今回の記事⑤では、20x4文字の大きなLCDが収まるように、オーバーヘッドコンソールを作りなおします。
前回④までのおさらい
Arduino(アルドゥイーノ)nano1個で、20x4文字のLCDモニターに、時刻や速度、加速度、温湿度など8種類の情報を表示して、作動することを確認しました。
使用するセンサーモジュールは、GPSモジュール、温湿度センサーモジュール、加速度センサーモジュールの3種類です。
今回やること
はんだ付け作業は後回しにして、まずは取付先となるオーバーヘッドコンソールを作成します。
これまで使っていた16x2文字のLCDが、20x4文字で大型になるために、コンソールのモニター埋め込み部を下方向に拡大します。
同時に、今までコンソール下にアイフォンのイヤホンケースに入れてぶら下げていたステップモーター駆動用の回路も、見栄えを良くする予定です。
作業を開始します!
現状のコンソールを車から取り外す
まず、細いスクリュー2本でとまっているLCDディスプレイ部をはずします。
コンソール裏に詰まっている配線から、目的のコネクターを見つけ出して外します。
コネクターだらけで収拾がつかなくなりつつあるので、今回のコンソール拡大時に配線も整理します。
木材の切り出し
今のコンソールを参考に側面の板の形を決めます。
下方向に拡大することを考慮しつつ、今のコンソールをなぞってMDF板に書き写しました。
コンソールの側面となるパネルはMDF板を2枚重ねて、ジグゾーで切り出しました。
他にも底面や補強とする板もジグゾーで作ります。昔は糸ノコで必死に切っていたのに比べて、たいへん便利です。
組み立て
上の写真では既に穴をあけておいたのですが、木工用ボンドを塗布しながら、板どうしをスクリューで締め付けて組み立てます。
底面となるパネル(切り欠きがある正方形に近い板)だけは、表皮を巻いてから締め付けたいので、穴をあけていません。
前回作ったときに余っていた表皮を、新しいものにもボンドG17で貼りつけて、コンソールの大枠ができあがりました。
表皮がクセ付きしやすいものを使っているため、接着直後はシワだらけですが、そのうち良い感じになじむ筈です。
プラスチックの外形も切っておきます。下面はアクリル、モニター面は穴があけやすいPETの透明樹脂の板を使います。下面のアクリル板は、アルミのアングル材でとめることにしました。
これで、コンソールの作成は終了です。
次回⑥の予定
Arduinoとセンサーモジュール類やLCDを汎用基盤に実装したら、今回作成したオ-バーヘッドコンソールに埋め込みます。
ようやく最終形が見えてきました!