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簡単にできるスピーカー配置で、一番良い音はコレだった。ジムニーの音質向上大作戦

オフロードで抜群の走破性を誇るジムニーですが、通勤通学でも音楽を楽しみながら使いたいです!

新型のJB64になって、13cmスピーカーを採用してオーディオ音質は多少改善したジムニーですが、やはり16cm以上のスピーカーを使う車両の音質には届きません

そこでJB23ジムニーで、どこまで対策すれば楽しめるレベルの音が出せるか、試してみました。

JB23ジムニーの音質改善

 

My ジムニー

私のJB23ジムニー、外形はほぼノーマルですが室内は自分好みのカスタマイズを施しています。

基本的に「簡単に元に戻せる」ことしか実施しないようにしている室内改造ですが、一番初めに手を付けたのが音質改善でした。

ジムニーの純正スピーカー

工場出荷状態のJB23(ランドベンチャー)には、前席の足元近くに10cmのスピーカーがついてきます。

JB23ジムニー のスピーカー配置 純正

納車された時は、この純正10cmだけしかスピーカーはついておらず、乗ってすぐに音の物足りなさを感じ、音質改善をしようと決意しました。

  • 低音域 × スピーカーサイズが小さいため、でてこない
  • 中音域 △ この帯域しか出ていないが、足元から聞こえてくるので、臨場感なし
  • 高音域 × 音はでていないし、そもそもスピーカーから耳までの間に障害物が多い

ヘッドユニットは、ディーラーオプションで、エントリーモデルのクラリオンのナビ一体機をつけており、現在もそのままです。

10cmスピーカーとはいえ、なんとか許容できるレベルの音は出てくることを期待していましたが、聞こえてくるのは中音域だけで、小型のラジオの音のようでした。

JB23がもともと静かな車ではないこともあり、「そこそこの音」を目指す試行錯誤が、納車直後から始まりました。

音質の改善方法を検討します

① 純正ボデー穴に12cmスピーカーを追加

JB23ジムニー の音質改善スピーカー配置 純正ボデーアナに12cm追加

ドアの後ろのボデーパネルに、スピーカーを装着できる穴があいており、樹脂のトリムにもスピーカー用のスリットが空いています。

しかし、この部分には12cmまでのスピーカーしか追加できないようで、低音域の補強があまり見込めなかったため、この案は実践することなく見送りました。
<結果予測>

  • 低音域 × スピーカーサイズが小さいため、思ったほどの効果はないと思われる
  • 中音域 △ 後部座席は向上。前座席でも、多少の臨場感向上は見込めるかも
  • 高音域 × 前席に向けては出せない

② バスレフ型スピーカーを追加

低音域を補強するのに、バスレフ型のスピーカーを追加するのが手っ取り早いと考えました。

失敗しても気にならない中古のスピーカーで、振動があって温湿度環境の悪い車内で使っても問題なさそうな樹脂ボデーのものを探した結果、KENWOODのCM-7ESを入手しました。

トランクルームに木の棚を置いて、その上にこのバスレフ型スピーカーを固定します。

JB23ジムニー の音質改善スピーカー配置 バスレフスピーカー追加
なお、前後スピーカーのインピーダンスの違いは無視しています。
<結果>

  • 低音域 △ 良くなったが、CM-7ESのスピーカーが10cmのため、やはり限界がある
  • 中音域 △ エンクロージャーが樹脂のためか、「ポコポコ」っぽい音がする
  • 高音域 △ 聞こえるが、音量小。耳の後ろから聞こえる事も気になる

③ ツイーターとサブウーファーを追加

小手先だけでは思うような効果を得られなかったため、画期的に良くすることをねらいました。

JB23ジムニー音質改善 ツイーターTS-T420追加

カロッツェリアのツイーターTS-T420(現行はT440)を、ダッシュボード上に追加して高音域を補強しつつ、耳の前に音場を作ります

低音域はサブウーファーに頼るしかないと思い、アルパインのサブウーファーSWE-1200(現行1080相当)をドライバー席の下に追加します。

シート下の設置したサブウーファーですが、平坦面にしっかりと固定しないと、びびり音が発生します。しかしJB23の運転席下の床面には、このサブウーファーが固定できる広さの平坦面がなく、木の板を置いた上に設置しました。

しかし、それでも完全に固定しきれずに大音量だとびびり音が発生したのと、シート下から低音にあわせて伝わってくる振動もあまり嬉しいものではなかったので、しばらくしたあとで設置位置を変えることになりました。
<結果>

  • 低音域 〇
  • 中音域 △ 「ポコポコ」っぽい音は変化なし
  • 高音域 〇

JB23ジムニー の音質改善スピーカー配置 サブウーファー ツイーター追加

結果としては、弱点だった高音域、低音域ともに、そこそこのレベルに到達しました。

④ サブウーファー移設、16cmスピーカーとアンプ追加(最終状態)

 中音域を良くしつつ、サブウーファーのびびり音を止めます。

トランクルームのCM-7ESの代わりに、カロッツェリアのコアキシャル2way16cmスピーカーTS-F1630を使ってスピーカー径拡大による音の余裕感獲得を狙います。

木の棚をエンクロージャーに改造して取り付け、家で放置していたアルパインの100Wアンプを介して配線しました。

運転席の下にあったサブウーファーは、16cmスピーカーをつけた木の棚の中央に移設し、びびり音をなくしました。

JB23ジムニー の音質改善スピーカー配置 サブウーファー ツイーター追加 リア16cm

JB23ジムニー音質改善 16cmスピーカーとサブウーファー追加

リアスピーカーを前から移した写真です。中央で、アンプの青いLED光がサブウーファーの天板に反射しています

フロントスピーカーは、純正品からCM-7ESに内蔵されていた10cmスピーカーに変えています。

<結果>

  • 低音域 〇
  • 中音域 〇
  • 高音域 〇

この状態で、いまでも使い続けています。

最終状態にたどり着くまで少し遠回りしましたが、エントリークラスのヘッドユニットとスピーカー類だけで、そこそこのレベルまで到達しました。

助手席にのせた知人の中には、「高級車に似ている音がする!」と言ってくれる人もいます。

音質改善の結果

「高音域と低音域を強調するドンシャリ音が好き!」という場合は、ツイーターとサブウーファーを追加するだけでも、驚くほど音が変わります。

純正サイズの10cmスピーカーで満足できない場合は、ぜひお試しください!