最近の多くのバイクは、デジタルスピードメーターが当たり前のようについていますが、私が持っているバイクにはアナログのスピードメーターしか付いていません。
最初のバイクのメーターに追いつきたい!と思い、正確なデジタルスピードメーターを自作してみました。
正確な速度をGPSで計測する
車もバイクも、タイヤの回転数を速度に換算して、メーターに表示しています。このため、タイヤの種類や状態によって誤差が生じます。
今回デジタルスピードメーターを自作するにあたり、どうせなら正確なものを作りたいと思いました。
ちょうど同時期に、車用でGPSを使ったデジタルディスプレイを作っていたので、アイデアを転用することにします。
スピードメーターにGPSを使うメリット
GPSを使って位置情報を得るために、GPSモジュールを使います。上の写真の茶色の基板と長方形のアンテナがセットで数千円で入手できます。
衛星受信状態やモジュールの種類にもよりますが、だいたい1秒に1回は各種の最新情報を取り出すことができます。取り出せる情報は、
- 緯度経度
- 速度
- 時刻
- 進行方向
- 高度
などで、全てリアルタイムかつ正確な情報です。
速度だけでなく、進行方向などバイクでも役に立つ情報を入手でき、また時刻も補正不要となれば、これを使わない手はありせん。
スピードメーターにGPSを使うデメリット
デメリットもあるので、あげておきます。
車検があるバイクの場合、GPSメーターだけでは車検を受けられません。車検場のローラー上では車両の動きがないので、デジタルメーターの速度は「0Km/h」のままです。
またトンネル内や地下駐車場などのGPSを補足できない場所では、GPSメーターは作動しません。
このため、ノーマルメーターの置き換えではなく、あくまで補助的な役割の追加メーターとして使います。
デジタルメーターの自作
緯度経度を数字で表示しても、走行中には活用できません。
そこで、
- 速度
- 時刻
- 進行方向
- 高度
を表示します。
Arduino初心者(の私)でもできた作り方の詳細は、別の記事で紹介しています。回路やスケッチ(プログラム)は、車用に作ったものと全く同じです。
車とバイク用で違う点としては、電源を5.5VのUSB電源にしておいて、バイクから電源がとれない場合でもモバイルバッテリーを使用できるようにしています。
なるべくコンパクトなものにしたいため、回路とモニターやアンテナがギリギリ収まるような大きさのプラスチック 製のプロジェクトボックスに納めました。
オフロードバイクに取り付けた状態です。車用のものと違い、防水対策も手厚く施しています。
使ってみた感想
背面照明付きのLCDディスプレイを使っていますが、直射日光が当たると見づらいため、バイザーを付けるなどの対策をしようと考えています。
一年以上にわたりオフロードバイクにつけてダートも走っていますが、振動による故障もなく、しっかり働いています。