キャンプブームの高まりとともに、いろいろなスタイルの焚火台が入手できるようになりましたね!
簡単な構造のものも多く、自作してみるのもいいかもと思い、壊れたキャンプ用椅子の骨組みを再利用して、キャンプで便利に使えそうな焚火台をつくってみました。
焚火台について
キャンプでの夜の焚火は、刻々と変化する炎を見ていて、リラックスした気持ちにしてくれます。
夜のキャンプ地の定番となっている焚火ですが、どこでも焚火していい訳ではなく、芝生のきれいなキャンプ場などでは、地面での直火が禁止であったり、なかには全面的にテントサイトでの火器が禁止されているキャンプ場もあります。
初めて行くキャンプ場の場合は事前に焚火の可否を調べておいた方が無難ですね。
直火は禁止されているキャンプ場でも使えるような焚火台には、直火にはないメリットもあるので、最初に簡単にまとめてみます。
焚火台のメリット
火がつきやすい、持続させやすい
安定燃焼を継続させるためには、空気が流入することが必要です。
地面での焚火では、上部が燃えても、うまく管理しないと中のほうは燃焼せずに残ってしまう事が多いです。
また雨天後などの地面が濡れている場合、石を積むなどの手間をかけないと、木が湿ってしまい、うまく火が持続しなかったりします。
ほとんどの焚火台には、下方に空気取り入れ口があるので、燃焼時に下から上への空気の流れをつくることができ、地面の湿気も気になりません。
火の管理が楽
落ち葉などへの延焼を防ぎやすいだけでなく、椅子に座っている場合は少し高い位置に火がある方が、前かがみにならなくても管理しやすいです。また煙に襲われない距離も短くなるので、焚火で暖をとるのも楽になります。
焚火台を自作してみます
壊れてしまったデレクターチェアー型の折りたたみ椅子から、パイプを再利用して自作しました。
必要に迫られてというよりも、お気に入りだった折りたたみ椅子のプラスチックの連結部分が壊れてしまい、捨てる気になれずに使い道を考えたあげく、焚火台への活用を思いつきました。
焚火台を自作するために買ってきたものは、網、S字フック、ステンレスワイヤーで、合計で約2000円です。脚が交差する部分のステーとボルト類は、家にあったものを使用しています。
折りたたみ椅子の、X字に交わる部分の短いパイプを再利用したところ、焚火台の脚に改造するにあたり新たに穴をあけることもなく、ボルトオンで組み立てられました。
網は、外枠部をステンレスワイヤーを巻き込みながら折り返して、ワイヤーの頂点部にS字フックを付けています。
この構造にしておくことで、ピンをパイプに差し込むタイプと比べて網の中央部が無理なく凹むので、薪が転げ落ちにくくなります。
あっけないほど簡単につくれて、特に網については破損したらまた作ろうという軽い気持ちで作りましたが、2年ほど使い続けた今でも現役で、特に寒い時期のキャンプでは毎回使う、無くてはならない存在です。
収納はコンパクトでスマートに
実際に使ってみると、火の管理が楽なだけでなく、コンパクトに収納できるため持ち運びも苦になりません。
下の写真のようにクルクル丸めて、リサイクルした椅子に付属していた袋に収納して持ち運んでいます。
荷物をコンパクトにしたいキャンプにも
火を扱う器具なので汚れやすいですが、バイクでキャンプに行く場合でも、他の物を入れた防水バックとは分けてアルミマットのように積載できるので、気をつかわずに持っていけます。
今回は椅子からパイプを再利用したので、自作焚火台の脚は充分すぎる強度になっています。
こだわりの自作品なので愛用していますが、とにかく荷物をコンパクトにしたいなら、安価で入手できて脚が細い完成品の方が、おすすめです。