車に装着している、ArduinoとGPSモジュールを使用したマルチインフォメーションモニターに、全7回に分けて表示する情報量を最大化するバージョンアップを紹介していきます。
バージョンアップ前のGPSモニター制作記事はこちらです。
solocamptouring.hatenablog.com
現在(バージョンアップ前)の車両取付状態は、このような感じです。
モニターの選択
現在使っているGPSモニターには、
- 時刻
- 高度
- 速度
- 進行方向
- 捕捉している衛星数
の5項目の情報を表示しています。
16x2文字のLCDモニターを使っていますが、5項目を表示するのが精いっぱいで、さらに追加で情報を表示するためには、モニターを大型化しないといけません。
簡単に入手できるLCDのうち、次に表示文字数の多いものは20x4文字なので、これに変更する前提でセンサー等を追加していきます。
追加表示する情報
今後、追加表示していきたいのは、
- 温度
- 傾斜計(クライノメーター)
の2項目です。
まず今回は、比較的に簡単な温度表示の追加について試してみます。
Arduinoで温度を知る
温湿度センサーモジュールDHT11を使って、温度を計測します。
安くて精度はまあまあというものですが、今回は小数点以下の精度を必要としないので十分使えます。
回路図
Fritzingで回路図作成しました。
バージョンアップ前の回路に対して、左上の温湿度センサーが追加になっています。センサーの電源電圧は5Vです。
温湿度センサー用のスケッチ
温湿度センサー用のライブラリーは、GitHubのadafruit/DHTセンサライブラリからダウンロードして使いました。
前回記事で紹介したGPSモニターのスケッチに、次に紹介する行を挿入します。
まずは、DHT11用ライブラリを使う事を宣言します。
セットアップ部で、DHT11と通信開始します。
ループ部で、DHT11からの読み込みとLCDディスプレイへの書き出しを命令します。
作動確認
20x4文字のLCDを使い、問題なく作動しました。
センサーを手で温めると、すぐに温度が上がってくるので、変動レスポンスも良さそうです。
今回はDHT11とGPSモジュールを同時に使えるか確認することが主目的なので、各情報の表示位置は暫定です。次回は、傾斜計など全ての表示を含めたレイアウト検討をします。
サンプルスケッチ
スケッチは、完成記事(⑦)内で紹介しています。
完成状態の動画もつくりました。
Arduino project #1「GPSマルチモニター 」Multi-information monitor with GPS module