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飲み水を作ってサバイバルしよう。防災キャンプで安全な水を確保する方法

 

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安全でおいしい水を確保して、体調を崩さないキャンプを!災害時も使える水の確保術

飲用できる水の確保は、キャンプに欠かせない重要な課題です。

整備されたキャンプ場では、蛇口をひねると飲用に適した水が確保できますが、オフシーズンのキャンプ場や山奥などでは、自分で飲料できる水を確保しなければならない場合があります。

そのような場合、そして非常時にも活用できる、安全な水の確保方法について紹介いたします。 

水道水を持って行く 

家から水を持って行くことが、もっとも簡単に安全な水を使う方法です。

普段飲用している水と変わらないので、硬度が合わずに体調を崩すこともありません。

私は、たとえ整備されたキャンプ場でも水で体調が悪くなる場合があるので、車で一泊のキャンプに行く場合は、2リットルくらいを家から持って行きます。

長期キャンプでは、上水道の水を頂けるチャンスがある時に、さらにろ過機能付きボトルで塩素などを除去すれば、いつでも同じ口当たりの水を入手できます。

塩素などを除去できるOKOの浄水フィルター

川の水や浄水されていない自然水 

山深い場所を流れる渓流の水は、見ているだけで癒される美しさで、その冷たい水を飲んでみたい衝動にかられます。

キャンプ場によっては、水場があっても浄水されていない水がでてくるところもあります。

その場合に考えられるのが、飲用したくない混合物の混入です。

自然水を飲用水にする

自然水を飲む為に、ごみや微生物などの飲用したくない混合物の除去方法について紹介します。

不純物を取り除く

 自然水に含まれるゴミは、沈殿させるか ろ過で取り除きますが、ろ過の方が確実です。

ろ過に使われるフィルターの種類について、まとめてみます。

紙フィルター

 浮遊しているゴミなどの目に見える大きさの不純物は、ドリップ式のコーヒーフィルターのようなペーパーフィルターで除去できます。

水の色の原因となるものも、多少は取り除くことが可能です。

微細孔フィルターの種類

中空糸膜逆浸透膜(RO膜)は、活性炭と組み合わせて、家庭用浄水器にもよく使われているフィルターです。

少し大きめになってしまいますが、耐久性に優れたセラミックを使ったフィルターもあります。

フィルター孔の大きさ

どの微細孔フィルターも、ごく小さな孔や隙間を通すことで不純物を取り除くものです。現在よく使われているものの孔の大きさの単位は、中空糸膜セラミックが0.1〜100μm(ミクロン)、逆浸透膜は1nm(ナノメートル)です。

細菌補足性能

中空糸膜とセラミック

たとえば大腸菌の直径は約0.5μmなので、中空糸膜やセラミックのフィルターでも、その孔の大きさによっては、細菌類を取り除くことができないものもあることになります。

そのため、0.5μm程度の細菌を通さないように、0.1μmほどの孔の大きさをねらっている製品が多くなっています。

逆浸透膜

一方で逆浸透膜は、分子レベルで水分子に近い大きさのものだけを抽出することができ、海水から真水を作る場合にも使われるほど高性能ですが、圧力と時間をかけないと必要量を得られません。

また膜を通過しなかった物質を洗浄しながら使わないと詰まってしまうので、得られる水の量に比べて、洗浄水として捨てる量が多いというデメリットもあります。

装置が大がかりで大量に水を使うので、家庭用レンタルサーバーで入手することはできますが、キャンプでの現地浄水には不向きです。

煮沸して細菌類を不活化する

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フィルターで、ゴミと同時に除去できなかった細菌は、煮沸して殺菌します。

ほとんどの細菌は100℃の環境に1分程度さらすと不活化できます。

ミルトンなどの消毒液で細菌の芽胞を不活化する

一例としてあげるウェルシュ菌は、大量に増殖して食中毒を起こす細菌です。

煮沸では不活化できないウェルシュ菌の芽胞(発芽する前の胞子)などについては、消毒液を使う事で、水道水と同じ塩素濃度にして不活化します。

専用のものもありますが、簡単に入手できる次亜塩素酸ナトリウムの消毒液を使う例を紹介します。

飲料に適した水の有効塩素濃度は、0.1~1ppm(0.00001%~0.0001%)です。

例えば、哺乳瓶の滅菌などに使われる、塩素濃度1.1%のミルトンを使う場合は、約1万〜10万倍に希釈すればいいことになります。

1滴が0.05ミリリットルだとすると、水1リットルに対し、塩素濃度1.1%のミルトン1〜2滴という計算になります。

滴下後はよく混ぜた後に、細菌が不活化されるまで、1時間ほど待ちます。

活性炭の効果

浄水器の他にも様々な用途で活性炭は使われています。

浄水用途では、カビ臭を除去する他に、残留塩素を塩素イオンに分解して除去する効果があります。

結論! 飲み水を現地調達する方法

最後に、荷物を増やしたくないキャンプや非常時に、現地の川の水などから安全な飲み水を得る方法と順番をまとめます。

  1. 沈殿させるかペーパーフィルターで、大きなゴミを除去する。
  2. ミルトンなどの次亜塩素酸ナトリウムの消毒液で、殺菌する
  3. 中空糸膜やセラミックフィルターと活性炭が使われている 浄水器で、殺菌後の菌類や残留塩素を除去する
  4.  念には念を!という場合は、数分間煮沸する

この方法で、ゴミと細菌類はほぼ除去できます。しかし100%確実ではなく、また産業廃棄物による汚染など対処していないものもあります。

たとえば川の水を使う場合は、その上流に廃棄物や農薬が使われる場所がないことを確認しておくことも必要です。

なお、除菌した水でも時間がたつと安全ではなくなってくるので、一日以内など早めに使うようにします。 

本記事内の、水の消毒方法については、巨大地震に備えて|愛知県衛生研究所を参考にしました。