ソロでたのしむ

キャンプ、電子工作、DIY、乗り物などの趣味を紹介

コンパクトテーブルをスペックで比較。ソロキャンプにおすすめのテーブルは?

キャンプ用テーブル徹底比較ロースタイルのソロキャンプが多いので、キャプテンスタッグのコンパクトアルミテーブルを長年愛用しています。

しかし、凝った料理をしたい時などに、その一脚だけでは全ての置きたいものを載せられないことがあり、コンパクトテーブルを追加したいと思うようになりました。

多くのキャンプ用テーブルから、自分のキャンプスタイルにぴったりのテーブルを選ぶために、各社のテーブルをわかりやすく一覧表にまとめて、比較してみました。

ソロキャンプ用のロールテーブルを、一覧表にまとめて比較

軽量キャンプに一脚だけ持っていくテーブル

最初に、これまで使っていたテーブルを紹介しておきます。

キャプテンスタッグのコンパクトテーブルですが、私のキャンプスタイルに合わせて、使いやすくく改造しています。

www.solocamptouring.com

もとの天板高さは12cmですが、低いと感じることがあるので、約25cmまで高くできるようにしました。

また、組み上げた状態で持ち運ぼうとすると天板が波打って、上に置いた物が倒れてしまうことにも、対策をしています。

便利に使えるのですが、バーナーを置きつつ調理しようとすると、他のものを置くスペースがほとんど残りません。

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このため、調理し終わった料理や飲み物を載せるための、セカンドテーブルを探すことにします!

各メーカーのコンパクトテーブルを比較します

それでは、各メーカーのコンパクトテーブルを一覧表で比較していきます。

海外メーカーの製品を含めると、まとめきれない数になってしまいます。そこで、国内外の有名メーカーのものと、通販サイトで売れ筋だと考えられる、レビュー数の多い海外メーカーのものを選択しました。

選択したものは、テーブルの大きさで、S,M,Lサイズのカテゴリーに分類します。

  • Sサイズ;テーブル短辺が約20cmで、登山キャンプ向きのもの
  • Mサイズ;テーブル短辺が約30cmで、ソロキャンプ向きのもの
  • Lサイズ;テーブル短辺が約40cmで、2人程度まで使えるもの

 

それぞれのカテゴリー(サイズ)で、各製品の

  • 大きさ L,W,H(cm)
  • 重さ(g)
  • 参考で、2018年9月時点での参考価格帯

を一覧表にまとめました。

 

参考価格帯は、松竹梅で

  • 松;10,000円以上
  • 竹;5,000円以上~10,000未満
  • 梅;5,000円未満

に分けています。

 

Sサイズ

登山で使うことを前提にしているものが多く、コンパクトに(平らに)収納できるだけでなく、その重さも500g以下と超軽量です。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
ダンロップ 
コンパクトテーブル BHS102
18.8 29.8 10.6 450
ソト 
フィールドホッパー ST-630
21 29.7 7.8 395
スノーピーク 
テーブル オゼン
ライト
21 29.7  8.5 270
FLYFLYGO
超軽量テーブル
25 35 10 420

国内メーカーのものは少し高価ですが、収納性や使用性、そして軽量化に各社独自のアイデアが織り込まれていて、使っていて楽しそうです。

なかでも、ソトのフィールドホッパーは、収納状態からパカッと開くだけでテーブル形状になる優れものです。

Mサイズ

私が今使っているキャプテンスタッグのアルミロールテーブルは、このカテゴリーに入ります。

天板はアルミが主流ですが、DODのライダーズテーブルは、1680Dオックスフォードポリエステル生地でできた天板袋を使って、アルミ板が脱着できるようになっています。

アルミよりもポリエステル生地の手触りや見た目が好きな方にはおすすめです。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
キャプテンスタッグ アルミ ロールテーブル M-3713 29 40 12 700
Moon Lence 超軽量 ロールテーブル Sサイズ 35 40 30 935
キャプテンスタッグ ジュラルミンロールテーブル UC-518 35 39.5 31.5 900
DOD ライダーズテーブル  TB1-461 36.5 46 33 920

30cmほどのテーブル高さが欲しい場合は、少しだけ重くなってしまいますが、脚がアルミポールのタイプがいいですね。

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Lサイズ

Mサイズの構造そのままで、一回り大きくしたものが揃っています。

キャンプチェアで有名なヘリノックスからは、天板がナイロンのメッシュ生地のもの(テーブルワン)と、しっかりした天板のもの(テーブルワン ハードトップ)などの数種類が準備されています。

メーカー
商品名

10000000

 

写真

10000000

L W H 重さ
(g)
参考
価格帯
Moon Lence ロールテーブル
アルミニウム & オックスフォード
43 56 38 700
Helinox  テーブルワン  40 60 39 670
Helinox  テーブルワン ハードトップ 40 60 39 920
キャプテンスタッグ アルミロールテーブル UC-501 41.5 58 19.5 1500
Moon Lence 超軽量 ロールテーブル Mサイズ 41 56.5 40 1300

海外メーカーでは、天板にオックスフォード繊維生地が使われていて、約700gと軽く、価格も数千円と安いものが数種類あります。

ためしに、私も一卓入手しました。

天板に置いた飲み物が倒れないかが心配されましたが、 テーブルに縫い込まれているアルミの角パイプ4本が脚部フレーム上に載っていることもあり、実際には不安なく飲料缶を置く事ができます

もし缶が倒れるとしたら、地面が傾いていることの方が先に起因しそうです。

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安さと軽さで選んだテーブル

既に写真に登場していますが、Lサイズでありながら、安くて軽いことで他を圧倒する、海外メーカー製のテーブルを選択しました。

キャプテンスタッグのテーブルで調理中でも、短い組立て時間で広いテーブル面を追加で確保できるので、使いやすいテーブルです。

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収納した時の大きさは、キャプテンスタッグのアルミロールテーブルよりも長く、60cmくらいになりますが、例えばバイクの荷台に載せても、問題にはならなさそうな長さです。

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便利に使おうとすると重くなりがちなキャンプ道具が多い中で、Lサイズのテーブル面積にしては約700gと軽いことに多いに助けられて、入手後のキャンプには毎回持って行ってます。

もっと簡単にハンモックを設営しよう!カラビナでサスペンションロープを固定する方法

クライミング用カラビナでハンモックを楽しもう

お気に入りのハンモックを持って、キャンプに行ってきました。

ハンモック泊は、荷物が少なくて済む上に設置や撤収作業も楽で、キャンプでのメリットを毎回実感できます。

そんなハンモックを、さらに簡単便利に設営できるアイテムとその使い方を、ハンモックの設置手順とともに紹介してみたいと思います。

もっと簡単に寝床を設置しよう!ヘネシーハンモック

ハンモックの紹介

これから紹介する簡単な設置方法は、ロープ状のサスペンションコードを使って設置するハンモックに使えます。

今回使用するのは、ハンモックにサスペンションコードが付属するタイプのヘネシーハンモックですが、DDハンモックなどのハンモックに直接カラビナをつけるタイプのハンモックでも、ロープ状のものを長さ調節しながら使う場合は同じく効果的です。

もっと簡単にハンモックを設置しよう!スネークスキンとアンカーリング4個を使います

ハンモックは、中で寝たときに下にも空気の流れができるので、テントにはない涼しさを感じることができて快適ですよね。

せっかくなので設営と撤収も涼しい顔!で終わらせたいところです。

ヘネシーハンモックは、ポール類は一切使わずに、またサスペンションコードだけで、蚊帳(モスキートネット)付きのハンモックを設置することができて、設置と撤収作業も楽なのでお気に入りです。

ハンモックを簡単便利に設置しましょう

ハンモックをもっと簡単に設置するアイテムの使い方を、ハンモック設置の手順にそって紹介していきます。

その中で、片側に2個づつ、合計4個使用しているアンカーリングは、登山やレスキュー用品で、主流は軽量なアルミ製のリングですが、他に、

  • 垂直下降リング
  • ラッペルリング
  • ディセンダーリング

とも呼ばれることがあります。

ハンモック界では、もっと一般用語でダブルOリングと称することも。

いろいろな言い方がありすぎて訳がわからなくなりそうなので、この記事内ではアンカーリングと呼んでいきます。

ハンモック用ストラップ

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木を傷めないように、 ハンモック用のストラップを木にまきます。 

ハンモックで使いやすいように作られたストラップは、デイジーチェーン状になっていて、カラビナを付けられる輪がたくさんついているので、最後の高さや角度調整も楽に行えます。

O形のカラビナとアンカーリング(垂直下降リング)

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ストラップの適当な位置に、O形のカラビナでアンカーリング2個をぶらさげます

一般的なD形のカラビナは、アンカーリング2個を使うと、強度的に弱い横方向に力がかかりやすいです。

そこで、幅が広さが一定のO形のカラビナを使って、強度的な安心感を増しています。

ハンモックの両側の木それぞれ個別に設置するので、合計ではカラビナ2個と、アンカーリング4個を使います。

アンカーリングはいろいろな種類(大きさ)がありますが、上の写真で使っているものは外径5.1cm、内径2.6cmで、同じく写真に写っているO形のカラビナに、ちょうどいい大きさです。

ハンモックを出しましょう

 

ヘネシーハンモック
ヘネシーハンモックをスネークスキンに入れて収納

次にハンモックを設置していきます。
今回使うヘネシーハンモックは、オプションのスネークスキン に収まった状態で、収納袋に入れて持ち運んでいます。

スネークスキンは、名前のとおり「へびの皮」のような形のカバーで、ハンモックの設置と、特に撤収時の収納が、たいへん楽になります

参考ですが、ヘネシーハンモックExpeditionの場合、付属しているタープを装着したままでも、スネークスキンに収納することができました!

ヘネシーハンモックの場合の呼び方はスネークスキン ですが、DDハンモックの場合は、ハンモック スリーブ の名称で、オプション設定されています。

アンカーリングにハンモックを仮留め 

ハンモックのライン(両端末のロープ)を、アンカーリングに仮留めします。

  1. ラインを、アンカーリング2個に通す
  2. ラインをリングの外から折り返したら、リング1個だけに、もう一度通す
アンカーリングにハンモックを仮止め する方法1
アンカーリングにハンモックを仮止め する方法2

すると、ハンモックに重量がかかると、アンカーリング2個が密着する方向に力が働くので、2個のアンカーリング間に挟まれたラインが固定され、緩むことがありません

ラインの端を軽い力で引けば、アンカーリング間に隙間ができるので、ハンモックを高くする方向に片手だけで調整できます。

ハンモックの重さによるラインのテンションを抜けば、ハンモックを低くする方向も簡単に調整できます。

ハンモックの位置や高さや角度の微調整では、なかなか気持ちよく決まらないことがありますが、アンカーリングとカラビナを使えば、ほどいて結びなおす作業を省けるので、短時間で終えられます。

ヘネシーハンモック用のスネークスキン

アンカーリングとカラビナで両端が仮留めできたら、スネークスキンに包まれたハンモックは下の写真のようになっています。

スネークスキンからハンモックをだします

ハンモックを包んでいるスネークスキンを、中央部から両端末に向かって脱がすと、あっという間にハンモックが現れます。

あっという間にハンモックが現れます

この時スネークスキンは、ハンモックの両端末のライン上で、蛇腹状になっています。

ハンモックの本留め

ハンモックの位置、高さ、角度の調整ができたら、アンカーリング部に結び目を追加して、ほどけないように補強しておきます。

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 心配性な私は、仮留め状態から追加で数回、ラインをアンカーリング2個に通したのちに、ハーフヒッチ(ひと結び)で保険の増しどめをしています。

さらに徐々に結び目が緩んだ時に備えて、ハンモックのラインにプルージックで固定したガイロープ(写真のオレンジ色のロープ)を、D形のカラビナでストラップに固定しています。

ガイロープには、体重による衝撃に耐えられる強度はないので、ハンモックのラインが瞬時に切れてしまうような場合には対応できませんが、徐々に負荷が増えるような場合には、おまじない+αの役割をしてくれるのではないかと期待しています。

タープをはる

雨や露などに備えて、タープを張れば設置完了です。

雨や露の心配がなかった今回は、ヘネシーハンモックに付属している非対称形状の小型タープを使って、落ちてくる木の葉に備えておきました。

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このステルス戦闘機のような優美なプロポーションも、ヘネシーハンモックの魅力です!

天候が悪い時などには、大きめの4x4m DDタープを組み合わせて使うこともあります。

ヘネシーハンモックとDDタープ

ハンモックは、お世話になる木の間隔によっては、ちょうど良い高さや角度で設営するのに苦労することがあります。

登山用品などを活用して、その時々の環境への対応レンジが広い設置方法を持っておくことで、設置がたいへん楽に、そして早くなったと感じます。

そのおかげでキャンプを楽しむ事に集中することができて、今回も快適に空中浮遊できました!

キャンプで料理#1 砂肝のアヒージョも串焼きも最高に美味しかった

キャンプ場で、人生初の砂肝(砂ズリ)料理に挑戦してみました。

見栄えは気にしない男の料理記録なので、きれい好きの方は気分を害するかもしれません。

砂肝は簡単にさばけて、アヒージョも串焼きも最高に美味しかった

キャンプで、砂肝(砂ズリ)を飽きるほど食べたい

美味しそうな砂肝料理を作られている動画を観て、砂肝さばき(下ごしらえ)を習得したくてたまらなくなりました。

先日、キャンプで一泊する機会があったので、動画で紹介されている砂肝の下ごしらえと料理に挑戦してみました。

砂肝のアヒージョ

まず一品目は、動画内で紹介されているアヒージョを作ってみます。

作る事だけでなく、食べるのも初めてだと思います。

普段はキャンプに持ち込む事はない、フランスパンも準備しました。

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砂肝を下ごしらえします

砂肝は、硬い筋の部分を取り除きます。この作業の習得が、今回のキャンプ料理の目的です。

動画で紹介されている下ごしらえ方法(正しいやりかたと、失敗した時のリカバリー方法)を駆使して筋を取り除いてみました。

キャンプでいつも使っている果物ナイフでの作業ですが、思いのほか簡単で、魚の皮をはぐような感覚で、楽しみながら終了しました。

砂肝は簡単にさばけて、キャンプに最高

アヒージョに入れるもの

アヒージョには、砂肝のほかに私の大好物のジャガイモと生マッシュルームを入れます。

キャンプ場で、思いがけずズッキーニを頂いたので、それも使うことにしました。

アヒージョに入れるもの

アヒージョの作り方

動画では、まずオリーブオイルに、にんにくの香り付けをされていました。

今回は気付いたら、全ての具材が入った状態で、鍋に火にかけていました。

もう後戻りできないので、このまま続けることにします。

にんにくスライスと鷹の爪と多めのオリーブオイルに加えて、塩コショウと醤油で味を整えつつ火にかけ続けます。

油なので「炒める」か「揚げる」が正解のような気がしますが、実際に火にかけた様子は「煮込む」イメージです。

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アヒージョを実食します

じゃがいもと砂肝に火が通ったら、完成です。

フランスパンは、軽く火であぶってサクサクな食感にしてから、アヒージョにつけて食べてみます。

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アヒージョを食べるのは初めてで、本場の味はわかりませんが、つくる前に想像していたとおりの美味さに、完成することができました。

オリーブオイルに移った食材の香りと砂肝のコリコリ感に、フランスパンの少し塩気がある味が相まって手が止まらなくなり、お酒が進みます。

砂肝(砂ズリ)の串焼き

今回は、もう一品、定番の串焼きも作りました。こちらも自分で下ごしらえして串にさすのは初めてです。

下ごしらえした砂肝のうち、きれいに切り出せたものを串にさし、残りはアヒージョに投入しました。

串にささっている状態で買ってきた、とりかわ、ねぎまなどと一緒に、自分で下ごしらえした砂肝も、塩コショウで味付けしつつ焼きます。

砂肝(砂ズリ)の串焼をキャンプで作ります

砂肝の串焼きは、お店で頂くのと遜色ない、安定のおいしさでした。

しばらくは、キャンプに砂肝は欠かせません

今回、初めて砂肝を扱いましたが、最初に少しだけ手間をかけて筋を取り除いておけば、そのあとはアヒージョや串焼きのような手がかからない料理に使えるので、キャンプにはもってこいの食材です。

お酒も進む食材なので、しばらくはキャンプに毎回持っていくことになりそうです。

キャンプで映える器を作ってみよう。信楽陶芸村で陶芸体験

奥田忠左衛門窯 信楽陶芸村で陶芸体験

たぬきで有名な信楽焼の陶芸体験ができる、奥田忠左衛門「信楽陶芸村」に行ってきました。

一か月前から手ひねりの陶芸体験をする事を決めていたので、この機会にキャンプで便利に使える器を作ろう!と考えていました。

とはいえ初めての体験で、どのレベルまで自分で作れるのかもわからず、いろいろな案が錯綜しました。

当日まで悩んで決めたコンセプトと、陶芸体験の様子を紹介いたします。

キャンプで使う陶器

通常は軽さとコンパクト収納を追い求めて選んでいるキャンプ用品ですが、今回は軽さは追及しないことにします。

また、キャンプでいつもは使うのは、味気ない金属色の食器ばかりです。

そろそろ嗜好を変えて色彩がある陶器の器で、しかもコンパクト収納できる、キャンプに持っていきたくなるものを作ります。

陶芸作品の大きさ

手ひねりは、手動のろくろを使います。正確に測っていませんが直径15cmくらいの回転台の上で作り上げます。

愛用の丸形はんごうの直径が約15cmなので、その中のすっぽり収まるものならば、はんごうの中に入れてキャンプに持っていける!と思い、とにかく丸形はんごうに収納できる大きさのものを作ることにします。

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陶芸作品の形

器の大きさは決めたものの、形と使い道については悩みました。

まず思いついたのが、一人用の鍋や、旅館などで固形燃料とともに使われるフライパンがわりの器など、直接火にかける調理器具です。

しかし、自分で作った陶器が直火での使用に耐えられるか自信がなかったので、候補から除外して、料理をのせたりする器を作ることにします。

いつも持っていきたくなるような器を作りたいので、まずはキャンプでよく作る料理を思い返してみます。

凝った料理はできないので、天ぷらと炭火焼が多いですね。

どちらの料理にも必要になるのが、塩、つゆ、タレなどの最後の味付け。という事は、複数の味付けが楽しめるように、仕切りがついたタレ皿のようなものを作れば、キャンプでいつも愛用できそうです。

ここまで考えをまとめた上で、あとは陶芸体験の場で臨機応変に思いつきで対応することにして、本番に挑みます。

信楽陶芸村で、手ひねり陶芸体験

まずは職人の方が、わかりやすく説明しながらデモンストレーションしてくれます。あっという間に職人の手でコーヒーカップの形ができていく様子は、思わず見とれてしまいます。

私にも簡単にできそう!という気持ちになったところで、実際に作ってみます。

準備

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席についたところで、目の前には粘土と手動ろくろが準備されています。

写真の粘土は6人分なので6等分したうえで、さらにそこから拳の大きさの粘土を切り出して、丸いかたまりにします。

高台(こうだい)を作ります

最初に、ろくろの上で器の底の部分を作ります。

丸いかたまりにした粘土を、ろくろの上に置いて、手のひらで叩いて、丸く押し広げていき、厚さ1cmほどにします。

少し厚すぎるようですが、数日乾かした後に、職人の方が削って綺麗な高台に仕上げてくれるので、ケチってはいけません。

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次に高台の大きさを決めて、竹ひごで切り出します。

四角形やハート形など、好きなかたちでいいそうですが、私は丸形はんごうに収めたいので、迷わず丸く切り出します。

ろくろを手でまわしながら、直径を決めた位置に竹ひごをあてて、最初はしるしをつける程度で、徐々に深く切り込みをいれていきます。

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窯で焼いたときに、外形は少し小さくなるそうです。

大きすぎて飯盒に入らなくなるより、小さいほうがいいと思いながら切ったら、ずいぶん小さくなってしまいましたが、このまま作業を進めます。

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口縁(こうえん)を作ります

器には、高台と口縁の間に「腰」や「胴」がありますが、私がつくるものは平皿に近いと思われるので、いきなり口縁を作っていきます。

親指ほどの太さの紐のような形の粘土をつくり、先ほどの高台部のふちに沿って重ねて置いたら、境界部をつまむようにして、境い目がなくなるようにします。

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仕上がりが危惧されるようなツギハギ感がただよいますが、これから綺麗にしていくので、ここは思い切りよく続けます。

紐状の粘土を2回くってけたら、私の用途には充分の高さの口縁になりました。

コーヒーカップなどを作る場合は、何度も重ねてつまんでいきます。

中の仕切りを付けてみます。

特に説明がなかったので、仕切りを付ける人は少ないのかもしれません。

コーヒーカップの持ち手の付け方と同様に、仕切りの壁を作って、水で溶かしながら付けていきます。

少し乾き始めたのか、口縁に発生し始めた細かいヒビ割れも水で溶かして埋めながら、全体の形も整えて完成です。

自分だけのキャンプ用の器を作ってみよう。信楽陶芸村で陶芸体験

仕切りをつけたら、顔っぽくなったので、アドリブで目と歯形もつけておきました。

とりあえず完成

今回の陶芸体験は、家族で参加してきました。

事前の家族会議もなく、それぞれ違ったものを思いつきで作っていて、面白いですね。

職人の方が、苦労していると適切なアドバイスをくれたり、破綻しそうな時は少し手伝ってくれて、あっという間に綺麗に修正してくれるので、みんなで楽しむ事ができました。

30分強の体験時間で、全員完成です。

自分だけのキャンプ用の器を作ってみよう。信楽陶芸村で陶芸体験

果報は寝て待て!

 陶芸体験で作った作品は、数日にわたり乾かした後に、職人の方が高台を削って綺麗にしてくれます。

さらに信楽焼の色彩に(職人におまかせで)釉薬を塗って、窯で焼いてもらいます。

天候しだいで日数がかわるので、約60日から忘れた頃の間に、郵送で自宅に届きます。

自分だけのキャンプ用の器を作ってみよう
信楽陶芸村で陶芸体験

なお、ここの陶芸体験は事前予約が必要ですが、大人数でも体験可能です。

グループ旅行の計画に入れて、親交を深めながら作ってみても面白いと思います。

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自然水から安全な飲用水を確保したい!。知っておきたい飲み水の作りかた

飲用できる水の確保は、人里離れた場所でのキャンプや、非常時にも欠かせない重要な課題です。

整備されたキャンプ場では、蛇口をひねると飲用に適した水が確保できますが、オフシーズンのキャンプ場や山奥での野営などでは、自分で飲料できる水を確保しなければならない場合があります。

そのような場合、そして非常時にも活用できる、安全な水の確保方法について調べてみました!

知っておいて損はないので、キャンプや非常時での豆知識として紹介いたします。 

自然水を可能なかぎり安全な飲み水にする

 

水道水を持って行く 

キャンプであれば、家から水を持って行くことが、もっとも簡単に安全な水を使う方法です。

普段飲用している水と変わらないので、硬度が合わずに体調を崩すこともありません。

私は、たとえ整備されたキャンプ場でも、そこの蛇口の水で体調が悪くなる場合があるので、車で一泊のキャンプに行く場合は、2リットルくらいを家から持って行くこともあります。

長期キャンプでは、上水道の水を頂けるチャンスがある時に、さらにろ過機能付きボトルで塩素などを除去すれば、いつでも同じ口当たりの水を入手できます。

塩素などを除去できるOKOの浄水フィルター

災害時の備えとする場合は、5~7年保存できる長期保存水が便利ですね。

川の水や浄水されていない自然水 

山深い場所を流れる渓流の水は、見ているだけで癒される美しさで、その冷たい水を飲んでみたい衝動にかられます。

キャンプ場によっては、水場があっても浄水されていない水がでてくるところもあります。

その場合に考えられるのが、人体に悪影響がある異物の混入です。

自然水を飲める水にする為に、ごみや微生物などの飲用したくない混合物の除去方法について紹介します。

不純物を取り除く

 自然水に含まれるゴミは、沈殿させるか ろ過で取り除きますが、ろ過の方が確実です。

ろ過に使われるフィルターの種類について、まとめてみます。

ペーパーフィルター

 浮遊しているゴミなどの目に見える大きさの不純物は、ドリップ式のコーヒーフィルターのようなペーパーフィルターで除去できます。

水の色の原因となるものも、多少は取り除くことが可能です。

微細孔フィルターの種類

中空糸膜逆浸透膜(RO膜)は、活性炭と組み合わせて、家庭用浄水器にもよく使われているフィルターです。

少しサイズが大きめになってしまいますが、耐久性に優れたセラミックを使ったフィルターもあります。

フィルター孔の大きさ

どの微細孔フィルターも、ごく小さな孔や隙間を通すことで不純物を取り除くものです。現在よく使われているものの孔の大きさの単位は、中空糸膜とセラミックが0.1〜100μm(ミクロン)、逆浸透膜は1nm(ナノメートル)です。

細菌補足性能

中空糸膜とセラミック

たとえば大腸菌の直径は約0.5μmなので、中空糸膜やセラミックのフィルターでも、その孔の大きさによっては、細菌類を取り除くことができないものもあることになります。

そのため、0.5μm程度の細菌を通さないように、0.1μmほどの孔の大きさをねらって作られている製品が多くなっています。

逆浸透膜

一方で逆浸透膜は、分子レベルで水分子に近い大きさのものだけを抽出することができ、海水から真水を作る場合にも使われるほど高性能ですが、圧力と時間をかけないと必要量を得られません

また膜を通過しなかった物質を洗浄しながら使わないと詰まってしまうので、得られる水の量に比べて、洗浄水として捨てる量が多いというデメリットもあります。

装置が大がかりで大量に水を使うので、家庭用レンタルサーバーで入手することはできますが、キャンプでの現地浄水には不向きです。

煮沸して細菌類を不活化する

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フィルターで、ゴミと同時に除去できなかった細菌は、煮沸して殺菌します。

ほとんどの細菌は100℃の環境に1分程度さらすと不活化できます。

ミルトンなどの消毒液で細菌の芽胞を不活化する

一例としてあげるウェルシュ菌は、大量に増殖して食中毒を起こす細菌です。

煮沸では不活化できないウェルシュ菌の芽胞(発芽する前の胞子)などについては、消毒液を使う事で、水道水と同じ塩素濃度にして不活化します。

専用のものもありますが、簡単に入手できる次亜塩素酸ナトリウムの消毒液を使う例を紹介します。

飲料に適した水の有効塩素濃度は、0.1~1ppm(0.00001%~0.0001%)です。

例えば、哺乳瓶の滅菌などに使われる、塩素濃度1.1%のミルトンを使う場合は、約1万〜10万倍に希釈すればいいことになります。

1滴が0.05ミリリットルだとすると、水1リットルに対し、塩素濃度1.1%のミルトン1〜2滴という計算になります。

滴下後はよく混ぜた後に、細菌が不活化されるまで、1時間ほど待ちます。

活性炭の効果

浄水器の他にも様々な用途で活性炭は使われています。

浄水用途ではカビ臭を除去する他に、残留塩素を塩素イオンに分解して除去する効果があります。

結論! 飲み水を現地調達する方法

最後に、荷物を増やしたくないキャンプや非常時に、現地の川の水などから安全な飲み水を得る方法と順番をまとめてみます。

  1. 沈殿させるかペーパーフィルターで、大きなゴミを除去する。
  2. ミルトンなどの次亜塩素酸ナトリウムの消毒液で、殺菌する
  3. 中空糸膜やセラミックフィルターと活性炭が使われている 浄水器で、殺菌後の菌類や残留塩素を除去する
  4.  念には念を!という場合は、数分間煮沸する

この方法で、ゴミと細菌類をほぼ除去できます。しかし100%確実ではなく、また産業廃棄物による汚染などには対処しきれていない場合もあります

たとえば川の水を使う場合は、その上流に廃棄物や農薬が使われる場所がないことを確認しておくことも必要です。

なお、除菌した水でも時間がたつと安全ではなくなってくるので、一日以内など早めに使うようにしましょう!

本記事内の、水の消毒方法については、巨大地震に備えて|愛知県衛生研究所を参考にさせていただきました。

虫を寄せ付けずにキャンプしたい! 蜂、アブ、ブヨやムカデの攻撃から防御しましょう

殺虫、防虫グッズまとめ

初夏から秋にかけてのキャンプでは、素肌の露出が多くなりがちです。

しかし、特に山間部のキャンプ地では、蚊やアブやブヨなどの攻撃から身を守らないと、あっという間に刺されたり噛まれたりしてしまいます。

敵は見えない死角からやってきたり、両手が塞がっている時を狙って近寄ってくるので、周りに注意していても気付いた時には攻撃を受けており、悔しい思いをする事が多々あります。

毎年いろんな虫除けを試してきましたが、中には効果が少なかったり持続性のない虫除けもありました。

そこで、効果があった虫除けについてまとめて、今シーズンは(も)、虫の攻撃による被害ゼロを目指したいと思います!

 

蚊帳 (メッシュスクリーン、モスキートネット)

 蚊帳付きの自立式タープは、テントの外で景色や風を楽しみながら食事したりする場合に、虫の攻撃に対して安心度が高いアイテムです。

蚊、アブ、ブヨを寄せ付けない防虫キャンプ

天井部はタープ生地でできているので、紫外線をブロックしたり、雨天でも濡れないスペースがつくます。

さらに、側面のメッシュにより、虫の攻撃からも守られる!という、いい事づくしのアイテムです。

虫避け用途での設置には少し注意が必要で、地面が凸凹だったり長めの草が生えていたりすると、下側にできた隙間から虫が入ってくることがあります。

しっかりとペグ打ちすることで隙間ができないようにしますが、それでも隙間ができてしまう場合は、下側のフラップ状の部分を石で押さえて穴を無くすなどの対策で、中で安心してすごせるようにしましょう!

コンパクトなキャンプには、コンパクトな蚊帳!

蚊帳付きタープは便利で快適なのですが、支柱で支える自立式のため、収納した時には細めのゴルフバックほどの大きさになります。

車で移動する場合はいいのですが、電車やバイクでの移動時など、荷物を軽量コンパクトにしたい場合は、ガイラインなどで吊る、支柱がないタイプのものなら、躊躇せず持っていけます!

蚊帳の外!での防虫

設営や撤収時、洗い物の時など、常に蚊帳の中にいるわけにもいかないので、蚊取り線香のような煙系のものと、最終的に肌をガードする防虫スプレーのようなケミカルを使っています。

パワー森林香(防虫線香)

蚊取り線香は、ネーミング通り蚊に対して殺虫力がある線香です。しかし屋外では、風によって煙が散って効果が薄れる上に、普通のものはアブやブヨに対しては効果がありません

そこでキャンプに使うのは、パワー森林香です。

もともとは森林作業用の虫除け線香ですが、農作業やキャンプで使われることも多いです。

見た目は蚊取り線香を強力にしたイメージですが、成分と効用は違っており、殺虫効果はありませんが高い防虫効果があります。

蚊取り線香に比べて、アブやブヨまでも寄せ付けない効力は、安心感がありますね!

防虫スプレー

防虫スプレーは、蚊帳や森林香を使っていても隙を見せた瞬間に寄ってくる虫に対する最後の砦です。

肌に直接つけるものなので、ディートやアロマなどの成分や香りの違うものから、お好みにあったものを選んでみましょう!

私は、なるべく長く効果が持続することを重視して選択したものを、森林香と併用しています。

最後の砦その2(防虫を着る!)

森林香と防虫スプレーをセットで使うことで、キャンプ中の虫による被害はほぼ無くなります。

しかし防虫スプレーは、時間がたつと効果が薄れてくるのに加えて、効果残量の確認もできません。そのため、汗をかいたりして効果が不安になってくることが増えると頻繁にスプレーすることになり、少し不便です。

そんな悩みを解決して、長時間にわたり虫に対して最期の砦となってくれるアウトドアウェアがあります。

 アース製薬と帝人フロンティアが共同開発した、虫を寄せつけない特殊加工をした素材「スコーロン」を使っていて、防虫効果以外にもUVカットと吸汗速乾機能もあります。

洗濯20回後でも80%以上の防虫効果が維持されるので、防虫スプレーと違って長時間にわたり効果を持続して使えます!

シャツやフーディー、帽子など、いろいろなデザインや色が用意されているので、キャンプスタイルに合わせて着ていきたいです。

<番外編>地表の砦もつくりたい!場合

主に飛んでくる害虫から身を守る方法について紹介してきましたが、最後にムカデなどの地面から近寄ってくる虫から身を守る方法について紹介しておきます。

家屋まわりでもよく使われる、散布型の虫進入防止剤を使いたいところですが、大型の容器のものが多く、なかなかキャンプに持っていくという雰囲気ではありません。

しばらく持参をためらっていましたが、同じ効用のもので、キャンプでも気兼ねなく使えるものがありました!

天然植物抽出成分を主原料としたアフピリンを使用しているので、自然破壊することはなく、携行しやすい分量が専用ボトルに入っているので、キャンプにピッタリです。

ツーリングキャンプといえば防水バック! その機能を比較してみます

自分のキャンプ用品は自分で運ぶ!をモットーに、車とバイクでキャンプを楽しんでいます。グループでキャンプすることもありますが、テントからバーナーまで個々にお気に入りのグッズを持ち込んで集まるので、互いの道具を比較できるのも楽しいです。

ソロ主体のキャンプスタイルで、車でもバイクでもキャンプ道具を持っていくのに便利な防水バックを紹介いたします。

防水バック 徹底比較

 

バイクへのキャンプ道具積載

バイクでキャンプに行く場合の積載方法には、いくつかのパターンがありますが、私が重要視したいのは

  • 初期投資
  • 目的地での運搬性

です。

この重点項目について、バックやケースの一般的なもの4種類を比較してみます。

  • サイドパニアケースおよびトップパニアケース

  • 樹脂ケース(通称、ホムセン箱)

  • 防水バック

 

初期投資

あまり考えたくないのですが、フル積載状態で立ちゴケなど軽く転倒して、バック類を破損した場合の心のダメージは、購入価格と比例すると思われます。

一般的なものの初期投資の安さでは、

①樹脂ケース(通称、ホムセン箱)

②防水バック

③シートバック

④サイドパニアケースおよびトップパニアケース

の順番になります。

目的地での運搬性

キャンプ場によっては、駐輪スペースからテントサイトまで距離があることがあります。その場合は、荷物を手で持つよりも、背負ったり肩からかけられることが重要になります。運搬性が良い順に並べてみます。

①防水バック

②シートバック

③サイドパニアケースおよびトップパニアケース

④樹脂ケース(通称、ホムセン箱)

防水バックは、ほとんどのものに肩ひもがついていたり、リュックのように背負えるものも多いので1位としました。シートバックも、肩ひも付きが多いので2位。

残りの物の比較では、樹脂ケースは両手で持ち運ばないといけないので、持ち手がついていて片手で持ち運べるパニアケースの方を上位としました。

バイクでキャンプに行く場合のまとめ 

 私が重要視する初期投資と乱雑に使った場合の心のダメージ、そして目的地での運搬性の3点において、もっともバランスよく優れているのは防水バックです。

雨天にバイクで移動する時でも、パニアケースや樹脂ケース同様にそのままで防水性があるので、中のキャンプ用品を濡らさずに運べます。

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シートバックは、それ自体に防水性がないものが一般的で、雨天時にはレインウェアのようなカバーを上から被せることになりますが、装着するリアシート周辺は予想以上に下から巻き上げられる水があり、けっこう濡れてしまいます。

キャンプ場での防水バックのメリット

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車の場合はキャスター付きの台車を持ち込むことで解消できますが、バイクでキャンプに行く場合は、紹介してきたとおり防水バックの運搬性が有効です。

さらに防水バックだけのメリットとして、中の荷物を全て出した状態で畳むことができる点があげられます。

地面にバックやケースを出しっぱなしにしたくない場合でも、スペースをとらずにテントの中に入れておくことができます。私は枕の代わりにすることもあります。

テント内に入れておくことで安心して熟睡できるので、車でのキャンプでも防水バックは重宝しています。

防水バックの種類

材質

防水バッグの材質は、ポリエステルやナイロンなど様々ありますが、バイクで使う事や地面に直接置いたりすることを考えると、ターポリンがイチオシです。

少し重いですがラフティングの船体にも使われている素材なので、防水性と丈夫さにおいてバイクやキャンプには最適です。

構造

ターポリン素材の防水バックは、大きく分けると3種類の形があります。それぞれキャンプ用で使っています(使っていた)ので、各々の使用性について紹介します。

チューブ型

車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利

円筒形で、端部から荷物を入れるもので、開口部の閉じかたはクルクル丸めて固定するもの(ロール式)が多いです。

写真は、20年以上にわたりバイクでのキャンプに使っているものです。防水性はまだ保たれていますが、肩ひもを固定するプラスチックの部品が折れてしまい、たまにしか使わなくなりました。

見かたを変えると、20年以上も防水性が失われないほどターポリンは丈夫です。

入れ口からの奥行が深いので、収納は少しコツが必要になります。私は奥行方向に2段に分けるようなイメージで、奥にシュラフとエアマットを押し込んで、手前に調理器具などの他のものを入れています。

バイクで運ぶ場合は、クルクル丸めて閉じた開口部の向きを下向きにしてバイクに固定する事で、防水性について心配することは皆無です。

ボストンバック型(耐水ジッパー式)

車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利
車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利

ターポリン素材で耐水ジッパーが使われていますが、形はボストンバックやダッフルバックと同じものです。

写真は現在使っているもので、Snugpakの厳寒期用化繊シュラフやエアーマットを入れても半分以上の容積が残されている大容量の防水バックです。

チューブ型と違って開口が上に開くので、キャンプ用品の出し入れが非常に楽なのが特徴です。

私が使っているものは、リュックのように背負うことができるベルトもついており、キャンプ地での移動では両手で他の荷物を運べるので、たいへん助かります。

ボストンバック型(ロール式)

車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利
車もバイクもキャンプするなら防水バックが便利

最後に紹介するのが、上部がロール式の開口になっていて、ボストンバックやダッフルバックのような形をしたものです。

こちらは開口をクルクル丸めて閉じる方式なので、荷物が多すぎると中から押される力で開口が開いてくる可能性があり、少し余裕を残した収納物で使っています。

開口が上側にありますが3回折り返して閉じれば、バイクで運搬中に雨に降られても防水性が心配になることはありません。

 キャンプ中は開口部を大きく開いたままにしておくことができるので、こまごまと多くのものを入れておくのにも便利な防水バックです。

ハイドレーションは、ペットボトル接続チューブが便利で清潔に使える!

屋外での活動には水分補給が欠かせません。

容器が空になっても洗浄の手間いらずで使い続けられるので、長時間にわたって活動する時に便利な、ハイドレーション(水分補給)用品を紹介いたします。

ハイドレーションは、ペットボトル接続チューブが便利で清潔に使える!

 

水分補給用品の種類

最初に、水筒など様々な水分補給用品のメリットなどを、簡単にまとめてみます。

一般的には、水筒やペットボトル

リュックやウェストポーチを携行するアウトドア活動においては、ほとんどの家庭に一本はある水筒タイプの容器での水分補給が一般的ですよね。

競技用の一部のものを除いてキャップを開閉する手間がありますが、紅茶やコーヒーなどの飲料でも気分に応じて使えます。

ペットボトルの場合、数本持っていくことが荷物にならなければ、ボトルごとに違う飲み物を楽しめますね。

両手を自由にして飲めるハイドレーションシステム

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身軽な装備で、ランニングやバイクライドなどの運動をしながら、適切な水分補給をしたい場合は、背中に背負うタイプのハイドレーションシステムがよく使われています。

CamelBakの製品は(一部を除き)ドリンクの補充口が大きいので、氷を入れて保冷できたり、容器を洗うのにも便利です。

いいところ取りのハイドレーションシステム

ここからが本題です!

これから紹介するのは、水筒タイプと背負うタイプのいい所取りをした、ペットボトルをそのまま使えるハイドレーションシステムです。

宿泊をともなうバイクツーリングで使う

キャンプしながら数日間、バイクで旅することがあります。暑い日中に一気に長距離移動する場合、走行しながらチューブで給水できるハイドレーションシステムは、たいへんありがたいものです。

背中に背負うタイプのものを使う人もいますが、リュックを背負う事もある私は、背中に専用タンクを背負う事が強要されてしまうものではなく、タンクの場所を自由に選べるものにしたいと思います。

また、毎日キャンプ地でタンクを洗浄するのはいいとしても、しっかり乾燥させないと、においなどが気になってくるのも避けたいので、タンクだけでも使い捨てにしたいところです。

そこで、チューブのみでペットボトルなどに接続できるものはないかと探してみると、ありました!

このハイドレーションシステム、タンク部分は付属しませんが、ペットボトルなどのキャップと互換のアタッチメント3種類が付属します。

アタッチメント側のチューブ端は、中にひと周り小さいチューブが入っていて、接続するボトルの深さに合わせて調整できるので、だいたいのボトルなら底から吸い出すことができるようになっています。

私はペットボトルしか使っていませんが、ツーリング中は、休憩する毎に新しいペットボトルを購入して付け替えています。

その時の気分で違う飲み物を、常に冷蔵庫から出したての冷たい状態で交換できる上、タンク部分の洗浄は不要なので長期ツーリングでは強い味方です。

ちょっとしたカスタマイズ

たいへん便利なペットボトルを使えるチューブですが、体やリュックへの固定器具は付属していません。

そこで100円ショップで、クイックドロー風のカラビナを入手してきて、カラビナが通っていたベルトの穴形状部分を、チューブに装着しました。

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ペットボトルを使えるハイドレーションチューブの改良

飲み口キャップとチューブを繋いでいるワイヤーは、中間にゴムコード(バンジーコード)を入れました。

ペットボトルを使えるハイドレーションチューブの改良

水分補給したい時に、キャップを外そうとして強い力で引っ張ってしまっても切れにくくなり、キャップを紛失する可能性が減ります

またキャップが常にチューブの端末付近にあるので、片手でキャップを戻す作業も簡単になりました。

チューブだけで、洗浄と乾燥のメンテナンスも楽なので、日帰りの短距離ツーリングなどの行楽でも気軽に持ち出して、ウエストポーチやボディーバックにペットボトルを入れて使っています。

理詰めで選ぶソロキャンプ用のテント。数値で比較してみます!

ソロキャンプ用テント スペックでランキングしてみました

ソロキャンプで使いやすいドーム型のテントは、たくさんのメーカーのものから選択できますが、いろいろ有りすぎて自分に合ったものを選べているか不安になりそうです。

そこで、数字は嘘をつかない!ということで、とにかく諸元値でソロキャンプ用のドームテントを比較してみたいと思います。

とはいえ比較数が多すぎると大変なので、差が出やすい2~3人用のコンパクトテントのみに絞って、比較していきます。

数値化して理詰めでコンパクトテントを選ぼう。ソロキャンプ用のテントを比較します

比較するテント一覧

下の表の6メーカーのコンパクトテント合計12種類を比較します。

  • スリーサイズは前室を含んだサイズですが、コールマンのトレックドームカペラ 120のみ前室サイズが不明のため、インナーテントのサイズです。
  • コールマンのトレックドームカペラ 120とスノーピークのカマエルドーム2の重量は、本体とフレームのみです。他はテントは収納袋などの付属品を含んでいます。
 メーカー  製品  

最大

人数

価格(円)
 

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トレックドーム
カペラ 120
  2  37,800 
ツーリングドーム
ST
  2  17,064 
ツーリングドーム
LX
  3  21,384 
 

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アメニティドーム
  3  27,600 

ランドブリーズ2

 
  2  59,800 

カマエルドーム2

 

  2  65,800 
 

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ヴィガス

 

  3  70,200 

ホズ

 

  2  68,040 
ステイシー
ST-2
  3  45,360 
 

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BLACK BEAK
2P
  2  36,500 
 

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TANI LS
2P
  2  57,000 

アトム 2P

 

  2  37,000 

 価格だけで比較

 単純に価格で比較すると、コールマンのツーリングドーム2種類が、最安値の1位2位です。

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今回比較するテントのなかでポールにFRPを使っているのはツーリングドーム2種類だけで、この部分で価格に差が出ていると思われます。

安さで3位は、スノーピークのアメニティードームで、アルミ(ジュラルミン)ポールを使いつつも2万円台になっているのはお買い得感があります。

いろんな計算値で選ぶトップ10

「価格x重量」トップ10

軽さをお金で買う!という観点で、「価格(万円)x重量(Kg)」で比較します。

数値が小さいほど「軽くてお買い得」なテントだと言えます。

メーカー 製品   価格(円) 重量(g)

価格

重量

1 ニーモ アトム 2P    37,000   1,580   5.85 
2 ニーモ TANI LS
2P
   57,000   1,230   7.01 
3 コールマン ツーリングドーム
ST
   17,064   4,400   7.51 
4 コールマン トレックドーム
カペラ 120
   37,800   2,000   7.56 
5 ムラコ BLACK BEAK
2P
   36,500   2,276   8.31 
6 コールマン ツーリングドーム
LX
   21,384   5,600   11.98 
7 スノーピーク アメニティドーム
   27,600   5,000   13.80 
8 オガワ ステイシー
ST-2
   45,360   3,900   17.69 
9 スノーピーク カマエルドーム2    65,800   3,200   21.06 
10 オガワ ホズ    68,040   3,100   21.09 

 たいへん軽量なニーモのテントが1位と2位になりました。とにかく軽量化が最優先という方におすすめのテントです。

3位のツーリングドームSTは4Kg台ですが値段が安いことでトップ3入りです。

4位のトレックドームカペラ 120と、5位のBLACK BEAK 2Pは、価格と重量のバランスがとれたテントだと言えます。

 

「価格÷容積」トップ10

容積をお金で買う!という観点で、「価格(万円)÷長さ(m)÷幅(m)÷高さ(m)」で比較します。

数値が小さいほど「広くてお買い得」なテントだと言えます。

ただしスリーサイズの掛け算を容積に代用しているので、実際の形状による差は考慮していません。

          寸法 (cm)  
順位 メーカー 製品   価格
(円)
L W H 価格
÷
容積
1 コールマン

ツーリング

ドーム
LX

   21,384   210   345   110   0.27 
2 スノーピーク

アメニティ

ドーム

   27,600   230   335   120   0.30 
3 コールマン

ツーリング

ドーム
ST

   17,064   210   265   100   0.31 
4 オガワ ヴィガス    70,200   258   356   192   0.40 
5 オガワ ステイシー
ST-2
   45,360   230   300   130   0.51 
6 スノーピーク

カマエル

ドーム2 

   65,800   275   305   132   0.59 
7 ムラコ

BLACK

BEAK
2P

   36,500   145   335   115   0.65 
8 ニーモ アトム 2P    37,000   190   213   112   0.82 
9 オガワ ホズ    68,040   226   255   120   0.98 
10 ニーモ TANI LS
2P
   57,000   210   220   104   1.19 

広い前室を売りにしているテントが上位6位を占めています。その中でもエントリーモデルのツーリングドーム2種類とメニティードームが、TOP3です。

4位に入ったオガワのヴィガスは2018年の新モデルです。全高192mmと他のテントからは抜き出た高さがあり、中で腰を折るのが苦痛だという方にはおすすめです。

 

「容積÷重量」トップ10

価格は無視して、軽くて広いテントがいい!という観点で、「長さ(m)x幅(m)x高さ(m)÷重量(Kg)」で比較します。

数値が大きいほど「広さのわりに軽い」テントだと言えます。

これも、容積といいつつスリーサイズの掛け算を代用しているので、実際の形状による差は考慮していません。

        寸法 (cm)    
順位 メーカー 製品   L W H 重さ(g) 容積
÷
重量
1 ニーモ TANI LS
2P
   210   220   104   1,230   3.91 
2 スノーピーク カマエルドーム2     275   305   132   3,200   3.46 
3 ニーモ アトム 2P    190   213   112   1,580   2.87 
4 ムラコ BLACK BEAK
2P
   145   335   115   2,276   2.45 
5 オガワ ステイシー
ST-2
   230   300   130   3,900   2.30 
6 オガワ ホズ    226   255   120   3,100   2.23 
7 オガワ ヴィガス    258   356   192   9,000   1.96 
8 スノーピーク アメニティドーム
   230   335   120   5,000   1.85 
9 コールマン トレックドーム
カペラ 120
   120   225   110   2,000   1.49 
10 コールマン ツーリングドーム
LX
   210   345   110   5,600   1.42 

軽さと容積を合わせた数値で比較していますが、その2つのうちで

  • 軽さに重点をおくならTANI LS 2Pやアトム 2P
  • 容積に重点をおくならカマエルドーム2 やステイシーST-2
  • 軽さと容積どちらもいいとこ取りするならBLACK BEAK 2P

 と言える結果になりました。

 

 総合評価トップ8

すべての数値化比較の順位トップ6に点数付けして合算し、総合評価トップ8を選びました。

 順位 メーカー 製品  
1

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TANI LS 2P  
2

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アトム 2P  
3

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ツーリングドーム ST  
4

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ツーリングドーム LX  
5

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カマエルドーム2   
6

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BLACK BEAK 2P  
6

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アメニティドームS   
8

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ステイシー ST-2  

ニーモは少しお高めですが、それ相応以上の軽さと、居住性の良さがあることがわかります。

ソロキャンプに似合うNEMOのテント

コストパフォーマンスを含めたトータルバランスの良さでは、コールマンのツーリングドームも侮れません。

コストパフォーマンスで選ぶなら、コールマン ツーリングドーム

エントリーモデルで気兼ねなく使えるテントとしては、新色も追加された、コールマンのツーリングドームがイチオシですね!

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私も数年にわたりLXを使っていますが、シンプルかつ機能的なツーリングドームは、使っていて不満がありません。

いまだに雨漏りもなく、換気口の位置や大きさが抜群にいいので、他のテントが結露して朝には大変なことになっていても、乾燥した室内を保ってくれています。

唯一と言ってもいい弱点の重さは、ポールをアルミのものに変えれば、克服できます!

www.solocamptouring.com

少しDIYを加えたら、軽くなってますます使いやすくなりました。すでに5年くらい酷使していますが、まだまだ長く使えそうなテントです。

快適なハンモック泊のコツを、愛好家がご紹介いたします!

空中で宿泊するハンモック

空中で、星空も楽しめるハンモック!

その便利さや快適性に気づいて愛用する方が増えてきたので、キャンプ場でも多く見かけるようになってきました。

キャンプでは、星添えアを見ながらハンモックで快適に寝たい

テント泊とは違ったテクニックや道具が必要ですが、軽装備でも快適にキャンプできるハンモックは、構造が単純なので設営も楽に済ますことができます。

もっと多くの方に、気軽に空中宿泊を楽しんでいただきたいので、快適にハンモック泊するための小ワザやコツなどを、写真やイラストで紹介いたします。

快適なハンモック泊のコツを、愛好家がご紹介いたします!

 

ハンモックを使うメリット

小ワザやコツを紹介する前に、ハンモックを使うメリットとデメリットを簡単におさらいしてみたいと思いますが、「もう知っているよー!」という方は、上の目次リンクで「ハンモックを使う前に準備しておきたいこと」以降のお好きな場所までお進みください!

持ち運びが楽!

ハンモックは、長いポールが不要で、使用時はツエルトと同じくらいの容積なこともあり、収納状態が軽くコンパクトになります。

下の写真中央はHennessyのハンモックですが、軽量コンパクトなNEMOのタニ2Pテント(右上)の本体と同じくらいの大きさです。

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夏は、全方位から涼しい

使ってみるとわかりますが、体の下に熱がたまらず、上側も開放されているので、テントに比べて相当涼しく感じます。汗も乾きやすいので快適です。

雨などによる地面の状況に影響されにくい

空中に滞在するので、地面が凸凹のところや水平でない場所でも、寝心地には影響を受けません。

また、地面にたまった水が流れるほどの大雨でも濡れないので、撤収作業も楽です。

積雪地や冬でもハンモックは快適

下から熱が逃げるのを防ぐ工夫が必要ですが、うまくやれば積雪地でもテントより軽量装備で暖かく睡眠をとることができます。

寒い季節に暖かくハンモック泊をする方法は、別の記事で詳しく紹介しています。

www.solocamptouring.com

 ハンモックの外側(下側)に設置するアンダーキルトは、体重で潰されることがなく、体の下側に厚い断熱層が保てるので、予想外の暖かさです。

タープと組み合わせて、気候に合わせたシェルターが作れる

海外では、冬にかぎらず悪天候からハンモックを守るハンモックシェルターが、多くのメーカーから販売されていますが、日本ではあまり見かけません。

そこで、専用のシェルターでなくても、4mx4mほどの大きさのタープをAフレーム型に設置すれば、ハンモックシェルターとして使用できます。

下の写真では、アンカーポイントが多くて便利なDDハンモック社の4mx4mタープを使って、ハンモックシェルターを設置しています。

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ハンモックのデメリット

使える人数

ほとんどのハンモックは一人用です。二人用のものもありますが、どうしてもカップルでラブラブっぽくなってしまうので、あけっぴろげな欧米ではともかく、なにかと人目が気になる日本では、二人っきりの世界がは、つくりづらいかも?

そういうわけで、ファミリーキャンプやグループキャンプだと、人数分のハンモックが必要になり、使える木をたくさん探すのも大変になってしまいます。

木がないと使えない

どうしようもないことですが、木がないと設置できないので、芝生広場のようなキャンプ場では、地面に置いて使うしかありません。

林間のキャンプ場を選んでおくか、事前に調べておきたいですね。

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ハンモックを使う前に準備しておきたいこと

ハンモックの構造や付属品にもよりますが、本体だけでは、うまく設置できないことがあります。

そこで、実際にハンモックでキャンプするための準備をいくつか紹介します。

木を痛めないために

ENOアトラスストラップで木を傷めずにハンモックを使う
一晩お世話になる木を痛めないように、ストラップはできる限り広い面で木に接触させます。

ハンモックを吊るす輪がたくさんついているデイジーチェーンのような形をした、ポリエステルのベルトが、木を痛めない事と調整しやすさで一石二鳥です。

適切な接続器具を使う

木の間隔など毎回違う状況に合わせて調整しやすくするために、たいていのものはハンモックとストラップが別体になっています。

ハンモックとストラップを器具で結合する場合は、ロッククライミング用のカラビナを使うなど、重さと衝撃に充分耐えられるものを準備しておきます。

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上の写真では、ヘネシーハンモックのサスペンションコードに、ブルーアルマイト色のアンカーリングを使うことで、設置と調整を楽にしています。

ロープ状のサスペンションコードでのハンモック調整に手間取っている場合に、是非ともお試しいただきたい、「アンカーリング2個を使って、簡単にハンモックの高さと角度を調節する方法」は、別の記事で詳しく紹介しています。

www.solocamptouring.com

数種類の結びを覚えておく

安心して一晩体重を預けられると確信できる結び方を覚えておきます。結び方とその効果を知っていれば、現場の状況が違っていても、それに合わせた結び方で対応できます。

私のキャンプスタイルでは、主に5種類の結び方とその応用で、これまでどの状況にも対応できています。

  • もやい結び (ボーライン)
  • 巻き結び (クローブヒッチ)
  • テグス結び (フィッシャーマンズノット)
  • プルージックノット
  • フレンチ結び (クレムハイストノット)

ハンモック以外でも役立つ3種類の結び方(紫色)については、パラコードの記事でも紹介しています。

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 ロープテクニックについては、多くの解説書が出版されています。

他の結び方や応用にも興味があれば、ポケットに入る本をキャンプに持っていけば、実践しながらすぐに覚えてしまいます。

 ハンモックの設置方法

木の選び方

最初に、ハンモックにちょうどいい間隔で立っている丈夫な2本の木を選びます。

あらかじめハンモックを設置する木の間隔を歩数で決めておけば、キャンプ場での木選びを簡単に行えます。

参考で私の場合、普通に歩いて8〜10歩の間隔の木を探すようにしています。

よい間隔の木が見つかったら、その場所に最終決定する前にしていただきたいのが上空確認です。

重量があるものが落ちてくると、命に関わることもあります。

枯れて落ちてきそうな大きな枝など、落下物で怪我をする可能性があれば、違う場所を探しましょう!

高さと角度

初めてハンモックを設置する場合、快適にすごせる状態がわからないと、何度も調整しなおす事になります。

使用するハンモックによっても変わってきますが、一般的に快適な状態をつくる時の目安を紹介します。

まず、ねらいのストラップ角度は水平から30度くらいにすると、ハンモック内で寝そべった時に楽な姿勢がとりやすくなります。

ハンモックにリッジラインを付けておくと、この快適角度を毎回正確に再現できます。

市販のハンモックには最初からリッジラインが設定されているものもあります。

リッジラインがないハンモックの場合は、パラコードを使って、簡単にDIYできます。

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地面からの高さですが、ハンモックに腰かけたときに足が着地する高さより低くないと、ハンモックに入り込むのが大変です。

かといって低すぎると、ハンモックとストラップの伸びや結び目の遊びが原因で、だんだん落ちてきて地面と接触することもあるので、ぎりぎり入り込めるぐらいの高さにしておきます。

私の場合、5~6m間隔の木を使う場合には、2mぐらいの高さで木にストラップを巻くと、水平から30度くらいのストラップ角度で地面からの高さがちょうどよくなります。

雨の日

雨の日は、タープをハンモックの上に設置して、直接雨がかからないようにします。

本記事の冒頭付近の写真のように、雨と横風に備えて、タープを二重で設置することもあります。

上から降ってくる水への対策ができたら、ストラップをつたう雨水と、地面から跳ね返った水への対策もしておきましょう!

ストラップをつたう雨水対策

ストラップをつたってくる水は、ハンモックにたどり着く前に地面に落としてしまいます。方法は簡単で、ハンモックストラップにガイラインなどをまきつけて、地面に向けてたらしておくだけです。

私は、先ほどでてきたプルージックノットでパラコードをたらして、雨水を落としています。

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実際にやってみると、こんな単純な対策ですが、しっかり効果があって驚きます。

地面から跳ね返った水

雨のしずくが地面に当たると、泥水となって予想以上に高く遠くまで跳ね返ることがあります。

ほとんどの宿泊型ハンモックは、耐水性がある素材を使っているので、下側が多少濡れても中は快適ですが、それでも跳ね返った水が付着しているのは気になってしまいます。

跳ね返った水がハンモックに届かないようにするには、なるべく大きいタープを使うしかありません。

下の写真は、4x4mのDDタープを、室内長が約2.5mのヘネシーハンモックとあわせて使っていますが、風を伴わない雨であれば、ハンモック本体は、ほぼ乾燥状態を保てます。

簡単便利なハンモックの使い方

ハンモックと4mタープとの相対的な大きさイメージの参考にしてみてくださいね。

おすすめのハンモック

それでは、おすすめのハンモックを紹介いたします。

日本でも簡単に入手できるもので、また日本での使用性を考えて蚊帳と一体になっているもの、そしてお洒落なハンモックキャンプにピッタリのものに絞りこみました。

ヘブンテント (Haven Tent)  ハンモック

アメリカ ユタ州に本社を置くHaven Tent社のハンモックです。

先ほどハンモックの利点として、特に雨天での居住性や設定・撤収の利便性を紹介させていただきましたが、それらのハンモックの利点に加えて、テントのフラットな床面の快適性も追加しました!という、贅沢なテントです。

同社のDerek Tillotson氏が、「睡眠時間をキャンプのハイライトにするために設計した」と言っているとおり、そのフラットな床面は他のハンモックとは別世界です。

ツェルトのような形なので、もしも木が無くてハンモックを設置できないキャンプ場でも、地面でテントのように使うことができます。

DDフロントラインハンモック 

日本でも、同社のタープとともに愛用している人が多い、DD社の蚊帳付きハンモックです。

迷彩色の他にも、黒、ブラウン、そして目立つこと間違いなしのオレンジ色!があります。

タープやウーピースリングなどが付属する、合計8点のスタートアップセットもあり、いろんな状況でハンモックを簡単に設置できるような内容になっています。

これからハンモック泊を始める方に嬉しい、便利なセットです。

DDハンモックにお似合いのウーピースリングついては、別の記事で使い方などを紹介しています。

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 ENO(イーノ)ジャングルネストハンモック

イーノといえば、カラーバリエーションが豊富なダブルネストに代表されるオープン型のハンモックが有名で、蚊帳を使いたい場合は、ハンモックとは別体の、すっぽりとかぶせるタイプのものが用意されていました。

遅れて登場した、蚊帳一体式のジャングルネストは、海外のENOハンモック愛好家が待望していたもので、彼らに絶賛されています。

ENOのハンモックはストラップ(サスペンションとも呼ばれます)が付属しないタイプなので、同社のアトラスストラップなど、木に巻き付ける側で長めのストラップを準備しておきましょう!

 

HENNESSY(ヘネシー)ハンモック

ハンモック内での快適性を追求した非対称形状や、ライン(コード)類のユニークな構造で、ジワジワと日本でも愛用者を増やしているハンモックです。

Leaf Lounger(リーフラウンジャー)という新しいモデルもあるのですが、今でも人気が衰えないオーソドックスな蚊帳一体モデルを、紹介したいと思います。

ヘネシーのハンモックは、名前に「ZIP」がつくものは、出入り口をジッパーで閉じるものです。

それとは違う構造の「CLASSIC」は、ハンモックの下部に設定されているマジックファスナーから出入りします。

現在はZIPタイプの方が主流ですが、宇宙船に乗り込むような雰囲気のCLASSICにも根強いファンがいます!

ほとんどのヘネシーハンモックは、ハンモック同様に非対称(A-SYM)形状のタープが付属していて、ハンモックにも簡単に接続できる構造になっています。

また、リッジラインを内側に設定して、ハンモックの設置角度を保ちつつ、蚊帳も支えている構造も、ヘネシーハンモックの特徴です。

設営後には魚のエイのような流線型に近い形になって、自然との一体感とステルス感も楽しめます。

ヘネシーハンモックは、ラインナップも豊富で選ぶのに迷ってしまいそうなので、そのモデルごとの特徴を一覧表に纏めてみました!

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Kammock(カモック)

2010年にグレッグ マクビリー(Greg McEvilly) が設立したカモックは、他よりも軽く丈夫で長持ちするハンモックを目指して開発した製品を生み出しています。

グレッグが使っていた(他社の)ハンモックから落ちたことから始まった会社設立のエピソードや、そのホスピタリティーあふれる社風から生み出される製品に惹きつけられて、ファンになった方が多いのも納得です!

フラッグシップモデルのRoo Double hammockは、2人でゆとりを持って使える広さと強度を確保しつつも、軽量でコンパクトに収納できる優れものです。

お洒落なハンモックキャンプを目指すなら、アメリカの州旗などがハンモック全体に描かれているFlag Hammockで、くつろいでみたいですね~

Kammokはテキサス州に本社がありますが、私自身はカリフォルニア州旗の熊さんのハンモックに憧れます!

他にもたくさんあります

ハンモックの良さが徐々に認知されて、使う人が増えてきていますが、日本国内で入手できるハンモック用品の種類数は、海外に比べるとまだ少なく感じます。

日本でもハンモックを使うキャンパーが増えてくると、欧米並みの用品ラインナップになって、アンダーキルトや過酷環境用のシェルターなどの周辺オプションの選択肢も充実してくるかも?

すでに取り組みを始めているキャンプ場もありますが、ハンモック泊用の木の整備が進んで、ハンモックがもっと普及するといいですね!

 

キャンプでポケットに入れておきたい充電式の小型LEDライト類。車やバイクで充電可能!

キャンプしていて、夜にちょっとお手洗い ^_^...という時などに使いやすく、愛用しているライトについて紹介いたします。

車に常備して常にフル充電!DIYでもキャンプでも便利なライト
車に常備して常にフル充電!DIYでもキャンプでも便利なライト

 

キャンプに持って行くライト類

テント泊をするキャンプを楽しむ場合、メインイベントは焚き火や星空観測など夜間の活動が多いです。

また、山間部のキャンプ地では日が沈むのが早く、暗くなった後の活動にはなんらかの灯りが必要となります。

目的に応じて使い分けようとすると、数種類のライトを持っていくことになりますので、まずはそれぞれの場合のライトについて紹介していきます。

①テント周りの雰囲気を演出する

形としてはランタンに分類されるものを使います。グループやファミリーキャンプでは、広く照らせて明るいLEDのものが便利です。

少人数やソロの場合は、薄暗い所での焚き火やキャンドル風の雰囲気を楽しむ場合もあり、好みにあった明るさのものを使います。

薄暗い雰囲気を楽しむことが多い私は、キャンドル風のランタンがお気に入りです。

コールマン ルミエール キャンドル風ランタン

②常夜灯

ファミリーキャンプの場合、お子様の為にもテントの出入り口付近に常夜灯を設置する場合が多いです。火災の危険性も消費電力も少ないLEDのものがよく使われます。

ポキッと折って発行させる夜光スティックを、ガイライン等に引っかけて使われる方も見かけます。カラフルな淡い光で、オシャレですね。

③調理時に手元を照らす

薄暗い雰囲気を楽しみながら調理や食事する場合、両手がフリーになるヘッドライトタイプのものが最も使いやすいです。

バイクのヘッドライト並みに明るいので、肉に火が通っているか確認する際など必要な時だけ点灯して、作業が終わったらすぐに消灯するような使い方をしています。

家庭用電源(交流100V)、シガーソケット(直流12V)、USBで充電するアダプターと、電池(18650)も付属しています。

④フラッシュライト

 最後に、夜間にテントを離れてお手洗いに行く場合などです。

ヘッドライトでも良さそうですが、自分が見る方向を照らしてしまうというデメリットがあります。

テントから目的地に移動する際には、他のキャンパーさんの設営場所近くを通ることもありますが、テントに興味をひかれたり楽しそうな笑い声が聞こえてきたりすると、思わずそちらの方向を見てしまい、結果としてその見ず知らずのキャンパーさんを明るく照らしてしまうことがあります。

マナーとして他のキャンパーさんを照らす事は避けたいですし、照らされたキャンパーさんも相当まぶしく感じているはずです。

移動時のこの事態を避ける為に、ライトは手で持つことで顔の動きとは切り離して、いつも歩く先を照らすようにしたいと思います。そこで普通の形のフラッシュライトを一本持っていくようになりました。

車で充電できるフラッシュライト(懐中電灯)
車のシガーソケットで充電中のフラッシュライト(懐中電灯)

写真のライトの良いところは、車のシガーソケットに挿しておけば充電できる構造です。LEDのライトの場合、電池が消耗してくると物によっては突然 暗くなったり点灯しなくなったりしますが、周りが真っ暗なキャンプ中に使えなくなる事は避けたいです。

このライトはキャンプ地に到着したらシガーソケットから外してフル充電状態から使えます。点灯しっぱなしにしなければ一晩は十分使える電池容量なので大変便利です。

キャンプでなくても、常にフル充電状態の車内常備ライトとして使えます。

夜に車内に物を落とした時など、少し使いたくなった時にサッと使えて、安心感があります。

冬のキャンプでテント泊を堪能する!電源がないサイトでの暖まり方とおすすめの暖房器具

冬のキャンプに興味があるけど、寒さが...

そんな不安を少しでも払拭できるように、気温が氷点下になるかならないかまでの寒さにおける、冬のキャンプでの暖房や暖まり方について紹介してみます。

冬のキャンプでの暖房や暖まり方

 

冬こそキャンプが楽しめる

真冬の12月から2月の間は、キャンプ場で見かけるテントの数は少なくなります。

そのような季節にこそキャンプに行きたいと思う人は少なくないようで、私がよく行くキャンプ場は、いつ行っても完全に一人という事はありません。

真冬のキャンプが楽しいのは、

  • 焚火の嬉しさが増す
  • 静か
  • 周りに人がいない(迷惑になりにくい)

といった理由で、場所も広めに使えるので、煙や匂いが多めの料理をしたり、キャンプスタイルをいろいろ変えて試したりできるのも、冬だけの特典です。

冬キャンプのスタイル

自由を満喫できる冬のキャンプですが、他の季節と違って、充分な防寒対策の準備が必要になります。

キャンプスタイルによっても違ってきますが、テント内で電気や火が使えない場合を中心に、主な防寒や暖房方法を紹介いたします。

極上の暖房ストーブ付きキャンプ

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最初に紹介したいのが、難燃性のテント内で使える薪ストーブです。

コットン生地などを使った難燃性のテントの側壁に煙突を耐熱貫通させて、中で薪ストーブを使うスタイルが、冬のテントキャンプでは暖かくて快適なだけでなく、雰囲気も盛り上げてくれます。

コンパクトで持ち運びしやすいストーブもあるので、車などの荷室に余裕がある移動手段であれば難なく持参できますね!

化繊テントでのキャンプ

ソロキャンプの場合は、軽量な化繊素材のテントを、キャンプ場に持ち込む人も多いと思います。

テント内で火器が使えないタイプのテントばかりですが、そのような場合での暖まり方を紹介いたします。

テントの外での暖のとりかた

まずは、暖かい服装を

言うまでもありませんが、暖かい服装がいちばん有効です。

焚火などでスポット的に温まる場所を作っておいても、いろいろな用事で一時的にその暖かい場所を離れると、急激に寒さを感じます。

そんな時にも保温性が高い服を着ておく事が大事です。

上着だけでなく、脚の防寒対策もお忘れなく! 部分的に体温を奪われても、体全体が冷やされます。

焚火や炭で暖まる

焚火や炭など、ある程度の時間は持続して燃える熱源があれば、手のひらや体の冷えた部分を熱源に向けて暖まることができます。

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有るのと無いのとでは大違いなので、真冬のキャンプには熱源として暖まることができる装備を、できれば複数持っておきたいです。

焚火の場合は、空気の通りが良い焚火台を準備しておけば、地面が濡れていても火力が安定して持続しやすいので楽ですよ〜

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コンパクトな暖房機器を使う

テントの外で調理や食事を楽しむ時に、足元からの寒さに震えることが、よくあります。

このような時には、屋外で使えるコンパクトヒーターを使って足元を暖めたくなります。

屋外なので、対流式のストーブではなく、電熱ストーブなどの遠赤外線で暖まりたいところですが、一般的なフリースペースのキャンプ場には交流電源がありません。

灯油ストーブや調理用バーナーを流用するタイプの暖房機器がありますが、灯油は専用で燃料が必要になり、また調理用バーナーに被せて使うタイプのものはごく近距離でしか暖まれません。

適度にコンパクトで、比較的に暖まりやすいものとして、CB缶(カセットコンロの燃料缶)やOD缶を使ったヒーターがあります。

非常時の暖房、および調理器具としても使える、すぐれ物ですね!

唯一の弱点としては、あまりに寒いとガス缶の内圧が下がってしまいパワーダウンもしくは火がつかないことになるので、使う前にガス缶をポケットに入れて、体温で温めておくなどの工夫が必要です。

座布団や銀マットを活用する

椅子に座る場合でも、グランドシートで地面に座る場合でも、冬はおしりの下から冷えてきます

座布団などで熱が逃げないようにするのが有効ですが、おすすめはスポンジ層付きの銀マットです。

私は長さ180cmx幅60cm、厚さ8mmの丸めて持ち運べるものを使っています。

これを準備しておけば、就寝時に使えるだけでなく、テントの外でも椅子にひいて、お尻と背中の熱が逃げていくのを防止できます。

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テント内での暖のとりかた

使用するテントが、その中での火器の使用を禁止しているものであれば、その注意書きに従いましょう!

もし火事がおきれば、自分だけの損害だけではすまない事にもなりますよね。

火事にならなくても、火を使う暖房器具を密閉できるテント内で使うと一酸化炭素中毒の恐れがあります。

窓や出入り口を少し開けておけばいいかな?と思うかもしれませんが、雨や露などでテントが濡れると、密閉状態になってしまうこともあるので、寒くてもテント内での火器の使用はやめておきます!

とはいえ、コンセントからの電力にも火力にも頼らずに、一晩中テント内を温めてくれる暖房器具は、市販品では見つけられません。

無いならば作ってみようかな!?ということで、テントの外で炭の火力から温水をつくり、テント内に温水を循環して、暖気を発生させる機器を作ってみました。

思いつきで作ってみた割には、良い感じに暖かくなりましたが、少し荷物が増えるのが弱点です。 

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なお、使用にあたっては、テント外にあるとはいえ、火の管理には気をつけています。

気温に対応した寝袋を使う

良心的な寝袋メーカーのものであれば、その寝袋の耐寒温度や通常使用できる気温が明記されています。

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一般的に、同じ耐寒温度のものでは、保温層が化繊のものに比べて、ダウンの方がコンパクトかつ軽量になります。

また封筒型よりマミー型の方が、保温層の厚みを効率的に使えるので、暖かいといわれています。

マミー型でありながら、ストレッチする構造になっていて、封筒型のいいところも持ち合わせたものもあります。

寒さに対応した冬用寝袋を持っていても不安であれば、保険として厚手の毛布を準備しておきます。

冬用寝袋だけでは寒くて寝れない時には、毛布を併用すると暖かさがずいぶん違います。

地面と遮熱する

冬用の寝袋で寝る際に、上や横からの冷気は寝袋がしっかりと遮断していても、体と地面の間は寝袋がつぶれているため、保温できずに地面の冷気が伝わってきます

テント内の床面に直接寝袋をひくのではなく、まず断熱の為に銀マットをひいて、その上に保温の為のエアーマット(インフレーティングマット)をひくと、下からの寒さがずいぶん緩和されます。

それでも寒ければ、安全な湯たんぽ やカイロ

就寝時に、寒くてどうしても暖房器具が欲しい場合や、私のように足の先だけはしっかりと暖かくしておきたい場合は、湯たんぽが便利です。

お湯を作る手間がありますが、自分好みの温度が作れるので、寝つく時は快適そのものです。

とくに冷え性の人は、一回使うと手放せなくなるかも?

お腹や背中、手足の先など、部分的に暖まりたい場合、ハクキンカイロや充電式カイロも効果的です。

最長で24時間持続するハクキンカイロは、炎を出す燃焼を伴わないので、火傷の可能性はあっても、火災の心配はありません。

再利用できるエコなカイロの性能は、一覧表で比較しながら別の記事で詳しく紹介しています。

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記事内では、充電式カイロの連続使用実験の結果も紹介しています。

予想外に、長時間にわたり使い続けることができて驚きました!

 

最後に

とにかく備えあれば憂いなしです。

荷物に余裕があれば、重ね着できる服や毛布など、いざという時に使えるものを持参しておきます。

ネックウォーマーライトダウンジャケットひとつでも、テント内外での寒さの感じ方が、大いに変わります。

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また、いきなり極寒のキャンプ地に行くのではなく、少しづつ寒いキャンプを経験していき、徐々に冬用装備を足していくと、寒さに対して必要な装備が揃うので安心です。

静かなキャンプ場で、暖かくして寝た翌朝に、テントから出て冷たく澄んだ空気を深く吸い込むと、清々しい気持ちになります。

皆様も、暖かくして真冬のキャンプを楽しんでくださいね!

家ではできない料理はソロキャンプで楽しもう!

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ソロキャンプが好きな人に聞いてみたいことがあります。

「ソロキャンプが好きな理由を教えてください!」

どこを探しても統計情報が無さそうですが、たいへん気になります。

動画サイトで見て楽しまさせていただいてる有名ソロキャンパーさん達と、自分を比較しながら考えてみます。

なお、有名な方々とは知り合いではないので、直接聞いたりはしていません。動画を見させていただいて感じたことを書いているので、もしこのブログを見ていただいて、ご本人のお考えと違っていても、ご容赦ください。

 

どういうタイミングでソロキャンプに行きたくなるのか

 有名な方々

皆様忙しそうです。

「ずっと来たかったけど忙しくて、やっと来れました」

とか

「用事を片付けてから来たから暗くなっちゃった」

「一日しか時間がとれなかったので、デイキャンプ」

なんてコメントされている動画も見かけます。

忙しい中で、なんとか時間をあけてソロキャンプに行かれているようです。

私の場合

大きく分けると2パターンです。私はそれほど忙しくありません。

気分転換で行きたくなる

仕事が一段落ついた!とか、山の空気が恋しくなる場合です。

料理したい時

たとえば大葉の天婦羅とか、鶏の唐揚げなどを、無性に沢山食べたくなる時があります。

しかし私が油を使った料理すると汚れ散らかすので、家の台所は立ち入り禁止になっています。

そんな時、我慢できなくなると家出してソロキャンプに向かいます。

ソロキャンプで天婦羅
ソロキャンプで天婦羅そば

何をするのか、したいのか

 有名な方々

 テントやキャンプ用品の紹介が多いようです。気になっている道具を実際に使ってレポートして頂けたりするので、たいへん参考になります。

それでも、動画の大半の時間は料理と実食にあてられているように感じます。

私の場合

キャンプ場での昼間の時間は、少し忙しいです。

いつも昼食を食べないまま、昼すぎにキャンプ地入りするのですが、テント設営と昼食の準備をしてから、長い時間をかけて食事をしている間に夕方を迎えることが多いです。

お米を炊く場合は特に忙しく、まず炊飯を始めてから飯盒を火からおろすまでの20分くらいの間にテントを設営するという、マルチタスクでタイトスケジュールな状態になります。

凝った料理は明るい昼間にしておいて、夜は炭で何かを焼きながらアルコールを摂取するだけというのがパターン化しています。

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少し話題からそれますが、ウッドストーブと炭で冷凍たこ焼きをじっくり温めると、「中はモチモチ、外はパリッ」という私の大好きな状態になるので、定番メニューになっています。

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話を戻して、昼間に比べて夜は忙しくないのですが、焚火をぼ~っと見ているだけでも、あっという間に時間が経ってしまいます。

結論

少なくとも私は多くの場合、

何か特別な料理をする為にキャンプに来ている

ということのようです。

よくよく考えてみたら、持っていく料理道具の重さが、テントを除いた全装備重量の半分以上をしめています。

...好きなこと(もの)で重量が増えてしまうのは、仕方がないですね~

次は何を作ろう(食べよう)と考えながら、次回キャンプの計画を立てたいと思います。

DDハンモックの4m×4mタープで、雨天時でもテントまわりは快適空間

DDタープで雨でも快適キャンプ

肌寒い気温の雨の日に、ソロキャンプに行ってきました。

こんな天気の時でも、大きめのタープが一枚あったので、テント本体の濡れ(湿り)具合が激減して、快適性が大きく向上しました

ヘキサ形状のタープでは、テントの出入り口付近に設置するパターンをよく見かけます。

それとは違う、雨の日に強いタープの形状と設置方法を、そのメリットとともに紹介してみたいと思います。

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雨の日のテント設営

雨の日にテントを設営する場合、まずは水が流れ込まなくて、たまりにくい場所を選ぶと思います。
野球のピッチャーマウントみたいな地形だと最適ですよね。

そして、テントを設置したら、それを覆うように、上空にタープを設置します。

写真ではテントの頂上部がタープと接していますが、可能であればテントとタープの間に隙間を作って、露がついても乾燥しやすくします。

今回は、タープの、写真では奥の方が、地面に近い位置にしか固定できず、テント上部に充分なか隙間をつくれませんでした。

ここで大事なのが、タープの上に、水たまりを作らないことです。

写真では、タープはずいぶん傾けて設置していますが、これでも一番低いところは、何の工夫もしていないと水がたまりやすくなっていました。

水たまりになるポイントができてしまうと、重さでタープが垂れ下がってくるばかりでなく、ある程度たまった時に、一気に勢いよく水が流れ落ちることがあり、跳ね返りのドロ水などで、テントが濡れたり汚れてしまいます

今回のキャンプでは、最終的にタープのもっとも地面に近い所にペグを追加して、強制的に排水する場所を作りました。

雨の日のテント設置方法 無風の場合

大きめのタープを設置すると多くのメリットが!

①テントのまわりに、濡れずに歩けるスペースを作れる。

ペグの打ち直しが必要になった場合などのテント周りの作業時に、濡れずにテントまわりを一周できるメリットは大きいです。

ちなみに私は「うまく排水できているか」など、1時間に一回程度、テント周りをパトロールします。

②テント周辺の、地面の濡れ方をコントロールできる。

タープから落ちる水と地面の水を排水する経路を、上手に作ることができたら、テントの前室付近が乾いている状態を保てるので、地面にグランドシートを使って座り込む事も可能です。

③雨がテントに直接当たらないので、少しは静かに。

私は寝りが浅いので、夜中に雨音で起こされることがありますが、テント上空のタープで受け止める雨音は、テントに直接当たる音よりも、少し小さな雨音になって聞こえる気がします。

④撤収時が雨でも、テントは乾いた状態で収納できる可能性が高くなる。

今回は撤収時も雨が降り続いていましたが、タープの下で、テントについてしまった水滴は拭きながらですが、乾いた状態でテントを収納できました。
タープは帰宅後に乾かすことになりますが、形が平面なので物干しやロープにかけるだけでよく、立体的な形状のテントを乾かすよりも楽です。

雨の日に設営するタープの大きさ

いい事づくしの、雨天時に使う大きいタープですが、テントのサイズに見合った大きさ以上のものが必要です。

ソロキャンプやツーリング用のテントの場合の、タープの大きさの目安は、

  • 2名以下用のコンパクトテント; 3mx3m以上
  • 4名以下用のゆったりテント ; 4mx4m以上

ですが、実際には全室の有無などのテントの形状によっても変わってきます。

参考で、私が3mx3mと、4mx4mのタープを使い分けているテントを紹介いたします。

4mx4mのタープを準備しておけば、一般的なソロキャンプ用ドーム型テントは、覆うことができそうですね。

さらに風が強めの時の設置方法

さすがに台風並みの風の日だと、そもそもテント泊はできませんが、テントが破壊されない程度の風がある時の設置方法です。

雨の日のテント設置方法 強風の場合
上の写真のように、タープの裾をできるだけ地面に近づけます。中にテントがなければ、通称「Aフレーム」のタープ設置方法に近いです。

ちなみに、4mx4mのタープでしっかりAフレーム型を作ると、タープ内の床面積は2mx2mになります

2m以上の奥行があるテントを、Aフレーム型に張ったタープの中にスッポリと入れて設置したい場合は、もっと大きなタープが必要です。

軽くて強い!DDタープ

タープの強度や防水性は、各メーカーや製品でそれぞれ違いますが、私が5年近く使い続けているDDハンモック製のタープは、不具合なく、今でもしっかりと防水性を保っているので、雨でも快適なテントまわりを確保し続けてくれています。

DDハンモックのタープは、コヨーテ・ブラウン色の他にも、オリーブ・グリーン迷彩(マルチカム)色、そして目立つこと間違いなしのオレンジ色があります。

タクティカルイメージ色が多いですが、自然に溶け込むようなスタイルのキャンプで、または他の道具や気分に合わせて、お好みの色を選んでみてはいかがでしょうか。

コールマン ルミエールの幻想的な光。スノーピーク ノクターンとの比較動画あり!

夜のキャンプ地で、少人数で雰囲気を楽しんだり、ソロで至福の時を過ごすのに最適でおしゃれなキャンドル風ランタンについて紹介します。

ソロキャンプでの灯り

キャンプ地での夜間に、あまり明るい光は求めない方も多いと思うます。

強い光が近くにあると、焚火の踊っている炎や星空とか夜景がきれいに見えません。また、スポットライトを浴びている状態になり、行動が周りのキャンパーに丸見えなことも少し恥ずかしいです。

 私の場合、夜のキャンプ地ではヘッドランプを身に着けているものの、点灯するのは、探し物をする時と焼き物に火が通っているか確認する時くらいで、用事が終わればすぐに消しています。

夜間に常に光らせておく灯りとして使っていたのは、キャンドルです。炎が揺れる様は、夜にくつろいでいる時に吸い込まれてしまいそうな雰囲気です。

キャンドルを照明として使う場合はテーブルの上に置いて、食器の位置がわかる程度に、ほのかに照らします。

キャンプで使うキャンドル

 キャンプでのおだやかな時間を演出してくれるキャンドルですが、単体では風に弱くて使いづらいです。

そのためキャンドルは、ガラスの器や空き缶を加工したキャンドルホルダーに入れて使っていますが、それでも風には弱いので気付いたら火が消えていることが多いです。

空き缶で自作した、キャンドルホルダー

いろいろ試した結果、全天候で使うためには風の影響を受けないように全面カバーにするしかなさそうです。炎を隠さないためにはガラスで全面を覆うしかなく、そうなるとススの手入れが大変です。

しかたがないのでキャンドルは無風に近い日だけ、キャンドルホルダーと共に使用していました。

ランタンでキャンドルの雰囲気を楽しむ

しばらくの間はキャンドルを不便に使っていましたが、ほのかな揺れる光が嬉しい私にとって、キャンドル風ランタンは良い所づくしで最高の灯火です。

コールマン ルミエールの炎のゆらぎ

炎の動きを楽しめる

燃料はガス(OD缶)ですが、炎のゆらぎはキャンドルと同じです。

さらに独特のグローブ形状により、写真のように炎が上に連なって見えるので、キャンドルよりも幻想的な光を楽しめます。

ちなみに、小型で持ち運びに便利なスノーピーク ノクターンの炎はこのような感じです。

グローブが小さいので少し暗めな印象ですが、小型軽量なので登山やバイクツーリングには使いやすいです。

明るさの調節が簡単

夜空の星や山の輪郭をみて楽しみたい時は、必要最低限の柔らかい光で手元や足元だけを照らせます。

ふと何かを取り出したい時などは、つまみを動かすとゆっくり光が強くなっていきます。

このランタン一つでテント外の光は事足りるので、たいへん便利です。

マントルを使わないので、手入れが楽

ガス燃料でススがつかず、また燃焼部の消耗部品がないので、ほぼメンテナンスフリーです。

頑丈な専用ケースが付属する

信頼感のあるケースに、ぴったりと収納できます。バイクでのツーリングキャンプで、防水バックの中にケースごと放り込んでおいても、破損を心配することはありません。

ソロキャンプの夜には欠かせない

荷物のコンパクト化を重視しているので、以前のキャンプではランタンを使う事は考えていませんでした。

しかし、このランタンを使ってみると、荷物が少し増えても気にならないほどの雰囲気の良さと利便性を気に入ってしまいました。今では毎回欠かさずに持っていきます。