私の愛車JB23ジムニーやバイクのヘッドライトは、世界中のどこでも入手できるH4タイプのハロゲンライトです。
しかし日本では、ハロゲン以外のバルブも簡単に入手できるため、それほどありがたみを感じません。
そこで、電力の節約と、今風の車の白い光にするためにLEDバルブに交換してみたいと思います。
相性が悪いと配光が上手くいきませんが、私の場合は一度安価なもので失敗した後に、車だけでなくバイク(H4の2灯)でも綺麗な配光を生み出すLEDバルブを見つけることができました。
対向車に迷惑になることもなく、車検も問題なく通過したので、その前に装着してみてダメだと感じたLEDバルブと比較しながら紹介いたします。
車検で必要なカットラインと配光
上の写真はLEDバルブで前方照射した写真です。写真でも植木に当たったヘッドライト光の境い目がくっきりとわかります。また境い目は、中央部から右側は水平に、左側は左上がりになっています。
この境い目がカットラインで、これがないと車検には通りません。
そして、カットライン中央部の折れポイントが、最も光が強くなっています。写真では左右のバルブともに点灯しているので、左側に光の強さが寄っているようにみえますが、個別に光らせるとしっかり中央の折れポイントが明るくなっています。
この光り方が、車検を通す時に大事な配光です。実際にはその明るさ(光の強さ)も必要になります。
ハロゲンのフィラメント配置をLEDで再現している製品が〇
H4ハロゲンバルブとの互換性と「車検対応」をうたったLEDバルブが多数売られています。
まだLEDバルブが出始めた頃に、そのうちの一つを試してみましたが、カットラインと配光が得られずに失敗したことがありました。
カットラインも配光もないH4型LEDバルブ
左の写真が、使えなかったLEDバルブです。右のH4ハロゲンバルブの写真は比較のために並べました。
一見してお気づきのとおり、LEDの配置がハロゲンバルブのフィラメントとは違います。
特に、ハロゲンバルブだと先端側にある、ロービームのフィラメントの位置には、LEDの粒がありません。
ちなみに、このLEDバルブは写真に写っている側だけにLEDが配置されており、反対側にはありません。
これではハロゲンバルブと同じカットラインがでるわけもなく、また特にハイビームの光量も足りないので公道では使えませんでした。
車検を通したH4型LEDバルブ
左の写真が、車とバイクで車検を通したLEDバルブです。
右のH4ハロゲンバルブのフィラメントを忠実に再現するLED配置です。ロービームの遮蔽板も壁で作られています。
このLEDバルブは、写真で写っている反対側にも、対称にLEDが配置されていて、一本あたり16個のLEDが使われています。
両面に対称配置されたLEDは、各面にハイビーム用4個とロービーム用4個のLEDを並べて、ハロゲンバルブのフィラメントを再現しています。
たまにLED3個づつでフィラメントを再現している製品も見かけますが、今回は写真の4個づつLEDの粒が配置されたもので車検を通しました。
満足の明るさです
LEDの白い光が見えにくくなると言われる雨の日に、写真を撮ってみました。
左の写真がロービーム、右がハイビームです。
日暮れ直後の、まだ暗くなりきっていない夕方に、運転席からiphoneで撮りました。
H4ハロゲンバルブにくらべて横方向の明るさが若干少ない気がしますが、気になるほどではありません。
車検ではチェックポイントとなる中央付近の明るさは充分で、感覚的にはハロゲンバルブより明るくなっているとさえ思います。
バッテリーにもやさしいLED
ハロゲンバルブのフィラメントと同じ配置にこだわったLEDバルブを選ぶことで、白く明るいヘッドライト光を入手して、車検にも通りました。
25Wx2とハロゲンバルブよりも省電力なので、他に電装品を追加して電力収支が厳しくなっている車やバイクにもおすすめです。