落ちている小枝などが使えて、燃料を現地調達できるウッドストーブの、意外な使い方や少し使いやすくする方法について紹介いたします。
キャンプで使うウッドストーブ
キャンプの楽しみといえば料理と食事。外で食べると普段よりおいしく感じます。
その料理に欠かせないのが、火。ストーブ、バーナー、アルコールストーブ、炭など。焚火の火力を使う本格派もいらっしゃいます。
荷物を減らしたいけどキャンプならではの火力も使いたい私は、カセットガス(CB缶)で使うSOTOのG'z G-ストーブと、1500円くらいのウッドストーブの2つを併用しています。
使い分け方としては...
<G'z G-ストーブを使う場合>
- 炊飯
- 鍋料理
- 炒め物
- 揚げ物
<ウッドストーブ>
- BBQ、網焼き
- たまにお湯をわかす事も
せっかくの屋外なので、なるべくガスのバーナーやストーブは使わずに、ウッドストーブを活用するようにしています。
ウッドストーブの使い方
ウッドストーブは、木材を中で燃やして、さらに二次燃焼させることで、安定した強い火力を得るものです。
この使い方で、炊飯や天ぷらをすることがありますが、上手に燃焼させ続けると、驚くほど強力な火力が得られます。
目に見える煙がなく、内壁上部の穴からコンロのような炎がでていれば、うまく燃焼しているサインです。
しかし火力が強いウッドストーブ、うまく持続させるためには、常に燃料を補給しつづけなければいけません。
一定の火力をキープするのであれば、1分に一度は木片を入れ続ける感覚です。
使ってみて、わかったこと
ソロキャンプの場合、料理しながら常に燃料を供給しつづけるのは、たいへん忙しくなります。
私の場合は、ひとつのことに没頭してしまうので、ちょっと包丁を使っている間に火が弱くなりはじめていて、慌てて木片を投入して火力を元に戻すことが多いです。
また、意外にススがでています。
二次燃焼していれば、ススがクッカーなどにつかないと思って使い始めましたが、煙がでていない状態でも10分もすれば、上にのせた料理器具の底や側面がススで黒くなります。
アルミ素地色の料理器具の場合、たわしでゴシゴシ洗っても少し残ってしまいます。
ススが気になるのであれば、少し手間ですが、調理器具の底と側面を、アルミ泊で密着させるように覆ってからウッドストーブの火にかけるという予防方法もあります。
こうしたデメリットが気にならなければ、料理で強めの火力を得る道具として使えると思います。
収納について
私が使っているウッドストーブは、丸形の飯盒にピッタリ収まります。キャンプには、飯盒セットの中にいれて毎回欠かさず持っていく必須アイテムです。
便利な活用方法
クッカーでの調理をする場合はススがつく事を覚悟しないといけないウッドストーブですが、私はキャンプで毎回使っています。その使い方は主に、「お一人様用の七輪」です。
キャンプといえば焼き肉。焼き肉といえば炭!ですよね。しかしソロキャンプで炭を使うとなると、ちょうどいい大きさで炭を使いやすいBBQ台があまりないので、2~3人用の折りたためるものを使っていました。
しかし、一人にしては大量の炭を使うことが気になり、ためしにウッドストーブで炭を使ってみたら、意外に小さな七輪のような感覚で、少ない炭で一人分にピッタリなサイズで焼き肉ができました。
炭に火をつけるのも楽で、ひとかけらの固形燃料に火をつけて中央にいれて、そのまわりに小さめの炭をならべておけば、火おこし器と同じトンネル効果が得られます。
10分ほど放置しておけば小さめの炭は真っ赤になり、安定した火力となります。
着火するまで放置しておけるので、その間に食材の準備ができて、たいへん便利です。
ウッドストーブの改良
七輪のような使い方で重宝しているウッドストーブですが、小型なこともあり、上にのせる調理器具が安定しにくいというデメリットがありました。
対策として追加したのが、2mm厚のアルミの板から切り出したプレートです。
プレートの切込み部分をウッドストーブの上部開口に差し込んでして使います。
調理器具や網を広い範囲で支持することができるので、安定してのせられるようになりました。
熱による軟化が心配でしたが、厚めのアルミ板を使用したため、一年以上にわたって問題なく活躍しています。
ちょうどいい大きさのエコココロゴスと、BBQ用ウッドストーブ
ウッドストーブの円筒形状が幸いして、BBQをする場合には、ロゴスのエコココロゴス・ミニラウンドストーブの丸い炭がちょうど1個収まります。
一体なので普通の炭よりも運搬が楽で、着火が簡単なうえに、一個で一人分 にちょうどいい大きさなので、ソロキャンプでのBBQには最適です。
さらに、BBQもできるように考えられた、最初から円形状の焼き網が付属しているウッドストーブがあります。
私は焚火が目的で購入したので、炭火グリルとしての使いやすさは購入後に気付くことになり、焼き網は後から四角形状のものを買い足しました。
BBQもすることを前提に、これから購入を検討されるのであれば、ピッタリ形状の丸い焼き網付きのタイプをおすすめします。
通販サイトでは、焼き網が付属するものと付属しないものが混在しているので、確認してから入手してくださいね。
最後に、直接さわると火傷するかもしれないので、レスキュー手袋などの、熱で溶けない手袋の準備もお忘れなく!