キャンプを始めてみよう!という時に、必要な道具を揃える初期費用がどれくらいかかるのか、大いに気になります。
出費を少なく抑えようとしても、高額になりがちなのがテントです。
そこで、選択肢に加えてみていただきたいのが、テントよりも初期投資が少ない、ハンモックでの宿泊です。
しかし初めてのハンモックとなると、わからないことや不安なことが多い筈なので、その使い方やメリット、そしてハンモックを選ぶときのポイントを紹介してみたいと思います。
ハンモックのメリット
キャンプは初めて、またはキャンプを始めたばかりの方を想定して、ハンモックのメリットを紹介してみます。
初期投資が少なくて済む
キャンプを始める場合に、最初に気になるのが上手にテントを設置できるか?だと思います。
いろいろ考えて、初めてのテントとしてワンタッチテントを選ばれることも多いと思います。
たしかにワンタッチテントを開くのは、あっという間ですが、その後のペグダウンの手間や時間を考えると、ハンモックの手軽さも負けてはいません。
初めてのキャンプ用品にふさわしいワンタッチテントとハンモックですが、エントリークラスのもので価格を比較すると、ハンモックの方が安く入手できます。
ハンモックの方が構造が簡素なことの恩恵ですね。
ただし、ワンタッチテントもハンモックも、日本の気候では晴れの日ばかりではないので、雨露に備えて上側に張るタープも準備する場合があります。
タープは、いろいろなキャンプスタイルで便利に応用できます。天候がくずれそうな場合に備えて、ハンモック本体よりも長めのものを準備しておきます。
タープは大きい方がいいのですが、正方形のタープで、対角線方向でも設置できるものであれば、最低でも3m x 3m以上の大きさがあれば、雨で濡れにくくなります。
下の写真は、4m x 4mのタープを縦に使い、写真でわかりやすいように半分開いています。
雨でも快適に寝られる
先ほど、雨露を避けるのに必要となるタープの大きさについて紹介しました。
ハンモックを吊っているロープやストラップを伝ってくる水は、途中で下に落ちるきっかけを作っておけば、ハンモックまで水が伝わってきて濡れることは、ほぼありません。
本体の両端末にカラビナが位置する構造のハンモックであれば、その結合部がきっかけとなって雨水が落ちるので、安心ですね。
そして、テントにはないハンモック最大のメリットが、地表の水からは濡れない点です!
夜中の大雨で地面が水浸しになっても、空中のハンモックに地面から水が染み込む事はないので、安心して熟睡できます。
また、タープの下では、ハンモック全体が乾いた状態で維持されるので、撤収がたいへん楽です。
設置がシンプルで楽
テントに比べて、ハンモックは構造が単純なので、設置も楽です。
正確に時間を計っていないので私の感覚になりますが、ハンモックの設置時間は、2〜3人用のドーム型テントと比べて、半分程度です。
ハンモックを設置する手順は、後ほど紹介いたします。
デメリットもあります
いいことばかりのハンモックですが、適当な間隔の木を2本みつけないと使えません。
幸いなことに、ハンモックの場合は、テントだと避けたくなるような地面の凸凹や傾斜のある場所でも、問題なくすごせます。
テント泊の方たちとは違う条件で場所を選べるので、夏場には強い日差しを遮ってくれるような、林間のフリーサイトがあるキャンプ場を選んでおけば、ハンモックの設置場所に困ったことはありません。
ハンモックの選び方
ハンモックにも、いろいろな形や構造のものがあります。
キャンプ地で快適に過ごせるハンモックの選び方を、その理由と共に紹介いたします。
蚊帳(モスキートネット)一体のハンモックを!
川の近くなどの、虫が多い場所では、蚊帳がないと大変なことになります。
ハンモックを覆うタイプの、汎用の蚊帳もありますが、せっかくの、設置も撤収も楽なハンモックなので、蚊帳は一体になっているものを選びたいです。
地面へのペグダウンがあるもの
ほとんどのハンモックは、中に入ると安定するので、地面に滑り落ちることは、ほぼありません。
しかし中に人がいない状態では、重心バランスが悪くなるので、強風で回転してしまうこともあります。
両サイドにバンジーコードなどが付けられるようになっていて、地面にコードをペグダウンする構造のハンモックであれば、中に人が入っていなくても形が安定します。
また、ハンモックが横方向に広がった状態で、内部スペースが保持されるので、中に入った時の快適性も増します。
木への配慮をしたいですね
ハンモック泊でお世話になる2本の木は、傷つけたり弱らせたりしないように使いたいです。
そのため、表皮を痛める可能性がある細いロープ状のものを巻くのではなく、ベルト状のストラップを使って、木の表面にかかる力を分散します。
ハンモック専用の、100kg以上の重さに耐えられるストラップは、ハンモックとセットでお得に入手できるものもあります。
初めて揃える時には一式セットを選ぶと楽ですね!
実績があるエントリークラスのハンモックを選んでみました
これまで紹介してきた、初めてのハンモックを選ぶ時のポイントをまとめてみます。
- 蚊帳が一体
- ペグダウンできるもの
- 木に使うストラップなどの一式セット
条件に合うものの中から、実績があるメーカーでお手頃価格の、Lenzaiの蚊帳付きハンモック一式セットを試してみることにしました。
ハンモックの設置手順
Lenzaiのハンモックは、通販サイトで注文して2日後に届きました!早いですね〜
それでは、早速使ってみましょう。
開封しましょう
Lenzaiのハンモックセットには、ハンモックの設置に必要なものが、全て付属しています。
- ハンモック本体
- ステンレスの丈夫なカラビナ(2個)
- 木に巻くストラップ(2本);最新型はデイジーチェーン構造に進化!
- ペグ(2本)
- ペグダウン用のガイライン(2本)
- 蚊帳の位置を保持するバンジーコード
設置してみます
それでは、最新版になって更に簡単になった、設置手順を紹介いたします。
①最初に、一晩お世話になる2本の木を決めます。
約5mをねらって、私の歩幅で10歩ほどの間隔で立っている木を選びました。
②次に、木にストラップを巻きます。
初めて使うハンモックの場合は、まだ設置後のイメージを想像しにくいと思いますが、ストラップを木に巻く位置は、なるべく高くしておくと、この後の調整が楽です。
③ハンモックに付属しているカラビナを、ストラップに繋いで、ハンモックを吊り下げます。
最初にこの記事を書いた時には、ツリーストラップに結び目をつくってカラビナをとおす手順を紹介していましたが、最新型に付属するツリーストラップはデイジーチェーン構造に進化しています。
ハンモックの端末についているカラビナをツリーストラップの輪に通すだけなので、ハンモックの高さや角度調節が、たいへん楽になりました。
5か所の輪のうち、いちばん良い所を選んで、カラビナを通しましょう!
④Lenzaiのハンモックセットに付属するバンジーコードを、ハンモックの内部に装着します。
バンジーコードは、ハンモックの中に入った時に、頭上の蚊帳が垂れて、邪魔にならないようにするためのものです。
きつくテンションをかける必要はありません。
⑤最後に、ハンモックをペグダウンします。
ある程度ハンモックの形を保持してくれればいいので、ペグダウン用のガイラインも、テンションをかけて引っ張らなくても大丈夫です。
付属しているペグは細めですが、大きな力が加わる使い方ではないので、軽量&コンパクト化という観点で好感が持てます。
これだけの作業で、ハンモックの設置が完了しました!
テントと比べると、しゃがみこんでの作業が少ないこともあり、設置が格段に楽です。
一晩すごしてみます!
ハンモックの中では、斜めに寝そべると体が「く」の字に折れ曲がりにくくなり、快適な姿勢になります。
Lenzaiのハンモックは、横幅が広いので斜めの体制が取りやすく、楽な姿勢で寝続けることができます。
このハンモックは蚊帳が一体になっていますが、その細かい網目は、小さな虫の侵入まで防いでくれそうで、安心感があります。
入手して一目見た瞬間からその作りの良さに惚れ込んだ付属品のストラップは、引っ張りの力がかかる方向に3本の縫製が入っているため、使っていて伸びにくく、朝まで同じ高さに浮いていられます。
そして、なによりもありがたいのが、開放感や浮遊感と共に味わえる、涼しさです!
体の下側からも放熱される涼しさを一度知ってしまうと、真夏のキャンプではハンモックが手放せなくなります。
初心者からヘビーユーザーまで幅広く使えます
ハンモック泊の魅力に惚れ込んでしまい、他にもハンモックを持っていますが、Lenzaiのハンモックは、オール イン ワンで、リュックサックの片隅に入れておけるくらいに、コンパクトで軽いので、思い立ったようにソロキャンプに行く時の良き相棒です。
一年にわたり、まったく問題なく使い続けていますが、ツリーストラップが使いやすく進化していたので、多人数で楽しむために追加入手しました!