オールインワンの便利なハンモックセットが多くなってきました。
どれも、本格的なツリーストラップやサスペンションコードが付属していて、安心してハンモック泊が楽しめるものばかりです。
しかし、キャンプで実際に使ってみてハンモック愛が深まってくると、みんなと同じではつまらなくなり、ちょっとしたカスタマイズをしたくなりますよね?!
そんなプチカスタマイズが簡単にできる、カラビナについて考えてみます。
- ハンモックに付属するカラビナ
- カラビナを使わなくてもいいタイプのハンモック
- 本格的な登山用のカラビナは、カッコいい!
- カラビナの縦横強度の豆知識
- それでは、カラビナを持ってハンモック泊に行きましょう~
ハンモックに付属するカラビナ
最近は、両端末にカラビナが付属する構造のハンモックも多いですね。
木に巻きつけるツリーストラップがデイジーチェーン構造になっていれば、ハンモックの高さ調整が簡単にできるので、たいへん便利です。
しかしながら、もとからハンモックに付属しているカラビナは、強度はしっかりと確保されていると思われますが、色づかいは黒系や銀色のモノトーンなものが多く、あまり存在を主張していません。
そこで、綺麗にアルマイト処理された登山用のカラビナで、本物感と個性を演出してみたいと思います。
カラビナを使わなくてもいいタイプのハンモック
ヘネシーハンモックなど、ロープ状のサスペンションコードがハンモックの両端末に装着されているハンモックは、カラビナ等の金具を使わなくても設置する事ができます。
装備の重量を減らす意味では実に素晴らしいのですが、説明書に書いてあるロープワークは、少し手前がかかるうえに、しっかりと固定するのにコツが必要です。
そこで、このタイプのハンモックでも設置作業を楽にしたい場合には、カラビナなどの登山器具が大活躍します。
サスペンションコードの長さ調整も、雲泥の差で楽になるので、登山用のラッペルリングと合わせて、是非とも試していただきたいです。
ラッペルリングの使い方は、以前の記事で紹介しているので、気になる~という方は、ご参考にしてください。
本格的な登山用のカラビナは、カッコいい!
上の写真は、ハンモックに付属しているカラビナ(黒色)と、roc'teryxの登山用カラビナ(アルマイトの赤色)が写っています。
赤色の方は、見た目だけでも本格的なイメージが伝わってきますよね!
登山用のカラビナには、このようにロックがかけられるタイプなど、いろいろな種類があるので、クライマーになった気分数種類を準備して、ハンモックやタープ などに使い分けることも楽しめます。
カラビナの縦横強度の豆知識
登山用のカラビナには、その強度が明記されています。
このカラビナの場合は、
- 縦(長手)方向の引張り強度;24kN
- 横方向(スリムな方向)の引張り強度;8kN
- オープンゲート引張り強度;7kN
と記載されています。
ほとんどのカラビナは、この写真のものと同様に、縦方向に引張り荷重を受けた場合に強度を発揮するように設計されていて、横方向には半分以下の荷重しか耐えられません。
ハンモックでカラビナを使う場合においても、
- 縦方向で荷重を受けるように設置できているか?
- ゲートが閉まっているか?
をしっかりと確認しておきましょう!
ちなみに、縦方向強度24kNは、そーっと荷重を加えていった場合は、約2.4トン(2,400kg)まで耐えられるということです。
これくらいのものだと、人の体重を支えるハンモックで使うには十分すぎる強度です。
ただし、勢いよくハンモックに滑り込んだりした際には、体重の倍以上の衝撃力が加わることもあるので、数字だけを過信して体重ギリギリの耐荷重のものを選ばないようにしたいですね!
とはいえ、もしもの落下時も考慮してつくられた登山用のカラビナであれば、ハンモックに付属するカラビナよりも強度があるものが多く、ハンモック泊をするような使い方には十分に耐えられる筈です。
それでは、カラビナを持ってハンモック泊に行きましょう~
登山用のカラビナをキャンプで使う場合の、唯一の弱点は比較的に重いことです。
私自身、軽量装備でのキャンプにこだわりたい派ですが、それでも、安全や命にかかわる装備には重さをかけてもいいと考えています。
私が使っている登山用のカラビナも、手に持ってみるとアルミとはいえ重量感がありますが、重さのデメリットを感じるよりも、その強度感に大いに安心します。
本格的なカラビナで、空中浮遊の安心感を増やすとともに、アウトドア感をカラフルに演出して、ハンモック泊を楽しみましょう!