キャンプ地でもっと快適に楽しもうとするあまり、電気製品や自作の電動グッズを持っていく事が多くなってきました。
最近は家庭用コンセントが使える屋外用電源も増えてきましたが、少し仰々しい気がしています。
そこで、小型バイクで使う大きさの12Vバッテリーは入手しました!
しかし、むき出しのバッテリーではキャンプの雰囲気に合わないので、キャンプっぽいケースに入れて、ついでに持ち運びも便利にします。
キャンプで使うバッテリー
私のキャンプスタイルは「なるべくコンパクトな荷物で快適に!」を目指しています。
そこで、家庭用電気機器のコンセントが挿せるような100V交流電源は、除外して考えてみます。
モバイルバッテリーは使えないことがある
リチウムイオン電池のモバイルバッテリーは、持ち運びが楽で便利なのですが、モバイル機器への充電を主体に考えられています。
そのため、モバイル機器への充電以外の使い方だとスリープ機能や保護回路が働いてしまって、使えないこともあります。
取り扱いを間違えると危険度が高い、リチウムイオン電池ならではのデメリットです。
12V鉛蓄電池なら、好きなように使える
車などで使われる鉛蓄電池は、適切な太さの電線で、適切なヒューズを直列でつないでおけば、スリープ回路や保護回路が無くても使うことができます。
私のキャンプスタイルの場合は、省電力機器や小型モーターを動かすことがあるので、5Ah(5,000mAh)の鉛蓄電池が活躍しています。
「モバイルバッテリーですら10,000mAhを超えたりするのに、5,000mAhって実際のところどうなの?」という疑問に対しては、使用機器の電力に合わせたバッテリー容量の計算方法について、すこし前に調べてみたことがあります。
簡単に結論だけ紹介すると、
- モバイルバッテリーは5V
- 鉛蓄電池は12V
の電圧で出力されるので、たとえば両者のmAhで表される容量が同じだったとして計算上ですが、満充電状態からは、鉛蓄電池の方が約2倍の時間にわたって使えることになります。
5Ahバッテリー WP5-12
私が使っているLONG製のWP5-12について紹介しておきます。
完全密封型の鉛蓄電池で、充電時に発生するガスは内部で吸収されるので、フルメンテナンスフリーで、横にしても液漏れの心配がありません。
大きさは、
- 横;90mm
- 奥行;70mm
- 高さ;102mm
と、たいへんコンパクトなのですが、重量は少し重い約1.9kgです。
使い勝手がよく、安く入手できるので、釣りの電動リール等にも使われているようです。
キャンプに12Vバッテリーを持っていくためのケース
キャンプでバッテリーを使う場合、そのケースに求める条件として、
- バッテリー保護性能
- 防滴性(雨をシャットアウトできれば〇)
- 持ち運びしやすさ
の3点が、あげられます。
出費は少なくしたいので、CDケースなどで使えるものを探してみましたが、防水性と保護性能が充分ではないと感じました。
何かいいものはないかと探していたところ、そういえば!とTruscoのツールケースの存在を思い出しました。
トラスコのプロテクターツールケース Sサイズ
バイクで使っていたので傷だらけですが、リサイクルします。
良い方に考えれば、雑に扱えるたいへん丈夫なケースです。
トラスコのプロテクターツールケースは各種サイズがありますが、今回バッテリーケースとして使うのは、Sサイズです。
- 外寸;210×167×90(mm)
- 有効内寸;186×123×75(mm)
- 耐荷重;25(kg)
諸元寸法だけみると、バッテリーサイズに対して横寸法が大きすぎるように感じますが、配線類を一緒に収納することを考えるとちょうどいいサイズです。
新品購入の場合、衝撃ウレタンも同包されているので、隙間詰めも思いのままにできます。(注:下の写真はMサイズのケースです)
少しだけ改造
せっかくの防滴性能をキャンプで活かすため、ケースの蓋を閉じたままでも電源が取り出せるように、シガーソケットをつけてみます。
ポリプロピレンでできているケースは、穴明けなどの加工も楽です。
ヒューズも配線して、あっという間に完成です。
キャンプへの持ち運びも便利
丈夫な持ち手がついているプロテクターツールケースは、約2kgのバッテリーの重さを感じさせないほど、運搬性が良いです。
今回はリサイクルだったので黒色限定でしたが、他にも、
- オリーブ
- オレンジ
- 赤
色があります。
それぞれ数千円で入手できるので、キャンプの雰囲気に合わせて、気軽に各色から選べます。
キャンプに溶け込む防滴仕様の電源ボックスがあれば、電気製品を使うこともキャンプの一部として楽しめそうです。