いろいろな種類のドライブレコーダーを使ってきたなかで、最も画質が良く使いやすいドライブレコーダーだと感じている、アクションカム複合機の使い方を紹介いたします。
ドライブレコーダーの用途
最初に、ドライブレコーダーの使命について、簡単にふれておきたいと思います。
ドライブレコーダーを装着する理由のうち、代表的なものをピックアップしてみます。
- もし事故にあった時に、揉めたくない
- 当て逃げされた場合などで、加害車両(加害者)を特定したい。また、録画をアピールすることで、そのようなトラブルの未然防止としたい
- ドライブや行楽の記録として残したい
他にも、社用車の安全運転促進などもありますが、個人用途では主に上記の3点だと思います。
ドライブレコーダー専用機の特徴
品揃えが豊富なドライブレコーダー専用機の、ほとんどのものに備えている基本機能は、
- 電源ON/OFFが車に連動
- メモリー容量を使いきったら、古い動画に上書きしていくループ録画
です。
機種によっては、
- 衝撃(加速度)検知により、異常時の動画をループ録画とは別に保存
- GPSによる自車位置と速度情報の記録
- 複数のカメラで、車両周囲や室内も同時録画
が、できるものもあります。
衝撃検知や複数カメラ機能が絶対に欲しい場合は、これから紹介するアクションカムは使えませんので、それらの機能付きのドライブレーコーダーを選択することになります。
これまで5種類以上を使ってみた経験からは、無名メーカーの安価なものは1年たらずで壊れるものが多いです。
信頼できる有名メーカーのものをお勧めいたします。
ドライブレコーダーとして使えるアクションカム
アクションカムについて
GoProに代表されるアクションカムは、コンパクトな録画機器で、人や乗り物、ドローンなどに装着して臨場感がある動画を撮ることができます。
その用途から、ほとんどのものが耐衝撃性や防水性を考慮して設計されています。
ドライブレコーダーモード搭載機
アクションカムには、ドライブレコーダーモードを搭載する機種が多くなってきました。
ドライブレコーダー専用機同様に、
- 電源ON/OFFが車に連動
- メモリー容量を使いきったら、古い動画に上書きしていくループ録画
の機能を備えていて、使用性は全く同じです。
ドライブレコーダー用途について考察
ドライブレコーダーモードを備えるアクションカムを、車両前側のドライブレコーダーとして使う場合に、前述の使命(用途)を満たしているかをまとめてみます。
1.もし事故にあった時に、揉めたくない
ドライブレコーダー同様に、車両前方を広い画角で録画できます。このあと比較結果を紹介しますが、画質はアクションカムの方が良いものが多いので、詳細な状況がわかります。
2.当て逃げされた場合などで、加害車両(加害者)を特定したい。また、録画をアピールすることで、そのようなトラブルの未然防止としたい
録画した動画から多くの情報を得るためには、画質が重要になります。
この記事を書いている時点で、有名メーカーの1万円前後のドライブレコーダー専用機は、
- C社: 200万画素
- P社: 200万画素
- Y社: 350万画素
です。
一方でアクションカムであれば、同じ価格帯で
1080〜2000万画素
のものが入手できます。
実際にはレンズやセンサー性能とのバランスが重要なので、画素数=画質とは言い切れませんが、口コミなどで画質が良いと言われているものを選べば、ドライブレコーダーよりも多くの情報を得られる動画が撮れます。
この画像は、アクションカム複合タイプのドライブレコーダーで撮った動画から切り出しました。
日射により、フロントガラスに室内が映りこんでいますが、車外の画像を判別できるレベルです。
信号がない山間部で、対向車とは双方が50~60km/hですれ違うような道での切り出し画像です。
連休明けに友人から「連休中に、〇〇付近で、すれ違いましたよ」と言われて、ドライブレコーダーの動画を再生してみたら、上の写真(動画)にしっかりと映っていました。
友人の車なので隠しますが、ナンバープレートに大きな文字で刻印されている4桁の数字も、判別可能でした。
走行時でも対向車のナンバープレートがわかるレベルの動画が撮れるので、ドライブレコーダーとしての性能は充分です。
次に、アクションカムの大きさですが、ドライブレコーダーとは同じくらいのサイズです。
録画中であることのアピール度は同じくらいなので、トラブル防止効果も同程度と思われます。
3.ドライブや行楽の記録として残したい
ドライブレコーダーの場合、数分から10分程度の長さを一つの動画として保存する方式が一般的です。
そのため、楽しい思い出の記録として使う場合、一番いいところで動画が一瞬途切れてしまう可能性があります。
アクションカムのドライブレコーダーモードも、同様に細切れになりますが、通常の動画撮影モードに切り替えれば、好きな長さの動画を撮ることもできます。
また、内部に充電バッテリーを備えているので、行楽地などで車外での撮影もできます。
行楽の記録として残したい場合は、アクションカムの方が適しています。
満足のアクションカム
車とバイクで、アクションカムをドライブレコーダーとして、数年にわたり使っています。画質が良く、これまで壊れることもなく録画し続けてくれています。
GPSでの位置記録機能や衝撃検知での動画保存機能はありませんが、どちらも頻繁に使いたいものではなく、なくても特に困りません。
そうなると、
- 画質
- 携行性
- 防水性
で優位なアクションカムをお勧めします。
メーカーによっては、豊富なアタッチメント類が同包されて1万円前後で入手できるので、自由度がある取り付けで、すぐに使いはじめることが可能です。
また、同価格帯でWiFi通信機能を備えたものもあり、スマホで簡単に動画再生確認できるのも便利です。