少ない装備で最高のベッドを得られるハンモックで宿泊するキャンプが快適なのは、夏だけではありません。
状況にもよりますが、冬でも方法によってはテントよりも暖かく寝られる場合もあります。
夏しかハンモックを使わないなんて、もったいない!
そこで、一年を通して楽しむハンモック泊スタイルを季節ごとに紹介してみたいと思います。
夏のハンモックキャンプ
一年のうちで、ハンモックの恩恵が最も大きいのが、夏のキャンプです。
どの方向からでも風が通って、テント泊よりも格段に涼しいので、天気が良ければタープなしで、空中浮遊と星空を楽しみながら、眠りにつくこともできます。
ただし、ハンモックの上空に、鳥がとまれるような木の枝がある場合には、鳥のフ◯の直撃を受けるかもしれません。
他にも虫や落ち葉など、上から降ってくるものがありそうであれば、ハンモックの上側を小型タープなどでガードしておきます。
夕立ちなどの天気の急変が多いのも、夏のキャンプの特徴です。
少しでも雨の可能性があれば、4x4mの大き目のタープでハンモックの周りに濡れない空間を作っておきます。
タープの裾を低く設置して、地面とほぼ同じ高さにしておけば、大粒の雨が地面を叩いても、跳ね返りの泥水でハンモックが汚れることもありません。
夏に限ったことではありませんが、キャンプ場内では、ハチなどの大きめの虫が飛び回っていることがあります。
そんな時は、蚊帳一体のハンモックを使っていても、さらにハンモック専用の蚊帳で覆ってしまいます!
薄いパラシュート生地や蚊帳を通して攻撃してくる虫も寄せ付けないので、安眠できます!
春と秋のハンモックキャンプ
夏と、後ほど紹介する冬との、中間的な装備が必要となる、春と秋のハンモック泊についてです。
この時期は、テント泊でも予想外の寒さに備えた装備を持っていくことになりますが、放射冷却が起きるハンモック泊の場合は、少し多めに暖かい装備を準備しています。
例えば、寝袋は冬用のものを使ったり、アンダーキルト(ブランケット)などの冬用装備も、準備だけはしておきます。
春は毛虫、秋は落ち葉など、この季節は上から降ってくるものも多いです。
落ち葉が耳の近くの蚊帳上に落ちて、その音で思わず目が覚めてしまう!なんてことも。
そこでこの季節は、快晴の天気予報でも、3x3mの小さめのタープをハンモックの上空に設置して、落下物を耳から遠い上空で受け止めています。
予想外の寒さになった時には、小さめのタープを2枚使って、下側は保温のためのウォールに、上側は上から落ちてくるものを、ハンモックよりも上空で受け止めるために設置したりもします。
冬のハンモックキャンプ
私が初めてハンモックを使ったのは、2月の真冬日でした。
銀マット、エアーマット、アルミの保温シートなど、持っている防寒グッズを全て準備をした上で、さらにハンモックでは寒さに耐えられなかった場合に備えて、無人のテントも設置しておきました。
結局のところは、準備万端だったこともあり、朝までハンモックで暖かくすごすことができて、テントは物置きとして使われただけでした。
寒さとは関係ありませんが、自分の真下を小動物が落ち葉をかきわけて走り回るという初めての体験に、何度か目を覚ました記憶があります。
初めてのハンモック泊の時には持っていなかったのですが、冬のハンモック泊で使ってみると予想外の暖かさを感じられるのが、アンダーキルト(DDハンモック社の名称は、アンダーブランケット
)などの、ハンモックの下側の保温グッズです。
体重では潰されないので、厚い状態を保っている保温層に包まれる新感覚の暖かさに、初めて使ってみた時には驚きました。
ただし、頭の上から足のつま先までしっかり覆っているわけではないので、ハンモック内では冬用の寝袋を併用して、寝相が悪くても寒さを感じないようにしています。
参考ですが、ハンモック内でエアーマットや銀マットなどを使う場合、マット類は寝袋の中に入れて使うと、寝ている間にずれることが無くなり、朝まで快適に使えます。
夏には、ちょっとした風でも涼しく感じるハンモックですが、冬の場合は少しでも暖かく過ごすために、風があたらないようなシェルターを作っています。
おすすめは、4x4mのタープを「Aフレーム型」で設置してつくる、ハンモックにちょうどいい大きさのシェルターです。
このタープシェルター内に収まるように、アンダーキルト付きのハンモックを設定して、冬用寝袋で寝ていますが、これまでのところ寒くて夜中に起きてしまう!という経験はありません。
季節を超えて楽しいハンモック泊
少しの装備で、ハンモック泊を一年中楽しめることを紹介してきました。
ハンモックはテントに比べて、設置や撤収も一人で簡単にできるので、老若男女問わずに空中キャンプを楽しめます。
収納サイズもコンパクトなので、ソロキャンプなどではキャンプバッグに常備していて、ちょうどいい間隔の木があれば躊躇せずに使っています!