ソロでたのしむ

キャンプ、電子工作、DIY、乗り物などの趣味を紹介

LEDイルミネーションでテントまわりを演出。市販品と自作品

キャンプ場で、水場などへの通り道付近にテントを設置する場合、夜間に自分や通行人が、ペグやガイロープに引っかかることがないか気になります。

光る目印でペグやガイロープの存在をアピールして、安全にキャンプを楽しむ方法について、前半では市販品の応用方法、後半は自作した内容を、それぞれまとめてみました。

キャンプでのイルミネーション

月明りをも切り裂くような強力な光を発するライトが多いので、周りのキャンパーさんに迷惑をかけないために、ライト類を点灯せずに洗い場などに行くことがあります。

同じことを考えてみえるキャンパーさんも多く、また自然を楽しまれているお子様の安全のためにも、自分のサイトのペグやガイロープの存在を光でアピールしたいと思います。

また、暗いなかで洗い場などから帰ってくる時に、自分のテントを発見しやすくするためにも、個性的なイルミネーションは効果的です。

しかし、あまりにも激しく主張するような光では、周りの雰囲気に合わない場合もあるので、できればホタルのような淡い光が欲しいところです。

簡単に入手できそうなものから、これらの条件にあう、キャンプに使えるイルミネーションを探してみた結果と、電子工作の経験がある場合の簡単な自作方法を紹介いたします。

手軽に入手できるものを使う

 キャンプ場でよく見かける物から、「これは使えそう!」という物まで、入手してすぐに、ペグやガイロープの目印として使えるものを選んでみました。

蛍光ブレスレット

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テーマパークやイベントでもお馴染みの、ポキッと折ると光り始めるライトスティックです。

使い捨てですが、一本が約20円と経済的で、夕暮れから翌朝まで、ちょうどいい明るさで光り続けます。

ブレスレット風に円形にできるのも、ペグやガイロープやポールに設置する際の自由度が増すメリットとなります。

光の強さを試してみるために、林間フリーサイトのキャンプ場で、蛍光グリーン色のものをテント周りの地面に4個配置してみました(上の写真)。

林間サイトでは自分のテントが闇に紛れこんでしまうことが多いですが、約20m離れたところからでも、やんわりとした蛍光色で自分のテントの位置が確認できて、真っ直ぐに帰ってこられます。

かといって、光が強すぎないので周りの雰囲気を損ねることもありません。

ソロキャンパーさんが多いような、月明かりの静寂を楽しむキャンプ場で使いたいマーカーです

アイスライト

本来は、カクテルグラスに氷のように入れて、イルミネーションを楽しむものです。

飲料に入れるものなので、しっかり防水されていてキャンプで使うのにも適しています。

蛍光ブレスレットよりは強めの光ですが、直視できないほど眩しいものではなく、さりげなくペグやガイロープの存在をアピールできます。

ただし、水に浸すと光りはじめるセンサー式になっているので、キャンプで使用する時には、実際に水に浸すか、センサー部にアルミホイルを使うなどで工夫することが必要です。

リモコン式のイルミネーション

アイスライトの機能に加えて、自分好みの光り方にリモコンで操作できる防水イルミネーションです。

リモコンから受信できる距離は最大で10mなので、一般的なファミリーキャンプ用テントでは、操作可能な範囲内に設置できます。

ON/OFF操作もリモコンでできるので、日中に設置しておいて、周りが暗くなったら簡単に点灯することも可能です。

ちょっとしたDIYでストラップなどを接着しておけば、ポールにぶら下げたりして、設置のバリエーションも広がります。

LED10灯が一体になっているものと、1灯づつ防水ケースに入っていて合計10個がセットになっているものがありますが、テントまわりに使う場合は、バラバラで10個になっているものを選びたいです。

太陽光発電のイルミネーション

昼間に太陽光で充電しておく前提ですが、電池交換が不要のLEDイルミネーションが使えます。

主にクリスマスのイルミネーションや庭先などで使われているもので、電線で繋がったものと、チューブ状のものがありますが、キャンプで使う場合は、絡まりにくいチューブ状の方が使い勝手が良さそうです。

光り方のパターンが変えられるものを選べば、フェードや点滅などの光も楽しめます。

テント周りで使うとなると約10m以上が必要になりますが、その長さだとLEDが100個程度使われているものが多いです。

さりげなく使うには光源が多めなので、ソロキャンパーさんが多い所よりも、ファミリーやグループキャンプなどで賑わうキャンプ場に向いています。

キャンプに似合うイルミネーションを自作します

キャンプに似合うイルミネーションを自作します

これまで紹介してきた既製品は、お手頃価格で入手できて光のバリエーションも豊富なので、手軽にテント周りに使いたい方に、おすすめです。

ここからは、なんでも自分で作ってみたくなる自作派の方への紹介です。

私の場合、使い捨て電池はなるべく使いたくありません。

思いたって突然キャンプに行く事が多いので、ソーラー充電方式では、準備不足により充電時間がしっかりと取れなさそうです。

モバイルバッテリーで一晩駆動できて、気分に応じて好みの光り方を選べられるようなイルミネーションを自作してみます。

Arduino とWS2812Bで、イルミネーションを自作する

Arduino とWS2812Bで、イルミネーションを自作する

光り方は、なるべく派手にならずに、しかしペグやガイロープにつまづいてしまう前に注意を引きたいので、マイコン搭載のLEDボードWS2812Bを10個だけ使います。

参考で、WS2812Bが5個の場合の回路図を、Fritzing で作成しました。

テントに使うクリスマス風イルミネーションをArduinoとWS2812Bで自作する

回路図のとおり、WS2812Bを使えば3本の電線だけで、数多くのLEDを自在に光らせることができます。

実際にはWS2812Bを10個を、0.2sq3芯の電線で約1m間隔で直列につないで、合計約10mのイルミネーションコードを作ります。

WS2812Bを10個つないでArduinoで光らせてみた

2個の可変抵抗(ボリューム)は、それぞれ色と光り方をコントロールするために使います。

光り方をコントロールするArduinoはプロジェクトボックスに入れて、モバイルバッテリーを電源にして光らせます。

Arduino とWS2812Bで、好きな光り方のイルミネーションを自作する

最後の仕上げで、電線をつないだWS2812Bのまわりを防水処理します。

当初は、クリスタルレジンと一緒に型に入れて固めようと考えていました。

しかし、狭い角度で発光するLEDの光を適度に拡散させるには、半透明のほうが良さそうです。

最終的に、100円ショップで入手したイルミネーションからシェードボールだけ使うことにしました。

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シェードボールにLEDを入れたら、ホットメルトで穴をふさいでおきます。

思いつきに近い仕上げですが、光が拡散されて良い感じで光っています。

youtu.be

ご参考;クリスマス風イルミネーションのサンプルスケッチ

最後に、Arduinoを使って自作したイルミネーションの、スケッチを紹介しておきます。

光り方は、

  1. sinelon;流れ星のような光り方で往復
  2. confetti;ランダムなホタルのような光り方
  3. sinelonWithGlitter;1と2を合わせたもの
  4. allligh;10個全て点灯

の4種類から、5番のアナログピンにつないだ可変抵抗で選択します。

2番のアナログピンにつないだ可変抵抗では、好きな色か、徐々に変わる色かを選択します。

自作LEDイルミネーションで、テントまわりを安全に光らせてみます

スケッチは、GitHubのFastLEDライブラリを使いました。

#include "FastLED.h"
#define DATA_PIN    4
#define LED_TYPE    WS2812
#define COLOR_ORDER GRB
#define HEIGHT 1
#define WIDTH 10
#define NUM_LEDS HEIGHT*WIDTH
CRGB leds[NUM_LEDS];
#define BRIGHTNESS  3

const int sampleWindow = 20; // Sample window width in mS
unsigned int sample;
int colorSelect;
int colorPin = 2;
int selectPin = 5;
int val = 0;
int numLedsToLight = 0;
int numLedsSide = 0;

void setup() {
  delay(3000); //delay for recovery
  FastLED.addLeds<LED_TYPE, DATA_PIN, COLOR_ORDER>(leds, NUM_LEDS).setCorrection(TypicalLEDStrip);
  FastLED.setBrightness(BRIGHTNESS);
}

// List of patterns to cycle through.  Each is defined as a separate function below.
typedef void (*SimplePatternList[])();
SimplePatternList gPatterns = { sinelon, confetti, sinelonWithGlitter, alllight };

uint8_t gCurrentPatternNumber = 0; // Index number of which pattern is current
uint8_t gHue = 96; // rotating "base color" used by many of the patterns

void loop()
{

  colorSelect = analogRead(colorPin); //check the volume to choose the color
  if (analogRead(colorPin) < 50) {
    colorSelect = 0 ;
  } else if (analogRead(colorPin) < 950) {
    colorSelect = map(analogRead(colorPin), 50, 949, 0, 255) ;
  } else {
    colorSelect = gHue;
  }

  val = analogRead(selectPin); //check the volume to choose the pattern
  if (val < 205) {
    gCurrentPatternNumber = 0;
  } else if (val < 410) {
    gCurrentPatternNumber = 1;
  } else if (val < 615) {
    gCurrentPatternNumber = 2;
  } else if (val < 820) {
    gCurrentPatternNumber = 3;
  } else {
    gCurrentPatternNumber = 0;
  }

  gPatterns[gCurrentPatternNumber](); // Call the current pattern function once, updating the 'leds' array
  FastLED.show();  // send the 'leds' array out to the actual LED strip

  EVERY_N_MILLISECONDS( 300 ) {
    gHue++;  // slowly cycle the "base color" through the rainbow
  }
}

void sinelon()
{
  fadeToBlackBy( leds, NUM_LEDS, 8);
  int pos = beatsin16(13, 0, 9);
  leds[pos] += CHSV( colorSelect, 255, 192);
}


void confetti()
{
  // random colored speckles that blink in and fade smoothly
  fadeToBlackBy( leds, NUM_LEDS, 2);
  int pos = random16(600);
  leds[pos] += CHSV( colorSelect, 255, 192);
}

void sinelonWithGlitter()
{
  // built-in sinelon, plus some random sparkly glitter
  sinelon();
  if ( random8() < 3) {
    leds[ random16(NUM_LEDS) ] += CRGB::White;
  }
}


void alllight()
{
  // all led with color
  fill_solid(leds, NUM_LEDS, CHSV( colorSelect, 255, 192));
}

冬用寝袋の選び方と使い方。冬キャンプを始めよう!

寒い季節のキャンプは、空気が澄んでいてキャンプ場も混み合わないので、景色や焚き火を思う存分楽しめます。

キャンプ地で楽しくすごすために、他の季節よりも確実に準備しておきたいのが、寝ている間の寒さ対策です。

登山や頻繁に冬季キャンプする場合であれば、高価な冬用寝袋で暖まるのも一案ですが、お試しの冬キャンプの場合などで、あまりお金をかけなくても暖かく寝られる方法を紹介いたします。

普通の冬用寝袋の選び方と温かくする方法

 

寝袋の種類

最初に、冬のキャンプで使う場合の選び方を交えながら、寝袋の種類について簡単に紹介いたします。

封筒型とマミー型(人型)

 

長方形の封筒型は、足下スペースがゆったりしていて、ジッパーを開くと一枚の掛け布団のように使うことができます。

また、2枚の封筒型を連結して2人で一緒に寝られる大型の寝袋をつくることができるものもあります。

マミー型は、人の体型に合わせて足下が狭まっていて、効率的に保温層を作ることができるので、同じ保温性能が軽量かつコンパクトに得られます。

究極のマミー型として、上下一体のツナギ服のような形をした寝袋もあります。

冬用ではマミー型の寝袋がおすすめされることが多いですが、登山と違って多めの荷物を持ち込めるキャンプであれば、封筒型の方が保温の融通がきいて便利なので、この後で紹介していきます。

保温性能は、保温層(中綿)の性能が同じだとすると、その厚さで決まります。

封筒型であれば、寝袋の中に余裕があるので、中で毛布を使ったり、下側から冷える場合は保温マットを中に入れて使うこともできます。

予想外に暑くなってしまった場合には、足下や横のジッパーを開いて細かく温度調節しやすいのも、封筒型のメリットです。

どちらの型の寝袋も同じですが、冷たい外気に体がさらされたり、寝袋の中に外気が入ってくると、せっかくの保温性能が使いきれません。

寒い時期に使う寝袋は、頭部にフードがついていて、その開口の大きさを紐を引いて調節できるものがおすすめです。

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化繊とダウン(羽毛)

寝袋の中身は、化繊とダウンの2種類に分けられます。

冬用の暖かい寝袋というと、ダウンの方が優れているというイメージがありますが、その差は軽さや収納時の小ささであり、同じ使用温度スペックであれば、暖かさもほぼ同じです。

登山などで荷物を少しでも減らしたい場合は、厳選されたダウンを使った高価なものが有効ですが、車でキャンプに行くような場合は、化繊の寝袋で充分です。

ダウンの寝袋

ダウン(羽毛)は、鳥の種類と羽毛の選別方法により性能が異なり、カタログ値では保温層の厚みを作る力=フィルパワーで違いが表されます。

空中をフワフワと漂いそうなほど軽くて毛が広がっている羽毛の方が、性能が優れているということです。

ダウンの寝袋の保温性能は、羽毛のフィルパワーと、重さで表される羽毛の使用量で決まります。

お手ごろ価格のダウンの寝袋では、フィルパワーの記載はなく「〇〇〇のダウン使用」などとだけ記載されたものもあり、使用量(重さ)のわりには実際の保温能力がそれほどでもないものもあります。

化繊の寝袋

化繊にもいくつか種類があり、しっかりと考えられているものは、微細なストロー状の繊維などを使って保温力をあげています。

ほとんどの化繊の寝袋は、露などで湿っても保温性能が発揮できて、洗濯も可能なので、ダウンのものに比べて気軽に扱えます。

化繊の寝袋を選ぶ場合は、どのような繊維が使われているかが、ポイントの一つになります。

冬の季節に合わせた寝袋

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夏用やスリーシーズン(春、夏、秋)用と分ける意味で、冬用と明記されている寝袋もありますが、どちらかというと快適使用気温と最低使用気温が明記されている寝袋の方が参考になります。

使用気温を参考にして選ぶ際には、快適使用気温の方に着目して、その気温であれば冬用の服装で寒さを感じずに寝られると考えてください。

ほとんどの寝袋の最低使用気温は、防寒着を着込んで寝袋に入れば、なんとか寝られる気温です。

寝袋で暖かく寝るポイント 

最低気温が氷点下になるかどうかの場所で冬季キャンプする場合において、種類紹介でおすすめした、

  • フード付きの封筒型
  • 中綿は保温性能が良い繊維の化繊
  • 快適使用温度が0度付近

の寝袋について、暖かく寝られる使い方を紹介いたします。

初めて冬季にキャンプする場合、イメージしていただきたいのは、寒い時期には基本的に厚着をして寝袋に入るということです。

屋内と違って冷たい外気温にさらされながら寝ることになるので、テントの外ですごしていた時に着ていた服も活用して、暖かくします。

体の下側を保温する

どのタイプの寝袋でも、寝ている時は下側の保温層が体重で潰されて薄くなり、性能を発揮できなくなります。

そこで、封筒型の余裕があるスペースを活用して、体の大きさに合った保温マット類を寝袋の中に入れてしまいます

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保温マットは、大き過ぎでなければエアーマットでもスポンジマットでも構いません。

マットの保温層が使えるだけでなく、体重が分散されることで寝袋の保温層の潰れ量が少なくなり、保温効果が上がります。

あまり大きなマットだと、寝袋がマットの形に固定されて体の上側の断熱層が体にフィットしなくなってしまうので、体の大きさに合わせたマットで試してみてください。

私は片面がアルミ層になっているスポンジマットをハサミで切って、ちょうどいい大きさにして使っています。

テントの外でキャンプ用の椅子に座っているときには、座面と背もたれに合うようにひいて、下からの冷え対策にも使えます。

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体の上側を保温する

先に紹介した通り、キャンプでは、屋内で寝る時と違って厚着で寝ます。

テントの外ですごしている服装が、すでに防寒仕様になっている筈ですが、寝袋に入る時には、外での服装から防寒着を一枚脱ぐだけです。

それでも体の上側が冷える場合は、脱いだ防寒着を寝袋内に入れて体の上側にかけると、保温層に厚みができるので、だいぶ暖かさが変わります。

足下は、テント外でも使える厚手のオーバーパンツを着用しておくと、保温効果が格段にあがります。

体の一か所でも寒さを感じると、せっかくの保温対策も効果が無くなってしまいます。

他の部分と比べて薄着になって寒さを感じがちな足の先も、厚手の靴下などでしっかりと暖かくしましょう。

寝袋の中で暖かくすごす方法まとめ

その時々の気温に合わせやすくするのであれば、マミー型よりもスペースに余裕がある封筒型の寝袋の方が、寝袋内で保温層を追加する暖まり方がつくりやすくなります。

また、テント外ですごす時にも保温層が厚いジャケットやオーバーパンツを着用しておくと、封筒型の寝袋の中でも外気温に応じて快適な温度に調整しやすくなります。

初めての冬キャンプで、とにかく寒さが心配! 

最後に、予想外の気温の低下などに備えて、さらに準備しておきたい場合です。 

毛布やブランケット類

どうしても寒さへの心配が尽きないのであれば、毛布類を一枚準備しておきます。

体を覆うことができるサイズであれば、ブランケットなどでも効果的です。

寝袋専用のインナ-シュラフもありますが効果は同じなので、まずは家にあるものを持っていきます。

大きめの毛布であれば寝袋の上から、ブランケット類であれば寝袋内に入れて使うことで、寝袋に追加の保温効果が得られます。

寝袋の中で使う場合は、入った瞬間の冷たさも緩和されます。

アルミのシート

あまり荷物を増やさない最終手段として、アルミのシートを準備しておくのも一案です。

レスキューシートのような蒸着アルミ層だけのものよりも、1ミリでもスポンジ層が接着されている断熱シートの方が保温効果があります。 

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アルミ断熱シートは、使い捨てのレスキューシートと違って、何度も使うことができます。

注意点として、空気や湿気を通さないので、予想外に暖かくなって発汗すると結露することがあります。暖かくなりすぎたと感じたら寝袋から出した方が無難です。

アルミのシートは収納時にコンパクトなので、防寒対策を使いきってもまだ少し寒いという時のために、キャンプ用品セットに忍ばせておくと、安心度が増します。

私は一年中持っていて、夏場は食材や飲み物を包んで保冷するのにも使っています。

人気のコットをスペックで比較!

人気のコットを徹底比較地面の小石や松ぼっくりなどを気にせずに、快適な睡眠を得られるので、キャンプでコットを使う方が増えていますね!

私も欲しくなり、自分に合ったものを選ぶために、人気のコットを重さや収納サイズを一覧表にして比較してみます。

寒い季節の、意外に暖かい使い方もみつけたので、紹介しています。

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コットってどんなもの?

英語のコット(COT)は、簡易ベッドやキャンプ用ベッドを意味します。

赤ちゃん用のベッドは、"Baby Cot" ですね。

キャンプ用コットの種類

テント泊で使うコットは、軽量な担架のようなものや簡易ベッド風のしっかりした骨組みにものから、上部に蚊帳やフライがついた高床式テントのようなものまで、様々な種類があります。

 

蚊帳付きのコットも楽しそう!ですが、ここではバックパックでのキャンプやバイクツーリングでも使いやすい、軽量でコンパクトなコットを比較します。

コットのメリット

安定した寝こごち

テント内で、地面の凹凸を吸収して寝やすくするためには、クッションマットやエアーマットを使う方法もありますが、大きな突起物の凹凸は吸収しきれなかったり、ゆっくりと空気が抜けたりして、いつも快適だとはかぎりません。

地面から浮いて寝られるコットは、平らなキャンプ場所を選んでおけば、小さな凹凸は全く気にすることなく、朝まで同じ寝こごちで熟睡できます。

夏に涼しい

キャンプで使うコットの寝台は、薄い生地が使われているので、寝た時に体の下側に熱がこもりません。

夏には、キャンプチェアやハンモックが心地良く感じるのと同じく、コットも下側の空気の流れにより、涼しさを感じながら寝ることができます。

逆に冬には、体の下側から熱が逃げていくので、寒さを感じやすくなります。

冬でも快適にコットを使う方法は、記事の最後で紹介いたします。 

軽量でコンパクトなコットの比較一覧表

軽量(2.5Kg以下)で持ち運びが楽なコットを、一覧表にしてみました!

スマホでご覧頂いている場合は、画面を横向きにして頂くと、表全体が見やすいです。

メーカー
商品名
写真
(Amazonリンク)
使用サイズ
(cm)
収納サイズ
(cm)
重さ
(g)
ヘリノックス
ライトコット
60
x
185
x
13
13
x
13
x
53
1260
サーマレスト
ラグジュアリーライト
ウルトラライトコット
61
x
183
x
10
13
x
13
x
41
1195
ロゴス
エアライト ベッド
61.5
x
185
x
12.5
4.5
x
20
x
43
2000
DOD
バッグインベッド
72
x
183
x
15.5
13
x
16
x
51
2300
DESERT WALKER
折りたたみ式ベッド
60
x
185
x
15
12
x
12
x
50
1300

サーマレストのウルトラライトコットは、下側からの寒さ対策として、裏面に熱を反射するシートがラミネートされていて、断熱性を高めています。 

今回比較したコットは、それぞれが違う脚構造を採用していて、組み立てしやすさも異なっています。

脚部をたわませながら組み立てる構造の場合、コットを横向きに立てて、脚部に体重をかけながら組み立てると楽ですよ。

コットの楽な組み立て方

軽さやコンパクトな収納サイズにこだわりたい場合は、ヘリノックスのような脚部がアルミで折り畳み式のものが便利です。

冬でもコットを快適に使う工夫

体の下側から熱が逃げるので、冬には寒さを感じやすいコットを、暖かく使う方法を紹介いたします。

キャンプでの断熱となると、最初に思いつくのが、コットの上にクッションマットやエアーマットを置いて使うことです。

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しかし、せっかくマット類よりも快適に寝られるコットを、マットで補完したくはありません。

そこで、もっと効果的な方法として、コットの下側の、体重で潰されないスペースを活かして保温します。

地面からの高さが低いコットだからできる技ですが、夏用の寝袋を準備して、コットの下にひくだけです。

人気のコットを軽さと収納サイズで比較。軽量キャンプにおすすめのコット選び

コットが体重で沈み込んだ時には、その下側の寝袋が潰れすぎず、体からも離れすぎないので、保温効率がいい状態で体に接します

私が使っているコットの高さも地面からの高さが15cmと低いものなので、地面に夏用寝袋をひくことで、下側に体重で潰されない厚い断熱層ができていて、エアーマットよりも背中が暖かい状態で寝られます。

また、コットと夏用寝袋を組み合わせて使っても、収納状態はエアーマット単体と同じくらいにコンパクトなので、軽量キャンプ派にもメリットが多くて、おすすめです。

体の上側は、エアーマットを使う時と変わらないので、冬用寝袋は併用してくださいね!

冬でもコットを暖かく快適に使う工夫

左(赤)がエアーマット。右がコットと夏用寝袋。

地面からの高さがあるコットの場合は、ショックコードなどで寝袋を裏側にぶら下げれば、同じく厚い断熱層をつくれます。

寒い時期のキャンプで、地面から浮いていることで背中が寒いと感じる場合に試してみてくださいね。

冬に背中の寒さを感じることがなくなり、一年を通して快眠できるので、キャンプではコットが手放せなくなりました!

冬用装備で暖かいハンモック泊を楽しもう!アンダーキルトや寝袋などの防寒アイテム

冬のハンモックキャンプは、これで温かい!

冬にキャンプする場合は、テント泊でも寒さへの備えと、場合によっては積雪への備えが必要ですよね!

ハンモックキャンプの場合、夏には涼しく寝られる反面、冬には背中から熱を奪われるので、テントよりも不利に思えます。

ところが、保温の仕組みを理解して、うまく準備と設置をすれば、テント泊よりも軽装備で、ハンモック内で暖かくすごすこともできます!

空中キャンプを一年中楽しむために、冬に暖かくハンモック泊する方法と、そのアイテムを紹介してみます。

 

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ハンモック泊の場所

キャンプ場に到着したら、最初にするのが、ハンモックを設置する場所を決める事ですよね!

キャンプ場内では、極力風が遮られる場所を選んで、ハンモックを設置しましょう!

空気の流れがあると、ハンモック泊では特に下側から、すぐに熱を奪われます。

良い場所がなければ、タープなどで風除けをつくっておくと、同じ効果が期待できます。

同時に、まわりよりも少し高くなっている場所を選んで、冷気がたまりやすい窪んだ低地を避けます。

山中での野営の場合も同様に、風が少なくて冷気がたまらない場所を選びます。

昼間も滞在するなら、太陽の光が届く場所を選びたいですね!

冬でも予想外に暖かいハンモック泊の防寒装備を紹介

暖かい服装

ハンモック泊に限らず、冬のキャンプではなるべく暖かい服装をしていると思います。

ハンモック泊の場合は、後ほど紹介する保温の技を使っても、頭部や顔だけは外部に露出することになります。

ニット帽やネックウォーマーで頭部や顔を暖かくしておけば、ハンモック泊中の外気への露出部が少なくなり、顔が寒くて寝られない!なんてことを防止できます。

タープ(フライ)

冬のハンモックキャンプでは、風が通らず暖かい空気層をハンモック周りにつくるために、大型のシェルターが欲しくなります。

海外では、大型ツェルトのような形をしたハンモック用のシェルターがよく使われています。

もちろんハンモック専用のシェルターでもいいのですが、テント泊でも使える大型のタープをうまく使えば、シェルターと同じスタイルで設置できます!

小雪が風で舞っているような天気でも対応できるようにするには、ハンモックをすっぽりと覆う大きさのタープを準備して、出入り口ドア付きのAフレーム型をつくってしまいましょう!

上の写真は、DDハンモック社の4m x 4mタープを使っていて、その中に蚊帳付きのヘネシーハンモックを設置しています。

DDタープは、多くのアンカーポイントがついているので、多様なキャンプスタイルに応用ができて便利です。

特に冬のハンモック泊では、暖かい空気層をハンモック周りに作ることもできるので、一度使うともう手放せません。

ハンモックの下側を保温する

ハンモックは全方位に熱を逃す構造なので、夏には涼しく使えます。

同じ理由で、冬にはハンモック内で体を保温するのが難しくなります。

寝袋や服装で熱が逃げないようにしていても、ハンモック内では、体の下側の保温層が体重で潰されているうえに、その外側は外気にさらされているので、保温効果がほぼ消滅してしまいます。

そこで、これから紹介するのが、逆に空中にいることを活かして、体重の重さがかかっていないハンモックの下側に、厚い保温層を作り、地上で寝るよりも暖かくする方法です。

蚊帳付きハンモックには、アンダーキルトやアンダーブランケット

DDハンモックヘネシーハンモックのような蚊帳や天蓋付きのハンモックの場合は、アンダーキルトで、ハンモックの下に保温層を作ります。

使い方のコツですが、アンダーキルトやアンダーブランケットのショックコードは、やや弱めに設置します。

強めに設置すると、せっかくの保温層が潰れてしまい、暖かさの恩恵が少なくなってしまいます。

あまり弱すぎると、今度はハンモックとの間に風が通ってしまって、保温効果がなくなるので、ちょうどいい塩梅にしてみてくださいね!

オープン型ハンモックには、ハンモックをまるごと覆う専用寝袋

ENOのようなオープン型のハンモックの場合は、ハンモック専用の寝袋で、全方位に厚い保温層を作ることができます。

設置位置は、アンダーキルトと同じく、ハンモックの下側から被せるものですが、寝袋形状になっているので、そのまま体の上側まで、ハンモックごと体を包む事ができます。

しっかり全身を覆うハンモック専用寝袋なので、オーバーキルトや普通の寝袋は使わなくても、暖かく過ごせます。

装備が少なくなるので、海外のハンモック愛好家が、積雪地域でよく使う方法です。

ハンモックの下からくる冷気を、さらに遮断する

アンダーキルトなどを使っても寒さが心配な時は、荷物にならないアルミの防寒シート(サバイバルシート)も準備しておきます。

寝袋内やエアーマットの下などに入れますが、寒さを感じる部分に重点的に使うと、予想外に暖くなります。

裏面に薄手(数ミリ)のスポンジ層が貼り付けられているものが、コンパクトで比較的に耐久性があるので、おすすめです。

エアーマット、インシュレーターマット

アンダーキルトなどでハンモックの下側を保温していても、強めの風が吹くと、保温層に少し隙間ができてしまい、寒さを感じる事があります。

そのような時に、寒さで寝れない事態を避けるために、エアーマットインシュレーターマットも、ハンモック内で併用したくなりますよね!

実際に試してみて困ってしまった経験がある方もみえるかと思いますが、ハンモック内でマットを敷くと、寝ているうちに体の位置が徐々に滑って、ずれてしまいがちなので、特に肩などマットがない場所に出やすい部位に寒さを感じることがあります。

夜中にマットがずれてしまい、寒さで目が覚めてしまった!というような場合は、寝袋の中にマットを入れると、体の一部がマットの外にでなくなります。

特にハンモック泊の場合は、あらかじめ寝袋の中に入れられるサイズのマットを準備しておくと快適です。

ハンモックで使う寝袋

タープなどで防風できていて、ハンモックの下側もアンダーキルトなどで保温できている場合、ハンモック内で使う寝袋は、テント泊と同じくらいの推奨温度のものがあれば、充分です。

封筒型よりもマミー型の方が、ハンモックの室内形状に合いやすいので、保温しやすくなります。

荷物の軽量化にこだわりたい場合は、アンダーキルトと併用するトップキルトを、ハンモック内で掛け布団のように使う方法もありますが、うまく設置できないと大変寒くなるので、冬のハンモック泊に慣れた上級者向けです。

寒いよりも暑さを感じるくらいの方が熟睡できるので、私はテント泊で使う冬用寝袋を、ハンモック泊にも使いまわしています。

DDハンモックの専用寝袋 DD JURA2

日本でも愛用者が多いDDハンモック社から、ハンモック専用の寝袋が登場しました。

寝袋に足を入れてからハンモック内に入ることを前提にしていて、保温のための形状補整機構が充実しているなど、ハンモック泊に嬉しい装備が施されています。

足先が冷える場合

最後に、一生懸命に保温しても、足先だけは寒さを感じる場合についてです。

私がそうなのですが、どれだけ保温しても寒い!という冷え性の方もみえますよね〜?

欧米人の中には靴を履いたままで寝るひともいますが、玄関で靴を脱ぐ習慣の日本人には気が引けます。

厚手の靴下を重ねるなどの対策もできますが、冷え切った足先には熱源が欲しいところですよね。

中で火を使えないハンモックでは、朝まで発熱するものとなると、カイロ類に頼ることになります。

カイロ類と言っても様々な種類があり、そのなかから自分のキャンプスタイルにあったものを選ぶために、持続時間などを一覧表で比較してみました。

www.solocamptouring.com

 

私は充電式の電気カイロを使っていますが、熱量も持続時間も十分で、冬のキャンプでは多いに助けられています。

冬でも快適なハンモック泊を、安全に楽しみましょう

冬に快適なハンモック泊をする方法について紹介してきましたが、暴風雪などの天候状況によっては、ハンモックでは対応しきれないこともあります。

天候によってはハンモック泊をやめて撤収することも選択肢に入れた上で、暖かいハンモック装備で、冬の空中浮遊泊を、安全に楽しみたいですね!

どこでも美味しく炊ける炊飯(炊爨)器をつくる。サーボモーターとArduinoで自動化

キャンプといえば!という料理は、その方の個性があって多種多様ですが、それでも多くの方が楽しまれるのが、炊飯(炊爨)ではないでしょうか?

美味しくお米を炊くためには、経過時間に応じた火力調節が大事ですよね。

キャンプの場合、ベストな火力調整は難しくて、感覚に頼るか、なり行き任せてやってみることになりがちだと思います。

私は、沸騰状況やフタの動きを目安に、感覚で火力を調節していますが、自分好みの炊き上がりにできるか毎回不安になります。

もしも、自動で火力調整できれば、成功事例を忠実に再現できて安心できる上に、炊飯中の時間は他の作業にも専念できる!と思い、サーボモーターとArduinoを使って、キャンプ用自動炊飯器を自作してみました。

キャンプで何度でも美味しくお米が炊ける半自動炊飯(炊爨)器の自作

飯盒炊飯の火力管理

飯盒炊飯の火力管理については、好みの炊き上がりに個人差があるため、いろんな意見があります。

お焦げは最少でいい私は、熱伝導率が良すぎて火力調節が難しいアルミの丸型飯盒を使って、

  1. 中火で2分
  2. 弱火で17分
  3. 強火で1分

として、自動化に挑戦してみます。

お米の量がいつもと違う場合は、時間管理は変えずに、火力をお米の量に比例して調整します。

自動炊飯器を自作します

自動炊飯器といっても、家で使うような釜一体の大掛かりなものは使いませんし、作りません!

キャンプ用の飯盒とCB缶バーナーを使いつつ、バーナーのガスコックに接続する自動火力調節器を自作して、トータルシステムとしては自動炊飯できるようにします。

部品の準備

駆動部は、サーボモーターを使います。

充分なトルクがある、下の写真左側のラジコンカー用のもので動かします。

f:id:solocamptouring:20181007050128j:plain

炊飯を開始する前に、可変抵抗(ボリューム)を操作してサーボモーターを動かし、バーナー火力の初期設定をします。

20分の炊飯時間は、炊飯開始ボタンを押した時からカウントダウンを開始します。

さらに、経過時間や火力調節状態が一目でわかるように、16x2文字のLCDモニターにリアルタイムで情報を表示します。

f:id:solocamptouring:20181007054656j:plain

主な使用部品は

  • Arduino
  • サーボモーター
  • スイッチ
  • ボリューム 
  • LCDモニター

です。

Arduinoでサーボモーターを動かす制御仕様

ArduinoとLCDモニターの電力は、モバイルバッテリーから供給します。

 それとは別に、サーボモーター用の電源として6.4Vバッテリーを準備します。

スイッチは、電源のオンオフではなく、初期入力の切り替えと炊飯時間の管理のために使います。

使い方の流れとしては、

  1. 電源コードをモバイルバッテリーにつなぐ。サーボモーターの電源はラジコン用6.4Vバッテリーにつなぐ。

    automatic rice cooker for camping

  2. CB缶残量や気圧などに応じた初期設定のために、ボリュームで火力を調節して強火にする

    f:id:solocamptouring:20181020200103j:plain

  3. 初期入力値切り替えボタンを押す
  4. ボリュームで火力を調節して弱火にする

    f:id:solocamptouring:20181020200128j:plain

  5. 炊飯スタートボタンを押

の順番に作業すると炊飯タイマーがカウントダウンを始めて、後は炊き上がりまで自動で火力調節します。

自動炊飯中に火力を微調整したい場合は、その都度ボリュームで火力調節すれば、その最新の値を初期設定の値に入れ替えて、その後も自動炊飯し続けます

回路図

Fritzingで回路図をつくりました。

f:id:solocamptouring:20181020200958j:plain

回路図左上のサーボモーターは、その下のボリュームに連動して動かします。

初期設定切り替えボタン(S3)は、強火と弱火の初期設定を切り替えるために使用します。

炊飯スタートボタン(S2)を押したら炊飯タイマーがスタートして、自動で中火→弱火→強火の火力調節を始めます。

回路図右のLCDには、タイマー残り時間や火力を表示します。

はんだ付けで回路を仕上げて作動確認しました。

(下の写真のサーボモーターは、確認時の電源電力の事情により、小型のものを使っています)

Arduinoとサーボモーターでキャンプ用自動炊飯器を自作

完成!

木の風合いのボックスで仕上げたかったので、Arduinoと回路やモーターなどは、100円ショップの木の箱を加工して取り付けていきます。

バーナーの火力調節コックとサーボモーターとの連結は、事務用クリップを使います。

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LCDモニターとボリュームなども取り付けて、完成しました。

キャンプ用自動炊飯器を試してみます

自動で上手に炊けるか、さっそく試してみました。

炊飯の準備

電力は2系統です。

サーボーモーターはラジコン用の6.4V、その他のArduinoなどにはジャンプスターターにも使えるモバイルバッテリーから供給します。

バーナーは愛用のSOTO Gストーブを使い、丸形飯盒で炊飯します。

いつでもキャンプで美味しく炊ける半自動炊飯(炊爨)器の自作。サーボモーターとArduino

白米ではなく、私がキャンプでよく楽しんでいる炊き込みご飯を炊飯してみます。

ちょうどムカゴを入手できたので、一緒に飯盒へ入れておきます。

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自動炊飯してみます

Gストーブに火をつけて、強火と弱火の初期設定をした後に、炊飯スタートボタンを押します。

自動炊飯器にお任せにする火力調節は、思惑どおりにうまくできています。

youtu.be

今までの手動の炊飯では、途中で不安になって細かく火力調節していましたが、今回は意図して...というよりも我慢して、手を出さないようにします。

20分後、タイマーが終了して、サーボモーターがガスコックを閉じました

そのまま、さらに20分ほど我慢して、蒸らし終わったタイミングで、フタを開けてみます。

...私の好みの炊き加減にできています!

アウトドアで使うことを想定しているので、気温や風速などによっては、火力や時間を少し変える必要があるかもしれません。

とはいえ、季節が変わるまでの間は、何回でも同じ炊き上がりを望めそうです。

一年を通して使ってみて、外気温と火力や炊飯時間との関係性を見出せたら、温度センサーを追加して、自動化を進化させてもいいですね。

参考;サーボモーターを実用するスケッチ(プログラム)

サーボモーターを簡単に制御できるGitHubのVarSpeedServoライブラリを使ってスケッチを作りました。

参考で紹介いたします。

#include <VarSpeedServo.h>

#include <LiquidCrystal.h>

VarSpeedServo myservo1;

LiquidCrystal lcd( 12, 11, 5, 4, 3, 2 );

int volumePin = 3;

int switchPin = 9;

int operationswPin = 10;

int totalTime = 20 ;

int firstStep = 2 ; 

int lastStep = 1 ; 

int lowFlame = 180 ;

int midFlame = 90 ;

int highFlame = 0 ;

unsigned long startTime = 0;

unsigned long nowTime = 0;

int m = 0;

int s = 0;

int valAng = 0 ;

int valTemp = 0 ;

int valAngprint = 0 ;

boolean initialSet = true;

boolean highSet = true;



void setup() {

  Serial.begin(9600);

  pinMode(switchPin, INPUT) ;

  lcd.begin(16, 2);

  lcd.setCursor(0, 0);

  lcd.print("Auto rice cooker");

  lcd.setCursor(0, 1);

  lcd.print("  with arduino  ");

  delay(3000);

  lcd.clear();

  myservo1.attach(7);

}



void loop() {

  Serial.print (nowTime) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.print (m) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.print (s) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.print (valAng) ;

  Serial.print ("  ") ;

  Serial.println (valTemp) ;



  if (digitalRead(switchPin) == HIGH) {

    initialSet = !initialSet ;

    delay(50);

    while (digitalRead(switchPin) == HIGH) {}

  } else {

    if (initialSet == true) {

      myservo1.attach(7);

      startTime = millis();

      if (digitalRead(operationswPin) == HIGH) {

        highSet = !highSet ;

        delay(50);

        while (digitalRead(operationswPin) == HIGH) {}

      } else {

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print("Adjust the flame");

        valAng = 180 - analogRead(volumePin) * 3 / 17 ; // 0 to 1024 change into angle

        valAngprint = 180 - valAng;

        if (valAngprint < 10) {

          lcd.setCursor(12, 1);

          lcd.print("   ");

          lcd.setCursor(15, 1);

          lcd.print(valAngprint);

        } else if (valAngprint < 100) {

          lcd.setCursor(12, 1);

          lcd.print("  ");

          lcd.setCursor(14, 1);

          lcd.print(valAngprint);

        } else {

          lcd.setCursor(12, 1);

          lcd.print(" ");

          lcd.setCursor(13, 1);

          lcd.print(valAngprint);

        }

        if (highSet == false) {

          lcd.setCursor(0, 1);

          lcd.print("LOW setting ");

          lowFlame = valAng ;

          valTemp = lowFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        } else {

          lcd.setCursor(0, 1);

          lcd.print("High setting");

          highFlame = valAng ;

          valTemp = highFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

      }

    } else {

      nowTime = totalTime * 60000 + startTime - millis();

      m = nowTime / 60000;

      s = (nowTime % 60000) / 1000;

      if (highSet == false) {

        lowFlame = 180 - analogRead(volumePin) * 3 / 17 ;

      } else {

        highFlame = 180 - analogRead(volumePin) * 3 / 17 ;

      }

      midFlame = (highFlame + lowFlame) / 2 ;

      valAngprint = 180 - valTemp;

      lcd.setCursor(15, 1);

      lcd.print(" ");

      if (valAngprint < 10) {

        lcd.setCursor(12, 1);

        lcd.print("   ");

        lcd.setCursor(15, 1);

        lcd.print(valAngprint);

      } else if (valAngprint < 100) {

        lcd.setCursor(12, 1);

        lcd.print("  ");

        lcd.setCursor(14, 1);

        lcd.print(valAngprint);

      } else {

        lcd.setCursor(12, 1);

        lcd.print(" ");

        lcd.setCursor(13, 1);

        lcd.print(valAngprint);

      }

      if (m < 10) {

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(" ");

        lcd.setCursor(1, 0);

        lcd.print(m);

      } else {

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(m);

      }

      lcd.setCursor(2, 0);

      lcd.print(":");

      if (s < 10) {

        lcd.setCursor(3, 0);

        lcd.print("0");

        lcd.setCursor(4, 0);

        lcd.print(s);

      } else {

        lcd.setCursor(3, 0);

        lcd.print(s);

      }

      if (m > 18) {

        lcd.setCursor(5, 0);

        lcd.print("           ");

      } else  if (m > 16) {

        lcd.setCursor(6, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 14) {

        lcd.setCursor(7, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 12) {

        lcd.setCursor(8, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 10) {

        lcd.setCursor(9, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 8) {

        lcd.setCursor(10, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 6) {

        lcd.setCursor(11, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 4) {

        lcd.setCursor(12, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 2) {

        lcd.setCursor(13, 0);

        lcd.write(">");

      } else  if (m > 0) {

        lcd.setCursor(14, 0);

        lcd.write(">");

      }  else {

        lcd.setCursor(15, 0);

        lcd.write(">");

      }

      if ( nowTime > totalTime * 60000) {

        myservo1.write(180, 30, true);

        myservo1.detach();

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(" Cook finished. ");

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("  Valve closed  ");

        delay(500) ;

      } else if (m >= totalTime - firstStep) {

        if (abs(valTemp - midFlame) < 1) {

          myservo1.stop();

        } else {

          valTemp = midFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("1. Mid level");

      } else if (nowTime >= lastStep * 60000) {

        if (abs(valTemp - lowFlame) < 1) {

          myservo1.stop();

        } else {

          valTemp = lowFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("2. Low level");

      } else if (nowTime > 0) {

        if (abs(valTemp - highFlame) < 1) {

          myservo1.stop();

        } else {

          valTemp = highFlame ;

          myservo1.write(valTemp, 30, true);

        }

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("3. Final HI ");

      } else {

        myservo1.write(180, 30, true);

        myservo1.detach();

        lcd.setCursor(0, 0);

        lcd.print(" Cook finished. ");

        lcd.setCursor(0, 1);

        lcd.print("  Valve closed  ");

        delay(500) ;

      }

    }

  }

}

キャンプでもシュラスコ! アウトドアで使える電動ロティサリーを自作します

ソロキャンプでも、ロティサリーチキンのような回転焼きを電動で楽しみたい!と思い、ステップモーターとArduinoで、小型の電動ロティサリー(回転BBQ器)を自作してみました。

ロティサリーBBQをコンパクトに楽しもう!Arduinoと28BYJ-48で小型の電動回転丸焼き器を自作

ソロキャンプで焼くもの

ソロキャンプでは、チキンの丸焼きは食べきれませんが、手羽やモモ肉など小さめの食材であれば、ロティサリーを使って網焼きとは違った食感が楽しめそうです。

屋外でのBBQでは、網を使ってソーセージを焼くことが多いですが、曲がっているソーセージは焼きムラができてしまい、曲がっていなくても網の上で転がっていってしまうことがあります。

ロティサリーを使えば、ソーセージのような形のものでも、転がる心配をせずに全周を均一に焼くことができそうです。

小型のロティサリーマシンを自作します

ソロキャンプ用の電動ロティサリーで、食べることだけでなく、食材がクルクル回りながら食べごろに焼きあがる過程も、見て楽しみたいと思います。

出力軸を低速回転で動かすことができれば、簡単な工作でつくれそうです。

ソロキャンプスタイルにちょうどいい大きさの電動ロティサリーを自作してみます。

部品の準備

動力部は、低速でも定電圧で動かせるステップモーター28BYJー48を、Arduinoで速度制御して動かします。

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回転速度は、可変抵抗(ボリューム)で自在に変えられるようにします。

串を脱着する時には、可変抵抗は操作せずに回転を止めたいので、電源用のスイッチを設置したいところです。

しかし、お気に入りのミサイルスイッチの入手が間に合わなかったので、当分はモバイルバッテリー側のスイッチで代用します。

  • Arduino
  • ステップモーター
  • スイッチ
  • 可変抵抗

駆動力の伝達部は、ユニバーサルジョイント2個で繋いで、BBQ台にのせる串と駆動部の出力軸との軸位置ズレを吸収します。

伝達軸は、ステップモーターの出力軸径と同じ大きさのφ5mmのアルミ棒を使います。

  • φ5mmアルミ棒
  • 同軸ジョイント#1(モーターとアルミ棒)
  • ユニバーサルジョイントx2個
  • 同軸ジョイント#2(アルミ棒と串)

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その他、モーター格納用のボックスや、同軸ジョイント#2と串を固定するための、手で締め付けられるネジなども使用します。

機構部を作ります

動力伝達部のジョイント類は既製品を使うので、ほとんどネジの締め付け作業だけで組み上げられます。

軸位置のズレ吸収用ユニバーサルジョイントを2個、動力伝達軸の途中に入れておきます。

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串との接続部だけは、様々な串への汎用性を持たせるために穴を拡大したり、手でまわすことができる大きさの締め付け用ボルトを取り付けられるように加工しました。

回路図

Fritzingで回路図をつくりました。

Rotisserie_回路図

電源はモバイルバッテリーから供給して、スイッチで全供給電源をオンオフするようにします。

Arduinoとモーターは並列に電源供給して、Arduinoに過大な電流が流れないようにしておきます。

回路図左側の可変抵抗で、中央のステップモーターの回転速度を変えられる回路になっています。

回路図の右半分は、完成品で入手できるモータードライバーボードを使いました。

 

Arduinoでステップモーター28BYJー48を回す制御仕様

今回は、可変抵抗でステップモーターのスピードを変える、基本的な手法を使います。

最初に、可変抵抗で調節した電圧を、Arduinoで読み取ります。

Arduinoでは、可変抵抗の電圧を回転速度に変換して、その回転速度に合わせたパルスをステップモータードライバーに出力します。

Arduinoの入出力ポートは5か所しか使わないので、はんだ付け作業も楽ですね! 

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28BYJー48とArduinoをボックスに取り付けます

ステップモーターやArduinoを入れるのにちょうどいい大きさの、プロジェクトボックスを入手します。

重量感がある印象にしたいので、アルミのボックスを選択しました。

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ステップモーターとスイッチ類を取り付ける穴を開けて、全ての部品を取り付けたら完成です。

ロティサリーチキンの代わりに、ソーセージとたこ焼きで試してみます

ソロキャンプ用のロティサリーなので、焼き鳥サイズの串を回してBBQをします。

ステップモーター28BYJー48は、ロティサリーにちょうどいい回転速度域では、よほど大きく重いものを串に刺さなければ、充分なトルクがあります。

少し軽めのものですが、私のキャンプ飯の定番!、ソーセージで試運転をしてみます。

ソロキャンプでいつも使っている小型ウッドストーブで炭をおこして準備します。

ウッドストーブの外縁2カ所に事務用クリップをつけて、その持ち手部分に串を通して、ソーセージを回します。

ゆっくりと回っているのを見ているだけで、電動ロティサリーを作った満足感で癒されます。

約3分で、表面をほぼ焦がさず、均一に焼き上げることができました。

youtu.be

ソロキャンプでいつも楽しんでいる、冷凍たこ焼きも、ロテイサリーで「表面カリッ、中はトローッ」と焼き上げてみました。

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まだトルクに余裕があるので、もっと重いものを焼く時でも使えそうです。

アタッチメントを工夫すれば、手動で回していたバームクーヘンにも応用できそうです。

...後日談...

数年にわたり、こっそりとキャンプでもシュラスコを楽しんでいましたが、やはりキャンパーさん達の要望は同じですね~

なんと、ロゴスさんからくるくるクッキングリルが発売されました!

私が自作したものとは違い、たいへんコンパクトに作られており、また別売の回転網を使えば魚などの平たいものも回転させられる優れものです。

自作しなくても簡単に入手できるので、キャンプ場で電動ロティサリーのお仲間を多く見かける日が遠くなさそうですね。

28BYJー48を実用するスケッチ(プログラム)

最後に、ステップモーター28BYJー48を回すスケッチを紹介いたします。

速度は変えられますが、とにかく回し続けるだけの短いスケッチです。

回転方向は、時計回りと反時計回りの両方に対応できるようにしていますが、実際には時計回りだけで使っています。

int motorPin1 = 4;    // Blue   - 28BYJ48 pin 1

int motorPin2 = 5;    // Pink   - 28BYJ48 pin 2

int motorPin3 = 6;    // Yellow - 28BYJ48 pin 3

int motorPin4 = 7;    // Orange - 28BYJ48 pin 4

// Red    - 28BYJ48 pin 5 (VCC)

int volumePin = 5;

int motorSpeed;

int motorSpeedtimes = 3;

int speedMax = 1500 ;

int waitSpeed = 0 ;

int lookup[8] = {B01000, B01100, B00100, B00110, B00010, B00011, B00001, B01001};



void setup() {

  pinMode(motorPin1, OUTPUT);

  pinMode(motorPin2, OUTPUT);

  pinMode(motorPin3, OUTPUT);

  pinMode(motorPin4, OUTPUT);

  Serial.begin(9600);

}

void loop() {

  motorSpeed  = 1024 * (motorSpeedtimes + 1) - (analogRead(volumePin) * motorSpeedtimes) ; //0to1023 change into speed

  clockwise();

}
void anticlockwise() { for (int i = 0; i < 8; i++) { setOutput(i); if ( motorSpeed > speedMax ) { waitSpeed = motorSpeed - speedMax ; delayMicroseconds(speedMax) ; digitalWrite(motorPin1, 0); digitalWrite(motorPin2, 0); digitalWrite(motorPin3, 0); digitalWrite(motorPin4, 0); delayMicroseconds(waitSpeed) ; } else { delayMicroseconds(motorSpeed); } } } void clockwise() { for (int i = 7; i >= 0; i--) { setOutput(i); if ( motorSpeed > speedMax ) { waitSpeed = motorSpeed - speedMax ; delayMicroseconds(speedMax) ; digitalWrite(motorPin1, 0); digitalWrite(motorPin2, 0); digitalWrite(motorPin3, 0); digitalWrite(motorPin4, 0); delayMicroseconds(waitSpeed) ; } else { delayMicroseconds(motorSpeed); } } } void setOutput(int out) { digitalWrite(motorPin1, bitRead(lookup[out], 0)); digitalWrite(motorPin2, bitRead(lookup[out], 1)); digitalWrite(motorPin3, bitRead(lookup[out], 2)); digitalWrite(motorPin4, bitRead(lookup[out], 3)); }

f:id:solocamptouring:20181014164507j:plain

ロティサリーを導入したことで、

  • 焼いて
  • 見て
  • 食べて

の合計3回楽しめるようになり、キャンプの食事時間が、さらに楽しくなりました!

ハンモックの軽量化!ウーピースリングで上級キャンプ

ウーピーストラップの自作は超簡単ハンモックを設営するときに、高さや角度調整が、なかなか上手く決まらない!という経験、ありますよね〜!?

そんなハンモックの設営時に活躍する、軽くて手のひらに収まる大きさにもかかわらず、長さが楽に調節できるウーピースリング(Whoopie Slings)の使い方や作り方を紹介いたします。

ウーピースリングでハンモックを簡単に設置

 

ウーピースリング(Whoopie Slings)とは

バックパックスタイルなどの軽量な荷物で、ハンモックキャンプを楽しむ時に便利なのが、高強度な素材で作られたウーピースリングです。

その使いやすさと、軽量コンパクトな収納性から、海外では長距離トレールをハンモック泊をしながら移動するような場合に、よく使われています。

材質

ウーピースリングの素材としてよく使われているのが、超高分子量ポリエチレン(Ultra High Molecular Weight Polyethylene)繊維のDyneemaを、筒状に編んでつくられた7/64" (約2.8mm)径のAmsteelロープです。

小型ATV(4輪バギー)のウインチコードにも使える材質なので、こんなに細くてもハンモックと人の重さには充分に耐えられる強度があります。

ウーピースリングの構造

Amsteelロープは筒状に編んだ中空のロープなので、テンションを抜けば中空径が広がります。

その特徴を活かして、ロープの端末を折り返して中空部に通し、自在に大きさを変えられる輪を作ることができます。

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輪を作った外側のロープを引張ってテンションをかけると、外側のロープ径がギュッと細く締まるため、その中を通したロープは動かなくなり、輪の大きさがしっかりと固定されます。

輪の大きさ(ロープの長さ)を調節したい時は、外側のロープのテンションを抜けば、中のロープが動かせるようになるので、簡単に調節できます。

Whoopie Slings(ウーピースリング)のしくみ

上の写真は画像に収まるように、③の調節する側の輪の大きさを小さくしています。

実際に使う時には、

  1. まず③の輪を大きくして(全長を長くして)、
  2. 両端末の輪をカラビナなどを使ってハンモックと木(に巻いたストラップ)に接続して、ハンモックを仮設置したのちに、
  3. ②を引っ張って長さを調節

の順番で、超絶簡単に調節できます!

ハンモックのロープとしてメリットの多いウーピースリング(Whoopie Slings)

ウーピースリングを自作するときの手順 

材料となるAmsteelロープは、リール売りが多いので、ウーピースリングに必要な長さだけ購入できる機会は、それほど多くありません。

通販サイトで検索して、数店舗見つかるかればラッキーかな?

もし運良く入手できた場合は、ワイヤーカッターと、Amsteelロープより少し大きめの径で先が細くなっている串状の棒があれば、自分好みのウーピースリングを自作できます。

輪の作り方

  1. Amsteelロープの中間の、輪にした時に二重に束ねる部分に棒を刺して、中空径を広げておきます。

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  2. ロープの先端をテープ留めして尖らせておき、棒の先端に添わせるように、広げた中空部に入れていきます。

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  3. 棒に沿って、ロープの先端を全て通したら完成です。

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端末のほつれ防止

端末の処理方法は、輪の作り方と同じです。

ロープの端末付近に小さな輪を作っておいて、輪をさらに小さくしていき、折り返し部の全てを中空内に収めてしまいます。

ちょっとした工夫の紹介

ウーピースリングの調節可能な輪は、勢いよく長さ調節しようとすると、二重になっている部分に輪が全て入り込んで、輪がなくなってしまうことがあります

このような事故を防止するために、輪の部分や端末に、中空部に入ってしまわない大きさのものをつけておきます。

私は普通のガイライン用ロープ(オレンジ色)で小さな輪をつけておきました。

自作する場合は、作る時に大きめのビーズ状のものを通しておけば、後から追加しなくて済みます。

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ウーピースリングを使いこなすために

ウーピースリングは、テントやタープ用のガイライン(ガイロープ)と同じくらいの太さでもハンモックに使える強度があり、長さ調節も簡単なので、たいへん便利に使えます。

しかしながら細すぎるために、木に直接設置すると、木の表層部を痛めてしまいます。

そこで、ハンモックや重量物に使用する場合は、木に巻いたストラップに登山用のカラビナなどで接続して使います。

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完成品があります!

ここまで自作方法を紹介してきましたが、ウーピースリングの完成品も、いろいろなメーカーから入手できます。

それぞれ名称が異なりますが、例えば

  • DDハンモック;ウーピースリング
  • ENO;ウーピー サスペンション システム

が、完成品です。

さらに嬉しいことに、DDハンモックからは、ウーピースリング単体だけでなく、ストラップとカラビナの一式セットも入手できます。

特に、これからハンモックを使う予定の人には、嬉しいセットですね!

ハンモックの蚊帳ごしに刺す虫から身を守る!モスキートネットinバグネット

蚊帳付きハンモックでもバグネットの併用をおすすめする理由上部にモスキートネット(蚊帳)が付いているハンモックでも、朝起きたら何かに刺されていることがあります。

特に夏に経験することが多いのですが、せっかくの涼しく寝られるハンモックなので、気持ちよく朝を迎えるために、対策をします。

 

ハンモックを蚊帳でまるごと覆って、360°の虫の攻撃からガードする!

ハンモックのメリットおさらい

徐々にキャンプで使う人が増えてきたハンモック、利点についてザックリまとめておきます。

  • コンパクトで軽い
  • 揺らぎで心地よい眠りにつける
  • 夏の涼しさは格別
  • 地面の状況が悪くても関係ない
  • 天候にかかわらず設置と撤収が楽

上側にモスキートネットが付いているハンモックであれば、小さな虫に悩ませられることもありません。

大きめの虫の攻撃

宿泊型ハンモックの多くは、パラシュートでも使われるリップストップナイロン生地を使用しています。

ハンモックの軽量化に貢献している生地ですが、私の経験では、この生地を通して刺す噛む虫がいます。

素足で寝ていて、朝起きたら太ももの裏に虫の攻撃痕があると、気持ちがいい朝でも気分が落ち込みます。

目撃していないので確かではありませんが、就寝中にハンモックの下から攻撃しているのはアブブヨではないかと思われます。

まだ経験はありませんが、大きめのハチも生地を突き破って攻撃できそうです。

刺されなかったとしても、丈夫とはいえハンモックの底面に穴をあけられるのは、いい気分ではありません。

ハンモックで虫に攻撃されないためには?

スプレー類などを使わずに防虫する手段について考えてみました。

上側にモスキートネットが付いている場合、よほど寝相が悪くなければ、ネットから素肌までの距離が保たれるので、上からの虫の攻撃被害はなさそうです。

下側からハンモック生地を通して攻撃してくる虫から素肌を守るためには、長袖長ズボンと靴下など体を覆う服装にすればいいのですが、暑い季節には避けたい服装です。

ハンモック単体で下側を防御する

簡単に虫の攻撃を防御するのであれば、DDのフロントラインや、ヘネシーのジャングルエクスペディション のように、底面が二重になっているハンモックを使う手段があります。

二重底の生地間に、何かを入れてスペースをつくることができれば、下からの虫の攻撃は届かないので安眠できます。

肌寒い季節には、マットなどのインシュレーターを二重底の間に入れて防寒する事もできますね!

蚊帳で覆って完全に防御する

寝相を気にせずに少しでも涼しく寝たい時や、既に持っている一枚底のハンモックを使う場合は、周りを蚊帳で覆ってしまいます

ハンモック自体がもともと空中に浮いているので、蚊帳も空中で、ハンモック全体を隙間なく覆うことができます。

虫が多い場所や季節によって蚊帳を使えばいいので、

  • ハンモックのみ
  • ハンモックと蚊帳の併用
  • ハンモックとアンダーキルト

などと組み合わせを変えることで、一年を通して空中泊を楽しめます

ハンモックに合わせて蚊帳をカスタマイズしました

最後に、私が使っているハンモックと蚊帳との組み合わせには必須となる、蚊帳の改造を紹介いたします。

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ヘネシーやLENZAIなどのハンモックは、バンジーコードをペグダウンすることで、ハンモックの居住空間を広げる構造になっています。

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これらのハンモックでも蚊帳を使いつつバンジーコードを設置できるように、蚊帳をカスタマイズしてみます!

蚊帳に、バンジーコードを通す穴をあけますが、ほつれたり穴が大きくなって虫の侵入口にならないように、当て布を接着して、その上からハトメをかしめました。

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バンジーコードを地面にペグ固定すると、追加した蚊帳も膨らむので、ハンモックと蚊帳の間に空間ができて、虫の攻撃を心配することなくハンモック泊ができます。

ハンモックは、蚊帳を取り外さなくてもスネークスキンに収めることができるので、ハンモックのメリットである設置や撤収の簡単なところは変わりません。

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まるごと覆うタイプの蚊帳は、オープン型のハンモックにはそのままで、その他多数のハンモックでも少し蚊帳を改造するだけで使えます。

今使っているハンモックで、涼しさを犠牲にしないで、全方向の虫から防御したい場合におすすめです。

FRPのテントポールをアルミで軽量化! ツーリングドームのカスタマイズ

使いやすいテント「コールマン ツーリングドーム」 の、唯一の弱点である「重い」点を、軽量化で改善したいと思います。

重量増の要因となっているFRP(グラスファイバー)のメインポールに着目して、高級テントと同じ、アルミ(ジュラルミン)材質のポールにしてみました!

FRPのテントポールをアルミで軽量化! ツーリングドームのカスタマイズ

 

コールマン ツーリングドーム LX 

一年を通して、ソロキャンプでは主に、コールマン ツーリングドーム LXを使っています。

テント内スペースと前室エリアの両方とも、ソロキャンプには充分の広さで、天候が悪化しても、テント内にキャンプ道具を全て収納できます。

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防水と通気もしっかり考えられた作りで、広さの割には手軽に入手できる値段なので、気に入っています。

名前に「ツーリング」が入っているので、バイクや自転車で移動するキャンプで使用することを考えられているようですが、それにしては重さが5,600gと、他の同じサイズのテントと比べて重くなっています。

重さの要因は、ポールの材質

ツーリングドーム LXと、同じカテゴリーに入る他のテントの重さを比べてみます。

では、軽いテントと何が違うのかというと、ツーリングドーム LXのポールは、FRP(グラスファイバー)でできていることが挙げられます。

一般的にFRPのポールは、アルミのものに比べて

  • 重い
  • 繊維にそって裂けるように破壊されるので、キャンプ中に折れると応急処置に手こずる事がある

というデメリットがあります。

このため、多くの高級テントのポールには、軽量なアルミ(ジュラルミン)が使われています。

長さは違いますが、Nemoのテントに使われているDAC製のアルミポールと比べても、重さの違いが一目瞭然です。

ツーリングドームのFRPポール(1140g)と、Nemoのアルミポール(390g)

ツーリングドームを軽量化

それでは実際に、お気に入りのツーリングドームを軽量化して、ツーリング用テントとして使いやすくしてみます。

長さを確認して、アルミのポールを入手する

アルミのポールは、海外製の汎用品を、通販サイトで安く入手することができます。 

まずは、最初からテントに付属していたFRPポールの長さを確認します。

コールマン ツーリングドーム LX メインポールの長さ

ツーリングドーム LXのポールの長さは、約395cmです。このメインポールは、一端をテントの袋状になっているところに入れて、反対の端をテントのペグ用ベルトについたピン(写真の右下)に差し込んで使う構造です。

そして、合計2本のメインポールを設置することで、テントの天井部が支えられます。

新たに入手するアルミのポールは、使ってみて長ければ切断すればよいので、少しだけ長めの400cmのものを2本入手しました。

ツーリングドームの小改造が必要

アルミのメインポールは入手しましたが、そのままではツーリングドームに使うことができません。

入手した汎用アルミポールの両端末は、テントの四隅についているペグ用ベルトのハトメ穴に差し込むタイプの形状になっています。

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そこで、ツーリングドーム のペグベルトにも、同様のハトメ穴をつけます。

FRPポール用のピンをリングから外して、代わりにハトメを2個つけたベルトを自作して、スプリットリングに通します。

細かな調節ができるように、ハトメは1か所につき2個つけておきました。

ツーリングドーム にアルミポール用のハトメをつける
ツーリングドーム を改造してアルミポールを使う

入手したアルミポールの長さは400cmで、もとのFRPポールより約5cm長かったのですが、追加したベルトやハトメに差し込む部分の長さの差を考慮すると、切断して短くしなくてもピッタリの長さでした。

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ツーリングドーム LXは、どれだけ軽くなったか?

ツーリングドーム LXには、2本のメインポールの他に、前室と後室の屋根を支えるポールがそれぞれ1本づつあります。

前室と後室用のポールもアルミ化したいのですが、屋根を支える部分に角度がついている形になっています。

強度を落とさないでアルミを曲げて加工することは難しそうなので、今回はFRPのままとしました。

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FRPとアルミそれぞれの、メインポール2本分の重さを量ってみました。

  • FRP ; 1140g
  • アルミ ; 560g

その差は580gです。テント総重量は、単純計算だと

5,600 - 580 = 5,020(g)

となり、スノーピーク アメニティドームSとほぼ同じ重さまで、軽量化できました。

参考で、今回はアルミ化を見送った前室と後室用のFRPポールは、合わせて690gです。これらのFRPポールまで手を付ければ、さらに数百gの軽量化が可能だと思われます。

約600gだけとはいえ、手で持った時には重さの違いをしっかりと感じられ、バイクでキャンプに行くときに、積載を躊躇することもなくなりました。

ツーリングドームSTなども軽量化!

ツーリングドームLXの場合は、約4mのアルミポールをそのままの長さで使えましたが、少し小さめのSTのポールは約345cmで、ちょうどいい長さのアルミポールは見つかりにくいです。

ツーリングドームSTなどの場合でも、長めのものを入手して、ダイソーなどでも売っているパイプカッターを使って、もとのFRPポールの長さに合わせて短く加工することで、同じように軽量化ができます!

テントポールの軽量化カスタマイズ

コールマンのものでなくてもFRPポールが使われているテントであれば、この方法で簡単に軽量化できるので、愛用テントの重さが気になる場合に、おすすめです。

コンパクトテーブルをスペックで比較。ソロキャンプにおすすめのテーブルは?

キャンプ用テーブル徹底比較ロースタイルのソロキャンプが多いので、キャプテンスタッグのコンパクトアルミテーブルを長年愛用しています。

しかし、凝った料理をしたい時などに、その一脚だけでは全ての置きたいものを載せられないことがあり、コンパクトテーブルを追加したいと思うようになりました。

多くのキャンプ用テーブルから、自分のキャンプスタイルにぴったりのテーブルを選ぶために、各社のテーブルをわかりやすく一覧表にまとめて、比較してみました。

ソロキャンプ用のロールテーブルを、一覧表にまとめて比較

軽量キャンプに一脚だけ持っていくテーブル

最初に、これまで使っていたテーブルを紹介しておきます。

キャプテンスタッグのコンパクトテーブルですが、私のキャンプスタイルに合わせて、使いやすくく改造しています。

www.solocamptouring.com

もとの天板高さは12cmですが、低いと感じることがあるので、約25cmまで高くできるようにしました。

また、組み上げた状態で持ち運ぼうとすると天板が波打って、上に置いた物が倒れてしまうことにも、対策をしています。

便利に使えるのですが、バーナーを置きつつ調理しようとすると、他のものを置くスペースがほとんど残りません。

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このため、調理し終わった料理や飲み物を載せるための、セカンドテーブルを探すことにします!

各メーカーのコンパクトテーブルを比較します

それでは、各メーカーのコンパクトテーブルを一覧表で比較していきます。

海外メーカーの製品を含めると、まとめきれない数になってしまいます。そこで、国内外の有名メーカーのものと、通販サイトで売れ筋だと考えられる、レビュー数の多い海外メーカーのものを選択しました。

選択したものは、テーブルの大きさで、S,M,Lサイズのカテゴリーに分類します。

  • Sサイズ;テーブル短辺が約20cmで、登山キャンプ向きのもの
  • Mサイズ;テーブル短辺が約30cmで、ソロキャンプ向きのもの
  • Lサイズ;テーブル短辺が約40cmで、2人程度まで使えるもの

 

それぞれのカテゴリー(サイズ)で、各製品の

  • 大きさ L,W,H(cm)
  • 重さ(g)
  • 参考で、2018年9月時点での参考価格帯

を一覧表にまとめました。

 

参考価格帯は、松竹梅で

  • 松;10,000円以上
  • 竹;5,000円以上~10,000未満
  • 梅;5,000円未満

に分けています。

 

Sサイズ

登山で使うことを前提にしているものが多く、コンパクトに(平らに)収納できるだけでなく、その重さも500g以下と超軽量です。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
ダンロップ 
コンパクトテーブル BHS102
18.8 29.8 10.6 450
ソト 
フィールドホッパー ST-630
21 29.7 7.8 395
スノーピーク 
テーブル オゼン
ライト
21 29.7  8.5 270
FLYFLYGO
超軽量テーブル
25 35 10 420

国内メーカーのものは少し高価ですが、収納性や使用性、そして軽量化に各社独自のアイデアが織り込まれていて、使っていて楽しそうです。

なかでも、ソトのフィールドホッパーは、収納状態からパカッと開くだけでテーブル形状になる優れものです。

Mサイズ

私が今使っているキャプテンスタッグのアルミロールテーブルは、このカテゴリーに入ります。

天板はアルミが主流ですが、DODのライダーズテーブルは、1680Dオックスフォードポリエステル生地でできた天板袋を使って、アルミ板が脱着できるようになっています。

アルミよりもポリエステル生地の手触りや見た目が好きな方にはおすすめです。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
キャプテンスタッグ アルミ ロールテーブル M-3713 29 40 12 700
Moon Lence 超軽量 ロールテーブル Sサイズ 35 40 30 935
キャプテンスタッグ ジュラルミンロールテーブル UC-518 35 39.5 31.5 900
DOD ライダーズテーブル  TB1-461 36.5 46 33 920

30cmほどのテーブル高さが欲しい場合は、少しだけ重くなってしまいますが、脚がアルミポールのタイプがいいですね。

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Lサイズ

Mサイズの構造そのままで、一回り大きくしたものが揃っています。

キャンプチェアで有名なヘリノックスからは、天板がナイロンのメッシュ生地のもの(テーブルワン)と、しっかりした天板のもの(テーブルワン ハードトップ)などの数種類が準備されています。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
Moon Lence ロールテーブル
アルミニウム & オックスフォード
43 56 38 700
Helinox  テーブルワン  40 60 39 670
Helinox  テーブルワン ハードトップ 40 60 39 920
キャプテンスタッグ アルミロールテーブル UC-501 41.5 58 19.5 1500
Moon Lence 超軽量 ロールテーブル Mサイズ 41 56.5 40 1300

海外メーカーでは、天板にオックスフォード繊維生地が使われていて、約700gと軽く、価格も数千円と安いものが数種類あります。

ためしに、私も一卓入手しました。

天板に置いた飲み物が倒れないかが心配されましたが、 テーブルに縫い込まれているアルミの角パイプ4本が脚部フレーム上に載っていることもあり、実際には不安なく飲料缶を置く事ができます

もし缶が倒れるとしたら、地面が傾いていることの方が先に起因しそうです。

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安さと軽さで選んだテーブル

既に写真に登場していますが、Lサイズでありながら、安くて軽いことで他を圧倒する、海外メーカー製のテーブルを選択しました。

キャプテンスタッグのテーブルで調理中でも、短い組立て時間で広いテーブル面を追加で確保できるので、使いやすいテーブルです。

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収納した時の大きさは、キャプテンスタッグのアルミロールテーブルよりも長く、60cmくらいになりますが、例えばバイクの荷台に載せても、問題にはならなさそうな長さです。

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便利に使おうとすると重くなりがちなキャンプ道具が多い中で、Lサイズのテーブル面積にしては約700gと軽いことに多いに助けられて、入手後のキャンプには毎回持って行ってます。

もっと簡単にハンモックを設営しよう!カラビナでサスペンションロープを固定する方法

クライミング用カラビナでハンモックを楽しもう

お気に入りのハンモックを持って、キャンプに行ってきました。

ハンモック泊は、荷物が少なくて済む上に設置や撤収作業も楽で、キャンプでのメリットを毎回実感できます。

そんなハンモックを、さらに簡単便利に設営できるアイテムとその使い方を、ハンモックの設置手順とともに紹介してみたいと思います。

もっと簡単に寝床を設置しよう!ヘネシーハンモック

ハンモックの紹介

これから紹介する簡単な設置方法は、ロープ状のサスペンションコードを使って設置するハンモックに使えます。

今回使用するのは、ハンモックにサスペンションコードが付属するタイプのヘネシーハンモックですが、DDハンモックなどのハンモックに直接カラビナをつけるタイプのハンモックでも、ロープ状のものを長さ調節しながら使う場合は同じく効果的です。

もっと簡単にハンモックを設置しよう!スネークスキンとアンカーリング4個を使います

ハンモックは、中で寝たときに下にも空気の流れができるので、テントにはない涼しさを感じることができて快適ですよね。

せっかくなので設営と撤収も涼しい顔!で終わらせたいところです。

ヘネシーハンモックは、ポール類は一切使わずに、またサスペンションコードだけで、蚊帳(モスキートネット)付きのハンモックを設置することができて、設置と撤収作業も楽なのでお気に入りです。

ハンモックを簡単便利に設置しましょう

ハンモックをもっと簡単に設置するアイテムの使い方を、ハンモック設置の手順にそって紹介していきます。

その中で、片側に2個づつ、合計4個使用しているアンカーリングは、登山やレスキュー用品で、主流は軽量なアルミ製のリングですが、他に、

  • 垂直下降リング
  • ラッペルリング
  • ディセンダーリング

とも呼ばれることがあります。

ハンモック界では、もっと一般用語でダブルOリングと称することも。

いろいろな言い方がありすぎて訳がわからなくなりそうなので、この記事内ではアンカーリングと呼んでいきます。

ハンモック用ストラップ

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木を傷めないように、 ハンモック用のストラップを木にまきます。 

ハンモックで使いやすいように作られたストラップは、デイジーチェーン状になっていて、カラビナを付けられる輪がたくさんついているので、最後の高さや角度調整も楽に行えます。

O形のカラビナとアンカーリング(垂直下降リング)

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ストラップの適当な位置に、O形のカラビナでアンカーリング2個をぶらさげます

一般的なD形のカラビナは、アンカーリング2個を使うと、強度的に弱い横方向に力がかかりやすいです。

そこで、幅が広さが一定のO形のカラビナを使って、強度的な安心感を増しています。

ハンモックの両側の木それぞれ個別に設置するので、合計ではカラビナ2個と、アンカーリング4個を使います。

アンカーリングはいろいろな種類(大きさ)がありますが、上の写真で使っているものは外径5.1cm、内径2.6cmで、同じく写真に写っているO形のカラビナに、ちょうどいい大きさです。

ハンモックを出しましょう

 

ヘネシーハンモック
ヘネシーハンモックをスネークスキンに入れて収納

次にハンモックを設置していきます。
今回使うヘネシーハンモックは、オプションのスネークスキン に収まった状態で、収納袋に入れて持ち運んでいます。

スネークスキンは、名前のとおり「へびの皮」のような形のカバーで、ハンモックの設置と、特に撤収時の収納が、たいへん楽になります

参考ですが、ヘネシーハンモックExpeditionの場合、付属しているタープを装着したままでも、スネークスキンに収納することができました!

ヘネシーハンモックの場合の呼び方はスネークスキン ですが、DDハンモックの場合は、ハンモック スリーブ の名称で、オプション設定されています。

アンカーリングにハンモックを仮留め 

ハンモックのライン(両端末のロープ)を、アンカーリングに仮留めします。

  1. ラインを、アンカーリング2個に通す
  2. ラインをリングの外から折り返したら、リング1個だけに、もう一度通す
アンカーリングにハンモックを仮止め する方法1
アンカーリングにハンモックを仮止め する方法2

すると、ハンモックに重量がかかると、アンカーリング2個が密着する方向に力が働くので、2個のアンカーリング間に挟まれたラインが固定され、緩むことがありません

ラインの端を軽い力で引けば、アンカーリング間に隙間ができるので、ハンモックを高くする方向に片手だけで調整できます。

ハンモックの重さによるラインのテンションを抜けば、ハンモックを低くする方向も簡単に調整できます。

ハンモックの位置や高さや角度の微調整では、なかなか気持ちよく決まらないことがありますが、アンカーリングとカラビナを使えば、ほどいて結びなおす作業を省けるので、短時間で終えられます。

ヘネシーハンモック用のスネークスキン

アンカーリングとカラビナで両端が仮留めできたら、スネークスキンに包まれたハンモックは下の写真のようになっています。

スネークスキンからハンモックをだします

ハンモックを包んでいるスネークスキンを、中央部から両端末に向かって脱がすと、あっという間にハンモックが現れます。

あっという間にハンモックが現れます

この時スネークスキンは、ハンモックの両端末のライン上で、蛇腹状になっています。

ハンモックの本留め

ハンモックの位置、高さ、角度の調整ができたら、アンカーリング部に結び目を追加して、ほどけないように補強しておきます。

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 心配性な私は、仮留め状態から追加で数回、ラインをアンカーリング2個に通したのちに、ハーフヒッチ(ひと結び)で保険の増しどめをしています。

さらに徐々に結び目が緩んだ時に備えて、ハンモックのラインにプルージックで固定したガイロープ(写真のオレンジ色のロープ)を、D形のカラビナでストラップに固定しています。

ガイロープには、体重による衝撃に耐えられる強度はないので、ハンモックのラインが瞬時に切れてしまうような場合には対応できませんが、徐々に負荷が増えるような場合には、おまじない+αの役割をしてくれるのではないかと期待しています。

タープをはる

雨や露などに備えて、タープを張れば設置完了です。

雨や露の心配がなかった今回は、ヘネシーハンモックに付属している非対称形状の小型タープを使って、落ちてくる木の葉に備えておきました。

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このステルス戦闘機のような優美なプロポーションも、ヘネシーハンモックの魅力です!

天候が悪い時などには、大きめの4x4m DDタープを組み合わせて使うこともあります。

ヘネシーハンモックとDDタープ

ハンモックは、お世話になる木の間隔によっては、ちょうど良い高さや角度で設営するのに苦労することがあります。

登山用品などを活用して、その時々の環境への対応レンジが広い設置方法を持っておくことで、設置がたいへん楽に、そして早くなったと感じます。

そのおかげでキャンプを楽しむ事に集中することができて、今回も快適に空中浮遊できました!

キャンプで料理#1 砂肝のアヒージョも串焼きも最高に美味しかった

キャンプ場で、人生初の砂肝(砂ズリ)料理に挑戦してみました。

見栄えは気にしない男の料理記録なので、きれい好きの方は気分を害するかもしれません。

砂肝は簡単にさばけて、アヒージョも串焼きも最高に美味しかった

キャンプで、砂肝(砂ズリ)を飽きるほど食べたい

美味しそうな砂肝料理を作られている動画を観て、砂肝さばき(下ごしらえ)を習得したくてたまらなくなりました。

先日、キャンプで一泊する機会があったので、動画で紹介されている砂肝の下ごしらえと料理に挑戦してみました。

砂肝のアヒージョ

まず一品目は、動画内で紹介されているアヒージョを作ってみます。

作る事だけでなく、食べるのも初めてだと思います。

普段はキャンプに持ち込む事はない、フランスパンも準備しました。

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砂肝を下ごしらえします

砂肝は、硬い筋の部分を取り除きます。この作業の習得が、今回のキャンプ料理の目的です。

動画で紹介されている下ごしらえ方法(正しいやりかたと、失敗した時のリカバリー方法)を駆使して筋を取り除いてみました。

キャンプでいつも使っている果物ナイフでの作業ですが、思いのほか簡単で、魚の皮をはぐような感覚で、楽しみながら終了しました。

砂肝は簡単にさばけて、キャンプに最高

アヒージョに入れるもの

アヒージョには、砂肝のほかに私の大好物のジャガイモと生マッシュルームを入れます。

キャンプ場で、思いがけずズッキーニを頂いたので、それも使うことにしました。

アヒージョに入れるもの

アヒージョの作り方

動画では、まずオリーブオイルに、にんにくの香り付けをされていました。

今回は気付いたら、全ての具材が入った状態で、鍋に火にかけていました。

もう後戻りできないので、このまま続けることにします。

にんにくスライスと鷹の爪と多めのオリーブオイルに加えて、塩コショウと醤油で味を整えつつ火にかけ続けます。

油なので「炒める」か「揚げる」が正解のような気がしますが、実際に火にかけた様子は「煮込む」イメージです。

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アヒージョを実食します

じゃがいもと砂肝に火が通ったら、完成です。

フランスパンは、軽く火であぶってサクサクな食感にしてから、アヒージョにつけて食べてみます。

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アヒージョを食べるのは初めてで、本場の味はわかりませんが、つくる前に想像していたとおりの美味さに、完成することができました。

オリーブオイルに移った食材の香りと砂肝のコリコリ感に、フランスパンの少し塩気がある味が相まって手が止まらなくなり、お酒が進みます。

砂肝(砂ズリ)の串焼き

今回は、もう一品、定番の串焼きも作りました。こちらも自分で下ごしらえして串にさすのは初めてです。

下ごしらえした砂肝のうち、きれいに切り出せたものを串にさし、残りはアヒージョに投入しました。

串にささっている状態で買ってきた、とりかわ、ねぎまなどと一緒に、自分で下ごしらえした砂肝も、塩コショウで味付けしつつ焼きます。

砂肝(砂ズリ)の串焼をキャンプで作ります

砂肝の串焼きは、お店で頂くのと遜色ない、安定のおいしさでした。

しばらくは、キャンプに砂肝は欠かせません

今回、初めて砂肝を扱いましたが、最初に少しだけ手間をかけて筋を取り除いておけば、そのあとはアヒージョや串焼きのような手がかからない料理に使えるので、キャンプにはもってこいの食材です。

お酒も進む食材なので、しばらくはキャンプに毎回持っていくことになりそうです。

キャンプで映える器を作ってみよう。信楽陶芸村で陶芸体験

奥田忠左衛門窯 信楽陶芸村で陶芸体験

たぬきで有名な信楽焼の陶芸体験ができる、奥田忠左衛門「信楽陶芸村」に行ってきました。

一か月前から手ひねりの陶芸体験をする事を決めていたので、この機会にキャンプで便利に使える器を作ろう!と考えていました。

とはいえ初めての体験で、どのレベルまで自分で作れるのかもわからず、いろいろな案が錯綜しました。

当日まで悩んで決めたコンセプトと、陶芸体験の様子を紹介いたします。

キャンプで使う陶器

通常は軽さとコンパクト収納を追い求めて選んでいるキャンプ用品ですが、今回は軽さは追及しないことにします。

また、キャンプでいつもは使うのは、味気ない金属色の食器ばかりです。

そろそろ嗜好を変えて色彩がある陶器の器で、しかもコンパクト収納できる、キャンプに持っていきたくなるものを作ります。

陶芸作品の大きさ

手ひねりは、手動のろくろを使います。正確に測っていませんが直径15cmくらいの回転台の上で作り上げます。

愛用の丸形はんごうの直径が約15cmなので、その中のすっぽり収まるものならば、はんごうの中に入れてキャンプに持っていける!と思い、とにかく丸形はんごうに収納できる大きさのものを作ることにします。

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陶芸作品の形

器の大きさは決めたものの、形と使い道については悩みました。

まず思いついたのが、一人用の鍋や、旅館などで固形燃料とともに使われるフライパンがわりの器など、直接火にかける調理器具です。

しかし、自分で作った陶器が直火での使用に耐えられるか自信がなかったので、候補から除外して、料理をのせたりする器を作ることにします。

いつも持っていきたくなるような器を作りたいので、まずはキャンプでよく作る料理を思い返してみます。

凝った料理はできないので、天ぷらと炭火焼が多いですね。

どちらの料理にも必要になるのが、塩、つゆ、タレなどの最後の味付け。という事は、複数の味付けが楽しめるように、仕切りがついたタレ皿のようなものを作れば、キャンプでいつも愛用できそうです。

ここまで考えをまとめた上で、あとは陶芸体験の場で臨機応変に思いつきで対応することにして、本番に挑みます。

信楽陶芸村で、手ひねり陶芸体験

まずは職人の方が、わかりやすく説明しながらデモンストレーションしてくれます。あっという間に職人の手でコーヒーカップの形ができていく様子は、思わず見とれてしまいます。

私にも簡単にできそう!という気持ちになったところで、実際に作ってみます。

準備

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席についたところで、目の前には粘土と手動ろくろが準備されています。

写真の粘土は6人分なので6等分したうえで、さらにそこから拳の大きさの粘土を切り出して、丸いかたまりにします。

高台(こうだい)を作ります

最初に、ろくろの上で器の底の部分を作ります。

丸いかたまりにした粘土を、ろくろの上に置いて、手のひらで叩いて、丸く押し広げていき、厚さ1cmほどにします。

少し厚すぎるようですが、数日乾かした後に、職人の方が削って綺麗な高台に仕上げてくれるので、ケチってはいけません。

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次に高台の大きさを決めて、竹ひごで切り出します。

四角形やハート形など、好きなかたちでいいそうですが、私は丸形はんごうに収めたいので、迷わず丸く切り出します。

ろくろを手でまわしながら、直径を決めた位置に竹ひごをあてて、最初はしるしをつける程度で、徐々に深く切り込みをいれていきます。

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窯で焼いたときに、外形は少し小さくなるそうです。

大きすぎて飯盒に入らなくなるより、小さいほうがいいと思いながら切ったら、ずいぶん小さくなってしまいましたが、このまま作業を進めます。

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口縁(こうえん)を作ります

器には、高台と口縁の間に「腰」や「胴」がありますが、私がつくるものは平皿に近いと思われるので、いきなり口縁を作っていきます。

親指ほどの太さの紐のような形の粘土をつくり、先ほどの高台部のふちに沿って重ねて置いたら、境界部をつまむようにして、境い目がなくなるようにします。

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仕上がりが危惧されるようなツギハギ感がただよいますが、これから綺麗にしていくので、ここは思い切りよく続けます。

紐状の粘土を2回くってけたら、私の用途には充分の高さの口縁になりました。

コーヒーカップなどを作る場合は、何度も重ねてつまんでいきます。

中の仕切りを付けてみます。

特に説明がなかったので、仕切りを付ける人は少ないのかもしれません。

コーヒーカップの持ち手の付け方と同様に、仕切りの壁を作って、水で溶かしながら付けていきます。

少し乾き始めたのか、口縁に発生し始めた細かいヒビ割れも水で溶かして埋めながら、全体の形も整えて完成です。

自分だけのキャンプ用の器を作ってみよう。信楽陶芸村で陶芸体験

仕切りをつけたら、顔っぽくなったので、アドリブで目と歯形もつけておきました。

とりあえず完成

今回の陶芸体験は、家族で参加してきました。

事前の家族会議もなく、それぞれ違ったものを思いつきで作っていて、面白いですね。

職人の方が、苦労していると適切なアドバイスをくれたり、破綻しそうな時は少し手伝ってくれて、あっという間に綺麗に修正してくれるので、みんなで楽しむ事ができました。

30分強の体験時間で、全員完成です。

自分だけのキャンプ用の器を作ってみよう。信楽陶芸村で陶芸体験

果報は寝て待て!

 陶芸体験で作った作品は、数日にわたり乾かした後に、職人の方が高台を削って綺麗にしてくれます。

さらに信楽焼の色彩に(職人におまかせで)釉薬を塗って、窯で焼いてもらいます。

天候しだいで日数がかわるので、約60日から忘れた頃の間に、郵送で自宅に届きます。

自分だけのキャンプ用の器を作ってみよう
信楽陶芸村で陶芸体験

なお、ここの陶芸体験は事前予約が必要ですが、大人数でも体験可能です。

グループ旅行の計画に入れて、親交を深めながら作ってみても面白いと思います。

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自然水から安全な飲用水を確保したい!。知っておきたい飲み水の作りかた

飲用できる水の確保は、人里離れた場所でのキャンプや、非常時にも欠かせない重要な課題です。

整備されたキャンプ場では、蛇口をひねると飲用に適した水が確保できますが、オフシーズンのキャンプ場や山奥での野営などでは、自分で飲料できる水を確保しなければならない場合があります。

そのような場合、そして非常時にも活用できる、安全な水の確保方法について調べてみました!

知っておいて損はないので、キャンプや非常時での豆知識として紹介いたします。 

自然水を可能なかぎり安全な飲み水にする

 

水道水を持って行く 

キャンプであれば、家から水を持って行くことが、もっとも簡単に安全な水を使う方法です。

普段飲用している水と変わらないので、硬度が合わずに体調を崩すこともありません。

私は、たとえ整備されたキャンプ場でも、そこの蛇口の水で体調が悪くなる場合があるので、車で一泊のキャンプに行く場合は、2リットルくらいを家から持って行くこともあります。

長期キャンプでは、上水道の水を頂けるチャンスがある時に、さらにろ過機能付きボトルで塩素などを除去すれば、いつでも同じ口当たりの水を入手できます。

塩素などを除去できるOKOの浄水フィルター

災害時の備えとする場合は、5~7年保存できる長期保存水が便利ですね。

川の水や浄水されていない自然水 

山深い場所を流れる渓流の水は、見ているだけで癒される美しさで、その冷たい水を飲んでみたい衝動にかられます。

キャンプ場によっては、水場があっても浄水されていない水がでてくるところもあります。

その場合に考えられるのが、人体に悪影響がある異物の混入です。

自然水を飲める水にする為に、ごみや微生物などの飲用したくない混合物の除去方法について紹介します。

不純物を取り除く

 自然水に含まれるゴミは、沈殿させるか ろ過で取り除きますが、ろ過の方が確実です。

ろ過に使われるフィルターの種類について、まとめてみます。

ペーパーフィルター

 浮遊しているゴミなどの目に見える大きさの不純物は、ドリップ式のコーヒーフィルターのようなペーパーフィルターで除去できます。

水の色の原因となるものも、多少は取り除くことが可能です。

微細孔フィルターの種類

中空糸膜逆浸透膜(RO膜)は、活性炭と組み合わせて、家庭用浄水器にもよく使われているフィルターです。

少しサイズが大きめになってしまいますが、耐久性に優れたセラミックを使ったフィルターもあります。

フィルター孔の大きさ

どの微細孔フィルターも、ごく小さな孔や隙間を通すことで不純物を取り除くものです。現在よく使われているものの孔の大きさの単位は、中空糸膜とセラミックが0.1〜100μm(ミクロン)、逆浸透膜は1nm(ナノメートル)です。

細菌補足性能

中空糸膜とセラミック

たとえば大腸菌の直径は約0.5μmなので、中空糸膜やセラミックのフィルターでも、その孔の大きさによっては、細菌類を取り除くことができないものもあることになります。

そのため、0.5μm程度の細菌を通さないように、0.1μmほどの孔の大きさをねらって作られている製品が多くなっています。

逆浸透膜

一方で逆浸透膜は、分子レベルで水分子に近い大きさのものだけを抽出することができ、海水から真水を作る場合にも使われるほど高性能ですが、圧力と時間をかけないと必要量を得られません

また膜を通過しなかった物質を洗浄しながら使わないと詰まってしまうので、得られる水の量に比べて、洗浄水として捨てる量が多いというデメリットもあります。

装置が大がかりで大量に水を使うので、家庭用レンタルサーバーで入手することはできますが、キャンプでの現地浄水には不向きです。

煮沸して細菌類を不活化する

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フィルターで、ゴミと同時に除去できなかった細菌は、煮沸して殺菌します。

ほとんどの細菌は100℃の環境に1分程度さらすと不活化できます。

ミルトンなどの消毒液で細菌の芽胞を不活化する

一例としてあげるウェルシュ菌は、大量に増殖して食中毒を起こす細菌です。

煮沸では不活化できないウェルシュ菌の芽胞(発芽する前の胞子)などについては、消毒液を使う事で、水道水と同じ塩素濃度にして不活化します。

専用のものもありますが、簡単に入手できる次亜塩素酸ナトリウムの消毒液を使う例を紹介します。

飲料に適した水の有効塩素濃度は、0.1~1ppm(0.00001%~0.0001%)です。

例えば、哺乳瓶の滅菌などに使われる、塩素濃度1.1%のミルトンを使う場合は、約1万〜10万倍に希釈すればいいことになります。

1滴が0.05ミリリットルだとすると、水1リットルに対し、塩素濃度1.1%のミルトン1〜2滴という計算になります。

滴下後はよく混ぜた後に、細菌が不活化されるまで、1時間ほど待ちます。

活性炭の効果

浄水器の他にも様々な用途で活性炭は使われています。

浄水用途ではカビ臭を除去する他に、残留塩素を塩素イオンに分解して除去する効果があります。

結論! 飲み水を現地調達する方法

最後に、荷物を増やしたくないキャンプや非常時に、現地の川の水などから安全な飲み水を得る方法と順番をまとめてみます。

  1. 沈殿させるかペーパーフィルターで、大きなゴミを除去する。
  2. ミルトンなどの次亜塩素酸ナトリウムの消毒液で、殺菌する
  3. 中空糸膜やセラミックフィルターと活性炭が使われている 浄水器で、殺菌後の菌類や残留塩素を除去する
  4.  念には念を!という場合は、数分間煮沸する

この方法で、ゴミと細菌類をほぼ除去できます。しかし100%確実ではなく、また産業廃棄物による汚染などには対処しきれていない場合もあります

たとえば川の水を使う場合は、その上流に廃棄物や農薬が使われる場所がないことを確認しておくことも必要です。

なお、除菌した水でも時間がたつと安全ではなくなってくるので、一日以内など早めに使うようにしましょう!

本記事内の、水の消毒方法については、巨大地震に備えて|愛知県衛生研究所を参考にさせていただきました。

虫を寄せ付けずにキャンプしたい! 蜂、アブ、ブヨやムカデの攻撃から防御しましょう

殺虫、防虫グッズまとめ

初夏から秋にかけてのキャンプでは、素肌の露出が多くなりがちです。

しかし、特に山間部のキャンプ地では、蚊やアブやブヨなどの攻撃から身を守らないと、あっという間に刺されたり噛まれたりしてしまいます。

敵は見えない死角からやってきたり、両手が塞がっている時を狙って近寄ってくるので、周りに注意していても気付いた時には攻撃を受けており、悔しい思いをする事が多々あります。

毎年いろんな虫除けを試してきましたが、中には効果が少なかったり持続性のない虫除けもありました。

そこで、効果があった虫除けについてまとめて、今シーズンは(も)、虫の攻撃による被害ゼロを目指したいと思います!

 

蚊帳 (メッシュスクリーン、モスキートネット)

 蚊帳付きの自立式タープは、テントの外で景色や風を楽しみながら食事したりする場合に、虫の攻撃に対して安心度が高いアイテムです。

蚊、アブ、ブヨを寄せ付けない防虫キャンプ

天井部はタープ生地でできているので、紫外線をブロックしたり、雨天でも濡れないスペースがつくます。

さらに、側面のメッシュにより、虫の攻撃からも守られる!という、いい事づくしのアイテムです。

虫避け用途での設置には少し注意が必要で、地面が凸凹だったり長めの草が生えていたりすると、下側にできた隙間から虫が入ってくることがあります。

しっかりとペグ打ちすることで隙間ができないようにしますが、それでも隙間ができてしまう場合は、下側のフラップ状の部分を石で押さえて穴を無くすなどの対策で、中で安心してすごせるようにしましょう!

コンパクトなキャンプには、コンパクトな蚊帳!

蚊帳付きタープは便利で快適なのですが、支柱で支える自立式のため、収納した時には細めのゴルフバックほどの大きさになります。

車で移動する場合はいいのですが、電車やバイクでの移動時など、荷物を軽量コンパクトにしたい場合は、ガイラインなどで吊る、支柱がないタイプのものなら、躊躇せず持っていけます!

蚊帳の外!での防虫

設営や撤収時、洗い物の時など、常に蚊帳の中にいるわけにもいかないので、蚊取り線香のような煙系のものと、最終的に肌をガードする防虫スプレーのようなケミカルを使っています。

パワー森林香(防虫線香)

蚊取り線香は、ネーミング通り蚊に対して殺虫力がある線香です。しかし屋外では、風によって煙が散って効果が薄れる上に、普通のものはアブやブヨに対しては効果がありません

そこでキャンプに使うのは、パワー森林香です。

もともとは森林作業用の虫除け線香ですが、農作業やキャンプで使われることも多いです。

見た目は蚊取り線香を強力にしたイメージですが、成分と効用は違っており、殺虫効果はありませんが高い防虫効果があります。

蚊取り線香に比べて、アブやブヨまでも寄せ付けない効力は、安心感がありますね!

防虫スプレー

防虫スプレーは、蚊帳や森林香を使っていても隙を見せた瞬間に寄ってくる虫に対する最後の砦です。

肌に直接つけるものなので、ディートやアロマなどの成分や香りの違うものから、お好みにあったものを選んでみましょう!

私は、なるべく長く効果が持続することを重視して選択したものを、森林香と併用しています。

最後の砦その2(防虫を着る!)

森林香と防虫スプレーをセットで使うことで、キャンプ中の虫による被害はほぼ無くなります。

しかし防虫スプレーは、時間がたつと効果が薄れてくるのに加えて、効果残量の確認もできません。そのため、汗をかいたりして効果が不安になってくることが増えると頻繁にスプレーすることになり、少し不便です。

そんな悩みを解決して、長時間にわたり虫に対して最期の砦となってくれるアウトドアウェアがあります。

 アース製薬と帝人フロンティアが共同開発した、虫を寄せつけない特殊加工をした素材「スコーロン」を使っていて、防虫効果以外にもUVカットと吸汗速乾機能もあります。

洗濯20回後でも80%以上の防虫効果が維持されるので、防虫スプレーと違って長時間にわたり効果を持続して使えます!

シャツやフーディー、帽子など、いろいろなデザインや色が用意されているので、キャンプスタイルに合わせて着ていきたいです。

<番外編>地表の砦もつくりたい!場合

主に飛んでくる害虫から身を守る方法について紹介してきましたが、最後にムカデなどの地面から近寄ってくる虫から身を守る方法について紹介しておきます。

家屋まわりでもよく使われる、散布型の虫進入防止剤を使いたいところですが、大型の容器のものが多く、なかなかキャンプに持っていくという雰囲気ではありません。

しばらく持参をためらっていましたが、同じ効用のもので、キャンプでも気兼ねなく使えるものがありました!

天然植物抽出成分を主原料としたアフピリンを使用しているので、自然破壊することはなく、携行しやすい分量が専用ボトルに入っているので、キャンプにピッタリです。