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ハンモックの中からの操作で靴を空中保管!パラコードを使って作ってみます

ハンモック用シューズキーパー

空中浮遊のハンモック泊、快適に寝られて楽しいですね!

ハンモック泊で気になるのが、脱いだ靴の保管方法です。

荷物を空中保管できる、子ガメのようなハンモックであれば、DDハンモック社からギアスリングが入手できます。

しかし、場合によっては泥だらけの靴を、ハンモック生地に入れるのは気が引けます。

そこで、ハンモック内から操作して、地面を歩く虫がアクセスできない空中に靴を保管する方法を考えてみました。

ハンモック泊で靴を空中保管したい!パラコードを使って実現化

ハンモック泊での荷物の保管

 ハンモック泊の場合、中に収納スペースがあるテントと違い、荷物はハンモックの外に置いておくことになります。

私は、防水バックやトランクカーゴ(コンテナボックス)に調理器具などを入れて密封し、上空がタープに覆われている地上に置いて、夜を過ごしています。

しかし、ハンモックに入る直前に脱ぎ捨てることになる靴だけは、タープの下なので雨露が直接あたらないとはいえ、アリなどの虫がいる地上に置いていました。

靴を空中に保管するには?

ハンモックの中から、地上の靴に手を伸ばす体勢をとるのは難しいので、いつも最初に足から出て、もぞもぞと靴を履いています。

しかし、ハンモックから出る時に、虫が入っている靴に足を踏み入れたくはありません!

さらに、お気に入りの靴の場合は、無防備に置いておくのも気が引けるので、脱いだ靴を空中で保管する方法を考えてみます。 

道具を使わない方法

靴紐付きの靴の場合、左右の靴の紐を結んで連結し、ハンモックのリッジライン(稜線)に掛けておく方法があります。

ハンモックに入る時の一連の作業は、

  1. ハンモックに座る(お尻だけ入っている状態)
  2. 靴を脱ぐ
  3. 左右の靴を連結する
  4. 靴をハンモック上のリッジラインにかける
  5. ハンモック内に入る(寝そべる)

となり、ハンモックから出る時は、この逆です。

靴をハンモックのリッジラインに掛けておく方法は、柔軟運動のように体をひねったりする動きが必要で、ただでさえ体が固い私には辛い上に、ゆらゆらと揺れるハンモックに座った状態では、やりづらいのが欠点です。

パラコードで工夫してみます

パラコードの使い方。ハンモック泊での空中シューズキーパー

ハンモック内ですごす間、靴が少しだけ地面から離れて空中に浮いていればいいので、ハンモックの下にぶら下げる仕組みを考えてみました。

ハンモック泊用の空中シューズキーパーの自作

用意するもの

パラコード(パラシュート コード)

パラコードは、細くて丈夫なナイロンかポリエステル製のロープで、多くは30mの長さで販売されています。

ハンモック用シューズキーパーに使うのは合計で9mくらいですが、お手頃価格で入手できて、キャンプにおいて他の用途でも使えるので、色の種類が豊富な30mのものから選択しました。

ハサミやカッターナイフで必要な長さに切断して、切断面は火で炙って軽く溶かして、ほつれ防止をします。

今回は、

  • 約7mの長いものを1本
  • 約50cmを1本
  • 約40cmを2本

の合計4本に切断します。

紹介する画像で黄色のパラコードを使っている約7mのものは、ハンモックの長さと設置高さに合わせて長さを決めます。

3本の短いものの長さも、使っていくうちに長さを調整するかもしれません。

パラコードとガイライン用ロープの使い方

 

制作紹介では、区別しやすいように2色のパラコードを使っていて、50cmのものはガイライン用ロープ(橙色)も使ってみました。

カラビナ5個

長いパラコードを通す滑車の役割などで、カラビナを3個使います。

靴を引っ掛けるためにもカラビナ2個を使うので、合計5個を準備します。

体重をかける使用目的ではないので、100円ショップで売っているようなアクセサリーカラビナを使います。

登山用の物も、もちろん使えます。ハードユースな本物嗜好の方はこちらですね!

今回は、ハンモック本体を吊るすために使っています。

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コードストッパー

ハンモック内からパラコードを引っ張ると、靴が空中浮遊を始める仕組みにします。

パラコードを引っ張った状態で固定するために、コードストッパーを1個使います。

ハンモックに合わせながら作ります

ロープワーク(結び方)

基本的なロープワークを使って、空中シューズキーパーを作っていきます。

今回使う3種類の結び方は、別の記事(の後半)で画像を使って紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。

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フィッシャーマンズノット

約40cmに切ったパラコードは、フィッシャーマンズノットで輪にします。

ボーライン(もやい結び)

長いパラコードには、コードストッパーを通しておいて、両端末にはボーラインで小さい輪をつくります。

約50cmに切ったパラコード(今回はガイライン)も両端末に大小の輪をつくります。

プルージック

フィッシャーマンズノットでつくった輪と、約50cmのパラコードの大きな輪は、プルージックでハンモックに取り付けます。

ハンモックへの装着

空中シューズキーパーの本体となる黄色のパラコードを、カラビナを使ってハンモックに取り付けていきます。

パラコードの端末をハンモックの片方の隅(紹介写真では右側)に取り付けて、ハンモックの反対側(左側)はカラビナに通していきます。

黄色のパラコードのもう一端は、ハンモックのリッジライン中央付近に、調整可能な状態で取り付けます。
先に通しておいたコードストッパーは、ハンモックの中から簡単に調整するためのものです。

約50cmに切ったパラコード(橙色のガイライン用ロープで代用)は、フィッシャーマンズノットで輪にするだけでも使えます。

今回は、カラビナを使わなくてもコードストッパーだけで止めることができるように、両端末に輪がある形にしてみました。

靴を吊り下げるためのカラビナもつけて、完成状態は下の写真のようになります。

ハンモックの中から遠隔操作で靴を空中保管!パラコードを使って作ってみます

空中シューズキーパーの使い方

それでは、実際に使ってみます。

所有しているなかで一番重い靴で試してみたかったので、使いこんでいて見苦しいワークブーツですがご了承ください。

最初に、ハンモックに背を向けた状態で、カラビナに靴紐を通します。

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そのまま靴を脱ぎながら、ハンモックに入ります。

ハンモックに寝転がった状態で、黄色のパラコードを引っ張り、靴が空中浮遊を始めたらコードストッパーでパラコードを固定して、作業終了です。

ハンモック泊で靴を空中保管

比較的に重い靴ですが、空中浮遊させるのに、苦になるほどの力は不要でした。

浮遊位置は確実にハンモックの下側になるので、ハンモック上にタープを設置していれば、雨や露からも守られます。

ハンモックから出る時には、コードストッパーを緩めるだけで、玄関に揃えて置かれた靴のような状態で着地します。

これまでハンモックから出る時には、虫に怯えながら靴に足を入れていましたが、パラコードとカラビナを使ったシューズキーパーで、就寝中だけでなくハンモックから出る時も快適になりました。

お気に入りの靴でハンモックキャンプされる場合にもオススメの、空中シューズキーパーです。

DDハンモックの荷物用ハンモック(ギアスリング)

記事の冒頭で紹介した、子ガメのような荷物用のハンモックは、DDハンモック社のギアスリングです。

キャンプでのハンモック泊を見かけることが増えてきた日本でも、この荷物用ハンモックは、まだあまり見かけません。

コンパクトに持ち運べるので、地上に荷物を置きたくない場合にそなえて、持っておきたいアイテムです。

冬のテント内でも安全な暖房器具。酸欠にならないファンヒーターを自作します

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ポリエステルやナイロンなど、火に弱くて気密性の高い素材で作られているドーム型テントでは、中で火器を使うことができません。

そのようなテントの中で安全に使える暖房器具は、電気で発熱するもの以外には、なかなか見当たりません。

100ボルトの交流電源がないキャンプ場でも暖かくすごしたいので、バッテリー電源を使って省電力で駆動しつつも、テント内を安全に暖かくしてくれる暖房器具を、自作してみます。

テント内で安全に使えるファンヒーター

 

軽量ドーム型テント内での暖房器具に求められること

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ポリエステルやナイロン素材のテント内での暖房には、事故を起こさないという観点から、

  • 火(燃焼)は使わない
  • 高温にならない

ことが求めらます。

燃焼を伴う、ガスや灯油などを使う化石燃料ストーブや、薪や炭も使えません。

安全な暖房器具として思いつくのが電気で発熱するものですが、暖まるためには数十ワットが必要なため、コンセント電源がないキャンプ場ではバッテリーや発電機が必要になり、荷物が増えてしまいます。

そこで、発熱はテントの外の火力で行い、テント内に50℃以下の熱を送る方法を考えてみました。

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テント内を温める熱循環システム

テントの外でつくった熱をテント内に持ってくるための装置について、各機能ごとに考えてみました。

テント外での発熱部

電気を使わないテント外での熱源として、真っ先に思いつくのが焚き火やBBQです。

焚き火は、こまめな火の管理が必要なので、火に目が届きにくいテント内で、長時間過ごすことは不可能です。

火力が長持ちする炭を使う場合、酸素の流入をうまく制限できれは、数時間は放置できそうです。

火災がおきにくい周りが囲まれたもので、空気流入を制限して長時間にわたり炭を燃焼させやすい燃焼器具としては、ウッドストーブが使いやすそうです。

ウッドストーブを七輪がわりにして炭が使えることは、別に記事でも紹介しています。

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自作する暖房器具も、ウッドストーブで炭を使って、熱源とします。

火災予防としては、上から可燃物が落ちてきた時などのガード用で、小型のアルミテーブルの下で使うようにします。

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熱をテント内に運ぶ

テントの耐熱性から、テント内に送る熱は50℃以下をねらいます。

熱を運ぶ液体としては、水がもっとも簡単に取り扱うことができそうです。

ここまでで、ウッドストーブと湯たんぽの間を、温水が行き来するイメージが浮かんできました。

テント内での放熱

ウッドストーブで温めた水を、テント内まで循環して放熱するとなると、放熱器としてラジエーターのようなものが必要になります。

ふと、夏場にパソコンが相当熱くなって対応策を調べた時に、水冷式のパソコンの存在を知ったのを思い出しました。

水冷式パソコンの部品を調べてみると、多くの小型のラジエーターがあり、今回のテント暖房用にちょうどいい大きさのものもあります。

テント内で使うラジエーターとポンプは、水冷式パソコン用の部品を使うことにします。

テントで使う暖房システムの全体像

ウッドストーブの熱で水を温める方法については、最後まで悩みました。

外径9mm程度の銅管をコイル状にしてウッドストーブに置く方法にこだわったのですが、ちょうどいい形や大きさの完成品は見つけられませんでした。

また加工が楽なナマシ銅管は、少し予算オーバーなうえに、折れることなくコイル状に加工できるか心配です。

最終的に、放熱部同様に水冷式パソコンの部品を使って温水を作ることにしました。

高温になるCPUなどの熱を吸収するために使われる、アルミの水冷ブロックプレートです。

水冷PCのヒートシンクをキャンプの暖房に使う

このブロックプレートを、ウッドストーブの上に置いて循環水を温めます。

主な準備品をまとめてみます。

水冷PC用部品の流用

  • 水冷ブロックプレート
  • ラジエーター
  • ポンプ
  • リザーバータンク
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車用品の流用

  • 内径8mmの耐熱ホース (長さ2m

その他の部品

  • 小型ファン(PC空冷用のもの)
  • システム固定用の小物類
  • 12Vバッテリー

発熱に電力は使わないので、消費電流は

  • ポンプ: 0.5アンペア
  • ファン: 0.2アンペア

で合計1アンペア以下となり、モバイルバッテリーでも動かせそうです。

今回は小型の12Vバッテリーを使って、出力制限が無い状態で動かしてみます。

暖房システムの組み立て

全ての部品が内径8mmのホースでつながるので、ホースを必要な長さで切断する以外には、特に部品の加工はしないで組み立てていきます。

放熱用ラジエーターは、裏面に金網を、表面には電動ファンを取り付けます。

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ラジエーターモジュールは、暖房として時用する時に、ちょうどいい位置に固定することが重要です。

全てのパーツが収納できるプロテクションボックス内に、蝶番で取り付けました。

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そのプロテクションボックスですが、他の部品も入れて持ち運びができる大きさで、頑丈なものがキャンプに似合いそうです。

他の用途で使っていた、TRUSCOのプロテクターツールケースを転用することにしました。

暖房性能を確認してみました

ウッドストーブ内の炭に火をつけます。

実際にキャンプで使う時には、上側をアルミのテーブルでガードする予定です。

プロテクションボックス内の暖房器具を組み立てて、リザーバータンクから循環水を注入します。

ウッドストーブはテントから少し離れた場所に置いて使いたいので、ホースの長さは往復各1mで、合計2mです。

約1リットル強の水で、循環システムが満たされました。

テント内で安全に使える暖房機器。ソロキャンプ用のヒーターを自作します。

ヒートシンクをウッドストーブ上に置いて、電動ファンとポンプの電源を入れてみます。

5分もたたずに循環水の温度が上がり、ラジエーターを通したファンの風が、暖かくなってきました。

youtu.be

温風は、おそらく30~40℃くらいです。実際にキャンプで使う時には、正確に計測する予定です。

ウッドストーブ上のヒートシンクは、ラジエーターで温度が下がった水が常に流れ込むため、手でも触れる温度を保っています。

思惑どおりの暖房効果を得られたので、次の冬季キャンプで使ってみます。

ソロキャンプで使えるバッテリーを探せ! お一人様でも電気で快適にすごしたい

大自然でのキャンプ中でも、モバイル機器の充電などで電源が欲しくなることがあります。

また、暑さや寒さが厳しい季節には、扇風機やヒーターを使って温度管理がしたくなりまることがあります。

少数派かもしれませんが、電動ロティサリーや電動ヒーターなどで、アウトドアと小さな電力機器の融合キャンプを楽しみたい私にとって、なるべく苦労せずに電力を持っていくことは重要な課題です。

電動ロティサリーをモバイルバッテリーで動かす
小型テント用の電動ヒーターをモバイルバッテリーで動かす

そこで、交流電源や発電機を使わないコンパクトなキャンプにおいて、大きく2パターンの消費電力に分けて、最適な電源についてまとめてみました。

キャンプで使いたいバッテリーの種類と特徴まとめ。ソロや少人数でも電気で快適化

電池の容量についての豆知識

本題に入る前に、バッテリーの容量について簡単にまとめておきます。

知っているよ!という方は、スキップしてください。

モバイルバッテリーなどを購入する時、「大容量10,000mAh」の数字が大きいものを選ぶことが多いと思います。

この、mAhやAhの単位で表される数字は「電力量」を表していて、電流(ミリアンペアもしくはアンペア)と時間(hour)をかけたものです。

例えば10,000mAhであれば、

  • 定格電流200mAの機器は、50時間
  • 定格電流500mAの機器は、20時間
  • 定格電流1Aの機器は、10時間

まで、理論上は使うことができます。

ちなみにiPhone8の内蔵電池容量は約1,800mAhなので、10,000mAhのモバイルバッテリーから、理論上5回はフル充電できることになります。

定格電流ではなく、消費電力がわかっている機器を使用する時の計算例としては、例えば消費電力3Wの機器の外部電源として10,000mAhのモバイルバッテリーを使う場合の計算は

  • 電流(A)=電力(W)÷電圧(v)なので、3÷5=0.6(A)=600(mA)
  • 理論上の使用可能時間は、10,000÷600=約16時間

となります。

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実際には、内蔵されているリチウムイオン電池の電圧(3.6~3.7Vに直列セル数をかけた電圧)からUSB出力5Vへの変換効率が約80%だったり、バッテリーが100%使いきれなかったりして、理論計算どおりにはなりません

一回の充電で使いたい時間の目安として、モバイルバッテリーの理論上の使用可能時間の半分くらいに合わせて選ぶと、不満なく使いやすいと思います。

簡単な計算なので、使い方に合ったバッテリー選びの参考にしてみてください。

スマホなどのリチウムイオン(リチウムポリマー)電池を充電する

今ではスマホなどの充電される機器のほんどが、リチウムイオン(リチウムポリマー)のバッテリーを内蔵しています。

小型で効率のいいリチウムイオンバッテリーですが、過充電や過放電などで使い方を誤ると、電池寿命を縮めたり壊れてしまいます。

充電電力を供給する側のモバイルバッテリーやパワーバンクは、リチウムイオンバッテリー間で安全に電気の受け渡しをするための保護回路がついているものを選びたいです。

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USB電源を使う機器

キャンプ中に、USBの5V電源で充電や作動させたいものを挙げておきます。

  • スマホやタブレット
  • ラジオ
  • LEDライト

他にも、USB電源が使えたらキャンプで活躍しそうなものがあります。

  • モバイルwifiルーター
  • モバイルスピーカー
  • ペグでの躓き防止用などのイルミネーション
  • 小型ロティサリー(回転丸焼き機器)
  • 小型扇風機
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これらの機器の充電と電源に便利に使えるモバイルバッテリーには、容量や出力だけでなく、付加機能の違いにより様々な種類があります

主にキャンプに持っていく目的で、モバイルバッテリーをいくつか使っていますが、代表的な3種類について比較を交えながら特徴を紹介いたします。

薄型モバイルバッテリー

薄型モバイルバッテリー

充電可能な薄型モバイルバッテリーの多くは、リチウムイオン(リチウムポリマー)のバッテリー本体が内蔵されています。

容量に比例して大きく重くなるので、先ほどの計算式で使用目的に合わせた容量のものを選んで、荷物にならないようにしたいところです。

もうひとつ重要な点が、ほとんどのモバイルバッテリーが、スマホなどに内蔵のリチウムイオン電池を安全に充電する設計になっているので、1Aか2Aくらいの出力リミッター回路を内蔵していることです。

Cheero モバイルバッテリー

たとえば上の写真のように、最大2Aと書いてあるモバイルバッテリーの場合、合計で10Wを超える電力が必要なものをつなぐと、モバイルバッテリーの保護回路が働いて、使えません

一方で、充電される側としても、タブレットなどで強力なバッテリーを内蔵している機器の場合、2Aでの充電を推奨しているものもあります

そういった機器を充電する場合は、2A以上を出力できるモバイルバッテリーと2Aを流せる接続コードが必要になります。

ジャンプスターター兼用のモバイルバッテリー

ジャンプスターター兼用のモバイルバッテリー

車やバイクのバッテリーが弱ってしまいエンジンスタートできなくなった時に活躍する、ジャンプスターター用バッテリーです。

普段はモバイルバッテリーとしても使えて便利なので、私も愛用しています。

構造は基本的にモバイルバッテリーと同じで、追加機能として12Vへの昇圧ブースター回路を備えています。

ただし、ジャンプスターターとして使うと瞬間的に大電流を流すので、リチウムイオンバッテリーには負担がかかります。

ジャンプスタートは、どうしようもない緊急時だけにして、普段のキャンプでは少し大きめのモバイルバッテリーだと思って使っています。

円筒型リチウムイオン電池を使うモバイルバッテリー

円筒型リチウムイオン電池は、普通の乾電池に形は似ていますが、電圧は3.6~3.7Vなので、そのままで1.5Vの乾電池の代わりに使うことはできません。

多くの種類(大きさ)がありますが、LEDライトなどでよく使われている「18650」という規格のものの場合、最初の2桁が直径(18mm)、最後の3桁が長さ(65.0mm)を表しています。

少し厚みがありますが、この円筒型リチウムイオン電池を使用している、モバイルバッテリーがあります。

このタイプのモバイルバッテリーのメリットは、使われている円筒型リチウムイオン電池の素性が明確な場合には、容量や性能の諸元に安心できる点です。

たとえば、

  • 〇〇製の2,000mAhの18650型電池を2本並列で使用

ということがわかれば、USB出力5Vへの電圧変換のロスを考慮しなければ、4,000mAhのモバイルバッテリーだとの計算が、自分で簡単にできます。

私の場合、有名ではないメーカーの激安モバイルバッテリーで何度か失敗した後に、有名メーカー製の18650電池を内蔵しているものを選び、現在でも性能を保ったまま使い続けています。

円筒型リチウムイオン電池を使うモバイルバッテリー

電池自体の直径が18mmあるので、リチウムポリマー電池を使った薄型のものよりも厚みがありますが、中身(電池自体)がわかっている安心感の方が勝っています。

 

小型のモーターやヒーターなどを使う時のバッテリー

ほとんどのモバイルバッテリーの最大電流が3Aだとすると、消費電力15Wを超える機器は、そのモバイルバッテリーでは使えないことになります。

キャンプで15W以上の電気を使う機器を使いたい場合、小型の車やバイクで使われている大きさの12Vバッテリーから電力供給すると便利です。

ただし、モバイルバッテリーと違って、充放電の監視や保護回路を持たないものが多いので、バッテリー残量などの管理が必要になります。

一般的な12Vバッテリー

キャンプで12Vバッテリーを使う

入手しやすさでは、車やバイク用の鉛蓄電池が、安くて種類も豊富です。

キャンプで使う場合は、転倒させても液漏れしないシールドタイプを選びます。

12Vバッテリーの電極にメス側のシガーソケットを接続しておけば、5VのUSB電源が欲しい場合などに、車用の各種シガーソケット変換プラグが使えます

ディープサイクルバッテリー

鉛蓄電池は、残量0付近までの使用とフル充電を繰り返すと、すぐに性能が落ちてしまいます。

それに近い使用方法になる場合は、少し高価になりますがディープサイクルバッテリーを選んで、バッテリーの寿命をのばします。

車やバイク用の12Vリチウムイオンバッテリー

最後に、車やバイクの鉛蓄電池の代わりに使える、リチウムイオンバッテリーの紹介です。

この電池の最大のメリットは軽い事で、キャンプでの持ち運びも楽です。

この種類のバッテリーは、内部のリチウムイオンバッテリーを過充電しないための保護回路がついていて、いつでも状態が確認できるように電圧計かインジケータもついています。

お手頃な値段になってきているので、キャンプだけでなく大きな消費電力の機器を使うアウトドアレジャーにおいて、12Vリチウムイオンバッテリーがますます便利になりそうです。

キャンプで料理しやすいナイフを選ぶ。作業に適したナイフのかたち

焚き火の雰囲気に癒されるためか、キャンプ用ナイフというと、バトニングなどのナタのような使い方のナイフが真っ先にイメージされることが多いです。

用途によって、形や素材が異なる様々なナイフがありますが、ここではキャンプでのもう一つのお楽しみイベント「アウトドアでの料理」に使いやすいナイフに的をしぼって考えてみます。

キャンプで使いやすいナイフを選ぼう!

 

ブッシュクラフトに適したナイフ

まずはブッシュクラフト用のナイフについて簡単にまとめておいて、それとの違いを考えながら、料理にストレスなく使えるナイフを紹介します。

バトニングに適したナイフ

バトニングなどで木を断ち切るためのナイフです。

作業の性質上、ナイフの強度が必要になるので、刃からハンドルまで一体の鋼材が通っているフルタングの構造で、刃の厚みがあるものが適しています。

同じ作業をする刃物として、ナタが挙げられますが、両刃のナタと同じ断面形状の刃であれば、木を断ち切ったりしやすいナイフといえます。

ナイフの鋼材としては、ステンレスのものと炭素鋼のものがありますが、錆対策などのメンテナンスと使用時の強度のどちらに重点を置くかで選択します。

薪から細い焚き付け材を作るような作業で、柔らかい木材を木目に沿って割る場合であれば、刃の厚みがあるステンレスのナイフでも作業できます。

錆対策などのメンテナンスが必要になりますが、炭素鋼の強靭なナイフを選んでおけば、硬めの木材も扱えます。

薪をつくるのに適したナイフ

フェザースティック作りに適したナイフ 

ファイヤースターターや火打石などで火をおこす場合に作りたくなるのが、木を薄く削って毛羽立たせたフェザースティックです。

フェザースティック作りでの木の削り方は、カッターナイフなどによる鉛筆削りに似ているので、小刀のようなナイフが使いやすいです。

私は、日本伝統のポケットナイフ「肥後の守」をフェザースティック専用で使っています。

細身の刃が木の棒に吸い込まれていくような感覚で、フェザースティックの羽根が作れます。

フェザースティックに適したナイフ 

 

料理に使うナイフ

料理に使うナイフは、切る食材やスタイルによって適した形が変わってきます。 

水分を含んだものを切るナイフなので、炭素鋼よりもステンレスの方が、メンテナンスが楽になります。

肉を切るナイフ

肉を削いだり刺したりする場合は、ブッシュクラフト用のナイフと同じような形のものが使いやすいです。

キャンプで多く使われているオピネルが、この形ですね。

ロティサリーで丸焼きにした肉の表面を削ぎとるような使い方にも似合う、ワイルドでお洒落なナイフです。

魚や骨を切るナイフ

少し硬めの魚の骨などを断ち切る場合は、出刃庖丁のようなナイフでないと安全に作業できないことがあります。

まな板の上で少し力をかけて使うことになるので、握った状態で刃がハンドルよりも下にくる台所庖丁のような形で、フルタングのものが使いやすくなります。

魚を切るナイフ

写真は釣り用の出刃ナイフですが、入手しやすくて機能的なので、キャンプでの使用にもおすすめです。

野菜などを切るナイフ

野菜を千切りやザク切りするような場合は、オピネルのような、刃とハンドルの高さが同じナイフでは、作業がしにくくなります。

まな板の上で作業をする時には、台所庖丁のような、直線の刃がハンドルよりも下にある形のナイフを使いたいです。

野菜などを切るナイフ

かぼちゃのような硬い野菜でなければ、100円ショップの庖丁形のナイフでも、問題なく使えます。

骨付きの肉を切ったりしなければ、肉類にも使えます。

キャンプスタイルに合ったナイフを使いましょう

キャンプで料理に使うナイフは、使うシーンがまな板の上かそうでないかで使い分けると、作業が楽です。

  • 焚き火でワイルドに料理するなら、オピネルのようなハンドルと刃の高さが同じもの
  • まな板を使うなら、台所庖丁のような形のもの

グループキャンプでは料理長を拝命することが多い私は、果物ナイフと出刃ナイフの使い分けで、まな板での作業を楽しんでいます。

最後に自分への注意喚起もこめて、予想外に切れるナイフが多いので、扱う時には怪我をしないように注意して、キャンプライフを楽しみましょう!

 

LEDイルミネーションでテントまわりを演出。市販品と自作品

キャンプ場で、水場などへの通り道付近にテントを設置する場合、夜間に自分や通行人が、ペグやガイロープに引っかかることがないか気になります。

光る目印でペグやガイロープの存在をアピールして、安全にキャンプを楽しむ方法について、前半では市販品の応用方法、後半は自作した内容を、それぞれまとめてみました。

キャンプでのイルミネーション

月明りをも切り裂くような強力な光を発するライトが多いので、周りのキャンパーさんに迷惑をかけないために、ライト類を点灯せずに洗い場などに行くことがあります。

同じことを考えてみえるキャンパーさんも多く、また自然を楽しまれているお子様の安全のためにも、自分のサイトのペグやガイロープの存在を光でアピールしたいと思います。

また、暗いなかで洗い場などから帰ってくる時に、自分のテントを発見しやすくするためにも、個性的なイルミネーションは効果的です。

しかし、あまりにも激しく主張するような光では、周りの雰囲気に合わない場合もあるので、できればホタルのような淡い光が欲しいところです。

簡単に入手できそうなものから、これらの条件にあう、キャンプに使えるイルミネーションを探してみた結果と、電子工作の経験がある場合の簡単な自作方法を紹介いたします。

手軽に入手できるものを使う

 キャンプ場でよく見かける物から、「これは使えそう!」という物まで、入手してすぐに、ペグやガイロープの目印として使えるものを選んでみました。

蛍光ブレスレット

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テーマパークやイベントでもお馴染みの、ポキッと折ると光り始めるライトスティックです。

使い捨てですが、一本が約20円と経済的で、夕暮れから翌朝まで、ちょうどいい明るさで光り続けます。

ブレスレット風に円形にできるのも、ペグやガイロープやポールに設置する際の自由度が増すメリットとなります。

光の強さを試してみるために、林間フリーサイトのキャンプ場で、蛍光グリーン色のものをテント周りの地面に4個配置してみました(上の写真)。

林間サイトでは自分のテントが闇に紛れこんでしまうことが多いですが、約20m離れたところからでも、やんわりとした蛍光色で自分のテントの位置が確認できて、真っ直ぐに帰ってこられます。

かといって、光が強すぎないので周りの雰囲気を損ねることもありません。

ソロキャンパーさんが多いような、月明かりの静寂を楽しむキャンプ場で使いたいマーカーです

アイスライト

本来は、カクテルグラスに氷のように入れて、イルミネーションを楽しむものです。

飲料に入れるものなので、しっかり防水されていてキャンプで使うのにも適しています。

蛍光ブレスレットよりは強めの光ですが、直視できないほど眩しいものではなく、さりげなくペグやガイロープの存在をアピールできます。

ただし、水に浸すと光りはじめるセンサー式になっているので、キャンプで使用する時には、実際に水に浸すか、センサー部にアルミホイルを使うなどで工夫することが必要です。

リモコン式のイルミネーション

アイスライトの機能に加えて、自分好みの光り方にリモコンで操作できる防水イルミネーションです。

リモコンから受信できる距離は最大で10mなので、一般的なファミリーキャンプ用テントでは、操作可能な範囲内に設置できます。

ON/OFF操作もリモコンでできるので、日中に設置しておいて、周りが暗くなったら簡単に点灯することも可能です。

ちょっとしたDIYでストラップなどを接着しておけば、ポールにぶら下げたりして、設置のバリエーションも広がります。

LED10灯が一体になっているものと、1灯づつ防水ケースに入っていて合計10個がセットになっているものがありますが、テントまわりに使う場合は、バラバラで10個になっているものを選びたいです。

太陽光発電のイルミネーション

昼間に太陽光で充電しておく前提ですが、電池交換が不要のLEDイルミネーションが使えます。

主にクリスマスのイルミネーションや庭先などで使われているもので、電線で繋がったものと、チューブ状のものがありますが、キャンプで使う場合は、絡まりにくいチューブ状の方が使い勝手が良さそうです。

光り方のパターンが変えられるものを選べば、フェードや点滅などの光も楽しめます。

テント周りで使うとなると約10m以上が必要になりますが、その長さだとLEDが100個程度使われているものが多いです。

さりげなく使うには光源が多めなので、ソロキャンパーさんが多い所よりも、ファミリーやグループキャンプなどで賑わうキャンプ場に向いています。

キャンプに似合うイルミネーションを自作します

キャンプに似合うイルミネーションを自作します

これまで紹介してきた既製品は、お手頃価格で入手できて光のバリエーションも豊富なので、手軽にテント周りに使いたい方に、おすすめです。

ここからは、なんでも自分で作ってみたくなる自作派の方への紹介です。

私の場合、使い捨て電池はなるべく使いたくありません。

思いたって突然キャンプに行く事が多いので、ソーラー充電方式では、準備不足により充電時間がしっかりと取れなさそうです。

モバイルバッテリーで一晩駆動できて、気分に応じて好みの光り方を選べられるようなイルミネーションを自作してみます。

Arduino とWS2812Bで、イルミネーションを自作する

Arduino とWS2812Bで、イルミネーションを自作する

光り方は、なるべく派手にならずに、しかしペグやガイロープにつまづいてしまう前に注意を引きたいので、マイコン搭載のLEDボードWS2812Bを10個だけ使います。

参考で、WS2812Bが5個の場合の回路図を、Fritzing で作成しました。

テントに使うクリスマス風イルミネーションをArduinoとWS2812Bで自作する

回路図のとおり、WS2812Bを使えば3本の電線だけで、数多くのLEDを自在に光らせることができます。

実際にはWS2812Bを10個を、0.2sq3芯の電線で約1m間隔で直列につないで、合計約10mのイルミネーションコードを作ります。

WS2812Bを10個つないでArduinoで光らせてみた

2個の可変抵抗(ボリューム)は、それぞれ色と光り方をコントロールするために使います。

光り方をコントロールするArduinoはプロジェクトボックスに入れて、モバイルバッテリーを電源にして光らせます。

Arduino とWS2812Bで、好きな光り方のイルミネーションを自作する

最後の仕上げで、電線をつないだWS2812Bのまわりを防水処理します。

当初は、クリスタルレジンと一緒に型に入れて固めようと考えていました。

しかし、狭い角度で発光するLEDの光を適度に拡散させるには、半透明のほうが良さそうです。

最終的に、100円ショップで入手したイルミネーションからシェードボールだけ使うことにしました。

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シェードボールにLEDを入れたら、ホットメルトで穴をふさいでおきます。

思いつきに近い仕上げですが、光が拡散されて良い感じで光っています。

youtu.be

ご参考;クリスマス風イルミネーションのサンプルスケッチ

最後に、Arduinoを使って自作したイルミネーションの、スケッチを紹介しておきます。

光り方は、

  1. sinelon;流れ星のような光り方で往復
  2. confetti;ランダムなホタルのような光り方
  3. sinelonWithGlitter;1と2を合わせたもの
  4. allligh;10個全て点灯

の4種類から、5番のアナログピンにつないだ可変抵抗で選択します。

2番のアナログピンにつないだ可変抵抗では、好きな色か、徐々に変わる色かを選択します。

自作LEDイルミネーションで、テントまわりを安全に光らせてみます

スケッチは、GitHubのFastLEDライブラリを使いました。

#include "FastLED.h"
#define DATA_PIN    4
#define LED_TYPE    WS2812
#define COLOR_ORDER GRB
#define HEIGHT 1
#define WIDTH 10
#define NUM_LEDS HEIGHT*WIDTH
CRGB leds[NUM_LEDS];
#define BRIGHTNESS  3

const int sampleWindow = 20; // Sample window width in mS
unsigned int sample;
int colorSelect;
int colorPin = 2;
int selectPin = 5;
int val = 0;
int numLedsToLight = 0;
int numLedsSide = 0;

void setup() {
  delay(3000); //delay for recovery
  FastLED.addLeds<LED_TYPE, DATA_PIN, COLOR_ORDER>(leds, NUM_LEDS).setCorrection(TypicalLEDStrip);
  FastLED.setBrightness(BRIGHTNESS);
}

// List of patterns to cycle through.  Each is defined as a separate function below.
typedef void (*SimplePatternList[])();
SimplePatternList gPatterns = { sinelon, confetti, sinelonWithGlitter, alllight };

uint8_t gCurrentPatternNumber = 0; // Index number of which pattern is current
uint8_t gHue = 96; // rotating "base color" used by many of the patterns

void loop()
{

  colorSelect = analogRead(colorPin); //check the volume to choose the color
  if (analogRead(colorPin) < 50) {
    colorSelect = 0 ;
  } else if (analogRead(colorPin) < 950) {
    colorSelect = map(analogRead(colorPin), 50, 949, 0, 255) ;
  } else {
    colorSelect = gHue;
  }

  val = analogRead(selectPin); //check the volume to choose the pattern
  if (val < 205) {
    gCurrentPatternNumber = 0;
  } else if (val < 410) {
    gCurrentPatternNumber = 1;
  } else if (val < 615) {
    gCurrentPatternNumber = 2;
  } else if (val < 820) {
    gCurrentPatternNumber = 3;
  } else {
    gCurrentPatternNumber = 0;
  }

  gPatterns[gCurrentPatternNumber](); // Call the current pattern function once, updating the 'leds' array
  FastLED.show();  // send the 'leds' array out to the actual LED strip

  EVERY_N_MILLISECONDS( 300 ) {
    gHue++;  // slowly cycle the "base color" through the rainbow
  }
}

void sinelon()
{
  fadeToBlackBy( leds, NUM_LEDS, 8);
  int pos = beatsin16(13, 0, 9);
  leds[pos] += CHSV( colorSelect, 255, 192);
}


void confetti()
{
  // random colored speckles that blink in and fade smoothly
  fadeToBlackBy( leds, NUM_LEDS, 2);
  int pos = random16(600);
  leds[pos] += CHSV( colorSelect, 255, 192);
}

void sinelonWithGlitter()
{
  // built-in sinelon, plus some random sparkly glitter
  sinelon();
  if ( random8() < 3) {
    leds[ random16(NUM_LEDS) ] += CRGB::White;
  }
}


void alllight()
{
  // all led with color
  fill_solid(leds, NUM_LEDS, CHSV( colorSelect, 255, 192));
}

冬用寝袋の選び方と使い方。冬キャンプを始めよう!

寒い季節のキャンプは、空気が澄んでいてキャンプ場も混み合わないので、景色や焚き火を思う存分楽しめます。

キャンプ地で楽しくすごすために、他の季節よりも確実に準備しておきたいのが、寝ている間の寒さ対策です。

登山や頻繁に冬季キャンプする場合であれば、高価な冬用寝袋で暖まるのも一案ですが、お試しの冬キャンプの場合などで、あまりお金をかけなくても暖かく寝られる方法を紹介いたします。

普通の冬用寝袋の選び方と温かくする方法

 

寝袋の種類

最初に、冬のキャンプで使う場合の選び方を交えながら、寝袋の種類について簡単に紹介いたします。

封筒型とマミー型(人型)

 

長方形の封筒型は、足下スペースがゆったりしていて、ジッパーを開くと一枚の掛け布団のように使うことができます。

また、2枚の封筒型を連結して2人で一緒に寝られる大型の寝袋をつくることができるものもあります。

マミー型は、人の体型に合わせて足下が狭まっていて、効率的に保温層を作ることができるので、同じ保温性能が軽量かつコンパクトに得られます。

究極のマミー型として、上下一体のツナギ服のような形をした寝袋もあります。

冬用ではマミー型の寝袋がおすすめされることが多いですが、登山と違って多めの荷物を持ち込めるキャンプであれば、封筒型の方が保温の融通がきいて便利なので、この後で紹介していきます。

保温性能は、保温層(中綿)の性能が同じだとすると、その厚さで決まります。

封筒型であれば、寝袋の中に余裕があるので、中で毛布を使ったり、下側から冷える場合は保温マットを中に入れて使うこともできます。

予想外に暑くなってしまった場合には、足下や横のジッパーを開いて細かく温度調節しやすいのも、封筒型のメリットです。

どちらの型の寝袋も同じですが、冷たい外気に体がさらされたり、寝袋の中に外気が入ってくると、せっかくの保温性能が使いきれません。

寒い時期に使う寝袋は、頭部にフードがついていて、その開口の大きさを紐を引いて調節できるものがおすすめです。

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化繊とダウン(羽毛)

寝袋の中身は、化繊とダウンの2種類に分けられます。

冬用の暖かい寝袋というと、ダウンの方が優れているというイメージがありますが、その差は軽さや収納時の小ささであり、同じ使用温度スペックであれば、暖かさもほぼ同じです。

登山などで荷物を少しでも減らしたい場合は、厳選されたダウンを使った高価なものが有効ですが、車でキャンプに行くような場合は、化繊の寝袋で充分です。

ダウンの寝袋

ダウン(羽毛)は、鳥の種類と羽毛の選別方法により性能が異なり、カタログ値では保温層の厚みを作る力=フィルパワーで違いが表されます。

空中をフワフワと漂いそうなほど軽くて毛が広がっている羽毛の方が、性能が優れているということです。

ダウンの寝袋の保温性能は、羽毛のフィルパワーと、重さで表される羽毛の使用量で決まります。

お手ごろ価格のダウンの寝袋では、フィルパワーの記載はなく「〇〇〇のダウン使用」などとだけ記載されたものもあり、使用量(重さ)のわりには実際の保温能力がそれほどでもないものもあります。

化繊の寝袋

化繊にもいくつか種類があり、しっかりと考えられているものは、微細なストロー状の繊維などを使って保温力をあげています。

ほとんどの化繊の寝袋は、露などで湿っても保温性能が発揮できて、洗濯も可能なので、ダウンのものに比べて気軽に扱えます。

化繊の寝袋を選ぶ場合は、どのような繊維が使われているかが、ポイントの一つになります。

冬の季節に合わせた寝袋

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夏用やスリーシーズン(春、夏、秋)用と分ける意味で、冬用と明記されている寝袋もありますが、どちらかというと快適使用気温と最低使用気温が明記されている寝袋の方が参考になります。

使用気温を参考にして選ぶ際には、快適使用気温の方に着目して、その気温であれば冬用の服装で寒さを感じずに寝られると考えてください。

ほとんどの寝袋の最低使用気温は、防寒着を着込んで寝袋に入れば、なんとか寝られる気温です。

寝袋で暖かく寝るポイント 

最低気温が氷点下になるかどうかの場所で冬季キャンプする場合において、種類紹介でおすすめした、

  • フード付きの封筒型
  • 中綿は保温性能が良い繊維の化繊
  • 快適使用温度が0度付近

の寝袋について、暖かく寝られる使い方を紹介いたします。

初めて冬季にキャンプする場合、イメージしていただきたいのは、寒い時期には基本的に厚着をして寝袋に入るということです。

屋内と違って冷たい外気温にさらされながら寝ることになるので、テントの外ですごしていた時に着ていた服も活用して、暖かくします。

体の下側を保温する

どのタイプの寝袋でも、寝ている時は下側の保温層が体重で潰されて薄くなり、性能を発揮できなくなります。

そこで、封筒型の余裕があるスペースを活用して、体の大きさに合った保温マット類を寝袋の中に入れてしまいます

f:id:solocamptouring:20181118175239j:plain

保温マットは、大き過ぎでなければエアーマットでもスポンジマットでも構いません。

マットの保温層が使えるだけでなく、体重が分散されることで寝袋の保温層の潰れ量が少なくなり、保温効果が上がります。

あまり大きなマットだと、寝袋がマットの形に固定されて体の上側の断熱層が体にフィットしなくなってしまうので、体の大きさに合わせたマットで試してみてください。

私は片面がアルミ層になっているスポンジマットをハサミで切って、ちょうどいい大きさにして使っています。

テントの外でキャンプ用の椅子に座っているときには、座面と背もたれに合うようにひいて、下からの冷え対策にも使えます。

f:id:solocamptouring:20181118175306j:plain

体の上側を保温する

先に紹介した通り、キャンプでは、屋内で寝る時と違って厚着で寝ます。

テントの外ですごしている服装が、すでに防寒仕様になっている筈ですが、寝袋に入る時には、外での服装から防寒着を一枚脱ぐだけです。

それでも体の上側が冷える場合は、脱いだ防寒着を寝袋内に入れて体の上側にかけると、保温層に厚みができるので、だいぶ暖かさが変わります。

足下は、テント外でも使える厚手のオーバーパンツを着用しておくと、保温効果が格段にあがります。

体の一か所でも寒さを感じると、せっかくの保温対策も効果が無くなってしまいます。

他の部分と比べて薄着になって寒さを感じがちな足の先も、厚手の靴下などでしっかりと暖かくしましょう。

寝袋の中で暖かくすごす方法まとめ

その時々の気温に合わせやすくするのであれば、マミー型よりもスペースに余裕がある封筒型の寝袋の方が、寝袋内で保温層を追加する暖まり方がつくりやすくなります。

また、テント外ですごす時にも保温層が厚いジャケットやオーバーパンツを着用しておくと、封筒型の寝袋の中でも外気温に応じて快適な温度に調整しやすくなります。

初めての冬キャンプで、とにかく寒さが心配! 

最後に、予想外の気温の低下などに備えて、さらに準備しておきたい場合です。 

毛布やブランケット類

どうしても寒さへの心配が尽きないのであれば、毛布類を一枚準備しておきます。

体を覆うことができるサイズであれば、ブランケットなどでも効果的です。

寝袋専用のインナ-シュラフもありますが効果は同じなので、まずは家にあるものを持っていきます。

大きめの毛布であれば寝袋の上から、ブランケット類であれば寝袋内に入れて使うことで、寝袋に追加の保温効果が得られます。

寝袋の中で使う場合は、入った瞬間の冷たさも緩和されます。

アルミのシート

あまり荷物を増やさない最終手段として、アルミのシートを準備しておくのも一案です。

レスキューシートのような蒸着アルミ層だけのものよりも、1ミリでもスポンジ層が接着されている断熱シートの方が保温効果があります。 

f:id:solocamptouring:20181118181659j:plain

アルミ断熱シートは、使い捨てのレスキューシートと違って、何度も使うことができます。

注意点として、空気や湿気を通さないので、予想外に暖かくなって発汗すると結露することがあります。暖かくなりすぎたと感じたら寝袋から出した方が無難です。

アルミのシートは収納時にコンパクトなので、防寒対策を使いきってもまだ少し寒いという時のために、キャンプ用品セットに忍ばせておくと、安心度が増します。

私は一年中持っていて、夏場は食材や飲み物を包んで保冷するのにも使っています。

人気のコットをスペックで比較!

人気のコットを徹底比較地面の小石や松ぼっくりなどを気にせずに、快適な睡眠を得られるので、キャンプでコットを使う方が増えていますね!

私も欲しくなり、自分に合ったものを選ぶために、人気のコットを重さや収納サイズを一覧表にして比較してみます。

寒い季節の、意外に暖かい使い方もみつけたので、紹介しています。

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コットってどんなもの?

英語のコット(COT)は、簡易ベッドやキャンプ用ベッドを意味します。

赤ちゃん用のベッドは、"Baby Cot" ですね。

キャンプ用コットの種類

テント泊で使うコットは、軽量な担架のようなものや簡易ベッド風のしっかりした骨組みにものから、上部に蚊帳やフライがついた高床式テントのようなものまで、様々な種類があります。

 

蚊帳付きのコットも楽しそう!ですが、ここではバックパックでのキャンプやバイクツーリングでも使いやすい、軽量でコンパクトなコットを比較します。

コットのメリット

安定した寝こごち

テント内で、地面の凹凸を吸収して寝やすくするためには、クッションマットやエアーマットを使う方法もありますが、大きな突起物の凹凸は吸収しきれなかったり、ゆっくりと空気が抜けたりして、いつも快適だとはかぎりません。

地面から浮いて寝られるコットは、平らなキャンプ場所を選んでおけば、小さな凹凸は全く気にすることなく、朝まで同じ寝こごちで熟睡できます。

夏に涼しい

キャンプで使うコットの寝台は、薄い生地が使われているので、寝た時に体の下側に熱がこもりません。

夏には、キャンプチェアやハンモックが心地良く感じるのと同じく、コットも下側の空気の流れにより、涼しさを感じながら寝ることができます。

逆に冬には、体の下側から熱が逃げていくので、寒さを感じやすくなります。

冬でも快適にコットを使う方法は、記事の最後で紹介いたします。 

軽量でコンパクトなコットの比較一覧表

軽量(2.5Kg以下)で持ち運びが楽なコットを、一覧表にしてみました!

スマホでご覧頂いている場合は、画面を横向きにして頂くと、表全体が見やすいです。

メーカー
商品名
写真
(Amazonリンク)
使用サイズ
(cm)
収納サイズ
(cm)
重さ
(g)
ヘリノックス
ライトコット
60
x
185
x
13
13
x
13
x
53
1260
サーマレスト
ラグジュアリーライト
ウルトラライトコット
61
x
183
x
10
13
x
13
x
41
1195
ロゴス
エアライト ベッド
61.5
x
185
x
12.5
4.5
x
20
x
43
2000
DOD
バッグインベッド
72
x
183
x
15.5
13
x
16
x
51
2300
DESERT WALKER
折りたたみ式ベッド
60
x
185
x
15
12
x
12
x
50
1300

サーマレストのウルトラライトコットは、下側からの寒さ対策として、裏面に熱を反射するシートがラミネートされていて、断熱性を高めています。 

今回比較したコットは、それぞれが違う脚構造を採用していて、組み立てしやすさも異なっています。

脚部をたわませながら組み立てる構造の場合、コットを横向きに立てて、脚部に体重をかけながら組み立てると楽ですよ。

コットの楽な組み立て方

軽さやコンパクトな収納サイズにこだわりたい場合は、ヘリノックスのような脚部がアルミで折り畳み式のものが便利です。

冬でもコットを快適に使う工夫

体の下側から熱が逃げるので、冬には寒さを感じやすいコットを、暖かく使う方法を紹介いたします。

キャンプでの断熱となると、最初に思いつくのが、コットの上にクッションマットやエアーマットを置いて使うことです。

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しかし、せっかくマット類よりも快適に寝られるコットを、マットで補完したくはありません。

そこで、もっと効果的な方法として、コットの下側の、体重で潰されないスペースを活かして保温します。

地面からの高さが低いコットだからできる技ですが、夏用の寝袋を準備して、コットの下にひくだけです。

人気のコットを軽さと収納サイズで比較。軽量キャンプにおすすめのコット選び

コットが体重で沈み込んだ時には、その下側の寝袋が潰れすぎず、体からも離れすぎないので、保温効率がいい状態で体に接します

私が使っているコットの高さも地面からの高さが15cmと低いものなので、地面に夏用寝袋をひくことで、下側に体重で潰されない厚い断熱層ができていて、エアーマットよりも背中が暖かい状態で寝られます。

また、コットと夏用寝袋を組み合わせて使っても、収納状態はエアーマット単体と同じくらいにコンパクトなので、軽量キャンプ派にもメリットが多くて、おすすめです。

体の上側は、エアーマットを使う時と変わらないので、冬用寝袋は併用してくださいね!

冬でもコットを暖かく快適に使う工夫

左(赤)がエアーマット。右がコットと夏用寝袋。

地面からの高さがあるコットの場合は、ショックコードなどで寝袋を裏側にぶら下げれば、同じく厚い断熱層をつくれます。

寒い時期のキャンプで、地面から浮いていることで背中が寒いと感じる場合に試してみてくださいね。

冬に背中の寒さを感じることがなくなり、一年を通して快眠できるので、キャンプではコットが手放せなくなりました!

冬用装備で暖かいハンモック泊を楽しもう!アンダーキルトや寝袋などの防寒アイテム

冬のハンモックキャンプは、これで温かい!

冬にキャンプする場合は、テント泊でも寒さへの備えと、場合によっては積雪への備えが必要ですよね!

ハンモックキャンプの場合、夏には涼しく寝られる反面、冬には背中から熱を奪われるので、テントよりも不利に思えます。

ところが、保温の仕組みを理解して、うまく準備と設置をすれば、テント泊よりも軽装備で、ハンモック内で暖かくすごすこともできます!

空中キャンプを一年中楽しむために、冬に暖かくハンモック泊する方法と、そのアイテムを紹介してみます。

 

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ハンモック泊の場所

キャンプ場に到着したら、最初にするのが、ハンモックを設置する場所を決める事ですよね!

キャンプ場内では、極力風が遮られる場所を選んで、ハンモックを設置しましょう!

空気の流れがあると、ハンモック泊では特に下側から、すぐに熱を奪われます。

良い場所がなければ、タープなどで風除けをつくっておくと、同じ効果が期待できます。

同時に、まわりよりも少し高くなっている場所を選んで、冷気がたまりやすい窪んだ低地を避けます。

山中での野営の場合も同様に、風が少なくて冷気がたまらない場所を選びます。

昼間も滞在するなら、太陽の光が届く場所を選びたいですね!

冬でも予想外に暖かいハンモック泊の防寒装備を紹介

暖かい服装

ハンモック泊に限らず、冬のキャンプではなるべく暖かい服装をしていると思います。

ハンモック泊の場合は、後ほど紹介する保温の技を使っても、頭部や顔だけは外部に露出することになります。

ニット帽やネックウォーマーで頭部や顔を暖かくしておけば、ハンモック泊中の外気への露出部が少なくなり、顔が寒くて寝られない!なんてことを防止できます。

タープ(フライ)

冬のハンモックキャンプでは、風が通らず暖かい空気層をハンモック周りにつくるために、大型のシェルターが欲しくなります。

海外では、大型ツェルトのような形をしたハンモック用のシェルターがよく使われています。

もちろんハンモック専用のシェルターでもいいのですが、テント泊でも使える大型のタープをうまく使えば、シェルターと同じスタイルで設置できます!

小雪が風で舞っているような天気でも対応できるようにするには、ハンモックをすっぽりと覆う大きさのタープを準備して、出入り口ドア付きのAフレーム型をつくってしまいましょう!

上の写真は、DDハンモック社の4m x 4mタープを使っていて、その中に蚊帳付きのヘネシーハンモックを設置しています。

DDタープは、多くのアンカーポイントがついているので、多様なキャンプスタイルに応用ができて便利です。

特に冬のハンモック泊では、暖かい空気層をハンモック周りに作ることもできるので、一度使うともう手放せません。

ハンモックの下側を保温する

ハンモックは全方位に熱を逃す構造なので、夏には涼しく使えます。

同じ理由で、冬にはハンモック内で体を保温するのが難しくなります。

寝袋や服装で熱が逃げないようにしていても、ハンモック内では、体の下側の保温層が体重で潰されているうえに、その外側は外気にさらされているので、保温効果がほぼ消滅してしまいます。

そこで、これから紹介するのが、逆に空中にいることを活かして、体重の重さがかかっていないハンモックの下側に、厚い保温層を作り、地上で寝るよりも暖かくする方法です。

蚊帳付きハンモックには、アンダーキルトやアンダーブランケット

DDハンモックヘネシーハンモックのような蚊帳や天蓋付きのハンモックの場合は、アンダーキルトで、ハンモックの下に保温層を作ります。

使い方のコツですが、アンダーキルトやアンダーブランケットのショックコードは、やや弱めに設置します。

強めに設置すると、せっかくの保温層が潰れてしまい、暖かさの恩恵が少なくなってしまいます。

あまり弱すぎると、今度はハンモックとの間に風が通ってしまって、保温効果がなくなるので、ちょうどいい塩梅にしてみてくださいね!

オープン型ハンモックには、ハンモックをまるごと覆う専用寝袋

ENOのようなオープン型のハンモックの場合は、ハンモック専用の寝袋で、全方位に厚い保温層を作ることができます。

設置位置は、アンダーキルトと同じく、ハンモックの下側から被せるものですが、寝袋形状になっているので、そのまま体の上側まで、ハンモックごと体を包む事ができます。

しっかり全身を覆うハンモック専用寝袋なので、オーバーキルトや普通の寝袋は使わなくても、暖かく過ごせます。

装備が少なくなるので、海外のハンモック愛好家が、積雪地域でよく使う方法です。

ハンモックの下からくる冷気を、さらに遮断する

アンダーキルトなどを使っても寒さが心配な時は、荷物にならないアルミの防寒シート(サバイバルシート)も準備しておきます。

寝袋内やエアーマットの下などに入れますが、寒さを感じる部分に重点的に使うと、予想外に暖くなります。

裏面に薄手(数ミリ)のスポンジ層が貼り付けられているものが、コンパクトで比較的に耐久性があるので、おすすめです。

エアーマット、インシュレーターマット

アンダーキルトなどでハンモックの下側を保温していても、強めの風が吹くと、保温層に少し隙間ができてしまい、寒さを感じる事があります。

そのような時に、寒さで寝れない事態を避けるために、エアーマットインシュレーターマットも、ハンモック内で併用したくなりますよね!

実際に試してみて困ってしまった経験がある方もみえるかと思いますが、ハンモック内でマットを敷くと、寝ているうちに体の位置が徐々に滑って、ずれてしまいがちなので、特に肩などマットがない場所に出やすい部位に寒さを感じることがあります。

夜中にマットがずれてしまい、寒さで目が覚めてしまった!というような場合は、寝袋の中にマットを入れると、体の一部がマットの外にでなくなります。

特にハンモック泊の場合は、あらかじめ寝袋の中に入れられるサイズのマットを準備しておくと快適です。

ハンモックで使う寝袋

タープなどで防風できていて、ハンモックの下側もアンダーキルトなどで保温できている場合、ハンモック内で使う寝袋は、テント泊と同じくらいの推奨温度のものがあれば、充分です。

封筒型よりもマミー型の方が、ハンモックの室内形状に合いやすいので、保温しやすくなります。

荷物の軽量化にこだわりたい場合は、アンダーキルトと併用するトップキルトを、ハンモック内で掛け布団のように使う方法もありますが、うまく設置できないと大変寒くなるので、冬のハンモック泊に慣れた上級者向けです。

寒いよりも暑さを感じるくらいの方が熟睡できるので、私はテント泊で使う冬用寝袋を、ハンモック泊にも使いまわしています。

DDハンモックの専用寝袋 DD JURA2

日本でも愛用者が多いDDハンモック社から、ハンモック専用の寝袋が登場しました。

寝袋に足を入れてからハンモック内に入ることを前提にしていて、保温のための形状補整機構が充実しているなど、ハンモック泊に嬉しい装備が施されています。

足先が冷える場合

最後に、一生懸命に保温しても、足先だけは寒さを感じる場合についてです。

私がそうなのですが、どれだけ保温しても寒い!という冷え性の方もみえますよね〜?

欧米人の中には靴を履いたままで寝るひともいますが、玄関で靴を脱ぐ習慣の日本人には気が引けます。

厚手の靴下を重ねるなどの対策もできますが、冷え切った足先には熱源が欲しいところですよね。

中で火を使えないハンモックでは、朝まで発熱するものとなると、カイロ類に頼ることになります。

カイロ類と言っても様々な種類があり、そのなかから自分のキャンプスタイルにあったものを選ぶために、持続時間などを一覧表で比較してみました。

www.solocamptouring.com

 

私は充電式の電気カイロを使っていますが、熱量も持続時間も十分で、冬のキャンプでは多いに助けられています。

冬でも快適なハンモック泊を、安全に楽しみましょう

冬に快適なハンモック泊をする方法について紹介してきましたが、暴風雪などの天候状況によっては、ハンモックでは対応しきれないこともあります。

天候によってはハンモック泊をやめて撤収することも選択肢に入れた上で、暖かいハンモック装備で、冬の空中浮遊泊を、安全に楽しみたいですね!

どこでも美味しく炊ける炊飯(炊爨)器をつくる。サーボモーターとArduinoで自動化

キャンプといえば!という料理は、その方の個性があって多種多様ですが、それでも多くの方が楽しまれるのが、炊飯(炊爨)ではないでしょうか?

美味しくお米を炊くためには、経過時間に応じた火力調節が大事ですよね。

キャンプの場合、ベストな火力調整は難しくて、感覚に頼るか、なり行き任せてやってみることになりがちだと思います。

私は、沸騰状況やフタの動きを目安に、感覚で火力を調節していますが、自分好みの炊き上がりにできるか毎回不安になります。

もしも、自動で火力調整できれば、成功事例を忠実に再現できて安心できる上に、炊飯中の時間は他の作業にも専念できる!と思い、サーボモーターとArduinoを使って、キャンプ用自動炊飯器を自作してみました。

キャンプで何度でも美味しくお米が炊ける半自動炊飯(炊爨)器の自作

飯盒炊飯の火力管理

飯盒炊飯の火力管理については、好みの炊き上がりに個人差があるため、いろんな意見があります。

お焦げは最少でいい私は、熱伝導率が良すぎて火力調節が難しいアルミの丸型飯盒を使って、

  1. 中火で2分
  2. 弱火で17分
  3. 強火で1分

として、自動化に挑戦してみます。

お米の量がいつもと違う場合は、時間管理は変えずに、火力をお米の量に比例して調整します。

自動炊飯器を自作します

自動炊飯器といっても、家で使うような釜一体の大掛かりなものは使いませんし、作りません!

キャンプ用の飯盒とCB缶バーナーを使いつつ、バーナーのガスコックに接続する自動火力調節器を自作して、トータルシステムとしては自動炊飯できるようにします。

部品の準備

駆動部は、サーボモーターを使います。

充分なトルクがある、下の写真左側のラジコンカー用のもので動かします。

f:id:solocamptouring:20181007050128j:plain

炊飯を開始する前に、可変抵抗(ボリューム)を操作してサーボモーターを動かし、バーナー火力の初期設定をします。

20分の炊飯時間は、炊飯開始ボタンを押した時からカウントダウンを開始します。

さらに、経過時間や火力調節状態が一目でわかるように、16x2文字のLCDモニターにリアルタイムで情報を表示します。

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主な使用部品は

  • Arduino
  • サーボモーター
  • スイッチ
  • ボリューム 
  • LCDモニター

です。

Arduinoでサーボモーターを動かす制御仕様

ArduinoとLCDモニターの電力は、モバイルバッテリーから供給します。

 それとは別に、サーボモーター用の電源として6.4Vバッテリーを準備します。

スイッチは、電源のオンオフではなく、初期入力の切り替えと炊飯時間の管理のために使います。

使い方の流れとしては、

  1. 電源コードをモバイルバッテリーにつなぐ。サーボモーターの電源はラジコン用6.4Vバッテリーにつなぐ。

    automatic rice cooker for camping

  2. CB缶残量や気圧などに応じた初期設定のために、ボリュームで火力を調節して強火にする

    f:id:solocamptouring:20181020200103j:plain

  3. 初期入力値切り替えボタンを押す
  4. ボリュームで火力を調節して弱火にする

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  5. 炊飯スタートボタンを押

の順番に作業すると炊飯タイマーがカウントダウンを始めて、後は炊き上がりまで自動で火力調節します。

自動炊飯中に火力を微調整したい場合は、その都度ボリュームで火力調節すれば、その最新の値を初期設定の値に入れ替えて、その後も自動炊飯し続けます

回路図

Fritzingで回路図をつくりました。

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回路図左上のサーボモーターは、その下のボリュームに連動して動かします。

初期設定切り替えボタン(S3)は、強火と弱火の初期設定を切り替えるために使用します。

炊飯スタートボタン(S2)を押したら炊飯タイマーがスタートして、自動で中火→弱火→強火の火力調節を始めます。

回路図右のLCDには、タイマー残り時間や火力を表示します。

はんだ付けで回路を仕上げて作動確認しました。

(下の写真のサーボモーターは、確認時の電源電力の事情により、小型のものを使っています)

Arduinoとサーボモーターでキャンプ用自動炊飯器を自作

完成!

木の風合いのボックスで仕上げたかったので、Arduinoと回路やモーターなどは、100円ショップの木の箱を加工して取り付けていきます。

バーナーの火力調節コックとサーボモーターとの連結は、事務用クリップを使います。

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LCDモニターとボリュームなども取り付けて、完成しました。

キャンプ用自動炊飯器を試してみます

自動で上手に炊けるか、さっそく試してみました。

炊飯の準備

電力は2系統です。

サーボーモーターはラジコン用の6.4V、その他のArduinoなどにはジャンプスターターにも使えるモバイルバッテリーから供給します。

バーナーは愛用のSOTO Gストーブを使い、丸形飯盒で炊飯します。

いつでもキャンプで美味しく炊ける半自動炊飯(炊爨)器の自作。サーボモーターとArduino

白米ではなく、私がキャンプでよく楽しんでいる炊き込みご飯を炊飯してみます。

ちょうどムカゴを入手できたので、一緒に飯盒へ入れておきます。

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自動炊飯してみます

Gストーブに火をつけて、強火と弱火の初期設定をした後に、炊飯スタートボタンを押します。

自動炊飯器にお任せにする火力調節は、思惑どおりにうまくできています。

youtu.be

今までの手動の炊飯では、途中で不安になって細かく火力調節していましたが、今回は意図して...というよりも我慢して、手を出さないようにします。

20分後、タイマーが終了して、サーボモーターがガスコックを閉じました

そのまま、さらに20分ほど我慢して、蒸らし終わったタイミングで、フタを開けてみます。

...私の好みの炊き加減にできています!

アウトドアで使うことを想定しているので、気温や風速などによっては、火力や時間を少し変える必要があるかもしれません。

とはいえ、季節が変わるまでの間は、何回でも同じ炊き上がりを望めそうです。

一年を通して使ってみて、外気温と火力や炊飯時間との関係性を見出せたら、温度センサーを追加して、自動化を進化させてもいいですね。

参考;サーボモーターを実用するスケッチ(プログラム)

サーボモーターを簡単に制御できるGitHubのVarSpeedServoライブラリを使ってスケッチを作りました。

参考で紹介いたします。

#include <VarSpeedServo.h>

#include <LiquidCrystal.h>

VarSpeedServo myservo1;

LiquidCrystal lcd( 12, 11, 5, 4, 3, 2 );

int volumePin = 3;

int switchPin = 9;

int operationswPin = 10;

int totalTime = 20 ;

int firstStep = 2 ; 

int lastStep = 1 ; 

int lowFlame = 180 ;

int midFlame = 90 ;

int highFlame = 0 ;

unsigned long startTime = 0;

unsigned long nowTime = 0;

int m = 0;

int s = 0;

int valAng = 0 ;

int valTemp = 0 ;

int valAngprint = 0 ;

boolean initialSet = true;

boolean highSet = true;



void setup() {

  Serial.begin(9600);

  pinMode(switchPin, INPUT) ;

  lcd.begin(16, 2);

  lcd.setCursor(0, 0);

  lcd.print("Auto rice cooker");

  lcd.setCursor(0, 1);

  lcd.print("  with arduino  ");

  delay(3000);

  lcd.clear();

  myservo1.attach(7);

}



void loop() {

  Serial.print (nowTime) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.print (m) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.print (s) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.print (valAng) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.println (valTemp) ;



  if (digitalRead(switchPin) == HIGH) {

    initialSet = !initialSet ;

    delay(50);

    while (digitalRead(switchPin) == HIGH) {}

  } else {

    if (initialSet == true) {

      myservo1.attach(7);

      startTime = millis();

      if (digitalRead(operationswPin) == HIGH) {

        highSet = !highSet ;

        delay(50);

        while (digitalRead(operationswPin) == HIGH) {}

      } else {

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print("Adjust the flame");

        valAng = 180 - analogRead(volumePin) * 3 / 17 ; // 0 to 1024 change into angle

        valAngprint = 180 - valAng;

        if (valAngprint < 10) {

          lcd.setCursor(12, 1);

          lcd.print("   ");

          lcd.setCursor(15, 1);

          lcd.print(valAngprint);

        } else if (valAngprint < 100) {

          lcd.setCursor(12, 1);

          lcd.print("  ");

          lcd.setCursor(14, 1);

          lcd.print(valAngprint);

        } else {

          lcd.setCursor(12, 1);

          lcd.print(" ");

          lcd.setCursor(13, 1);

          lcd.print(valAngprint);

        }

        if (highSet == false) {

          lcd.setCursor(0, 1);

          lcd.print("LOW setting ");

          lowFlame = valAng ;

          valTemp = lowFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        } else {

          lcd.setCursor(0, 1);

          lcd.print("High setting");

          highFlame = valAng ;

          valTemp = highFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

      }

    } else {

      nowTime = totalTime * 60000 + startTime - millis();

      m = nowTime / 60000;

      s = (nowTime % 60000) / 1000;

      if (highSet == false) {

        lowFlame = 180 - analogRead(volumePin) * 3 / 17 ;

      } else {

        highFlame = 180 - analogRead(volumePin) * 3 / 17 ;

      }

      midFlame = (highFlame + lowFlame) / 2 ;

      valAngprint = 180 - valTemp;

      lcd.setCursor(15, 1);

      lcd.print(" ");

      if (valAngprint < 10) {

        lcd.setCursor(12, 1);

        lcd.print("   ");

        lcd.setCursor(15, 1);

        lcd.print(valAngprint);

      } else if (valAngprint < 100) {

        lcd.setCursor(12, 1);

        lcd.print("  ");

        lcd.setCursor(14, 1);

        lcd.print(valAngprint);

      } else {

        lcd.setCursor(12, 1);

        lcd.print(" ");

        lcd.setCursor(13, 1);

        lcd.print(valAngprint);

      }

      if (m < 10) {

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(" ");

        lcd.setCursor(1, 0);

        lcd.print(m);

      } else {

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(m);

      }

      lcd.setCursor(2, 0);

      lcd.print(":");

      if (s < 10) {

        lcd.setCursor(3, 0);

        lcd.print("0");

        lcd.setCursor(4, 0);

        lcd.print(s);

      } else {

        lcd.setCursor(3, 0);

        lcd.print(s);

      }

      if (m > 18) {

        lcd.setCursor(5, 0);

        lcd.print("           ");

      } else  if (m > 16) {

        lcd.setCursor(6, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 14) {

        lcd.setCursor(7, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 12) {

        lcd.setCursor(8, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 10) {

        lcd.setCursor(9, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 8) {

        lcd.setCursor(10, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 6) {

        lcd.setCursor(11, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 4) {

        lcd.setCursor(12, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 2) {

        lcd.setCursor(13, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 0) {

        lcd.setCursor(14, 0);

        lcd.write(">");

      }  else {

        lcd.setCursor(15, 0);

        lcd.write(">");

      }

      if ( nowTime > totalTime * 60000) {

        myservo1.write(180, 30, true);

        myservo1.detach();

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(" Cook finished. ");

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("  Valve closed  ");

        delay(500) ;

      } else if (m >= totalTime - firstStep) {

        if (abs(valTemp - midFlame) < 1) {

          myservo1.stop();

        } else {

          valTemp = midFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("1. Mid level");

      } else if (nowTime >= lastStep * 60000) {

        if (abs(valTemp - lowFlame) < 1) {

          myservo1.stop();

        } else {

          valTemp = lowFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("2. Low level");

      } else if (nowTime > 0) {

        if (abs(valTemp - highFlame) < 1) {

          myservo1.stop();

        } else {

          valTemp = highFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("3. Final HI ");

      } else {

        myservo1.write(180, 30, true);

        myservo1.detach();

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(" Cook finished. ");

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("  Valve closed  ");

        delay(500) ;

      }

    }

  }

}

キャンプでもシュラスコ! アウトドアで使える電動ロティサリーを自作します

ソロキャンプでも、ロティサリーチキンのような回転焼きを電動で楽しみたい!と思い、ステップモーターとArduinoで、小型の電動ロティサリー(回転BBQ器)を自作してみました。

ロティサリーBBQをコンパクトに楽しもう!Arduinoと28BYJ-48で小型の電動回転丸焼き器を自作

ソロキャンプで焼くもの

ソロキャンプでは、チキンの丸焼きは食べきれませんが、手羽やモモ肉など小さめの食材であれば、ロティサリーを使って網焼きとは違った食感が楽しめそうです。

屋外でのBBQでは、網を使ってソーセージを焼くことが多いですが、曲がっているソーセージは焼きムラができてしまい、曲がっていなくても網の上で転がっていってしまうことがあります。

ロティサリーを使えば、ソーセージのような形のものでも、転がる心配をせずに全周を均一に焼くことができそうです。

小型のロティサリーマシンを自作します

ソロキャンプ用の電動ロティサリーで、食べることだけでなく、食材がクルクル回りながら食べごろに焼きあがる過程も、見て楽しみたいと思います。

出力軸を低速回転で動かすことができれば、簡単な工作でつくれそうです。

ソロキャンプスタイルにちょうどいい大きさの電動ロティサリーを自作してみます。

部品の準備

動力部は、低速でも定電圧で動かせるステップモーター28BYJー48を、Arduinoで速度制御して動かします。

f:id:solocamptouring:20181008230435j:plain

回転速度は、可変抵抗(ボリューム)で自在に変えられるようにします。

串を脱着する時には、可変抵抗は操作せずに回転を止めたいので、電源用のスイッチを設置したいところです。

しかし、お気に入りのミサイルスイッチの入手が間に合わなかったので、当分はモバイルバッテリー側のスイッチで代用します。

  • Arduino
  • ステップモーター
  • スイッチ
  • 可変抵抗

駆動力の伝達部は、ユニバーサルジョイント2個で繋いで、BBQ台にのせる串と駆動部の出力軸との軸位置ズレを吸収します。

伝達軸は、ステップモーターの出力軸径と同じ大きさのφ5mmのアルミ棒を使います。

  • φ5mmアルミ棒
  • 同軸ジョイント#1(モーターとアルミ棒)
  • ユニバーサルジョイントx2個
  • 同軸ジョイント#2(アルミ棒と串)

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その他、モーター格納用のボックスや、同軸ジョイント#2と串を固定するための、手で締め付けられるネジなども使用します。

機構部を作ります

動力伝達部のジョイント類は既製品を使うので、ほとんどネジの締め付け作業だけで組み上げられます。

軸位置のズレ吸収用ユニバーサルジョイントを2個、動力伝達軸の途中に入れておきます。

f:id:solocamptouring:20181007064435j:plain

串との接続部だけは、様々な串への汎用性を持たせるために穴を拡大したり、手でまわすことができる大きさの締め付け用ボルトを取り付けられるように加工しました。

回路図

Fritzingで回路図をつくりました。

Rotisserie_回路図

電源はモバイルバッテリーから供給して、スイッチで全供給電源をオンオフするようにします。

Arduinoとモーターは並列に電源供給して、Arduinoに過大な電流が流れないようにしておきます。

回路図左側の可変抵抗で、中央のステップモーターの回転速度を変えられる回路になっています。

回路図の右半分は、完成品で入手できるモータードライバーボードを使いました。

 

Arduinoでステップモーター28BYJー48を回す制御仕様

今回は、可変抵抗でステップモーターのスピードを変える、基本的な手法を使います。

最初に、可変抵抗で調節した電圧を、Arduinoで読み取ります。

Arduinoでは、可変抵抗の電圧を回転速度に変換して、その回転速度に合わせたパルスをステップモータードライバーに出力します。

Arduinoの入出力ポートは5か所しか使わないので、はんだ付け作業も楽ですね! 

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28BYJー48とArduinoをボックスに取り付けます

ステップモーターやArduinoを入れるのにちょうどいい大きさの、プロジェクトボックスを入手します。

重量感がある印象にしたいので、アルミのボックスを選択しました。

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ステップモーターとスイッチ類を取り付ける穴を開けて、全ての部品を取り付けたら完成です。

ロティサリーチキンの代わりに、ソーセージとたこ焼きで試してみます

ソロキャンプ用のロティサリーなので、焼き鳥サイズの串を回してBBQをします。

ステップモーター28BYJー48は、ロティサリーにちょうどいい回転速度域では、よほど大きく重いものを串に刺さなければ、充分なトルクがあります。

少し軽めのものですが、私のキャンプ飯の定番!、ソーセージで試運転をしてみます。

ソロキャンプでいつも使っている小型ウッドストーブで炭をおこして準備します。

ウッドストーブの外縁2カ所に事務用クリップをつけて、その持ち手部分に串を通して、ソーセージを回します。

ゆっくりと回っているのを見ているだけで、電動ロティサリーを作った満足感で癒されます。

約3分で、表面をほぼ焦がさず、均一に焼き上げることができました。

youtu.be

ソロキャンプでいつも楽しんでいる、冷凍たこ焼きも、ロテイサリーで「表面カリッ、中はトローッ」と焼き上げてみました。

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まだトルクに余裕があるので、もっと重いものを焼く時でも使えそうです。

アタッチメントを工夫すれば、手動で回していたバームクーヘンにも応用できそうです。

...後日談...

数年にわたり、こっそりとキャンプでもシュラスコを楽しんでいましたが、やはりキャンパーさん達の要望は同じですね~

なんと、ロゴスさんからくるくるクッキングリルが発売されました!

私が自作したものとは違い、たいへんコンパクトに作られており、また別売の回転網を使えば魚などの平たいものも回転させられる優れものです。

自作しなくても簡単に入手できるので、キャンプ場で電動ロティサリーのお仲間を多く見かける日が遠くなさそうですね。

28BYJー48を実用するスケッチ(プログラム)

最後に、ステップモーター28BYJー48を回すスケッチを紹介いたします。

速度は変えられますが、とにかく回し続けるだけの短いスケッチです。

回転方向は、時計回りと反時計回りの両方に対応できるようにしていますが、実際には時計回りだけで使っています。

int motorPin1 = 4;    // Blue   - 28BYJ48 pin 1

int motorPin2 = 5;    // Pink   - 28BYJ48 pin 2

int motorPin3 = 6;    // Yellow - 28BYJ48 pin 3

int motorPin4 = 7;    // Orange - 28BYJ48 pin 4

// Red    - 28BYJ48 pin 5 (VCC)

int volumePin = 5;

int motorSpeed;

int motorSpeedtimes = 3;

int speedMax = 1500 ;

int waitSpeed = 0 ;

int lookup[8] = {B01000, B01100, B00100, B00110, B00010, B00011, B00001, B01001};



void setup() {

  pinMode(motorPin1, OUTPUT);

  pinMode(motorPin2, OUTPUT);

  pinMode(motorPin3, OUTPUT);

  pinMode(motorPin4, OUTPUT);

  Serial.begin(9600);

}

void loop() {

  motorSpeed  = 1024 * (motorSpeedtimes + 1) - (analogRead(volumePin) * motorSpeedtimes) ; //0to1023 change into speed

  clockwise();

}
void anticlockwise() { for (int i = 0; i < 8; i++) { setOutput(i); if ( motorSpeed > speedMax ) { waitSpeed = motorSpeed - speedMax ; delayMicroseconds(speedMax) ; digitalWrite(motorPin1, 0); digitalWrite(motorPin2, 0); digitalWrite(motorPin3, 0); digitalWrite(motorPin4, 0); delayMicroseconds(waitSpeed) ; } else { delayMicroseconds(motorSpeed); } } } void clockwise() { for (int i = 7; i >= 0; i--) { setOutput(i); if ( motorSpeed > speedMax ) { waitSpeed = motorSpeed - speedMax ; delayMicroseconds(speedMax) ; digitalWrite(motorPin1, 0); digitalWrite(motorPin2, 0); digitalWrite(motorPin3, 0); digitalWrite(motorPin4, 0); delayMicroseconds(waitSpeed) ; } else { delayMicroseconds(motorSpeed); } } } void setOutput(int out) { digitalWrite(motorPin1, bitRead(lookup[out], 0)); digitalWrite(motorPin2, bitRead(lookup[out], 1)); digitalWrite(motorPin3, bitRead(lookup[out], 2)); digitalWrite(motorPin4, bitRead(lookup[out], 3)); }

f:id:solocamptouring:20181014164507j:plain

ロティサリーを導入したことで、

  • 焼いて
  • 見て
  • 食べて

の合計3回楽しめるようになり、キャンプの食事時間が、さらに楽しくなりました!

ハンモックの軽量化!ウーピースリングで上級キャンプ

ウーピーストラップの自作は超簡単ハンモックを設営するときに、高さや角度調整が、なかなか上手く決まらない!という経験、ありますよね〜!?

そんなハンモックの設営時に活躍する、軽くて手のひらに収まる大きさにもかかわらず、長さが楽に調節できるウーピースリング(Whoopie Slings)の使い方や作り方を紹介いたします。

ウーピースリングでハンモックを簡単に設置

 

ウーピースリング(Whoopie Slings)とは

バックパックスタイルなどの軽量な荷物で、ハンモックキャンプを楽しむ時に便利なのが、高強度な素材で作られたウーピースリングです。

その使いやすさと、軽量コンパクトな収納性から、海外では長距離トレールをハンモック泊をしながら移動するような場合に、よく使われています。

材質

ウーピースリングの素材としてよく使われているのが、超高分子量ポリエチレン(Ultra High Molecular Weight Polyethylene)繊維のDyneemaを、筒状に編んでつくられた7/64" (約2.8mm)径のAmsteelロープです。

小型ATV(4輪バギー)のウインチコードにも使える材質なので、こんなに細くてもハンモックと人の重さには充分に耐えられる強度があります。

ウーピースリングの構造

Amsteelロープは筒状に編んだ中空のロープなので、テンションを抜けば中空径が広がります。

その特徴を活かして、ロープの端末を折り返して中空部に通し、自在に大きさを変えられる輪を作ることができます。

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輪を作った外側のロープを引張ってテンションをかけると、外側のロープ径がギュッと細く締まるため、その中を通したロープは動かなくなり、輪の大きさがしっかりと固定されます。

輪の大きさ(ロープの長さ)を調節したい時は、外側のロープのテンションを抜けば、中のロープが動かせるようになるので、簡単に調節できます。

Whoopie Slings(ウーピースリング)のしくみ

上の写真は画像に収まるように、③の調節する側の輪の大きさを小さくしています。

実際に使う時には、

  1. まず③の輪を大きくして(全長を長くして)、
  2. 両端末の輪をカラビナなどを使ってハンモックと木(に巻いたストラップ)に接続して、ハンモックを仮設置したのちに、
  3. ②を引っ張って長さを調節

の順番で、超絶簡単に調節できます!

ハンモックのロープとしてメリットの多いウーピースリング(Whoopie Slings)

ウーピースリングを自作するときの手順 

材料となるAmsteelロープは、リール売りが多いので、ウーピースリングに必要な長さだけ購入できる機会は、それほど多くありません。

通販サイトで検索して、数店舗見つかるかればラッキーかな?

もし運良く入手できた場合は、ワイヤーカッターと、Amsteelロープより少し大きめの径で先が細くなっている串状の棒があれば、自分好みのウーピースリングを自作できます。

輪の作り方

  1. Amsteelロープの中間の、輪にした時に二重に束ねる部分に棒を刺して、中空径を広げておきます。

    f:id:solocamptouring:20181013143754j:plain

  2. ロープの先端をテープ留めして尖らせておき、棒の先端に添わせるように、広げた中空部に入れていきます。

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  3. 棒に沿って、ロープの先端を全て通したら完成です。

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端末のほつれ防止

端末の処理方法は、輪の作り方と同じです。

ロープの端末付近に小さな輪を作っておいて、輪をさらに小さくしていき、折り返し部の全てを中空内に収めてしまいます。

ちょっとした工夫の紹介

ウーピースリングの調節可能な輪は、勢いよく長さ調節しようとすると、二重になっている部分に輪が全て入り込んで、輪がなくなってしまうことがあります

このような事故を防止するために、輪の部分や端末に、中空部に入ってしまわない大きさのものをつけておきます。

私は普通のガイライン用ロープ(オレンジ色)で小さな輪をつけておきました。

自作する場合は、作る時に大きめのビーズ状のものを通しておけば、後から追加しなくて済みます。

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ウーピースリングを使いこなすために

ウーピースリングは、テントやタープ用のガイライン(ガイロープ)と同じくらいの太さでもハンモックに使える強度があり、長さ調節も簡単なので、たいへん便利に使えます。

しかしながら細すぎるために、木に直接設置すると、木の表層部を痛めてしまいます。

そこで、ハンモックや重量物に使用する場合は、木に巻いたストラップに登山用のカラビナなどで接続して使います。

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完成品があります!

ここまで自作方法を紹介してきましたが、ウーピースリングの完成品も、いろいろなメーカーから入手できます。

それぞれ名称が異なりますが、例えば

  • DDハンモック;ウーピースリング
  • ENO;ウーピー サスペンション システム

が、完成品です。

さらに嬉しいことに、DDハンモックからは、ウーピースリング単体だけでなく、ストラップとカラビナの一式セットも入手できます。

特に、これからハンモックを使う予定の人には、嬉しいセットですね!

ハンモックの蚊帳ごしに刺す虫から身を守る!モスキートネットinバグネット

蚊帳付きハンモックでもバグネットの併用をおすすめする理由上部にモスキートネット(蚊帳)が付いているハンモックでも、朝起きたら何かに刺されていることがあります。

特に夏に経験することが多いのですが、せっかくの涼しく寝られるハンモックなので、気持ちよく朝を迎えるために、対策をします。

 

ハンモックを蚊帳でまるごと覆って、360°の虫の攻撃からガードする!

ハンモックのメリットおさらい

徐々にキャンプで使う人が増えてきたハンモック、利点についてザックリまとめておきます。

  • コンパクトで軽い
  • 揺らぎで心地よい眠りにつける
  • 夏の涼しさは格別
  • 地面の状況が悪くても関係ない
  • 天候にかかわらず設置と撤収が楽

上側にモスキートネットが付いているハンモックであれば、小さな虫に悩ませられることもありません。

大きめの虫の攻撃

宿泊型ハンモックの多くは、パラシュートでも使われるリップストップナイロン生地を使用しています。

ハンモックの軽量化に貢献している生地ですが、私の経験では、この生地を通して刺す噛む虫がいます。

素足で寝ていて、朝起きたら太ももの裏に虫の攻撃痕があると、気持ちがいい朝でも気分が落ち込みます。

目撃していないので確かではありませんが、就寝中にハンモックの下から攻撃しているのはアブブヨではないかと思われます。

まだ経験はありませんが、大きめのハチも生地を突き破って攻撃できそうです。

刺されなかったとしても、丈夫とはいえハンモックの底面に穴をあけられるのは、いい気分ではありません。

ハンモックで虫に攻撃されないためには?

スプレー類などを使わずに防虫する手段について考えてみました。

上側にモスキートネットが付いている場合、よほど寝相が悪くなければ、ネットから素肌までの距離が保たれるので、上からの虫の攻撃被害はなさそうです。

下側からハンモック生地を通して攻撃してくる虫から素肌を守るためには、長袖長ズボンと靴下など体を覆う服装にすればいいのですが、暑い季節には避けたい服装です。

ハンモック単体で下側を防御する

簡単に虫の攻撃を防御するのであれば、DDのフロントラインや、ヘネシーのジャングルエクスペディション のように、底面が二重になっているハンモックを使う手段があります。

二重底の生地間に、何かを入れてスペースをつくることができれば、下からの虫の攻撃は届かないので安眠できます。

肌寒い季節には、マットなどのインシュレーターを二重底の間に入れて防寒する事もできますね!

蚊帳で覆って完全に防御する

寝相を気にせずに少しでも涼しく寝たい時や、既に持っている一枚底のハンモックを使う場合は、周りを蚊帳で覆ってしまいます

ハンモック自体がもともと空中に浮いているので、蚊帳も空中で、ハンモック全体を隙間なく覆うことができます。

虫が多い場所や季節によって蚊帳を使えばいいので、

  • ハンモックのみ
  • ハンモックと蚊帳の併用
  • ハンモックとアンダーキルト

などと組み合わせを変えることで、一年を通して空中泊を楽しめます

ハンモックに合わせて蚊帳をカスタマイズしました

最後に、私が使っているハンモックと蚊帳との組み合わせには必須となる、蚊帳の改造を紹介いたします。

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ヘネシーやLENZAIなどのハンモックは、バンジーコードをペグダウンすることで、ハンモックの居住空間を広げる構造になっています。

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これらのハンモックでも蚊帳を使いつつバンジーコードを設置できるように、蚊帳をカスタマイズしてみます!

蚊帳に、バンジーコードを通す穴をあけますが、ほつれたり穴が大きくなって虫の侵入口にならないように、当て布を接着して、その上からハトメをかしめました。

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バンジーコードを地面にペグ固定すると、追加した蚊帳も膨らむので、ハンモックと蚊帳の間に空間ができて、虫の攻撃を心配することなくハンモック泊ができます。

ハンモックは、蚊帳を取り外さなくてもスネークスキンに収めることができるので、ハンモックのメリットである設置や撤収の簡単なところは変わりません。

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まるごと覆うタイプの蚊帳は、オープン型のハンモックにはそのままで、その他多数のハンモックでも少し蚊帳を改造するだけで使えます。

今使っているハンモックで、涼しさを犠牲にしないで、全方向の虫から防御したい場合におすすめです。

FRPのテントポールをアルミで軽量化! ツーリングドームのカスタマイズ

使いやすいテント「コールマン ツーリングドーム」 の、唯一の弱点である「重い」点を、軽量化で改善したいと思います。

重量増の要因となっているFRP(グラスファイバー)のメインポールに着目して、高級テントと同じ、アルミ(ジュラルミン)材質のポールにしてみました!

FRPのテントポールをアルミで軽量化! ツーリングドームのカスタマイズ

 

コールマン ツーリングドーム LX 

一年を通して、ソロキャンプでは主に、コールマン ツーリングドーム LXを使っています。

テント内スペースと前室エリアの両方とも、ソロキャンプには充分の広さで、天候が悪化しても、テント内にキャンプ道具を全て収納できます。

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防水と通気もしっかり考えられた作りで、広さの割には手軽に入手できる値段なので、気に入っています。

名前に「ツーリング」が入っているので、バイクや自転車で移動するキャンプで使用することを考えられているようですが、それにしては重さが5,600gと、他の同じサイズのテントと比べて重くなっています。

重さの要因は、ポールの材質

ツーリングドーム LXと、同じカテゴリーに入る他のテントの重さを比べてみます。

では、軽いテントと何が違うのかというと、ツーリングドーム LXのポールは、FRP(グラスファイバー)でできていることが挙げられます。

一般的にFRPのポールは、アルミのものに比べて

  • 重い
  • 繊維にそって裂けるように破壊されるので、キャンプ中に折れると応急処置に手こずる事がある

というデメリットがあります。

このため、多くの高級テントのポールには、軽量なアルミ(ジュラルミン)が使われています。

長さは違いますが、Nemoのテントに使われているDAC製のアルミポールと比べても、重さの違いが一目瞭然です。

ツーリングドームのFRPポール(1140g)と、Nemoのアルミポール(390g)

ツーリングドームを軽量化

それでは実際に、お気に入りのツーリングドームを軽量化して、ツーリング用テントとして使いやすくしてみます。

長さを確認して、アルミのポールを入手する

アルミのポールは、海外製の汎用品を、通販サイトで安く入手することができます。 

まずは、最初からテントに付属していたFRPポールの長さを確認します。

コールマン ツーリングドーム LX メインポールの長さ

ツーリングドーム LXのポールの長さは、約395cmです。このメインポールは、一端をテントの袋状になっているところに入れて、反対の端をテントのペグ用ベルトについたピン(写真の右下)に差し込んで使う構造です。

そして、合計2本のメインポールを設置することで、テントの天井部が支えられます。

新たに入手するアルミのポールは、使ってみて長ければ切断すればよいので、少しだけ長めの400cmのものを2本入手しました。

ツーリングドームの小改造が必要

アルミのメインポールは入手しましたが、そのままではツーリングドームに使うことができません。

入手した汎用アルミポールの両端末は、テントの四隅についているペグ用ベルトのハトメ穴に差し込むタイプの形状になっています。

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そこで、ツーリングドーム のペグベルトにも、同様のハトメ穴をつけます。

FRPポール用のピンをリングから外して、代わりにハトメを2個つけたベルトを自作して、スプリットリングに通します。

細かな調節ができるように、ハトメは1か所につき2個つけておきました。

ツーリングドーム にアルミポール用のハトメをつける
ツーリングドーム を改造してアルミポールを使う

入手したアルミポールの長さは400cmで、もとのFRPポールより約5cm長かったのですが、追加したベルトやハトメに差し込む部分の長さの差を考慮すると、切断して短くしなくてもピッタリの長さでした。

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ツーリングドーム LXは、どれだけ軽くなったか?

ツーリングドーム LXには、2本のメインポールの他に、前室と後室の屋根を支えるポールがそれぞれ1本づつあります。

前室と後室用のポールもアルミ化したいのですが、屋根を支える部分に角度がついている形になっています。

強度を落とさないでアルミを曲げて加工することは難しそうなので、今回はFRPのままとしました。

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FRPとアルミそれぞれの、メインポール2本分の重さを量ってみました。

  • FRP ; 1140g
  • アルミ ; 560g

その差は580gです。テント総重量は、単純計算だと

5,600 - 580 = 5,020(g)

となり、スノーピーク アメニティドームSとほぼ同じ重さまで、軽量化できました。

参考で、今回はアルミ化を見送った前室と後室用のFRPポールは、合わせて690gです。これらのFRPポールまで手を付ければ、さらに数百gの軽量化が可能だと思われます。

約600gだけとはいえ、手で持った時には重さの違いをしっかりと感じられ、バイクでキャンプに行くときに、積載を躊躇することもなくなりました。

ツーリングドームSTなども軽量化!

ツーリングドームLXの場合は、約4mのアルミポールをそのままの長さで使えましたが、少し小さめのSTのポールは約345cmで、ちょうどいい長さのアルミポールは見つかりにくいです。

ツーリングドームSTなどの場合でも、長めのものを入手して、ダイソーなどでも売っているパイプカッターを使って、もとのFRPポールの長さに合わせて短く加工することで、同じように軽量化ができます!

テントポールの軽量化カスタマイズ

コールマンのものでなくてもFRPポールが使われているテントであれば、この方法で簡単に軽量化できるので、愛用テントの重さが気になる場合に、おすすめです。

コンパクトテーブルをスペックで比較。ソロキャンプにおすすめのテーブルは?

キャンプ用テーブル徹底比較ロースタイルのソロキャンプが多いので、キャプテンスタッグのコンパクトアルミテーブルを長年愛用しています。

しかし、凝った料理をしたい時などに、その一脚だけでは全ての置きたいものを載せられないことがあり、コンパクトテーブルを追加したいと思うようになりました。

多くのキャンプ用テーブルから、自分のキャンプスタイルにぴったりのテーブルを選ぶために、各社のテーブルをわかりやすく一覧表にまとめて、比較してみました。

ソロキャンプ用のロールテーブルを、一覧表にまとめて比較

軽量キャンプに一脚だけ持っていくテーブル

最初に、これまで使っていたテーブルを紹介しておきます。

キャプテンスタッグのコンパクトテーブルですが、私のキャンプスタイルに合わせて、使いやすくく改造しています。

www.solocamptouring.com

もとの天板高さは12cmですが、低いと感じることがあるので、約25cmまで高くできるようにしました。

また、組み上げた状態で持ち運ぼうとすると天板が波打って、上に置いた物が倒れてしまうことにも、対策をしています。

便利に使えるのですが、バーナーを置きつつ調理しようとすると、他のものを置くスペースがほとんど残りません。

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このため、調理し終わった料理や飲み物を載せるための、セカンドテーブルを探すことにします!

各メーカーのコンパクトテーブルを比較します

それでは、各メーカーのコンパクトテーブルを一覧表で比較していきます。

海外メーカーの製品を含めると、まとめきれない数になってしまいます。そこで、国内外の有名メーカーのものと、通販サイトで売れ筋だと考えられる、レビュー数の多い海外メーカーのものを選択しました。

選択したものは、テーブルの大きさで、S,M,Lサイズのカテゴリーに分類します。

  • Sサイズ;テーブル短辺が約20cmで、登山キャンプ向きのもの
  • Mサイズ;テーブル短辺が約30cmで、ソロキャンプ向きのもの
  • Lサイズ;テーブル短辺が約40cmで、2人程度まで使えるもの

 

それぞれのカテゴリー(サイズ)で、各製品の

  • 大きさ L,W,H(cm)
  • 重さ(g)
  • 参考で、2018年9月時点での参考価格帯

を一覧表にまとめました。

 

参考価格帯は、松竹梅で

  • 松;10,000円以上
  • 竹;5,000円以上~10,000未満
  • 梅;5,000円未満

に分けています。

 

Sサイズ

登山で使うことを前提にしているものが多く、コンパクトに(平らに)収納できるだけでなく、その重さも500g以下と超軽量です。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
ダンロップ 
コンパクトテーブル BHS102
18.8 29.8 10.6 450
ソト 
フィールドホッパー ST-630
21 29.7 7.8 395
スノーピーク 
テーブル オゼン
ライト
21 29.7  8.5 270
FLYFLYGO
超軽量テーブル
25 35 10 420

国内メーカーのものは少し高価ですが、収納性や使用性、そして軽量化に各社独自のアイデアが織り込まれていて、使っていて楽しそうです。

なかでも、ソトのフィールドホッパーは、収納状態からパカッと開くだけでテーブル形状になる優れものです。

Mサイズ

私が今使っているキャプテンスタッグのアルミロールテーブルは、このカテゴリーに入ります。

天板はアルミが主流ですが、DODのライダーズテーブルは、1680Dオックスフォードポリエステル生地でできた天板袋を使って、アルミ板が脱着できるようになっています。

アルミよりもポリエステル生地の手触りや見た目が好きな方にはおすすめです。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
キャプテンスタッグ アルミ ロールテーブル M-3713 29 40 12 700
Moon Lence 超軽量 ロールテーブル Sサイズ 35 40 30 935
キャプテンスタッグ ジュラルミンロールテーブル UC-518 35 39.5 31.5 900
DOD ライダーズテーブル  TB1-461 36.5 46 33 920

30cmほどのテーブル高さが欲しい場合は、少しだけ重くなってしまいますが、脚がアルミポールのタイプがいいですね。

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Lサイズ

Mサイズの構造そのままで、一回り大きくしたものが揃っています。

キャンプチェアで有名なヘリノックスからは、天板がナイロンのメッシュ生地のもの(テーブルワン)と、しっかりした天板のもの(テーブルワン ハードトップ)などの数種類が準備されています。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
Moon Lence ロールテーブル
アルミニウム & オックスフォード
43 56 38 700
Helinox  テーブルワン  40 60 39 670
Helinox  テーブルワン ハードトップ 40 60 39 920
キャプテンスタッグ アルミロールテーブル UC-501 41.5 58 19.5 1500
Moon Lence 超軽量 ロールテーブル Mサイズ 41 56.5 40 1300

海外メーカーでは、天板にオックスフォード繊維生地が使われていて、約700gと軽く、価格も数千円と安いものが数種類あります。

ためしに、私も一卓入手しました。

天板に置いた飲み物が倒れないかが心配されましたが、 テーブルに縫い込まれているアルミの角パイプ4本が脚部フレーム上に載っていることもあり、実際には不安なく飲料缶を置く事ができます

もし缶が倒れるとしたら、地面が傾いていることの方が先に起因しそうです。

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安さと軽さで選んだテーブル

既に写真に登場していますが、Lサイズでありながら、安くて軽いことで他を圧倒する、海外メーカー製のテーブルを選択しました。

キャプテンスタッグのテーブルで調理中でも、短い組立て時間で広いテーブル面を追加で確保できるので、使いやすいテーブルです。

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収納した時の大きさは、キャプテンスタッグのアルミロールテーブルよりも長く、60cmくらいになりますが、例えばバイクの荷台に載せても、問題にはならなさそうな長さです。

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便利に使おうとすると重くなりがちなキャンプ道具が多い中で、Lサイズのテーブル面積にしては約700gと軽いことに多いに助けられて、入手後のキャンプには毎回持って行ってます。

もっと簡単にハンモックを設営しよう!カラビナでサスペンションロープを固定する方法

クライミング用カラビナでハンモックを楽しもう

お気に入りのハンモックを持って、キャンプに行ってきました。

ハンモック泊は、荷物が少なくて済む上に設置や撤収作業も楽で、キャンプでのメリットを毎回実感できます。

そんなハンモックを、さらに簡単便利に設営できるアイテムとその使い方を、ハンモックの設置手順とともに紹介してみたいと思います。

もっと簡単に寝床を設置しよう!ヘネシーハンモック

ハンモックの紹介

これから紹介する簡単な設置方法は、ロープ状のサスペンションコードを使って設置するハンモックに使えます。

今回使用するのは、ハンモックにサスペンションコードが付属するタイプのヘネシーハンモックですが、DDハンモックなどのハンモックに直接カラビナをつけるタイプのハンモックでも、ロープ状のものを長さ調節しながら使う場合は同じく効果的です。

もっと簡単にハンモックを設置しよう!スネークスキンとアンカーリング4個を使います

ハンモックは、中で寝たときに下にも空気の流れができるので、テントにはない涼しさを感じることができて快適ですよね。

せっかくなので設営と撤収も涼しい顔!で終わらせたいところです。

ヘネシーハンモックは、ポール類は一切使わずに、またサスペンションコードだけで、蚊帳(モスキートネット)付きのハンモックを設置することができて、設置と撤収作業も楽なのでお気に入りです。

ハンモックを簡単便利に設置しましょう

ハンモックをもっと簡単に設置するアイテムの使い方を、ハンモック設置の手順にそって紹介していきます。

その中で、片側に2個づつ、合計4個使用しているアンカーリングは、登山やレスキュー用品で、主流は軽量なアルミ製のリングですが、他に、

  • 垂直下降リング
  • ラッペルリング
  • ディセンダーリング

とも呼ばれることがあります。

ハンモック界では、もっと一般用語でダブルOリングと称することも。

いろいろな言い方がありすぎて訳がわからなくなりそうなので、この記事内ではアンカーリングと呼んでいきます。

ハンモック用ストラップ

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木を傷めないように、 ハンモック用のストラップを木にまきます。 

ハンモックで使いやすいように作られたストラップは、デイジーチェーン状になっていて、カラビナを付けられる輪がたくさんついているので、最後の高さや角度調整も楽に行えます。

O形のカラビナとアンカーリング(垂直下降リング)

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ストラップの適当な位置に、O形のカラビナでアンカーリング2個をぶらさげます

一般的なD形のカラビナは、アンカーリング2個を使うと、強度的に弱い横方向に力がかかりやすいです。

そこで、幅が広さが一定のO形のカラビナを使って、強度的な安心感を増しています。

ハンモックの両側の木それぞれ個別に設置するので、合計ではカラビナ2個と、アンカーリング4個を使います。

アンカーリングはいろいろな種類(大きさ)がありますが、上の写真で使っているものは外径5.1cm、内径2.6cmで、同じく写真に写っているO形のカラビナに、ちょうどいい大きさです。

ハンモックを出しましょう

 

ヘネシーハンモック
ヘネシーハンモックをスネークスキンに入れて収納

次にハンモックを設置していきます。
今回使うヘネシーハンモックは、オプションのスネークスキン に収まった状態で、収納袋に入れて持ち運んでいます。

スネークスキンは、名前のとおり「へびの皮」のような形のカバーで、ハンモックの設置と、特に撤収時の収納が、たいへん楽になります

参考ですが、ヘネシーハンモックExpeditionの場合、付属しているタープを装着したままでも、スネークスキンに収納することができました!

ヘネシーハンモックの場合の呼び方はスネークスキン ですが、DDハンモックの場合は、ハンモック スリーブ の名称で、オプション設定されています。

アンカーリングにハンモックを仮留め 

ハンモックのライン(両端末のロープ)を、アンカーリングに仮留めします。

  1. ラインを、アンカーリング2個に通す
  2. ラインをリングの外から折り返したら、リング1個だけに、もう一度通す
アンカーリングにハンモックを仮止め する方法1
アンカーリングにハンモックを仮止め する方法2

すると、ハンモックに重量がかかると、アンカーリング2個が密着する方向に力が働くので、2個のアンカーリング間に挟まれたラインが固定され、緩むことがありません

ラインの端を軽い力で引けば、アンカーリング間に隙間ができるので、ハンモックを高くする方向に片手だけで調整できます。

ハンモックの重さによるラインのテンションを抜けば、ハンモックを低くする方向も簡単に調整できます。

ハンモックの位置や高さや角度の微調整では、なかなか気持ちよく決まらないことがありますが、アンカーリングとカラビナを使えば、ほどいて結びなおす作業を省けるので、短時間で終えられます。

ヘネシーハンモック用のスネークスキン

アンカーリングとカラビナで両端が仮留めできたら、スネークスキンに包まれたハンモックは下の写真のようになっています。

スネークスキンからハンモックをだします

ハンモックを包んでいるスネークスキンを、中央部から両端末に向かって脱がすと、あっという間にハンモックが現れます。

あっという間にハンモックが現れます

この時スネークスキンは、ハンモックの両端末のライン上で、蛇腹状になっています。

ハンモックの本留め

ハンモックの位置、高さ、角度の調整ができたら、アンカーリング部に結び目を追加して、ほどけないように補強しておきます。

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 心配性な私は、仮留め状態から追加で数回、ラインをアンカーリング2個に通したのちに、ハーフヒッチ(ひと結び)で保険の増しどめをしています。

さらに徐々に結び目が緩んだ時に備えて、ハンモックのラインにプルージックで固定したガイロープ(写真のオレンジ色のロープ)を、D形のカラビナでストラップに固定しています。

ガイロープには、体重による衝撃に耐えられる強度はないので、ハンモックのラインが瞬時に切れてしまうような場合には対応できませんが、徐々に負荷が増えるような場合には、おまじない+αの役割をしてくれるのではないかと期待しています。

タープをはる

雨や露などに備えて、タープを張れば設置完了です。

雨や露の心配がなかった今回は、ヘネシーハンモックに付属している非対称形状の小型タープを使って、落ちてくる木の葉に備えておきました。

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このステルス戦闘機のような優美なプロポーションも、ヘネシーハンモックの魅力です!

天候が悪い時などには、大きめの4x4m DDタープを組み合わせて使うこともあります。

ヘネシーハンモックとDDタープ

ハンモックは、お世話になる木の間隔によっては、ちょうど良い高さや角度で設営するのに苦労することがあります。

登山用品などを活用して、その時々の環境への対応レンジが広い設置方法を持っておくことで、設置がたいへん楽に、そして早くなったと感じます。

そのおかげでキャンプを楽しむ事に集中することができて、今回も快適に空中浮遊できました!