重要だと思いますが、高機能の手袋でも、キャンプの雰囲気に合わないデザインだと、使っていてテンションが下がります。

せっかくなので、キャンプの雰囲気に合うものを使いたいと思います。

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総合的にキャンプで使いやすい手袋

キャンプ専用を謳い文句にしている手袋は、牛本革などで耐熱性を確保したものが多いです。

ここでさらに、防刃性と防水性を持たせつつ、キャンプに似合う手袋がないか考えてみた結果、消防(レスキュー)用の手袋で、おしゃれなものがあればベストだと思いました。

消防用の手袋を調べてみると、如何にもといった白色や銀色以外にも、ネイビー色などがありました!

この手袋が一組あれば、薪割りから火器の使用まで、幅広くキャンプで使えそうです。

キャンプ用の手軽な電源なら12Vバッテリー。保護ケースで持ち運びも簡単

キャンプ用のお手軽電源

キャンプ地でもっと快適に楽しもうとするあまり、電気製品や自作の電動グッズを持っていく事が多くなってきました。

最近は家庭用コンセントが使える屋外用電源も増えてきましたが、少し仰々しい気がしています。

そこで、小型バイクで使う大きさの12Vバッテリーは入手しました!

しかし、むき出しのバッテリーではキャンプの雰囲気に合わないので、キャンプっぽいケースに入れて、ついでに持ち運びも便利にします。

キャンプで使うバッテリー 

私のキャンプスタイルは「なるべくコンパクトな荷物で快適に!」を目指しています。

そこで、家庭用電気機器のコンセントが挿せるような100V交流電源は、除外して考えてみます。

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モバイルバッテリーは使えないことがある

リチウムイオン電池のモバイルバッテリーは、持ち運びが楽で便利なのですが、モバイル機器への充電を主体に考えられています。

そのため、モバイル機器への充電以外の使い方だとスリープ機能や保護回路が働いてしまって、使えないこともあります。

取り扱いを間違えると危険度が高い、リチウムイオン電池ならではのデメリットです。

12V鉛蓄電池なら、好きなように使える

車などで使われる鉛蓄電池は、適切な太さの電線で、適切なヒューズを直列でつないでおけば、スリープ回路や保護回路が無くても使うことができます。

私のキャンプスタイルの場合は、省電力機器や小型モーターを動かすことがあるので、5Ah(5,000mAh)の鉛蓄電池が活躍しています。

「モバイルバッテリーですら10,000mAhを超えたりするのに、5,000mAhって実際のところどうなの?」という疑問に対しては、使用機器の電力に合わせたバッテリー容量の計算方法について、すこし前に調べてみたことがあります。

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簡単に結論だけ紹介すると、

  • モバイルバッテリーは5V
  • 鉛蓄電池は12V

の電圧で出力されるので、たとえば両者のmAhで表される容量が同じだったとして計算上ですが、満充電状態からは、鉛蓄電池の方が約2倍の時間にわたって使えることになります。

5Ahバッテリー WP5-12

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私が使っているLONG製のWP5-12について紹介しておきます。

完全密封型の鉛蓄電池で、充電時に発生するガスは内部で吸収されるので、フルメンテナンスフリーで、横にしても液漏れの心配がありません。

大きさは、

  • 横;90mm
  • 奥行;70mm
  • 高さ;102mm

と、たいへんコンパクトなのですが、重量は少し重い約1.9kgです。

使い勝手がよく、安く入手できるので、釣りの電動リール等にも使われているようです。

キャンプに12Vバッテリーを持っていくためのケース

キャンプでバッテリーを使う場合、そのケースに求める条件として、

  • バッテリー保護性能
  • 防滴性(雨をシャットアウトできれば〇)
  • 持ち運びしやすさ

の3点が、あげられます。

出費は少なくしたいので、CDケースなどで使えるものを探してみましたが、防水性と保護性能が充分ではないと感じました。

何かいいものはないかと探していたところ、そういえば!とTruscoのツールケースの存在を思い出しました。

トラスコのプロテクターツールケース Sサイズ

バイクで使っていたので傷だらけですが、リサイクルします。

良い方に考えれば、雑に扱えるたいへん丈夫なケースです。

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トラスコのプロテクターツールケースは各種サイズがありますが、今回バッテリーケースとして使うのは、Sサイズです。

  • 外寸;210×167×90(mm) 
  • 有効内寸;186×123×75(mm) 
  • 耐荷重;25(kg)

諸元寸法だけみると、バッテリーサイズに対して横寸法が大きすぎるように感じますが、配線類を一緒に収納することを考えるとちょうどいいサイズです。

新品購入の場合、衝撃ウレタンも同包されているので、隙間詰めも思いのままにできます。(注:下の写真はMサイズのケースです)

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少しだけ改造

せっかくの防滴性能をキャンプで活かすため、ケースの蓋を閉じたままでも電源が取り出せるように、シガーソケットをつけてみます。

truscoのケースを加工して12Vソケットをつける

ポリプロピレンでできているケースは、穴明けなどの加工も楽です。

ヒューズも配線して、あっという間に完成です。

truscoのケースに12Vソケットをつける

キャンプへの持ち運びも便利

丈夫な持ち手がついているプロテクターツールケースは、約2kgのバッテリーの重さを感じさせないほど、運搬性が良いです。

今回はリサイクルだったので色限定でしたが、他にも、

  • オリーブ
  • オレンジ

色があります。

それぞれ数千円で入手できるので、キャンプの雰囲気に合わせて、気軽に各色から選べます。

キャンプに溶け込む防滴仕様の電源ボックスがあれば、電気製品を使うこともキャンプの一部として楽しめそうです。

キャンプに似合う防水、防滴の入れ物。全天候のアウトドアを楽しむ

防水ケースで全天候型キャンプ

キャンプで使う道具たち、こだわって選んだものを持っていきたいですよね。

お気に入りのキャンプギアを持ち運ぶためのケース類も、同じくお気に入りのものを使いたくなります。

そこで、キャンプで便利に使っているケース類を、大中小の3種類で、そのカスタマイズとともに紹介いたします。

 

大型のケース(ボックス)

数十リットルの容量を持つ、人が座っても耐えられる収納ボックスです。

キャンプ場で同じ形と色のものを見かける事が多くなってきました。

私が使っているのは、TRUSCOのトランクカーゴ50リットルです。

サイズは、30、50、70リットルの3種類がありますが、キャンプ場でよく見かけるのは、私と同じ50リットルです。

このオリーブドラブ色が、専用ではないかというぐらいキャンプに似合います。

30と50リットルサイズは天板耐荷重が100kg、70リットルでは同じく200kgもあるので、複数個でベッドの土台代わりにも使える強度があって、安心です。

ハンモックでキャンプする時など、屋外に置いておく事もあるので、強めの雨でも入水しにくいように、天板の裏の外周部に細いスポンジを一周貼り付けて使っています。

中型のケース(ボックス)

気密性を持っており、防滴性能があるプロテクターケースです。
気づいたら、大型のケースと同じTRUSCO社のプロテクターツールケースを選んでいました。

SからXLサイズまで大きさの種類が豊富な上に、このケースもオリーブドラブ色があり、キャンプに似合うケースです。

お洒落に色鮮やかなキャンプを楽しむ時には、赤やオレンジ色もいいですね。

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元は精密機器を運ぶためのケースなので、ケース内でぴったり収まるスポンジ数種類が付属していて、入れるものに合わせてクッションを設置できます。

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キャンプ道具の中でも、特に愛着を持って使うガラスや陶器類など、壊れやすいものを持ち運ぶのに適しています。

私はキャンプ用の自作ファンヒーターや、ランタンの持ち運びに使っています。

さらに、もっとキャンプ感を出したかったので、持ち手の部分を登山用のロープに変えてみました。

肩からかけられるようになって、持ち運びも便利です。

小型のケース(ボックス)

小物類を入れられる防水のケースです。

本場のミルスペック級のものが欲しかったので、カリフォルニアに本社があるペリカン社の防水ケースを入手しました。

知っている人も多いペリカンのケースは、防水防塵性能とその強さに定評があり、大型のものでは撮影機材の運送などにも使われています。

あまりにも高スペックな事もあり高価なのがネックですが、このサイズのものであれば、お手頃価格で入手できます。

私は特に入れるものを決めずに、その時々に持っていく小物類を格納していますが、幅x奥行きの大きさが私のスマホにジャストサイズの1040シリーズを選択しました。

しっかりした構造で機能美すら感じるので、少し固めのフタを開閉するだけでも、所有する喜びを感じてしまいます。

もとからカラビナが付属しており、ベルトも通せるようになっていますが、パラシュートコード(パラコード)で持ち手を付けて、キャンプ風にカスタマイズしています。

このケースもいくつかの色が選択できるので、キャンプスタイルに溶け込むプロテクション機能付き道具箱として、活躍してくれます。

使いやすさで選ぶトライポッド。焚火台との相性を計算してみました!

たき火台とトライポッドの相性を数値で検証

 

たき火での料理は、大自然の中でのキャンプイメージでもあり、実際にやってみても楽しいですよね!

上手く火力調整できると、ダッチオーブンなどの調理器具との組み合わせて、アウトドアでの料理の幅も広がります。

たき火の上に鍋などを吊るせるトライポッドは、現地調達の木の枝で組み上げるのも雰囲気があっていいですが、長めの木の枝が落ちていないキャンプ場でも使える、軽くてコンパクトな専用品が格安で入手できるので、キャンプ道具一式に加えておくと、現地で慌てる事がありません。

ただし、入手する前に確認しておきたいのが、たき火台との相性です。

もしも、トライポッドの脚の間隔が焚火台の幅よりも狭いと、ちょうどいい関係でセッティングできずに、料理できなくなってしまいます。

そこで入手してから後悔しないように、代表的なトライポッドの諸元値を一覧表にまとめて、売れ筋のコンパクトたき火台との相性を計算してみました。

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トライポッドの比較一覧表

代表的なトライポッド(3本脚)と、重量物も吊るせるクアトロポッド(4本脚)の、

  • 高さ
  • 脚の幅
  • 耐荷重

を一覧表にまとめてみました。

表は、高さが低いものから高くなる順に並べています。

耐荷重は、焚き火台との相性とは関係ありませんが、参考で入れておきました。

メーカー
製品名
イメージ 高さ
(cm)
脚の幅
(cm)
耐荷重
(Kg)
キャンピングムーン
トライポッド
M
80 50 15
ロゴス
miniトライポッド
80 50 20
キャンピングムーン
トライポッド
L
110 75 20
キャンピングムーン
プレミアム
ファイヤープレイ
スタンド
120 110 90
ロゴス
クワトロラックポッド
133.5 70 200
尾上製作所
ハンディトライポッド HT-141
138 74 ---
コールマン
ファイアープレイス
スタンド
140 78 20
キャプテンスタッグ
焚き火三脚
トラインUG-10
144 70 20

代表的なトライポッドの大きさは、2種類に分けられます。

  • 高さ約80cmで、脚の幅は約50cm
  • 高さ110cm以上で、脚の幅は70cm以上

この2種類の大きさのトライポッドについて、相性がいい焚火台の大きさを計算してみます。

たき火台の比較一覧表

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次に、トライポッドとあわせて使えそうな、たき火台の、高さと幅をまとめておきます。

表は、小さいものから大きい順に並べています。

メーカー、 製品

画像
(Amazon)

高さ
(cm)

(cm)
スノーピーク
焚火台 S
21 27
キャプテンスタッグ
ヘキサステンレス
ファイア グリル
22 26.5
ロゴス
the ピラミッドTAKIBI Mサイズ
22 35
スノーピーク
焚火台 M
24.8 35
ロゴス
the ピラミッドTAKIBI
Lサイズ
28 38.5
ユニフレーム
ファイアスタンド2
30 40

これらの焚火台から、それぞれのトライポッドと合わせて使える大きさのものはどれか?を探ってみます。

トライポッドの寸法を計算してみます 

長さ比の計算で、それぞれのトライポッドに使えるたき火台を見つけていきます。

計算式を、下の絵で簡単に紹介いたします。

焚火台と一緒に使えるトライポッドを探そう!相性を計算してみます

トライポッドは上にいくほど狭くなるので、たき火台よりも上で使う鍋も、本来は同じ計算での確認が必要です。

鍋は種類が豊富で、細身のものを準備できる可能性も高いので、今回はたき火台だけに的を絞って進めます

トライポッドと相性の良い たき火台 

それでは計算結果をまとめます。

結果がきれいに分かれたので、代表的な3種類のみの計算結果を表にしました。

表で紹介するたき火台は、それより小さいものなら使えます!というボーダーライン的なものです。

メーカー、 製品 画像
(Amazon)
高さ
(cm)
脚の幅
(cm)
使える最大の
たき火台
余裕代
(cm)
ロゴス
miniトライポッド
80 50 ロゴス
the ピラミッドTAKIBI Mサイズ
1
キャンピングムーン
トライポッド
L
110 75 ユニフレーム
ファイアスタンド2
15
キャプテンスタッグ
焚き火三脚
トラインUG-10
144 70 ユニフレーム
ファイアスタンド2
15

余裕代は、たき火台の上面高さにおける、トライポッドとたき火台の間にできる隙間の計算値です。

高さがあるトライポッドの方が、いろいろな焚き火台で使える可能性がでてくる!という結果です。

次に、トライポッドの高さごとに、使える焚き火台をもっと具体的にあげてみます。

高さ80cmのトライポッドで使えるたき火台

高さ80cmくらいのトライポッドは、通販サイトでも多くのメーカーから選ぶことができますが、このクラスのトライポッドと合わせて使えるたき火台は、比較的に小さめのものになります。

ソロキャンプで使う場合は、直径15cm以下のウッドストーブと組み合わせてみても、使いやすい大きさです。

高さ110cm以上 のトライポッドで使えるたき火台

高さ110cmの、キャンピングムーン トライポッド Lよりも大きなトライポッドであれば、ほとんどのコンパクトたき火台が使えます。 

など。

キャンプに持っていく荷物の大きさや重さに余裕があれば 、大きめのトライポッドを準備して、たき火料理スタイルの幅を広げておきたいですね。

シンデレラフィットのトライポッドとたき火台(ロゴス)

ロゴスの、MiniトライポッドThe ピラミッドTAKIBI Mサイズは、まさしくシンデレラフィットの余裕代1cm!

少し前にはセットになったものもあったようですが、今はないのかな?

なんにせよ、ロゴスさんで揃えれば使いやすいですね~ 

ワイルド系キャンプ用品集。ブッシュクラフト(Bush Craft)さんのこだわりグッズがかっこいい!

ブッシュクラフト(Bush Craft)さんのワイルド系キャンプ用品

キャンプ最大の楽しみの一つが、たき火!ですよね。

天候などによってはタープの近くでたき火を楽しみたくなりますが、可燃性の生地でできているタープだと、火の粉で穴が開かないか心配です。

コットンを含んだ繊維で燃えにくいタープもありますが、ハトメやタイアウトがたくさん付いていて、いろいろな設置パターンができる構造のものは、多くありません。

タープの設置スタイルに汎用性を持たせつつ、たき火も楽しみたいという欲張りな方に、最適なタープを紹介いたします。

オシャレでワイルド系のブッシュクラフト(Bush Craft)

ブッシュクラフト系キャンプで使えるタープ

 最初に、設置スタイルの汎用性難燃性の点で人気のタープをそれぞれ紹介して、その次に両方のメリットを備えたタープを紹介します。

汎用性の高いDDタープ(DDハンモック社)

宿泊型ハンモックでも有名な、DDハンモックのDDタープです。

PU3000mmの防水コーティングを施した190Tポリエステルが使われているタープで、信頼性については広く認知されています。

正方形もしくは長方形のオーソドックスな形のタープですが、とにかく便利なのがタイアウトが19か所もあることです。

A-Frame、Diamond、Lean-toなどの多様な貼り方で、思い通りのキャンプ地をつくることができますね!

大きめのものは、ハンモックの上側に張って、シェルターとしても使えます。

DD Tarp シェルター

たき火の近くでも安心なムササビウイング(テンマクデザイン)

独特な形状で今でも人気のムササビウイングの復刻版です。

その”焚き火”バージョンは、ポリエステルとコットンの混紡生地を使っていて、たき火の近くでも安心して張ることが出来ます。

たき火の徐々に小さくなっていく炎が揺らぐのを見ながら、タープの下で眠りにつくような、ブッシュクラフト系のキャンプに、お似合いです!

汎用性があって、たき火の近くでも安心の、たき火タープ(Bush Craft Inc.)

それでは、DDタープとムササビウイングのメリットを持ち合わせたタープを紹介いたします!

ブッシュクラフト社(Bush Craft Inc.)の、「たき火タープです

メーカー名も製品名もストレートですが、その飾らないところにも、大自然の雰囲気を感じてしまいます。

製品の収納袋やパッケージも質素で、かっこいいですね!

たき火タープは、コットンキャンバス100%生地で、火の粉くらいなら穴は開かず、よほど激しく火を燃やさなければ、タープの下でもたき火ができます。

ループは21点ついているので、DDタープ同様にいろいろなパターンで設置できます。

現地調達の木を杭にしたり、パラコードを駆使してキャンプ地をつくる、ブッシュクラフト系キャンプでの使いやすさを考えてつくられたタープです。

ブッシュクラフト社(Bush Craft Inc.)の製品紹介

たき火タープ以外にも、古来からのブッシュクラフトの道具やものを、現在の技術で使いやすくした製品がたくさんあって、Bush Craft Inc.社のファンになってしまいました。

数ある製品のなかから、特にブッシュクラフト好きなら気になって仕方がない!という製品を、紹介いたします。

ティンダーウッド(着火剤)

天候に左右されずに、着火の儀式にこだわりたい人向けの着火剤です。

雨上がりや湿気が多い時は、火を持続させるのに苦労することがあります。

松やシラカバなどの燃えやすい材料が付近にない場合は、さらに困ります。

そんな時のための、天然の松の木から切り出した自然の着火剤が、お手頃価格で入手できます。

ただし松なので、黒いすすが少し多めに出ます。

なるべく早く、煙が出ない燃焼に移りたい場合は、スティックを一本まるごと使うのではなく、ナイフで必要量を削って使うこともできます。

付属の巾着袋も、かっこいいですね!

ファイヤースチール(メタルマッチ)

ブッシュクラフトだけでなく、通常のキャンプでもよく使われるメタルマッチです。

様々なメーカーから多くのものが販売されていますが、粗悪なものだと火花のとびが悪かったり、すぐに折れてしまったりします。

Bush Craft Inc.社のファイヤースチールは、直径約9.5mm、長さ約60mmで、強度があって使いやすい大きさになっています。

また、付属のコードは550 Fire Cordを採用していて、火口として使うこともできます。

たき火フライパン

フライパンのハンドルの部分は、移動時はパッキングの邪魔でしかありません。

そこで、ハンドル部は現地調達しよう!というフライパンです。

現地調達したハンドルの部分は、フライパン側の2か所の穴に、ネジやクサビで固定します。

ブッシュクラフトといえばコレ!と言いたくなる、薄いフォルムがなんとも言えず良い雰囲気を醸し出しています。

ブッシュクラフト スターティングセット

最後に紹介するのは、「とにかくコレがあれば、つつがなく着火式を執り行うことができる!」セットです。

内容は、

  • オリジナルファイヤースチール 2.0
  • ティンダーウッド 100g 
  • シラカバの薪
  • 火口として使える麻紐
  • ファイヤーキャンディー(オリジナル着火剤。食べられません!)
  • 火口としても使える赤松のウッドパッキン20g

の6品と、火おこし説明書です。

シラカバやティンダーウッドを、簡単に入手できるキャンプ場は少ないので、このセットを使って、簡単に火おこしの練習をしてみるのもいいですね!

ハンモックの中からの操作で靴を空中保管!パラコードを使って作ってみます

ハンモック用シューズキーパー

空中浮遊のハンモック泊、快適に寝られて楽しいですね!

ハンモック泊で気になるのが、脱いだ靴の保管方法です。

荷物を空中保管できる、子ガメのようなハンモックであれば、DDハンモック社からギアスリングが入手できます。

しかし、場合によっては泥だらけの靴を、ハンモック生地に入れるのは気が引けます。

そこで、ハンモック内から操作して、地面を歩く虫がアクセスできない空中に靴を保管する方法を考えてみました。

ハンモック泊で靴を空中保管したい!パラコードを使って実現化

ハンモック泊での荷物の保管

 ハンモック泊の場合、中に収納スペースがあるテントと違い、荷物はハンモックの外に置いておくことになります。

私は、防水バックやトランクカーゴ(コンテナボックス)に調理器具などを入れて密封し、上空がタープに覆われている地上に置いて、夜を過ごしています。

しかし、ハンモックに入る直前に脱ぎ捨てることになる靴だけは、タープの下なので雨露が直接あたらないとはいえ、アリなどの虫がいる地上に置いていました。

靴を空中に保管するには?

ハンモックの中から、地上の靴に手を伸ばす体勢をとるのは難しいので、いつも最初に足から出て、もぞもぞと靴を履いています。

しかし、ハンモックから出る時に、虫が入っている靴に足を踏み入れたくはありません!

さらに、お気に入りの靴の場合は、無防備に置いておくのも気が引けるので、脱いだ靴を空中で保管する方法を考えてみます。 

道具を使わない方法

靴紐付きの靴の場合、左右の靴の紐を結んで連結し、ハンモックのリッジライン(稜線)に掛けておく方法があります。

ハンモックに入る時の一連の作業は、

  1. ハンモックに座る(お尻だけ入っている状態)
  2. 靴を脱ぐ
  3. 左右の靴を連結する
  4. 靴をハンモック上のリッジラインにかける
  5. ハンモック内に入る(寝そべる)

となり、ハンモックから出る時は、この逆です。

靴をハンモックのリッジラインに掛けておく方法は、柔軟運動のように体をひねったりする動きが必要で、ただでさえ体が固い私には辛い上に、ゆらゆらと揺れるハンモックに座った状態では、やりづらいのが欠点です。

パラコードで工夫してみます

パラコードの使い方。ハンモック泊での空中シューズキーパー

ハンモック内ですごす間、靴が少しだけ地面から離れて空中に浮いていればいいので、ハンモックの下にぶら下げる仕組みを考えてみました。

ハンモック泊用の空中シューズキーパーの自作

用意するもの

パラコード(パラシュート コード)

パラコードは、細くて丈夫なナイロンかポリエステル製のロープで、多くは30mの長さで販売されています。

ハンモック用シューズキーパーに使うのは合計で9mくらいですが、お手頃価格で入手できて、キャンプにおいて他の用途でも使えるので、色の種類が豊富な30mのものから選択しました。

ハサミやカッターナイフで必要な長さに切断して、切断面は火で炙って軽く溶かして、ほつれ防止をします。

今回は、

  • 約7mの長いものを1本
  • 約50cmを1本
  • 約40cmを2本

の合計4本に切断します。

紹介する画像で黄色のパラコードを使っている約7mのものは、ハンモックの長さと設置高さに合わせて長さを決めます。

3本の短いものの長さも、使っていくうちに長さを調整するかもしれません。

パラコードとガイライン用ロープの使い方

 

制作紹介では、区別しやすいように2色のパラコードを使っていて、50cmのものはガイライン用ロープ(橙色)も使ってみました。

カラビナ5個

長いパラコードを通す滑車の役割などで、カラビナを3個使います。

靴を引っ掛けるためにもカラビナ2個を使うので、合計5個を準備します。

体重をかける使用目的ではないので、100円ショップで売っているようなアクセサリーカラビナを使います。

登山用の物も、もちろん使えます。ハードユースな本物嗜好の方はこちらですね!

今回は、ハンモック本体を吊るすために使っています。

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コードストッパー

ハンモック内からパラコードを引っ張ると、靴が空中浮遊を始める仕組みにします。

パラコードを引っ張った状態で固定するために、コードストッパーを1個使います。

ハンモックに合わせながら作ります

ロープワーク(結び方)

基本的なロープワークを使って、空中シューズキーパーを作っていきます。

今回使う3種類の結び方は、別の記事(の後半)で画像を使って紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。

www.solocamptouring.com

フィッシャーマンズノット

約40cmに切ったパラコードは、フィッシャーマンズノットで輪にします。

ボーライン(もやい結び)

長いパラコードには、コードストッパーを通しておいて、両端末にはボーラインで小さい輪をつくります。

約50cmに切ったパラコード(今回はガイライン)も両端末に大小の輪をつくります。

プルージック

フィッシャーマンズノットでつくった輪と、約50cmのパラコードの大きな輪は、プルージックでハンモックに取り付けます。

ハンモックへの装着

空中シューズキーパーの本体となる黄色のパラコードを、カラビナを使ってハンモックに取り付けていきます。

パラコードの端末をハンモックの片方の隅(紹介写真では右側)に取り付けて、ハンモックの反対側(左側)はカラビナに通していきます。

黄色のパラコードのもう一端は、ハンモックのリッジライン中央付近に、調整可能な状態で取り付けます。
先に通しておいたコードストッパーは、ハンモックの中から簡単に調整するためのものです。

約50cmに切ったパラコード(橙色のガイライン用ロープで代用)は、フィッシャーマンズノットで輪にするだけでも使えます。

今回は、カラビナを使わなくてもコードストッパーだけで止めることができるように、両端末に輪がある形にしてみました。

靴を吊り下げるためのカラビナもつけて、完成状態は下の写真のようになります。

ハンモックの中から遠隔操作で靴を空中保管!パラコードを使って作ってみます

空中シューズキーパーの使い方

それでは、実際に使ってみます。

所有しているなかで一番重い靴で試してみたかったので、使いこんでいて見苦しいワークブーツですがご了承ください。

最初に、ハンモックに背を向けた状態で、カラビナに靴紐を通します。

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そのまま靴を脱ぎながら、ハンモックに入ります。

ハンモックに寝転がった状態で、黄色のパラコードを引っ張り、靴が空中浮遊を始めたらコードストッパーでパラコードを固定して、作業終了です。

ハンモック泊で靴を空中保管

比較的に重い靴ですが、空中浮遊させるのに、苦になるほどの力は不要でした。

浮遊位置は確実にハンモックの下側になるので、ハンモック上にタープを設置していれば、雨や露からも守られます。

ハンモックから出る時には、コードストッパーを緩めるだけで、玄関に揃えて置かれた靴のような状態で着地します。

これまでハンモックから出る時には、虫に怯えながら靴に足を入れていましたが、パラコードとカラビナを使ったシューズキーパーで、就寝中だけでなくハンモックから出る時も快適になりました。

お気に入りの靴でハンモックキャンプされる場合にもオススメの、空中シューズキーパーです。

DDハンモックの荷物用ハンモック(ギアスリング)

記事の冒頭で紹介した、子ガメのような荷物用のハンモックは、DDハンモック社のギアスリングです。

キャンプでのハンモック泊を見かけることが増えてきた日本でも、この荷物用ハンモックは、まだあまり見かけません。

コンパクトに持ち運べるので、地上に荷物を置きたくない場合にそなえて、持っておきたいアイテムです。

冬のテント内でも安全な暖房器具。酸欠にならないファンヒーターを自作します

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ポリエステルやナイロンなど、火に弱くて気密性の高い素材で作られているドーム型テントでは、中で火器を使うことができません。

そのようなテントの中で安全に使える暖房器具は、電気で発熱するもの以外には、なかなか見当たりません。

100ボルトの交流電源がないキャンプ場でも暖かくすごしたいので、バッテリー電源を使って省電力で駆動しつつも、テント内を安全に暖かくしてくれる暖房器具を、自作してみます。

テント内で安全に使えるファンヒーター

 

軽量ドーム型テント内での暖房器具に求められること

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ポリエステルやナイロン素材のテント内での暖房には、事故を起こさないという観点から、

  • 火(燃焼)は使わない
  • 高温にならない

ことが求めらます。

燃焼を伴う、ガスや灯油などを使う化石燃料ストーブや、薪や炭も使えません。

安全な暖房器具として思いつくのが電気で発熱するものですが、暖まるためには数十ワットが必要なため、コンセント電源がないキャンプ場ではバッテリーや発電機が必要になり、荷物が増えてしまいます。

そこで、発熱はテントの外の火力で行い、テント内に50℃以下の熱を送る方法を考えてみました。

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テント内を温める熱循環システム

テントの外でつくった熱をテント内に持ってくるための装置について、各機能ごとに考えてみました。

テント外での発熱部

電気を使わないテント外での熱源として、真っ先に思いつくのが焚き火やBBQです。

焚き火は、こまめな火の管理が必要なので、火に目が届きにくいテント内で、長時間過ごすことは不可能です。

火力が長持ちする炭を使う場合、酸素の流入をうまく制限できれは、数時間は放置できそうです。

火災がおきにくい周りが囲まれたもので、空気流入を制限して長時間にわたり炭を燃焼させやすい燃焼器具としては、ウッドストーブが使いやすそうです。

ウッドストーブを七輪がわりにして炭が使えることは、別に記事でも紹介しています。

www.solocamptouring.com

自作する暖房器具も、ウッドストーブで炭を使って、熱源とします。

火災予防としては、上から可燃物が落ちてきた時などのガード用で、小型のアルミテーブルの下で使うようにします。

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熱をテント内に運ぶ

テントの耐熱性から、テント内に送る熱は50℃以下をねらいます。

熱を運ぶ液体としては、水がもっとも簡単に取り扱うことができそうです。

ここまでで、ウッドストーブと湯たんぽの間を、温水が行き来するイメージが浮かんできました。

テント内での放熱

ウッドストーブで温めた水を、テント内まで循環して放熱するとなると、放熱器としてラジエーターのようなものが必要になります。

ふと、夏場にパソコンが相当熱くなって対応策を調べた時に、水冷式のパソコンの存在を知ったのを思い出しました。

水冷式パソコンの部品を調べてみると、多くの小型のラジエーターがあり、今回のテント暖房用にちょうどいい大きさのものもあります。

テント内で使うラジエーターとポンプは、水冷式パソコン用の部品を使うことにします。

テントで使う暖房システムの全体像

ウッドストーブの熱で水を温める方法については、最後まで悩みました。

外径9mm程度の銅管をコイル状にしてウッドストーブに置く方法にこだわったのですが、ちょうどいい形や大きさの完成品は見つけられませんでした。

また加工が楽なナマシ銅管は、少し予算オーバーなうえに、折れることなくコイル状に加工できるか心配です。

最終的に、放熱部同様に水冷式パソコンの部品を使って温水を作ることにしました。

高温になるCPUなどの熱を吸収するために使われる、アルミの水冷ブロックプレートです。

水冷PCのヒートシンクをキャンプの暖房に使う

このブロックプレートを、ウッドストーブの上に置いて循環水を温めます。

主な準備品をまとめてみます。

水冷PC用部品の流用

  • 水冷ブロックプレート
  • ラジエーター
  • ポンプ
  • リザーバータンク
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車用品の流用

  • 内径8mmの耐熱ホース (長さ2m

その他の部品

  • 小型ファン(PC空冷用のもの)
  • システム固定用の小物類
  • 12Vバッテリー

発熱に電力は使わないので、消費電流は

  • ポンプ: 0.5アンペア
  • ファン: 0.2アンペア

で合計1アンペア以下となり、モバイルバッテリーでも動かせそうです。

今回は小型の12Vバッテリーを使って、出力制限が無い状態で動かしてみます。

暖房システムの組み立て

全ての部品が内径8mmのホースでつながるので、ホースを必要な長さで切断する以外には、特に部品の加工はしないで組み立てていきます。

放熱用ラジエーターは、裏面に金網を、表面には電動ファンを取り付けます。

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ラジエーターモジュールは、暖房として時用する時に、ちょうどいい位置に固定することが重要です。

全てのパーツが収納できるプロテクションボックス内に、蝶番で取り付けました。

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そのプロテクションボックスですが、他の部品も入れて持ち運びができる大きさで、頑丈なものがキャンプに似合いそうです。

他の用途で使っていた、TRUSCOのプロテクターツールケースを転用することにしました。

暖房性能を確認してみました

ウッドストーブ内の炭に火をつけます。

実際にキャンプで使う時には、上側をアルミのテーブルでガードする予定です。

プロテクションボックス内の暖房器具を組み立てて、リザーバータンクから循環水を注入します。

ウッドストーブはテントから少し離れた場所に置いて使いたいので、ホースの長さは往復各1mで、合計2mです。

約1リットル強の水で、循環システムが満たされました。

テント内で安全に使える暖房機器。ソロキャンプ用のヒーターを自作します。

ヒートシンクをウッドストーブ上に置いて、電動ファンとポンプの電源を入れてみます。

5分もたたずに循環水の温度が上がり、ラジエーターを通したファンの風が、暖かくなってきました。

youtu.be

温風は、おそらく30~40℃くらいです。実際にキャンプで使う時には、正確に計測する予定です。

ウッドストーブ上のヒートシンクは、ラジエーターで温度が下がった水が常に流れ込むため、手でも触れる温度を保っています。

思惑どおりの暖房効果を得られたので、次の冬季キャンプで使ってみます。

ソロキャンプで使えるバッテリーを探せ! お一人様でも電気で快適にすごしたい

大自然でのキャンプ中でも、モバイル機器の充電などで電源が欲しくなることがあります。

また、暑さや寒さが厳しい季節には、扇風機やヒーターを使って温度管理がしたくなりまることがあります。

少数派かもしれませんが、電動ロティサリーや電動ヒーターなどで、アウトドアと小さな電力機器の融合キャンプを楽しみたい私にとって、なるべく苦労せずに電力を持っていくことは重要な課題です。

電動ロティサリーをモバイルバッテリーで動かす
小型テント用の電動ヒーターをモバイルバッテリーで動かす

そこで、交流電源や発電機を使わないコンパクトなキャンプにおいて、大きく2パターンの消費電力に分けて、最適な電源についてまとめてみました。

キャンプで使いたいバッテリーの種類と特徴まとめ。ソロや少人数でも電気で快適化

電池の容量についての豆知識

本題に入る前に、バッテリーの容量について簡単にまとめておきます。

知っているよ!という方は、スキップしてください。

モバイルバッテリーなどを購入する時、「大容量10,000mAh」の数字が大きいものを選ぶことが多いと思います。

この、mAhやAhの単位で表される数字は「電力量」を表していて、電流(ミリアンペアもしくはアンペア)と時間(hour)をかけたものです。

例えば10,000mAhであれば、

  • 定格電流200mAの機器は、50時間
  • 定格電流500mAの機器は、20時間
  • 定格電流1Aの機器は、10時間

まで、理論上は使うことができます。

ちなみにiPhone8の内蔵電池容量は約1,800mAhなので、10,000mAhのモバイルバッテリーから、理論上5回はフル充電できることになります。

定格電流ではなく、消費電力がわかっている機器を使用する時の計算例としては、例えば消費電力3Wの機器の外部電源として10,000mAhのモバイルバッテリーを使う場合の計算は

  • 電流(A)=電力(W)÷電圧(v)なので、3÷5=0.6(A)=600(mA)
  • 理論上の使用可能時間は、10,000÷600=約16時間

となります。

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実際には、内蔵されているリチウムイオン電池の電圧(3.6~3.7Vに直列セル数をかけた電圧)からUSB出力5Vへの変換効率が約80%だったり、バッテリーが100%使いきれなかったりして、理論計算どおりにはなりません

一回の充電で使いたい時間の目安として、モバイルバッテリーの理論上の使用可能時間の半分くらいに合わせて選ぶと、不満なく使いやすいと思います。

簡単な計算なので、使い方に合ったバッテリー選びの参考にしてみてください。

スマホなどのリチウムイオン(リチウムポリマー)電池を充電する

今ではスマホなどの充電される機器のほんどが、リチウムイオン(リチウムポリマー)のバッテリーを内蔵しています。

小型で効率のいいリチウムイオンバッテリーですが、過充電や過放電などで使い方を誤ると、電池寿命を縮めたり壊れてしまいます。

充電電力を供給する側のモバイルバッテリーやパワーバンクは、リチウムイオンバッテリー間で安全に電気の受け渡しをするための保護回路がついているものを選びたいです。

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USB電源を使う機器

キャンプ中に、USBの5V電源で充電や作動させたいものを挙げておきます。

  • スマホやタブレット
  • ラジオ
  • LEDライト

他にも、USB電源が使えたらキャンプで活躍しそうなものがあります。

  • モバイルwifiルーター
  • モバイルスピーカー
  • ペグでの躓き防止用などのイルミネーション
  • 小型ロティサリー(回転丸焼き機器)
  • 小型扇風機
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これらの機器の充電と電源に便利に使えるモバイルバッテリーには、容量や出力だけでなく、付加機能の違いにより様々な種類があります

主にキャンプに持っていく目的で、モバイルバッテリーをいくつか使っていますが、代表的な3種類について比較を交えながら特徴を紹介いたします。

薄型モバイルバッテリー

薄型モバイルバッテリー

充電可能な薄型モバイルバッテリーの多くは、リチウムイオン(リチウムポリマー)のバッテリー本体が内蔵されています。

容量に比例して大きく重くなるので、先ほどの計算式で使用目的に合わせた容量のものを選んで、荷物にならないようにしたいところです。

もうひとつ重要な点が、ほとんどのモバイルバッテリーが、スマホなどに内蔵のリチウムイオン電池を安全に充電する設計になっているので、1Aか2Aくらいの出力リミッター回路を内蔵していることです。

Cheero モバイルバッテリー

たとえば上の写真のように、最大2Aと書いてあるモバイルバッテリーの場合、合計で10Wを超える電力が必要なものをつなぐと、モバイルバッテリーの保護回路が働いて、使えません

一方で、充電される側としても、タブレットなどで強力なバッテリーを内蔵している機器の場合、2Aでの充電を推奨しているものもあります

そういった機器を充電する場合は、2A以上を出力できるモバイルバッテリーと2Aを流せる接続コードが必要になります。

ジャンプスターター兼用のモバイルバッテリー

ジャンプスターター兼用のモバイルバッテリー

車やバイクのバッテリーが弱ってしまいエンジンスタートできなくなった時に活躍する、ジャンプスターター用バッテリーです。

普段はモバイルバッテリーとしても使えて便利なので、私も愛用しています。

構造は基本的にモバイルバッテリーと同じで、追加機能として12Vへの昇圧ブースター回路を備えています。

ただし、ジャンプスターターとして使うと瞬間的に大電流を流すので、リチウムイオンバッテリーには負担がかかります。

ジャンプスタートは、どうしようもない緊急時だけにして、普段のキャンプでは少し大きめのモバイルバッテリーだと思って使っています。

円筒型リチウムイオン電池を使うモバイルバッテリー

円筒型リチウムイオン電池は、普通の乾電池に形は似ていますが、電圧は3.6~3.7Vなので、そのままで1.5Vの乾電池の代わりに使うことはできません。

多くの種類(大きさ)がありますが、LEDライトなどでよく使われている「18650」という規格のものの場合、最初の2桁が直径(18mm)、最後の3桁が長さ(65.0mm)を表しています。

少し厚みがありますが、この円筒型リチウムイオン電池を使用している、モバイルバッテリーがあります。

このタイプのモバイルバッテリーのメリットは、使われている円筒型リチウムイオン電池の素性が明確な場合には、容量や性能の諸元に安心できる点です。

たとえば、

  • 〇〇製の2,000mAhの18650型電池を2本並列で使用

ということがわかれば、USB出力5Vへの電圧変換のロスを考慮しなければ、4,000mAhのモバイルバッテリーだとの計算が、自分で簡単にできます。

私の場合、有名ではないメーカーの激安モバイルバッテリーで何度か失敗した後に、有名メーカー製の18650電池を内蔵しているものを選び、現在でも性能を保ったまま使い続けています。

円筒型リチウムイオン電池を使うモバイルバッテリー

電池自体の直径が18mmあるので、リチウムポリマー電池を使った薄型のものよりも厚みがありますが、中身(電池自体)がわかっている安心感の方が勝っています。

 

小型のモーターやヒーターなどを使う時のバッテリー

ほとんどのモバイルバッテリーの最大電流が3Aだとすると、消費電力15Wを超える機器は、そのモバイルバッテリーでは使えないことになります。

キャンプで15W以上の電気を使う機器を使いたい場合、小型の車やバイクで使われている大きさの12Vバッテリーから電力供給すると便利です。

ただし、モバイルバッテリーと違って、充放電の監視や保護回路を持たないものが多いので、バッテリー残量などの管理が必要になります。

一般的な12Vバッテリー

キャンプで12Vバッテリーを使う

入手しやすさでは、車やバイク用の鉛蓄電池が、安くて種類も豊富です。

キャンプで使う場合は、転倒させても液漏れしないシールドタイプを選びます。

12Vバッテリーの電極にメス側のシガーソケットを接続しておけば、5VのUSB電源が欲しい場合などに、車用の各種シガーソケット変換プラグが使えます

ディープサイクルバッテリー

鉛蓄電池は、残量0付近までの使用とフル充電を繰り返すと、すぐに性能が落ちてしまいます。

それに近い使用方法になる場合は、少し高価になりますがディープサイクルバッテリーを選んで、バッテリーの寿命をのばします。

車やバイク用の12Vリチウムイオンバッテリー

最後に、車やバイクの鉛蓄電池の代わりに使える、リチウムイオンバッテリーの紹介です。

この電池の最大のメリットは軽い事で、キャンプでの持ち運びも楽です。

この種類のバッテリーは、内部のリチウムイオンバッテリーを過充電しないための保護回路がついていて、いつでも状態が確認できるように電圧計かインジケータもついています。

お手頃な値段になってきているので、キャンプだけでなく大きな消費電力の機器を使うアウトドアレジャーにおいて、12Vリチウムイオンバッテリーがますます便利になりそうです。

キャンプで料理しやすいナイフを選ぶ。作業に適したナイフのかたち

焚き火の雰囲気に癒されるためか、キャンプ用ナイフというと、バトニングなどのナタのような使い方のナイフが真っ先にイメージされることが多いです。

用途によって、形や素材が異なる様々なナイフがありますが、ここではキャンプでのもう一つのお楽しみイベント「アウトドアでの料理」に使いやすいナイフに的をしぼって考えてみます。

キャンプで使いやすいナイフを選ぼう!

 

ブッシュクラフトに適したナイフ

まずはブッシュクラフト用のナイフについて簡単にまとめておいて、それとの違いを考えながら、料理にストレスなく使えるナイフを紹介します。

バトニングに適したナイフ

バトニングなどで木を断ち切るためのナイフです。

作業の性質上、ナイフの強度が必要になるので、刃からハンドルまで一体の鋼材が通っているフルタングの構造で、刃の厚みがあるものが適しています。

同じ作業をする刃物として、ナタが挙げられますが、両刃のナタと同じ断面形状の刃であれば、木を断ち切ったりしやすいナイフといえます。

ナイフの鋼材としては、ステンレスのものと炭素鋼のものがありますが、錆対策などのメンテナンスと使用時の強度のどちらに重点を置くかで選択します。

薪から細い焚き付け材を作るような作業で、柔らかい木材を木目に沿って割る場合であれば、刃の厚みがあるステンレスのナイフでも作業できます。

錆対策などのメンテナンスが必要になりますが、炭素鋼の強靭なナイフを選んでおけば、硬めの木材も扱えます。

薪をつくるのに適したナイフ

フェザースティック作りに適したナイフ 

ファイヤースターターや火打石などで火をおこす場合に作りたくなるのが、木を薄く削って毛羽立たせたフェザースティックです。

フェザースティック作りでの木の削り方は、カッターナイフなどによる鉛筆削りに似ているので、小刀のようなナイフが使いやすいです。

私は、日本伝統のポケットナイフ「肥後の守」をフェザースティック専用で使っています。

細身の刃が木の棒に吸い込まれていくような感覚で、フェザースティックの羽根が作れます。

フェザースティックに適したナイフ 

 

料理に使うナイフ

料理に使うナイフは、切る食材やスタイルによって適した形が変わってきます。 

水分を含んだものを切るナイフなので、炭素鋼よりもステンレスの方が、メンテナンスが楽になります。

肉を切るナイフ

肉を削いだり刺したりする場合は、ブッシュクラフト用のナイフと同じような形のものが使いやすいです。

キャンプで多く使われているオピネルが、この形ですね。

ロティサリーで丸焼きにした肉の表面を削ぎとるような使い方にも似合う、ワイルドでお洒落なナイフです。

魚や骨を切るナイフ

少し硬めの魚の骨などを断ち切る場合は、出刃庖丁のようなナイフでないと安全に作業できないことがあります。

まな板の上で少し力をかけて使うことになるので、握った状態で刃がハンドルよりも下にくる台所庖丁のような形で、フルタングのものが使いやすくなります。

魚を切るナイフ

写真は釣り用の出刃ナイフですが、入手しやすくて機能的なので、キャンプでの使用にもおすすめです。

野菜などを切るナイフ

野菜を千切りやザク切りするような場合は、オピネルのような、刃とハンドルの高さが同じナイフでは、作業がしにくくなります。

まな板の上で作業をする時には、台所庖丁のような、直線の刃がハンドルよりも下にある形のナイフを使いたいです。

野菜などを切るナイフ

かぼちゃのような硬い野菜でなければ、100円ショップの庖丁形のナイフでも、問題なく使えます。

骨付きの肉を切ったりしなければ、肉類にも使えます。

キャンプスタイルに合ったナイフを使いましょう

キャンプで料理に使うナイフは、使うシーンがまな板の上かそうでないかで使い分けると、作業が楽です。

  • 焚き火でワイルドに料理するなら、オピネルのようなハンドルと刃の高さが同じもの
  • まな板を使うなら、台所庖丁のような形のもの

グループキャンプでは料理長を拝命することが多い私は、果物ナイフと出刃ナイフの使い分けで、まな板での作業を楽しんでいます。

最後に自分への注意喚起もこめて、予想外に切れるナイフが多いので、扱う時には怪我をしないように注意して、キャンプライフを楽しみましょう!

 

LEDイルミネーションでテントまわりを演出。市販品と自作品

キャンプ場で、水場などへの通り道付近にテントを設置する場合、夜間に自分や通行人が、ペグやガイロープに引っかかることがないか気になります。

光る目印でペグやガイロープの存在をアピールして、安全にキャンプを楽しむ方法について、前半では市販品の応用方法、後半は自作した内容を、それぞれまとめてみました。

キャンプでのイルミネーション

月明りをも切り裂くような強力な光を発するライトが多いので、周りのキャンパーさんに迷惑をかけないために、ライト類を点灯せずに洗い場などに行くことがあります。

同じことを考えてみえるキャンパーさんも多く、また自然を楽しまれているお子様の安全のためにも、自分のサイトのペグやガイロープの存在を光でアピールしたいと思います。

また、暗いなかで洗い場などから帰ってくる時に、自分のテントを発見しやすくするためにも、個性的なイルミネーションは効果的です。

しかし、あまりにも激しく主張するような光では、周りの雰囲気に合わない場合もあるので、できればホタルのような淡い光が欲しいところです。

簡単に入手できそうなものから、これらの条件にあう、キャンプに使えるイルミネーションを探してみた結果と、電子工作の経験がある場合の簡単な自作方法を紹介いたします。

手軽に入手できるものを使う

 キャンプ場でよく見かける物から、「これは使えそう!」という物まで、入手してすぐに、ペグやガイロープの目印として使えるものを選んでみました。

蛍光ブレスレット

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テーマパークやイベントでもお馴染みの、ポキッと折ると光り始めるライトスティックです。

使い捨てですが、一本が約20円と経済的で、夕暮れから翌朝まで、ちょうどいい明るさで光り続けます。

ブレスレット風に円形にできるのも、ペグやガイロープやポールに設置する際の自由度が増すメリットとなります。

光の強さを試してみるために、林間フリーサイトのキャンプ場で、蛍光グリーン色のものをテント周りの地面に4個配置してみました(上の写真)。

林間サイトでは自分のテントが闇に紛れこんでしまうことが多いですが、約20m離れたところからでも、やんわりとした蛍光色で自分のテントの位置が確認できて、真っ直ぐに帰ってこられます。

かといって、光が強すぎないので周りの雰囲気を損ねることもありません。

ソロキャンパーさんが多いような、月明かりの静寂を楽しむキャンプ場で使いたいマーカーです

アイスライト

本来は、カクテルグラスに氷のように入れて、イルミネーションを楽しむものです。

飲料に入れるものなので、しっかり防水されていてキャンプで使うのにも適しています。

蛍光ブレスレットよりは強めの光ですが、直視できないほど眩しいものではなく、さりげなくペグやガイロープの存在をアピールできます。

ただし、水に浸すと光りはじめるセンサー式になっているので、キャンプで使用する時には、実際に水に浸すか、センサー部にアルミホイルを使うなどで工夫することが必要です。

リモコン式のイルミネーション

アイスライトの機能に加えて、自分好みの光り方にリモコンで操作できる防水イルミネーションです。

リモコンから受信できる距離は最大で10mなので、一般的なファミリーキャンプ用テントでは、操作可能な範囲内に設置できます。

ON/OFF操作もリモコンでできるので、日中に設置しておいて、周りが暗くなったら簡単に点灯することも可能です。

ちょっとしたDIYでストラップなどを接着しておけば、ポールにぶら下げたりして、設置のバリエーションも広がります。

LED10灯が一体になっているものと、1灯づつ防水ケースに入っていて合計10個がセットになっているものがありますが、テントまわりに使う場合は、バラバラで10個になっているものを選びたいです。

太陽光発電のイルミネーション

昼間に太陽光で充電しておく前提ですが、電池交換が不要のLEDイルミネーションが使えます。

主にクリスマスのイルミネーションや庭先などで使われているもので、電線で繋がったものと、チューブ状のものがありますが、キャンプで使う場合は、絡まりにくいチューブ状の方が使い勝手が良さそうです。

光り方のパターンが変えられるものを選べば、フェードや点滅などの光も楽しめます。

テント周りで使うとなると約10m以上が必要になりますが、その長さだとLEDが100個程度使われているものが多いです。

さりげなく使うには光源が多めなので、ソロキャンパーさんが多い所よりも、ファミリーやグループキャンプなどで賑わうキャンプ場に向いています。

キャンプに似合うイルミネーションを自作します

キャンプに似合うイルミネーションを自作します

これまで紹介してきた既製品は、お手頃価格で入手できて光のバリエーションも豊富なので、手軽にテント周りに使いたい方に、おすすめです。

ここからは、なんでも自分で作ってみたくなる自作派の方への紹介です。

私の場合、使い捨て電池はなるべく使いたくありません。

思いたって突然キャンプに行く事が多いので、ソーラー充電方式では、準備不足により充電時間がしっかりと取れなさそうです。

モバイルバッテリーで一晩駆動できて、気分に応じて好みの光り方を選べられるようなイルミネーションを自作してみます。

Arduino とWS2812Bで、イルミネーションを自作する

Arduino とWS2812Bで、イルミネーションを自作する

光り方は、なるべく派手にならずに、しかしペグやガイロープにつまづいてしまう前に注意を引きたいので、マイコン搭載のLEDボードWS2812Bを10個だけ使います。

参考で、WS2812Bが5個の場合の回路図を、Fritzing で作成しました。

テントに使うクリスマス風イルミネーションをArduinoとWS2812Bで自作する

回路図のとおり、WS2812Bを使えば3本の電線だけで、数多くのLEDを自在に光らせることができます。

実際にはWS2812Bを10個を、0.2sq3芯の電線で約1m間隔で直列につないで、合計約10mのイルミネーションコードを作ります。

WS2812Bを10個つないでArduinoで光らせてみた

2個の可変抵抗(ボリューム)は、それぞれ色と光り方をコントロールするために使います。

光り方をコントロールするArduinoはプロジェクトボックスに入れて、モバイルバッテリーを電源にして光らせます。

Arduino とWS2812Bで、好きな光り方のイルミネーションを自作する

最後の仕上げで、電線をつないだWS2812Bのまわりを防水処理します。

当初は、クリスタルレジンと一緒に型に入れて固めようと考えていました。

しかし、狭い角度で発光するLEDの光を適度に拡散させるには、半透明のほうが良さそうです。

最終的に、100円ショップで入手したイルミネーションからシェードボールだけ使うことにしました。

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シェードボールにLEDを入れたら、ホットメルトで穴をふさいでおきます。

思いつきに近い仕上げですが、光が拡散されて良い感じで光っています。

youtu.be

ご参考;クリスマス風イルミネーションのサンプルスケッチ

最後に、Arduinoを使って自作したイルミネーションの、スケッチを紹介しておきます。

光り方は、

  1. sinelon;流れ星のような光り方で往復
  2. confetti;ランダムなホタルのような光り方
  3. sinelonWithGlitter;1と2を合わせたもの
  4. allligh;10個全て点灯

の4種類から、5番のアナログピンにつないだ可変抵抗で選択します。

2番のアナログピンにつないだ可変抵抗では、好きな色か、徐々に変わる色かを選択します。

自作LEDイルミネーションで、テントまわりを安全に光らせてみます

スケッチは、GitHubのFastLEDライブラリを使いました。

#include "FastLED.h"
#define DATA_PIN    4
#define LED_TYPE    WS2812
#define COLOR_ORDER GRB
#define HEIGHT 1
#define WIDTH 10
#define NUM_LEDS HEIGHT*WIDTH
CRGB leds[NUM_LEDS];
#define BRIGHTNESS  3

const int sampleWindow = 20; // Sample window width in mS
unsigned int sample;
int colorSelect;
int colorPin = 2;
int selectPin = 5;
int val = 0;
int numLedsToLight = 0;
int numLedsSide = 0;

void setup() {
  delay(3000); //delay for recovery
  FastLED.addLeds<LED_TYPE, DATA_PIN, COLOR_ORDER>(leds, NUM_LEDS).setCorrection(TypicalLEDStrip);
  FastLED.setBrightness(BRIGHTNESS);
}

// List of patterns to cycle through.  Each is defined as a separate function below.
typedef void (*SimplePatternList[])();
SimplePatternList gPatterns = { sinelon, confetti, sinelonWithGlitter, alllight };

uint8_t gCurrentPatternNumber = 0; // Index number of which pattern is current
uint8_t gHue = 96; // rotating "base color" used by many of the patterns

void loop()
{

  colorSelect = analogRead(colorPin); //check the volume to choose the color
  if (analogRead(colorPin) < 50) {
    colorSelect = 0 ;
  } else if (analogRead(colorPin) < 950) {
    colorSelect = map(analogRead(colorPin), 50, 949, 0, 255) ;
  } else {
    colorSelect = gHue;
  }

  val = analogRead(selectPin); //check the volume to choose the pattern
  if (val < 205) {
    gCurrentPatternNumber = 0;
  } else if (val < 410) {
    gCurrentPatternNumber = 1;
  } else if (val < 615) {
    gCurrentPatternNumber = 2;
  } else if (val < 820) {
    gCurrentPatternNumber = 3;
  } else {
    gCurrentPatternNumber = 0;
  }

  gPatterns[gCurrentPatternNumber](); // Call the current pattern function once, updating the 'leds' array
  FastLED.show();  // send the 'leds' array out to the actual LED strip

  EVERY_N_MILLISECONDS( 300 ) {
    gHue++;  // slowly cycle the "base color" through the rainbow
  }
}

void sinelon()
{
  fadeToBlackBy( leds, NUM_LEDS, 8);
  int pos = beatsin16(13, 0, 9);
  leds[pos] += CHSV( colorSelect, 255, 192);
}


void confetti()
{
  // random colored speckles that blink in and fade smoothly
  fadeToBlackBy( leds, NUM_LEDS, 2);
  int pos = random16(600);
  leds[pos] += CHSV( colorSelect, 255, 192);
}

void sinelonWithGlitter()
{
  // built-in sinelon, plus some random sparkly glitter
  sinelon();
  if ( random8() < 3) {
    leds[ random16(NUM_LEDS) ] += CRGB::White;
  }
}


void alllight()
{
  // all led with color
  fill_solid(leds, NUM_LEDS, CHSV( colorSelect, 255, 192));
}

冬用寝袋の選び方と使い方。冬キャンプを始めよう!

寒い季節のキャンプは、空気が澄んでいてキャンプ場も混み合わないので、景色や焚き火を思う存分楽しめます。

キャンプ地で楽しくすごすために、他の季節よりも確実に準備しておきたいのが、寝ている間の寒さ対策です。

登山や頻繁に冬季キャンプする場合であれば、高価な冬用寝袋で暖まるのも一案ですが、お試しの冬キャンプの場合などで、あまりお金をかけなくても暖かく寝られる方法を紹介いたします。

普通の冬用寝袋の選び方と温かくする方法

 

寝袋の種類

最初に、冬のキャンプで使う場合の選び方を交えながら、寝袋の種類について簡単に紹介いたします。

封筒型とマミー型(人型)

 

長方形の封筒型は、足下スペースがゆったりしていて、ジッパーを開くと一枚の掛け布団のように使うことができます。

また、2枚の封筒型を連結して2人で一緒に寝られる大型の寝袋をつくることができるものもあります。

マミー型は、人の体型に合わせて足下が狭まっていて、効率的に保温層を作ることができるので、同じ保温性能が軽量かつコンパクトに得られます。

究極のマミー型として、上下一体のツナギ服のような形をした寝袋もあります。

冬用ではマミー型の寝袋がおすすめされることが多いですが、登山と違って多めの荷物を持ち込めるキャンプであれば、封筒型の方が保温の融通がきいて便利なので、この後で紹介していきます。

保温性能は、保温層(中綿)の性能が同じだとすると、その厚さで決まります。

封筒型であれば、寝袋の中に余裕があるので、中で毛布を使ったり、下側から冷える場合は保温マットを中に入れて使うこともできます。

予想外に暑くなってしまった場合には、足下や横のジッパーを開いて細かく温度調節しやすいのも、封筒型のメリットです。

どちらの型の寝袋も同じですが、冷たい外気に体がさらされたり、寝袋の中に外気が入ってくると、せっかくの保温性能が使いきれません。

寒い時期に使う寝袋は、頭部にフードがついていて、その開口の大きさを紐を引いて調節できるものがおすすめです。

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化繊とダウン(羽毛)

寝袋の中身は、化繊とダウンの2種類に分けられます。

冬用の暖かい寝袋というと、ダウンの方が優れているというイメージがありますが、その差は軽さや収納時の小ささであり、同じ使用温度スペックであれば、暖かさもほぼ同じです。

登山などで荷物を少しでも減らしたい場合は、厳選されたダウンを使った高価なものが有効ですが、車でキャンプに行くような場合は、化繊の寝袋で充分です。

ダウンの寝袋

ダウン(羽毛)は、鳥の種類と羽毛の選別方法により性能が異なり、カタログ値では保温層の厚みを作る力=フィルパワーで違いが表されます。

空中をフワフワと漂いそうなほど軽くて毛が広がっている羽毛の方が、性能が優れているということです。

ダウンの寝袋の保温性能は、羽毛のフィルパワーと、重さで表される羽毛の使用量で決まります。

お手ごろ価格のダウンの寝袋では、フィルパワーの記載はなく「〇〇〇のダウン使用」などとだけ記載されたものもあり、使用量(重さ)のわりには実際の保温能力がそれほどでもないものもあります。

化繊の寝袋

化繊にもいくつか種類があり、しっかりと考えられているものは、微細なストロー状の繊維などを使って保温力をあげています。

ほとんどの化繊の寝袋は、露などで湿っても保温性能が発揮できて、洗濯も可能なので、ダウンのものに比べて気軽に扱えます。

化繊の寝袋を選ぶ場合は、どのような繊維が使われているかが、ポイントの一つになります。

冬の季節に合わせた寝袋

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夏用やスリーシーズン(春、夏、秋)用と分ける意味で、冬用と明記されている寝袋もありますが、どちらかというと快適使用気温と最低使用気温が明記されている寝袋の方が参考になります。

使用気温を参考にして選ぶ際には、快適使用気温の方に着目して、その気温であれば冬用の服装で寒さを感じずに寝られると考えてください。

ほとんどの寝袋の最低使用気温は、防寒着を着込んで寝袋に入れば、なんとか寝られる気温です。

寝袋で暖かく寝るポイント 

最低気温が氷点下になるかどうかの場所で冬季キャンプする場合において、種類紹介でおすすめした、

  • フード付きの封筒型
  • 中綿は保温性能が良い繊維の化繊
  • 快適使用温度が0度付近

の寝袋について、暖かく寝られる使い方を紹介いたします。

初めて冬季にキャンプする場合、イメージしていただきたいのは、寒い時期には基本的に厚着をして寝袋に入るということです。

屋内と違って冷たい外気温にさらされながら寝ることになるので、テントの外ですごしていた時に着ていた服も活用して、暖かくします。

体の下側を保温する

どのタイプの寝袋でも、寝ている時は下側の保温層が体重で潰されて薄くなり、性能を発揮できなくなります。

そこで、封筒型の余裕があるスペースを活用して、体の大きさに合った保温マット類を寝袋の中に入れてしまいます

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保温マットは、大き過ぎでなければエアーマットでもスポンジマットでも構いません。

マットの保温層が使えるだけでなく、体重が分散されることで寝袋の保温層の潰れ量が少なくなり、保温効果が上がります。

あまり大きなマットだと、寝袋がマットの形に固定されて体の上側の断熱層が体にフィットしなくなってしまうので、体の大きさに合わせたマットで試してみてください。

私は片面がアルミ層になっているスポンジマットをハサミで切って、ちょうどいい大きさにして使っています。

テントの外でキャンプ用の椅子に座っているときには、座面と背もたれに合うようにひいて、下からの冷え対策にも使えます。

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体の上側を保温する

先に紹介した通り、キャンプでは、屋内で寝る時と違って厚着で寝ます。

テントの外ですごしている服装が、すでに防寒仕様になっている筈ですが、寝袋に入る時には、外での服装から防寒着を一枚脱ぐだけです。

それでも体の上側が冷える場合は、脱いだ防寒着を寝袋内に入れて体の上側にかけると、保温層に厚みができるので、だいぶ暖かさが変わります。

足下は、テント外でも使える厚手のオーバーパンツを着用しておくと、保温効果が格段にあがります。

体の一か所でも寒さを感じると、せっかくの保温対策も効果が無くなってしまいます。

他の部分と比べて薄着になって寒さを感じがちな足の先も、厚手の靴下などでしっかりと暖かくしましょう。

寝袋の中で暖かくすごす方法まとめ

その時々の気温に合わせやすくするのであれば、マミー型よりもスペースに余裕がある封筒型の寝袋の方が、寝袋内で保温層を追加する暖まり方がつくりやすくなります。

また、テント外ですごす時にも保温層が厚いジャケットやオーバーパンツを着用しておくと、封筒型の寝袋の中でも外気温に応じて快適な温度に調整しやすくなります。

初めての冬キャンプで、とにかく寒さが心配! 

最後に、予想外の気温の低下などに備えて、さらに準備しておきたい場合です。 

毛布やブランケット類

どうしても寒さへの心配が尽きないのであれば、毛布類を一枚準備しておきます。

体を覆うことができるサイズであれば、ブランケットなどでも効果的です。

寝袋専用のインナ-シュラフもありますが効果は同じなので、まずは家にあるものを持っていきます。

大きめの毛布であれば寝袋の上から、ブランケット類であれば寝袋内に入れて使うことで、寝袋に追加の保温効果が得られます。

寝袋の中で使う場合は、入った瞬間の冷たさも緩和されます。

アルミのシート

あまり荷物を増やさない最終手段として、アルミのシートを準備しておくのも一案です。

レスキューシートのような蒸着アルミ層だけのものよりも、1ミリでもスポンジ層が接着されている断熱シートの方が保温効果があります。 

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アルミ断熱シートは、使い捨てのレスキューシートと違って、何度も使うことができます。

注意点として、空気や湿気を通さないので、予想外に暖かくなって発汗すると結露することがあります。暖かくなりすぎたと感じたら寝袋から出した方が無難です。

アルミのシートは収納時にコンパクトなので、防寒対策を使いきってもまだ少し寒いという時のために、キャンプ用品セットに忍ばせておくと、安心度が増します。

私は一年中持っていて、夏場は食材や飲み物を包んで保冷するのにも使っています。

人気のコットをスペックで比較!

人気のコットを徹底比較地面の小石や松ぼっくりなどを気にせずに、快適な睡眠を得られるので、キャンプでコットを使う方が増えていますね!

私も欲しくなり、自分に合ったものを選ぶために、人気のコットを重さや収納サイズを一覧表にして比較してみます。

寒い季節の、意外に暖かい使い方もみつけたので、紹介しています。

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コットってどんなもの?

英語のコット(COT)は、簡易ベッドやキャンプ用ベッドを意味します。

赤ちゃん用のベッドは、"Baby Cot" ですね。

キャンプ用コットの種類

テント泊で使うコットは、軽量な担架のようなものや簡易ベッド風のしっかりした骨組みにものから、上部に蚊帳やフライがついた高床式テントのようなものまで、様々な種類があります。

 

蚊帳付きのコットも楽しそう!ですが、ここではバックパックでのキャンプやバイクツーリングでも使いやすい、軽量でコンパクトなコットを比較します。

コットのメリット

安定した寝こごち

テント内で、地面の凹凸を吸収して寝やすくするためには、クッションマットやエアーマットを使う方法もありますが、大きな突起物の凹凸は吸収しきれなかったり、ゆっくりと空気が抜けたりして、いつも快適だとはかぎりません。

地面から浮いて寝られるコットは、平らなキャンプ場所を選んでおけば、小さな凹凸は全く気にすることなく、朝まで同じ寝こごちで熟睡できます。

夏に涼しい

キャンプで使うコットの寝台は、薄い生地が使われているので、寝た時に体の下側に熱がこもりません。

夏には、キャンプチェアやハンモックが心地良く感じるのと同じく、コットも下側の空気の流れにより、涼しさを感じながら寝ることができます。

逆に冬には、体の下側から熱が逃げていくので、寒さを感じやすくなります。

冬でも快適にコットを使う方法は、記事の最後で紹介いたします。 

軽量でコンパクトなコットの比較一覧表

軽量(2.5Kg以下)で持ち運びが楽なコットを、一覧表にしてみました!

スマホでご覧頂いている場合は、画面を横向きにして頂くと、表全体が見やすいです。

メーカー
商品名
写真
(Amazonリンク)
使用サイズ
(cm)
収納サイズ
(cm)
重さ
(g)
ヘリノックス
ライトコット
60
x
185
x
13
13
x
13
x
53
1260
サーマレスト
ラグジュアリーライト
ウルトラライトコット
61
x
183
x
10
13
x
13
x
41
1195
ロゴス
エアライト ベッド
61.5
x
185
x
12.5
4.5
x
20
x
43
2000
DOD
バッグインベッド
72
x
183
x
15.5
13
x
16
x
51
2300
DESERT WALKER
折りたたみ式ベッド
60
x
185
x
15
12
x
12
x
50
1300

サーマレストのウルトラライトコットは、下側からの寒さ対策として、裏面に熱を反射するシートがラミネートされていて、断熱性を高めています。 

今回比較したコットは、それぞれが違う脚構造を採用していて、組み立てしやすさも異なっています。

脚部をたわませながら組み立てる構造の場合、コットを横向きに立てて、脚部に体重をかけながら組み立てると楽ですよ。

コットの楽な組み立て方

軽さやコンパクトな収納サイズにこだわりたい場合は、ヘリノックスのような脚部がアルミで折り畳み式のものが便利です。

冬でもコットを快適に使う工夫

体の下側から熱が逃げるので、冬には寒さを感じやすいコットを、暖かく使う方法を紹介いたします。

キャンプでの断熱となると、最初に思いつくのが、コットの上にクッションマットやエアーマットを置いて使うことです。

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しかし、せっかくマット類よりも快適に寝られるコットを、マットで補完したくはありません。

そこで、もっと効果的な方法として、コットの下側の、体重で潰されないスペースを活かして保温します。

地面からの高さが低いコットだからできる技ですが、夏用の寝袋を準備して、コットの下にひくだけです。

人気のコットを軽さと収納サイズで比較。軽量キャンプにおすすめのコット選び

コットが体重で沈み込んだ時には、その下側の寝袋が潰れすぎず、体からも離れすぎないので、保温効率がいい状態で体に接します

私が使っているコットの高さも地面からの高さが15cmと低いものなので、地面に夏用寝袋をひくことで、下側に体重で潰されない厚い断熱層ができていて、エアーマットよりも背中が暖かい状態で寝られます。

また、コットと夏用寝袋を組み合わせて使っても、収納状態はエアーマット単体と同じくらいにコンパクトなので、軽量キャンプ派にもメリットが多くて、おすすめです。

体の上側は、エアーマットを使う時と変わらないので、冬用寝袋は併用してくださいね!

冬でもコットを暖かく快適に使う工夫

左(赤)がエアーマット。右がコットと夏用寝袋。

地面からの高さがあるコットの場合は、ショックコードなどで寝袋を裏側にぶら下げれば、同じく厚い断熱層をつくれます。

寒い時期のキャンプで、地面から浮いていることで背中が寒いと感じる場合に試してみてくださいね。

冬に背中の寒さを感じることがなくなり、一年を通して快眠できるので、キャンプではコットが手放せなくなりました!