収納スペースの少ないジムニーの天井に棚をつけて、車内スペースを有効活用します。
車中泊用のベッドを自作する場合にもよく使われている矢崎化工のイレクターパイプで骨格をつくり、板やネットで収納スペースを生み出しました。
棚のレイアウト
イレクター パイプの車体への取り付けには、上右の写真のアシストグリップの取り付け穴を使います。
イレクターパイプは前から後ろまで1本で貫通させる人や、後ろだけ設置する人などに分かれますが、私は前と後ろで分割しつつ前後とも設置します。
パイプの長さは前側は30cm、後ろ側は60cmを選択し、ちょうどいい感じでおさまりました。
イレクターパイプの取り付け方法
ジョイント品番J-102Bを使います。ただしジョイントに元からある小さな取付穴(Φ3.6)は使いません。取り付け後に隠れる位置に、M6ボルト用の穴をドリルであけて使います。
Φ3.6の穴があいているフランジ部は切り落とした方が、車に取り付け後の仕上がりが綺麗ですが、残っていても少し天井に跡がのこるだけで私は気にならないのでそのままにしておきました。
M6ボルトは長さ25mmのものを使いましたが、20mmでも大丈夫です。
10mmの工具は片口めがねレンチしか持っておらず、狭い隙間から少しづつ締めこんでいくのは大変でしたが、なんとか取り付け完了できました。
後ろ側のパイプにネットをはる
使いたかったのは、ラリーカーのヘルメットハンモックのような、ベルトを編んだものです。しかし安価で入手できるものがなく、自作するのも大変そうだったので諦めました。
第一希望のものが入手できなかったので、とりあえず100円ショップの自転車用ネットを4個つないで使っていました。
しかし、上に載せたサンシェードのような軽いものですら、走行中にトランポリン状態になる事が気になりました。
後日、カーゴネットを追加して使用したところ適度な弾力性となり、今ではサンシェードの他にもポロシャツや帽子等を載せて使っています。
前側のパイプにあう棚を作る
左右のパイプ間ピッチ(90cm弱)にあわせた棚板は、少しでも軽くしたかったので5mm厚の合板を20mmの角材で補強して作りました。
車両に仮付けしてみて気付いたのですが、ペットボトルなどの物入れとして使うとなると棚の高さが下がり目の前の圧迫感がでてきます。雑誌が入る程度の10cm弱の隙間だけを天井との間に設定することにしました。
棚の表面は内装色とほぼ同じ色の合皮を貼りましたが、無地では寂しい雰囲気です。
そのため他の記事で紹介しているミサイルスイッチやカラーLEDを追加していった結果、気付いたら豪勢なコンソールになってしまいました。
裏側は見栄え無視で作成したのでお見せするのは恥ずかしい状態ですが、表と合わせて写真公開します。
何度かの増改築で、裏側の見苦しさが倍増しています。4か所のスポンジは雑誌などの物を載せる部分のすべり止め効果をねらっています。
写真の棚の内側下端に、間接照明にしていたテープLEDの残骸が残っていますが、今は使っていません。
下側中央から少し右のベルトで留めた黒い箱には、カラーLEDを制御するArduinoや6V定電圧化回路が入っています。
前側のパイプに棚をつける
作った棚は、ジョイント品番J-113Aを使って固定しました。
ここでも、 ジョイントに元から空いている穴を少し広げて、M6のボルトが貫通するようにしています。
オーバーヘッドコンソール(モニター)の取り付け方法
最後に、電動格納式モニターとLCDモニターがついているコンソールの取り付け手法について紹介いたします。
棚板よりも前に位置していますが、後ろ側は棚板に引っかけるだけで、前側は室内ミラーの取付穴から出したステー上の板に締め付けています。
コンソールの上側は天井と接触しているので、締め付け一点だけでもしっかり装着されています。
棚とコンソールに使った表皮が、ジムニーの内装色とほぼ同じなので天井に溶け込んでおり、「後からつけた感」が少なくなっています。